中国ドラマ「長安賢后伝」16・17・18・19・20話あらすじとネタバレです。
梁(りょう)の力は衰え。北方では盛州(せいしゅう)・西斉(せいさい)・雍臨(ようりん)が争っている時代。
雍臨の郡主・賀蘭茗玉(がらん・めいぎょく)は盛州の第九王子・蕭承煦(しょう・しょうく)は運命的な出会いをしました。
ところが盛州では「蕭承煦に継がせる」という前王の意思をもみけして第三王子の蕭承睿(しょう・しょうえい)が即位。
賀蘭茗玉は盛州王・蕭承睿の側室になり。
蕭承煦は蘇玉盈を妻にむかえるのですが。
番組情報
原題:長安諾
英語:The Promise of Chang’an
2020年、中国
全61話
主なキャスト
賀蘭茗玉(がらん・めいぎょく)
演:趙櫻子(チャオ・インズ)
雍臨王・賀蘭明晢の孫娘。
蕭承煦(しょう・しょうく)
演:成毅(チョン・イー)
蕭尚遠の第九王子、燕王
蕭承睿(しょう・しょうえい)
演:韓棟(ハン・ドン)
蕭尚遠の第三王子、盛州王
蕭承軒(しょう・しょうけん)
演:趙文浩(チャオ・ウェンハオ)
第16 愛の祈り
蕭承煦(しょう・しょうく)は蘇玉盈(そ・ぎょくえい)は結婚しました。
新婚初夜。蘇玉盈は蕭承煦を待っていましたが、蕭承煦は酒を飲みすぎて蕭承軒に支えられる始末。そんな蕭承煦を見た蘇玉盈は怒って二人は言い争いになってしまいます。蘇玉盈は部屋を出ていってしまいます。蕭承煦は蘇玉盈を妹のように思っていたので、今さら妻とは思えなかったのです。
今日は月の女神の誕生日。祈福殿は若い男女で一杯でした。賀蘭茗玉(がらん・めいぎょく)はかつて蕭承煦と二人で縁結びを祈った場所に来ていました。でも蕭承煦は他の女と結婚しました。今は彼の幸せを祈るしかありません。
蕭承煦も遅れてやってきましたが、賀蘭茗玉とすれ違いになってしまいます。蕭承煦は茗玉が残した巾着を見つけるのでした。
その後。盛州は樑の戦いで勝利。梁の安臨三郡は盛州に降伏しました。
蕭承耀は蕭承睿が権力を独り占めしようとしているのではないかと疑っていました。深夜。蕭承睿のもとに蕭承煦がやってきました。蕭承耀は占領していた永平の都市を放棄して永平の民を虐殺したというのです。
蕭承耀が略奪品をもって帰って来ると蕭承睿は激怒して蕭承耀を投獄するのでした。
感想
蕭承煦と蘇玉盈の初夜は中国ドラマの政略結婚でよくある展開。蘇玉盈もああいう性格だから嫌われても仕方ないかなという気はします。
蕭承耀の投獄のエピソードはアミンが明との戦いで占領した都市を放棄して撤退。それでホンタイジから処分を受けた実話が元ネタ。
史実でもアミンは傲慢でした。ドラマの蕭承耀もそうなので、いずれ粛清されるのでしょう。
第17話 秘密の共有
投獄された蕭承耀は、蕭承煦と蕭承軒に命乞い。釈放してくれるなら沐王妃の死について話すとほのめかします。しかし蕭承耀は保身のためか曖昧な証言をするだけでした。蕭承煦は蕭承耀は蕭承睿に責任を押し付けるつもりなのだろうと思いそれ以上の追求はムダだと思いました。
ところが焦った蕭承軒は蕭承耀を拷問すると脅して白状させようとしました。もともと心臓が悪かった蕭承耀は怯えて心臓発作を起こしてしまいます。
蕭承軒から蕭承耀の死を聞かされた蕭承煦は怒りました。蕭承耀の死を隠すことはできず、蕭承煦は自分が蕭承耀を死なせたと蕭承睿に報告するのでした。
蕭承睿は勝手に死なせたことに怒りますが。賀蘭芸琪からなだめられ、沐王妃に二人の兄弟を守ると誓ったことを思い出し怒りを鎮めます。
感想
蕭承耀は確かにヒドイ。でも蕭承軒も短絡的ですよね。蕭承耀の最期はあっけなさすぎる。真実がよけいに分かりづらくなったような。
第18話 膨らむ野望
蕭承耀の死後。蕭承泰(しょうしょうたい)の態度は大きくなり、蕭承睿にも反抗的になりました。蕭承煦は蕭承泰から兵権を奪い失脚させました。
それを知った蕭承礼(しょうしょうれい)は保身のため身を引きました。
蕭承軒は蕭承煦は蕭承睿に懐柔されたのかと不満に思いますが、蕭承煦は真実がわかるまでは闇雲に対立はしないのだと言い聞かせます。
蕭承睿(しょうしょうえい)は兵権を握り、兄弟の中で圧倒的に大きな権力を得ました。蕭承睿は李文程の提案を採用して前の王朝の六部制度を復活させ。優秀な人材を集めさせました。
蕭承煦は蕭承泰の悪事を暴く計画を進めていました。ところが前線から西斉との戦いで窮第八王子・蕭承孝(しょうしょうこう)が危ないと報告があります。
