◀ 華の出陣 15-18話あらすじ |華の出陣19-22話あらすじ ▶
中国ドラマ「華の出陣~麗将・阿麦の仇討~」の19・20・21・22話のあらすじとネタバレを紹介。
阿麦は北漠に潜入。常鈺青との偽装結婚を利用して陳起の暗殺を試みますが、失敗。意外な事実を知ってしまいます。さらに軍に戻った阿麦は「女だという噂」に悩まされ・・・
19~22話のあらすじとネタバレを紹介します。
登場人物とキャスト
- 阿麦 (演:チャン・ティエンアイ)…主人公。南夏の靖国公の娘。
- 商易之/斉渙(演:チャン・ハオウェイ) … 定南侯の世子、実は亡き皇太子の息子。
- 常鈺青(演:ワン・ルイチャン) … 北漠軍の将軍。
- 唐紹義(演:ガオ・ゴー) … 南夏の将軍。
さらにくわしいキャスト情報は【華の出陣】キャスト・登場人物紹介をご覧ください。
華の出陣19話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 北漠軍の常鈺青は優勢にもかかわらず、平家坳への攻撃を不可解にも二度も中止した。
- 常家の内情を記した叔父から密書が届き常鈺青は陳起を牽制するためにわざと撤退を命じた。
- 阿麥たちは敵の不可解な行動から相手の内部に問題があると気づく。
あらすじ:北漠軍が敗北する

華の出陣(出典:amazon)
皇太后の思惑と常鈺青の苦悩
北漠の常鈺青は南夏の平家坳を攻めるため準備を進めていました。そこに叔父から密命が届きます。
密書には皇太后が陳起を重用していること、そして陳起の勢力拡大が常家軍を脅かす可能性が書かれていました。叔父は南夏の軍隊に足止めされているように見せかけて陳起を牽制するよう指示してきたのです。常鈺青は勝利寸前まで攻めましたが、指示通りに撤退を命じるのでした。
阿麦の洞察と戦略転換
平家坳に籠城する阿麦と軍師は北漠軍のおかしな動きに困惑していました。最初は偽りの降伏ではないかと疑ったのですが、阿麦は相手の装備や行動から内部に問題があるのではないかと考えます。彼女は守り一辺倒では負けてしまうと考え、攻撃に出ることを決意。北漠軍を包囲する奇襲作戦を考えます。
敵を欺く阿麦の知略
阿麦は兵力不足を隠すためにかまどの数を増やして大軍が駐屯しているように見せかけました。さらに北漠軍の注意をそらすため、少数の兵に薪を運ばせ囮にします。阿麦たちは敵を罠にかけて北漠軍の崔衍を捕縛しました。
北漠軍の敗北と戦神の誕生
崔衍の捕縛を知った常鈺青は助けに向かいますが、その混乱の最中に南下軍は挟み撃ち。さらに姜成毅が間違った命令を出して北漠軍は内部分裂を起こします。阿麦の軍は完璧な連携で北漠軍を打ち破り大勝利を収めました。この戦いで阿麦の名声が高まり人々は彼女を褒め称えるのでした。
感想
常鈺青はせっかく勝てる戦だったのに上からの命令で勝たない戦いをすることになってしまいました。武将としては歯がゆい思いだったでしょうね。でも常一族の命運もかかっていますし、中国では政治的な争いが実際の軍の動きに影響することは過去にもあるのですよね。現場の者は大変です。
解説:竈の数を増やす
阿麦は竈の数を増やして兵の数を多く見せました。こうした作戦は実際にも行われていました。紀元115年に後漢と羌族が戦った時。後漢の武将・虞詡は部隊の竈の数を増やして兵の数を多く見せました。羌族は敵に援軍が来たと思って攻撃を躊躇った。というエピソードがあります。(『資治通鑑』巻四十九)
華の出陣20話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 豫州に潜入した阿麦は陳起による住民略奪を目の当たりにして暗殺を決意。
- 阿麦は常鈺青と再会。陳起暗殺の協力を求める。
- 阿麦は陳起と再会。両親殺害の真相を問い詰めるものの暗殺は失敗。
