中国ドラマ「覆流年(ふくりゅうねん)・復讐の王妃と絶えざる愛」の27・28・29・30話ネタバレとあらすじ・感想の紹介記事です。
いよいよ最終回です。
陸安然は穆澤と蕭映の関係も一枚岩ではないと感じ、新たな策をしかけます。
穆川に穆澤の悪どさを見せて決別させ、穆澤と蕭映の主従関係も壊す一石二鳥の作戦です。
陸安然は蔡望津に続き蕭映の排除に成功。穆澤の側近がいなくなり、穆澤が孤立しつつあります。
穆澤と穆川の信頼関係が崩れ。皇帝は穆川に帝位を狙うようにそそのかすのでした。
兄を失った蕭驚雀はさらに陸安然を恨むのでした。
覆流年の主な登場人物とキャスト
・陸安然(りく あんぜん)
演:邢菲(シン・フェイ)
・穆澤(ぼく たく)/慶王
演:経超(ジン・チャオ)
・穆川(ぼく せん)/斉王
演:翟子路(ジャイ・ズールー)
・陸欣然(りく きんぜん)
演:王思懿(ワン・スイーイー)
・穆霖(ぼく りん)
演:高旭陽(ガオ・シューヤン)
・蕭驚雀(しょう きょうじゃく)
張婕(ジャン・ジェ)
第27話
陸安然(りくあんぜん)は穆澤(ぼくたく)に連れられて、蕭映(しょうえい)を弔いにやってきました。
蕭驚雀(しょうきょうじゃく)は怒り狂い、陸安然を殺そうとしますが穆澤に止められます。
怒りの収まらない蕭驚雀は蕭映の臣下に穆川の殺害を依頼しました。
穆川殺害をわざわざ陸安然に言う?意地悪いな
穆川を消すのが目的ではなく、陸安然を苦しめるのが本当の目的ですからね。穆川殺害はただの手段ですよね。
陸安然が見たのは穆川の遺体でした。
ええっ!穆川はここで死んじゃうの?
と思ったら、生きてました。
このドラマ、わりと簡単に主要人物が死ぬので本当に死んだかと思いました。
陸安然の愛を確かめるために偽装したらしいです。穆川が襲われて深手を負ったのは確かですが、沈長青に助けられ生き延びました。
でも、この緊迫した場面で陸安然の愛を確かめようなんて思いますか?刺客がまた来たらどうしようとか考えないんでしょうか?
それはともかく、穆川は陸安然の本当の心を知って和解できたのはよかったです。
そして、穆川は陸安然を瀚京城から逃がそうとするのですが。
第28話
陸安然は逃げませんでした。
穆澤は陸安然を失ったと思い、もう彼女は戻らないだろうと思っていました。
でも予想と違って彼女が帰ってきたので穆澤は陸安然を抱きしめるのでした。
穆澤って本当に陸安然が好きなんだ。
今の穆澤は「陸安然を好き」という気持ちに嘘はないようです。表現が歪んでるんですよね。
でも陸安然の頭の中にあるのは前世の記憶です。
蕭驚雀はばあやからある方法を教えられ。蕭驚雀は皇宮に行って皇帝に訴え出ました。
ここの皇宮の警備はどうなってるんでしょうね。
蕭驚雀の言い分を信じた皇帝は激怒。穆澤と陸安然を呼び出して陸安然の処刑を命令。
陸安然の命を助けたい穆澤は蕭映を殺したことを認め。
そこは、あっさり認めるんだ。
皇帝はろくな調査もなく蕭驚雀の言葉を信じていいのか疑問に思います。
でもまあ、蕭驚雀は大筋では間違ったことは言ってないようですから。穆澤は調べられて罪を追求される前に白状したほうが罪が軽いと思ったのでしょう。
結局、穆澤は後継者争いから脱落。穆川が懷化将軍に任命され軍事権を手にします。
蕭驚雀の復讐心のお陰で穆澤は窮地に追い込まれました。あの穆澤が簡単に追い込まれるとは意外ですが、結局一番怖いのは皇帝ってことですよね。
でも今度は穆川が狙われる番になったということですよね。
第29話
年越しの行事、燃灯大典の準備が行われています。この機会を利用して翊王は穆川の暗殺を計画。それを知った穆澤はその計画を利用しようとします。
翊王は灯籠に仕込んだ毒で穆川を殺害しようとしているのですが。穆澤はその毒を爆薬にすり替え、皇帝と翊王を爆死させようとしているようです。
皇帝を爆殺?そんな無茶な。
謀反成功か?と思われましたが。皇帝は生きてました。
あの皇帝が簡単に死ぬとは思えません。
どうやら皇帝はメロンに爆薬が仕込まれているのに気がついて対策していたようです。
メロンをくり抜いて爆薬を仕込んで、それを気づかれないように細工するって難しいと思うんですけど。結局バレました。
謀反は失敗。
穆澤は逃走。蕭驚雀は逃亡を拒否して自害。
蕭驚雀も気の毒な人だよね。
蕭驚雀の性格の良し悪しはおいといて。彼女も家や権力のために利用されていただけですからね。
一人になった穆澤の前に陸安然が現れるのでした。
第30話 最終回
陸安然に拒絶された穆澤は彼女の首を締めますが殺すことはできません。
穆澤は全てをおらわせるために眠っている陸安然を置いて皇宮へと向かいます。
穆澤には陸安然の憎しみがわからないよね。
別次元で起きたことで恨まれてもどうしようもありませんけどね。
でも、大まかな流れでは陸安然がいた世界と似たようなことになっているので。この世界の穆澤もいずれは暴君になっていたのかもしれません。
穆澤は兵を率いて皇宮を襲撃。
というか皇帝暗殺未遂事件があったかばりなのに皇宮の防衛がゆるすぎませんか?
