王女の男 キム・スンユは実在したの?

2018年4月8日

 

韓国歴史ドラマ「王女の男(原題:公主の男)」に登場するキム・スンユ。

王女の男は史実をモチーフに大胆なアレンジを加えたドラマです。ヒロインのイ・セリョンと結ばれるキム・スンユは架空の人物ですが、モデルになった人物がいます。

 

キム・スンユのモデルは錦鶏筆談にあった

王女の男は朝鮮王朝の末期に書かれた「錦鶏筆談」という説話集に出てくるエピソードがもとになっています。その話の内容はこうです。

6代王端宗は伯父・首陽大君に王位を奪われてしまいます。朝鮮史で有名な事件「癸酉靖難」です。首陽大君は7大王・世祖となり端宗を江原道へ流罪にします。

世祖の長女・李世熺は父の行いを批判しました。李世熺の母・貞熹王后は娘に危害が及ばないよいうに密かに娘を逃しました。

忠清道に到着した李世熺(イ・セフィ)と乳母が休んでいると、一人の青年が通りかかりました。彼は首陽大君と対立していた重臣・金宗瑞(キム・ジョンソ)の孫でした。でも彼も世熺もお互いの素性は知りません。

李世熺と乳母は青年の家に泊まることになりました。やがて青年と李世熺は惹かれ合い結婚しました。結婚後、二人は自分の身の上話をしてお互いの素性を知って驚いてしまいました。金宗瑞の一族は皆殺しになりましたが、彼は留学中だったために無事だったのです。

やがて世祖は李世熺の居場所を知って都・漢城に戻るように命令しました。しかし李世熺は拒否、青年と一緒に暮らしました。

というもの。

錦鶏筆談の話は実話ではないといわれています。李世熺は実在せず、彼女と出会った金宗瑞の孫も実在しないといわれています。

この物語に登場する金宗瑞の孫がキム・スンユのモデルです。説話では孫になってますが、ドラマでは息子になりました。

 

キム・スンユ(金承琉)は実在した?

ドラマのキム・スンユは架空の人物ですが、金承琉(キム・スンユ)という人物は存在しました。

金宗瑞(キム・ジョンソ)の3男が金承琉(キム・スンユ)なのです。ドラマでもキム・スンユはキム・ジョンソの息子になってます。それじゃあ同一人物でしょ?と思うかもしれません。

しかも首陽大君が起こした癸酉靖難では金宗瑞の一族は処刑されるか流罪になるか奴婢になりました。でも金承琉は運良く逃亡に成功して生き残りました。ますますドラマと似てますね。

ところが、実在の金宗瑞は癸酉靖難が起こる前に閔氏(ミン氏)と結婚していました。

首陽大君から逃げた金宗瑞は、死ぬまで南漢山の麓で身分を隠して暮らしたといいます。

つまり実在の金承琉は首陽大君の娘とは出会っていないんですね。

 

ドラマのキム・スンユは史実とフィクションのミックスで産まれた

王女の男のキム・スンユは、錦鶏筆談に登場する首陽大君の娘・李世熺と出会った青年、金宗瑞の孫と。癸酉靖難で生き残った金宗瑞の息子・金承琉をミックスさせた人物なんですね。

物語と歴史上の人物をうまく合わせて作ったんです。そのおかげでドラマチックなキャラクターができあがりました。こういう大胆な発想ができるのも歴史ドラマはエンターテイメント作品なんだと割り切っている韓国ドラマならではでしょうね。

ドラマ

王女の男 KBS 2011年 演:パク・シフ


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