そこで蕭承煦は蕭承孝を救うため遠征すると立候補。蕭承軒は反対しますが、蕭承煦には考えがあってのことでした。
一方、蕭承睿は西斉は苦しくなったら隣国の雍臨に助けを求めるだろうと考え、それを阻止するため賀蘭茗玉とともに雍臨を訪れるのでした。
感想
蕭承睿は着々と権力を手にしていますね。
部族社会の代表としての王から中華王朝式の独裁的な「皇帝」への変化。これは実際にホンタイジが目指したことです。ドラマでは蕭承睿がその役目をしているんですね。
第19話 愛の証明
西斉との戦いのさなか。蕭承煦が西斉王の司徒寅を生け捕りにしました。その報告を聞いた蕭承睿は軍営へ向かいます。
一方、父が捕まったと知った司徒昆は激怒。賀蘭綰音を捕まえて宮殿の外に縛り付けてました。それを知った賀蘭克用と賀蘭茗玉は賀蘭綰音の奪回を試みます。賀蘭綰音を救出したものの司徒昆に見つかってしまい。今度は賀蘭茗玉が捕まってしまいました。
司徒昆は賀蘭茗玉と西斉王・司徒寅の交換を要求します。
でも蕭承睿には大盛王としての立場があります。大斉の要求を無視しました。蕭承煦は罪もない妃嬪を犠牲にしてはいけないと蕭承睿を説得しますが。蕭承睿は戦闘を続行させました。
蕭承煦は命令を無視して西斉王を連れてきて賀蘭茗玉と交換。西斉王は両軍の戦いの中で命を落としました。
戦いの後。王の密命で妃を奪還しましたと報告した蕭承煦でしたが。命令違反の罪で杖打ちになるのでした。
感想
賀蘭克用が救出隊を率いるのは仕方ないとしても、なぜ賀蘭茗玉が行く必要があるんでしょうか?それで人質になって何しに行ったの?自分の立場わかってる?って感じです。
せっかく人質にした敵ボスとの交換を要求されてしまうし。大盛からみたら「やっぱり雍臨は西斉とつながっているんじゃないか?」ってなりますよね。
蕭承煦の杖打ちはしょうがないですね。命令違反には違いないから。それを認めると命令違反してもいい。ってことになるので。「うまくいったからいいじゃないか」という問題ではないんですよね。承煦はそれはわかってるから大人しく杖打ちを受けてる。そのくらい「茗玉への愛」が重いということなのでしょう。
ちなみに今回の話はドラマのオリジナルエピソード。元になる実話はありません。
第20話 真の仇敵
賀蘭茗玉は自分を助けたのは王の密命ではなく蕭承煦の独断だったことを知ります。賀蘭茗玉は蕭承睿は自分を見捨てたと思い。自分のために命令違反をして杖刑を受けた蕭承煦を気遣います。
その後。蕭承煦のもとに行方不明になっていた沐王妃の侍女・素秋が逃げ込んできました。素秋は前の盛州王は蕭承煦を次の王にするつもりだしたが、蕭承耀が沐王妃を殺して蕭承睿を王位につけたと証言します。
それを聞いた蕭承煦は信じていた兄に裏切られた思いでした。蕭承睿がすべて奪ったのだと怒りがこみ上げ、蕭承睿からもらった弓を燃やします。
その後。蕭承煦のもとに西斉の使者がやってきて前王朝・熙国の玉璽を受け取り、司徒成が投降すると聞かされます。
蕭承煦の天幕から西斉の者が出てくるのを見た蕭啓翰は怪しむのですが。
感想
なんか、あっけなく侍女が見つかって経緯がわかってしまいました。とにかく蕭承煦はついに沐王妃殉死の真相を知ってしまいましたね。いよいよ復讐にまっしぐらでしょうか?本当に謀反を起こすの?目が離せなくなってきました。
まあ、前の盛州王がちゃんと王位継承の準備していないからこうなるんですけどね。一番悪いのは前の盛州王。
「前王朝・熙国の玉璽」というアイテムが出てきました。
後金がモンゴルチャハル部を攻めて伝国の玉璽をもらった実話を元にしたエピソードです。史実ではそれでホンタイジが皇帝(ハーン)になって後金から大清に変わります。
「伝国の玉璽」はもともと中華王朝の天子(皇帝)がもつ玉璽のこと。秦の玉璽が使われ続け唐の滅亡時に失われました。
ホンタイジが手に入れたのはモンゴルチャハル王家に伝わる玉璽。チャハル王家のリンダン・ハーンはチンギス・ハーンの子孫でモンゴル帝国のハーン(大元皇帝)を名乗っていました。
アイシンギョロ(愛新覚羅)家はチンギス・ハーンの子孫ではないのでハーンを名乗る資格はありません。だからわざわざ遠征隊を送ってモンゴルの玉璽を手に入れ。ホルチン、チャハルその他のモンゴル王家から支持をうけてハーンを名乗りました。
史実の伝国の玉璽のお話はこちら。
・伝国の玉璽とは
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