中国ドラマ「長安賢后伝」36・37・38・39・40話あらすじとネタバレです。
皇帝 蕭承睿と蕭承煦の対立は激しさをますばかり。皇帝 蕭承睿は蕭承煦を命令違反で死刑にするつもりでした。ところが親王達は蕭承睿の功績をみとめて重い罰を与えるべきではないと反対。結局、蕭承睿は軽い罰を与えることしかできませんでした。
蕭承泰は密書を手に入れ、それを理由に蕭承煦が裏切り者だと訴えました。その密書は梁がしかけた罠でしたが。それでも蕭承睿は蕭承煦を死刑にしようとします。
茗玉は屋敷内で幽霊騒ぎをおこし。綰音は怪しい影をみて亡き沐王妃のような幽霊がいると怖がり。蕭承睿も夢の中で過去に沐王妃にした約束を思い出すのでした。
蕭承煦は釈放され、茗玉は蕭承煦にも意地を張り続けないように説得するのでしたが。
番組情報
原題:長安諾
英語:The Promise of Chang’an
2020年、中国
全61話
主なキャスト
賀蘭茗玉(がらん・めいぎょく)
演:趙櫻子(チャオ・インズ)
雍臨王・賀蘭明晢の孫娘。
蕭承煦(しょう・しょうく)
演:成毅(チョン・イー)
蕭尚遠の第九王子、燕王
蕭承睿(しょう・しょうえい)
演:韓棟(ハン・ドン)
蕭尚遠の第三王子、盛州王
蕭承軒(しょう・しょうけん)
演:趙文浩(チャオ・ウェンハオ)
第36話 暗殺計画
賀蘭茗玉(がらん めいぎょく)は蕭承煦(しょう しょうく)を説得。蕭承煦は兄の皇帝 蕭承睿(しょう しょうえい)に謝罪してその場は収まりました。
でも蕭承煦はそれすら屈辱だと考え、ますます蕭承睿への殺意を強めていきます。
賀蘭綰音(がらん わんいん)は息子の死を悲しんでいて、泣き声の幻聴になやまされていました。すると喬淑妃は死んだ「皇太子」に会えるように呪術師を紹介するのでした。
皇帝の主催で鹿狩りが行われることになりました。蕭承煦はついに蕭承睿暗殺のチャンスが来たと考え、暗殺計画の実行を決定します。
鹿狩り当日。蕭承睿はかつて蕭承煦を狩りに連れて行ったときのことを思い出していました。蕭承煦も過去に兄がしてくれたことを思い出しますが、今はもう立場が違います。蕭承煦は仲間を森に潜伏させ。蕭承睿を暗殺しようとしました。すべてが順調に運んでいると思われましたが邪魔が入り失敗。
梁国が10万の大軍で国境の寧錦を攻撃さらに梁国がこちらに進軍しているとの報告が入りました。
蕭承睿は蕭啓翰と蕭承煦たちに出陣を命令。そして確実に敵を倒すため蕭承睿は自らも出陣するのでした。
感想と解説
ついに蕭承煦が蕭承睿の殺害を決意しました。でも失敗。
中国ドラマでは森で暗殺しようとする場面がよく出てきます。でも成功した試しがありませんね。もしかして「森で暗殺決行」は「暗殺失敗のフラグ?」
第37話 両全の策
賀蘭綰音(がらん わんいん)は怪しい術にハマって死んだ息子を蘇らせようとしました。でも息子は蘇りません。まだ足りないのかとあれこれと手を尽していました。賀蘭茗玉(がらんめいぎょく)はそんな姉の姿を見て心を痛めます。
やがて賀蘭綰音はいくらやっても息子が蘇らないとわかり絶望。茶に毒を入れて賀蘭茗玉を道連れに無理心中しようとします。
茗玉は血を吐いて倒れ、綰音もその場に倒れました。医師たちは治療しようとしますが、皇帝の許可がないと倉から出せない九珍金匱丹しか治療法がありません。
このことを出征中の蕭承睿に知らせるべきか悩んだ
賀蘭芸琪(がらん うんき)は戦場で戦っている蕭承睿に知らたいですが、心を乱して指揮に影響を与えるのではないかと心配します。
そこで蓁兒の提案で蕭承煦に文を書いて知らせるます。その報告を受け取った蕭承睿と蕭承煦はショックを受けました。
でも今、前線で戦っている兵士を残して蕭承睿が戻ることはできないといいます。そこで蕭承煦は兵士たちの士気を下げずに茗玉を助ける方法を提案するのでした。
感想と解説
今回のモデルになったのは清と明が遼西の松山城や錦州城を巡って戦う「松錦の戦い」の場面。ドラマと違うのは攻めているのが清で守っているのが明。
「松錦の戦い」では錦州城を攻めている皇帝ホンタイジ(蕭承睿)のもとに寵愛している宸妃ハルジョル(賀蘭綰音)が病気で重体との報告が来ます。ホンタイジは後のことは諸王たちに任せ馬を飛ばし都に戻りましたが、宸妃ハルジョルの死には間に合いませんでした。食事もろくにできないほど悲しんだといいます。
第38話 命の選択
茗玉を救うため蕭承睿は都に戻り、蕭承煦は皇帝が不在を兵に知られないように隠しました。ところが蕭承軒(しょう しょうけん)が蕭承睿がいないことに気づいてしまいます。