あらすじ
補給と豫州制圧への道
軍師と商易之は北漠軍と南夏軍では戦力が大きくかけ離れていて、もし常鈺青が攻めてきたら勝ち目はないと判断。二人は食糧が豊富な豫州を制圧することを決意。そこで彼らは豫州の現状を探らせるため唐紹義と阿麦を密偵として派遣しました。
豫州の悲惨な現実と暗殺計画
豫州に潜入した阿麦と唐紹義は陳起が住民を脅迫して略奪しているのを目撃します。
石達春は降伏すれば北漠軍の支配下でも住民の生活は守られると信じていました。ところが城内の惨状を目の当たりにして衝撃を受けます。道端には餓死者が溢れ、想像とはかけ離れた悲惨な現実が広がっていた。石達春はこの状況を変えるため陳起暗殺計画に同意するのでした。
常鈺青との再会と意外な一面
豫州からの帰路、阿麦は北漠軍の兵士が住民を虐殺するのを目撃。阿麦が子供を助けようとしたその時、常鈺青が現れて兵士を斬り捨てました。阿麦は彼の行動に驚きます。そして常鈺青に陳起の暗殺を頼むのですが断られました。でも阿麦の固い決意を知った常鈺青は彼女に侍女の服を与えて暗殺の機会を与えるのです。
仇との再会と真相の糸口
阿麦は侍女に返送して陳起の陣営に潜入。陳起に近づき「なぜ私の両親を殺したのですか」と問い詰めました。陳起は「ただ無事に生きていてほしかった」と語り「あの日の夜、盛家に入ったのは北漠軍ではない」と意味深な言葉を残します。
ところがそこに常鈺青の護衛兵が乱入し、阿麦は捕縛されてしまうのでした。

華の出陣(出典:amazon)
感想
阿麦と陳起が再会。でも暗殺は失敗。なかなか用心深そうなので暗殺は難しそうですね。冷酷な陳起なのに阿麦にだけは労わるような一面を見せるのですね。それにしても盛家に入ったのは北漠軍ではないとは、どういうことでしょうか?阿麦の両親殺害事件に別の勢力が関わっているようですが。
解説:軍隊による住民略奪
中国はもちろん大陸の歴史では戦乱が起きたときに軍隊が住民から食糧や財産を略奪することは当たり前。むしろ兵士たちは略奪が目当てで戦っていることもあります。特に規律が緩んだ軍隊や私兵化した集団は略奪を当たり前のように行いました。都市を占領して3日間は略奪し放題。ただしその後は禁止。と決めている軍隊もあったほどです。
ただし略奪を許すと占領下の住民感情が悪くなるので略奪を禁止する場合もあります。
石達春は虐殺されるよりはましと思ったのかもしれませんが、陳起は占領後も長期間略奪を行っているようですね。石達春もここまで酷いとは思わなかったのでしょう。
華の出陣21話 あらすじとネタバレ
- 阿麦と常鈺青は偽りの婚礼を企てて陳起を暗殺する機会をうかがう。
- 阿麦と商易之の再会は、今後の関係に大きな影響を与える。
- 陳起の口から、阿麦の両親を殺した真犯人が朝廷の玄武軍であることが明らかになる。
あらすじ
豫州での再会とそれぞれの思惑
豫州に潜入した商易之は作戦計画を練るため石達春と合流。その最中、常鈺青の屋敷に忍び込んだ商易之は、女装した阿麦と偶然再会しました。阿麦を連れ出そうとする商易之でしたが、厳重な警備に阻止されます。阿麦は商易之に近いうちに大きな騒ぎを起こすつもりだと言って先に帰るよう促すのでした。
偽りの婚礼と暗殺計画
阿麦は常鈺青に結婚を提案。常鈺青も彼女の目的を知り提案に乗り嘘の婚礼を挙げることを決意します。
婚礼の場所を寧首府にして陳起を誘い出そうと言うのです。一方、商易之は石達春から婚礼を聞いてこの機会に陳起を暗殺しようと計画するのでした。
仇との決着と新たな真実
結婚式当日、陳起はお祝いに駆けつけました。拝礼の瞬間、阿麦は懐から短剣を取り出し陳起の首に突きつけます。常鈺青は陳起の将軍府を制圧。阿麦は陳起に両親殺害の真相を問い詰め、真犯人が朝廷の玄武軍だったことを聞き出します。予想外の事実に阿麦は動揺して陳起に手を下すことはできませんでした。