陸安然は穆川に助けられ。反乱を阻止しようと皇宮に向かいます。
反乱は失敗。穆澤は傷つき、穆川に連れ去られます。
さすがにあの兵力では無理だよね。
その後の穆澤がどうなったかはご自分で確認していただくとして。
破れかぶれの反乱にしてはよくやったほうだと思います。
皇帝も穆澤には甘くなったような。その優しさがもっと早くできていれば、穆澤もあそこまで歪まなかったのでしょうけどね。
やっぱり悪いのは皇帝ですよ。
そして。
穆川は皇太子となり。
陸安然は瀚京を去って蘇城に戻ることにします。
もう瀚京にはいたくないだろうしね。
でも穆川はいつまでも陸安然を待っていると約束するのでした。
そして二人は笑顔で別れを告げ、再び出会うことを願いながら去っていくのでした。
前世の復讐を果たした彼女には何が残されているのでしょうか。虚しい復讐だったようにも思えます。
その後。陸安然は夢の中で皇帝ではない穆川と一緒にいる光景を見るのでした。
終わり。
覆流年 番外編
国内のテレビ版でどこまで放送されるかわかりませんが。一部の中国版にあったその後を紹介します。
穆澤の反乱から5年後。
陸安然は大瀚の蘇城で太子が改良した稲が実っているのを知ります。
陸家は海運で栄えています。陸安然が陸府に戻ると陸輕舟が出迎えました。長い間、穆川と会っていないと冷やかすのでした。
沈長青と冬青の結婚式。もちろん陸安然も出席。穆川も招待されました。
ところが陸安然が賊に誘拐され、助けに行った穆川も誘拐されます。でもそれは沈長青が二人が一緒にいられるようにと仕組んだ芝居でした。
陸安然は穆川が忙しい太子になってもこうして一緒にいられることに満足感をおぼえ。もう過去にとらわれるのを止め、穆川をもう二度と手放したくないと願うのでした。
本編だけだと不完全燃焼な終わり方でしたが。番外編まで見れば復讐を果たして幸せな生活が戻ったのだな。と安心できます。
覆流年 全体の感想
序盤の波乱の展開から、胸がスカッとする復讐劇を期待していました。
ところが陸安然が追い込まれたり、苦戦の連続。ストレスのたまる展開が続きましたね。
最初は中国ドラマはタイムスリップものが多く「また?」と思いました。
でも最近はタイムスリップもの自体が当局から規制されていることもあって。「本人の意思が過去に戻る」という今までにないパターンが採用されています。
そのおかげで、自分はこの後を知ってるけど他人は知らない。というトリックが使えてドラマの面白みが増したように思います。
とはいっても陸安然本人が賢くなったわけでも力を持ってるわけでもないし。過去の宮中の様々な争いや陰謀を陸安然も全てを知っているわけではありません。
当然といえば当然ですが、情報を少しばかり知ってるからと言っても大きな流れは変えられません。結局は追い込まれていく流れになってしまいました。
さまざまな犠牲はあったものの。最終的には前世で苦しめられた穆澤を亡き者にすることはできました。
でも「穆澤が歪んでしまったのは皇帝のせい」と思うと。皇帝が死ぬまでは油断できません。穆川が即位するところまで見ないと安心できませんね。
あと。陸安然 役のシン・フェイが復讐系ヒロインというにはちょっとインパクトがなく、技もあまり上手くないのも物足りない点かも(ファンの方すみません)。
でも苦しんだ末に復讐を達成するのも復讐系の面白さなので。今までの中国ドラマに飽きたという人にはオススメできるドラマだと思います。
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