前線の蕭承軒はこの機会に蕭承睿を暗殺しようと蕭承煦に提案しますが。今。茗玉を救えるのは蕭承睿だけ。蕭承煦は蕭承睿との約束を守ると応えるのでした。
そのころ賀蘭綰音は命は助かりましたが、失明していました。賀蘭茗玉はまだ意識が戻りません。そこに蕭承睿が到着。ところが倉から出した薬は一人分しかありません。蕭承睿は茗玉に処方するように指示しました。
賀蘭綰音はそのことを知るとショックを受け。蕭承睿に自分への愛は偽りだったのかと恨みを言った後、暴れだして舌を噛み切って死んでしまいました。
蕭承睿は綰音が死んでしまったのは自分のせいだとショックを受けてしまいます。
感想と解説
皇帝の許可がないと開けられない倉はあると思いますが。それなら蕭承睿が勅命を出して倉を開ければいいんじゃないの?と思います。
しかもそこにある薬が一個しかない。というのはわざとらしい演出です。
ともかく。最後まで賀蘭茗玉と賀蘭綰音は和解できませんでしたね。残念。
モデルになった宸妃ハルジョル(賀蘭綰音)と荘妃ブムブタイ(賀蘭茗玉)は姉妹でした。二人が仲が悪かったという記録はなく。宸妃ハルジョルが危篤になったとき荘妃ブムブタイも危篤だった記録はありません。
第39話 明君の器
賀蘭綰音が死亡して蕭承睿(しょう しょうえい)は自暴自棄になりました。前線からの苦戦の報告にも指示を出そうとしません。
前線の蕭承煦(しょう しょうく)たちは梁軍に包囲されていました。蕭承睿に救援要請しますが、援軍は来ません。兵糧もあと7日分しかありません。
蕭承煦は援軍は来ると兵たちを鼓舞しながら戦い、もし来なければ自ら命をかけて突破口を開くつもりでした。
そのころ。都では蕭承睿は引きこもって、作戦会議を開こうとしません。それを知った賀蘭茗玉は蕭承睿に会いに行くと援軍を送るように説得。できないなら皇位を誰かに譲るべきと言うのでした。
その後。蕭承煦のもとには援軍が到着。梁国との戦いに勝利しました。
そして数年の時が流れました。
感想と解説
蕭承睿が自暴自棄になるほど賀蘭綰音を寵愛していたようには思えませんけど。
それはともかく。
今回のエピソードのモデルになった清と明の「松錦の戦い」では。
ホンタイジがハルジョル重体の知らせを聞いて都に戻った後も戦いは続行していました。ドラマと違うのは清軍が優勢でむしろ食糧不足で悩んでいたのは明軍の方。清軍は十分な備えをして攻めたのでドラマの蕭承煦みたいに悲惨なことにはなってません。そうでないと皇帝が戦場を離れるなんてできませんよね。
ハルジョルの葬儀が終わるとホンタイジは前線に復帰。松錦の戦いは清軍が勝利しています。
第40話 最期の企み
皇帝 蕭承睿(しょうしょう えい)は持病が悪化。自分の命が残りわずかだと悟りました。蕭承睿は蕭承煦(しょう しょうく)を呼び出して二人で話し合いました。蕭承煦は沐王妃の殉死について蕭承睿を問い詰め、蕭承睿は殉死は自分たちが仕組んだことだと認めます。
でも蕭承睿は自分の行いを正当化。蕭承煦が後をついでいたらここまで国を大きくできなかったと言います。
そして蕭承睿は後継者に賀蘭茗玉の息子・啓元(けいげん)を指名。そして息を引き取りました。
賀蘭茗玉は啓元を連れて実家に帰るつもりでしたが、蕭承睿の遺書が見つかり啓元が皇帝になることに。
賀蘭茗玉は自分と蕭承煦を争わせる蕭承睿の陰謀だと気づきますが。啓元の即位を拒否すれば啓元は殺害されることになっていました。
ところがその後、啓元が蕭承煦に誘拐されてしまいます。蕭承煦は啓元の即位を阻止するつもりでした。
結局、賀蘭茗玉は皇帝の座を狙う蕭承煦と対立することに。
感想と解説
ホンタイジが崩御して後継者を決めるところですね。
歴史上はホンタイジ(蕭承睿)の長男・ホーゲ(蕭啓翰)とドルゴン(蕭承煦)が争いました。でもそのままだと清が真っ二つに割れそうなので妥協案として最終的にフリン(蕭啓元)が皇帝になりました。それぞれの派閥の政治的な駆け引きもあってそのままドラマ化しても面白いと思いますよ。
このドラマでは蕭承煦と蕭承睿の対立を見どころの一つにしているのでそういうわけにもいかないのでしょう。しかも蕭啓翰を小物に描きすぎているので今さら蕭承煦のライバルにはできないですよね。
ドラマの流れなら蕭承煦が皇帝になって蕭啓元の命を脅かす者を粛清すればいいんじゃないの?と思います。
なぜこの時点で蕭承煦が「茗玉の子は俺が守る」ってならないのでしょう。やっぱり承睿の子は守りたくないのかな。茗玉も承煦に任せるのは心配?
逆にいつまでも先代の命令に従う奴らに勝てないなら蕭承煦が皇帝になってもうまくいかないと思いますけど。
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