偽りの愛と別れ
陳起の言葉に動揺する阿麦を見て常鈺青は「彼を殺しても何も解決しない」と慰めます。その時、石達春の兵が地下通路を通って奇襲をかけて将軍府を包囲。阿麦は常鈺青にこの婚礼が最初から陳起を欺くための策略だったことを明かし、常鈺青も二人の関係は終わりだと告げて去って行くのでした。
感想
結婚式を餌に敵をおびき出すと言う、ドラマでよくある展開ですけど。阿麦も常鈺青もお互いに思惑を抱えているのですよね。しかも石達春の加わり豫洲を取り戻す作戦も兼ねている。なかなか凝った作戦でした。
常鈺青も偽装だとはわかっていますが、やはり名残惜しそうですね。
それにしても盛家を襲ったのが玄武軍だったとは。まああからさまに敵国の姿をしてるのも怪しいですし。敵は身近にいたということですね。
華の出陣22話 あらすじとネタバレ
簡単要約
- 商易之は陳起を逃がし常鈺青の弟を誤って殺害してしまう。
- 阿麦は女性だといういう噂を打ち消すため、徐秀児と偽りの結婚をする。
- 常鈺青は弟の死を悲しみ、商易之への復讐を誓う。
あらすじ
復讐を誓う常鈺青
商易之は陳起を捕らえることができたはずでしたが、一瞬の隙に逃られてしまいます。また商易之が陳起に向かって弓を引いたとき、崔衍が陳起を殺そうとしていたので矢は崔衍に命中。崔衍は命を落としてしまいます。
常鈺青は弟の死を悲しみ、商易之への復讐を心に誓のでした。
常鈺青は反逆を企んでいるとして幽閉されますが。常家の力ですぐに釈放されます。さらにやってきた兄の常鈺宗から、南夏の女性との結婚は許さないという父親の怒りが伝えられました。常鈺青はそれでも阿麦を妻に迎えたいと兄に語るのでした。
阿麦を悩ませる噂
軍営に戻った阿麦は自分が女性という噂に悩まされていました。兵士の中には彼女に反発して嫌がらせを仕掛ける者までいます。
噂が広まる中、阿麦が悩んでいると徐秀児が現れ自分との偽装結婚を提案します。阿麦は戸惑いますが、徐秀児は阿麦の軍での立場のため結婚すると決意するのでした。そんな彼女の毅然とした態度に唐紹義も一安心するのでした。
偽りの結婚式
阿麦と徐秀児の結婚式が執り行われました。商易之や軍師も参列。この結婚式で阿麦が女性という噂は収まり、軍での地位を維持することができたのでした。
感想
崔衍がここで死んでしまいますか?無駄死にですよね。しかも商易之の放った矢に当たって絶命とは(ストーリー展開上)都合よすぎる死に方。常鈺青と商易之の対立は避けられなくなりましたね。これからもいろんな意味で二人は敵対関係になるんでしょうね。
そしてまた阿麦が偽装結婚。何度結婚すれば気が済むのでしょうか?男(ということになってる)の阿麦は何度結婚してもいいのでしょうけれど。女の再婚が難しかった時代、徐秀児はもうほかの人と結婚するのが難しいかもしれませんが。徐秀児はそれでもいいと思ってるのですよね。健気です。
華の出陣19~22話まとめと感想
ついに阿麦と陳起が再開。何度か陳起を殺害するチャンスはあったのですが、そう簡単にはいきませんね。
それにしても盛家を襲ったのが朝廷の玄武軍だったとは。国内にも盛家を快く思わない勢力がいるのでしょう。
そして短い間に阿麦は二度も結婚。しかも偽装。もうちょっと話にバリエーションを持たせてもいいのでは?と思いますし、それで女の噂が収まるのも変な感じ。
ともかく、阿麦は軍での立場は確かなものになりました。有能なのは認められていますし、これから指揮官としての活躍が楽しみです。
あと常鈺青はどのように復讐をしていくのでしょうか?次回の展開が楽しみです。
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