中国ドラマ 江湖英雄伝 のキャスト・登場人物の紹介記事です。
義と情を重んじる金風細雨楼と利益優先の六分半堂が対立する武侠世界。
武術家の王小石は運命に導かれ、白愁飛や温柔と出会い、数々の困難を乗り越えながら成長していくのでした。
白愁飛との深い友情、温柔との切ない恋、そして陰謀渦巻く江湖で繰り広げられる壮絶な戦いが描かれます。
その江湖英雄伝 のキャスト・登場人物、見どころを紹介します。
この記事の内容
・江湖英雄伝のあらすじと見どころ
・登場人物の紹介と関係性
・ドラマの時代背景と江湖について
・武侠ドラマ初心者向けの解説
江湖英雄伝のあらすじ
義を重んじる金風細雨楼と利益重視の六分半堂が勢力を二分する武侠の世界。白須園で武芸を学んだ王小石は師匠から金風細雨楼の後継者争いに関係する小箱を蘇夢枕に届けるよう託されました。
その道中、剣客の白愁飛、洛陽王の娘・温柔と出会い共に都へ向かいます。
王小石は誰かと深く関わると一生離れられなくなるという相思刀を持っており、温柔を救うために剣を抜いてしまいます。
その後、王小石と白愁飛は深い友情を育み、共に困難を乗り越えていくのでした。王小石と温柔は互いに惹かれ合います。
都では王小石と白愁飛は蘇夢枕から実力を認められますが、六分半堂から狙われる身となってしまいます。
一方、蘇夢枕は刑部と六分半堂が行う闇の商売に気づき、江湖に渦巻く陰謀を暴こうとするのでした。
江湖英雄伝の見どころ
オススメポイント
- 王小石と白愁飛のブロマンス: 正反対の性格の二人が、互いを認め合い、支え合う姿はこのドラマの大きな魅力です。
- 王小石と温柔の恋: 主人公とヒロインの恋愛模様が物語に温かさを添えます。
- 複雑な陰謀: 複雑な陰謀が物語に深みを与え最後まで目が離せません。
- 謎解きの面白さ: 謎が解けていく過程も楽しめます。
注意したいポイント
- 武侠ドラマが初めての方: 中国武侠ドラマ特有の世界観や設定・用語に慣れてないと良くわからないかもしれません。用語や武侠ものの世界観についてはこのサイトでも解説していく予定です。
- 恋愛要素:武侠ドラマにしては恋愛要素が多め。恋愛要素が好きな方にとっては楽しめる作品ですが、苦手な方は注意が必要です。
- ストーリーの複雑さ: このドラマはストーリーが複雑で陰謀敵味方が入り乱れ、敵味方が入れ替わったり人間関係が様々に変化します。
もともとがハードな展開の武侠小説が原作。ドラマ向けに恋愛要素を増やしてかなりアレンジされていますが、複雑なストーリーやハードな展開は残っています。
和やかなラブ史劇が好きな方や、わかりやすいストーリーの痛快なアクション時代劇を期待している方は注意が必要です。
江湖英雄伝の時代背景
王朝は北宋
基本は江湖という架空の世界が舞台なのでどの王朝かはあまり関係がないですが。劇中でも「宋」「遼」の言葉が登場。
北宋王朝で北方に遼(契丹)が存在した時代だと分かります。この時代は大きな戦争はありませんが遼や西夏との国境では小さな争いはありました。
12世紀初期、8代皇帝 徽宗の時代
原作では 北宋の徽宗(きそう、在位1100-1126年)の時代と設定されています。ドラマの中ではとくに徽宗と意識せず「皇帝」とだけ呼ばれています。
徽宗は政治に関心がなく丞相の蔡京らに任せ、自分は贅沢して遊んでいました。民は苦しみ各地で反乱が多発。やがて遼や金との戦いが起こり金に滅ぼされます。
この時代は「水滸伝」の舞台にもなった時代。武侠ものの舞台に選ばれやすいです。
そういった荒れた時代なので人々は朝廷や官(役人)に頼ることができず自分たちで武装しています。
江湖とは
歴史上の江湖
「江湖」の言葉は昔からありました。もとは長江周辺の川や湖の多い地域を意味します。
長安・洛陽・開封といった都がおかれた黄河流域と違い。長安流域は長い間、統一王朝の都が置かれず朝廷の支配は限られていました。そのため朝廷の支配が及びにくく、民間の結社や宗教団体の活動が盛んでした。
基本は架空の社会
武侠小説・ドラマに登場する「江湖(こうこ)」は香港の小説家 金庸、台湾の古龍たちがつくりあげた架空の社会。歴史上の江湖や中国社会をモデルにしつつも大胆なアレンジがされています。現実には存在しないファンタジーです。
武侠ドラマの江湖
小説やドラマの江湖は歴史上の江湖と違い。地域には関係なく暴力が支配し、武術家が活躍する世界。次のような特徴があります。
- 武術が盛ん:物騒な世の中なので武術が盛ん。様々な流派の武術家集団や民間組織が存在します。
- ほぼ無法地帯:法が機能していないので基本的に無法地帯です。
- 問題は武力で解決:役人はあてにならずむしろ横暴で民を苦しめるので自分たちが武力で何とかするしかありません。
- 様々な武術家集団がいる:様々な流派の武術があり集団を作っています。役所が機能していないので治安を守るのも彼らの役目。その一方で暴力で民から搾取する悪い集団もいます。
そのため彼らなりの道徳観で動いている武術家・侠客が活躍します。
武侠ドラマや小説の世界観についてはこちらで更に詳しく紹介しています。
ドラマ「江湖英雄伝」の設定
江湖英雄伝の世界には様々な武術家集団が存在します。
金風細雨楼(きんぷうさいうろう)
義理人情を大切にしています。主人公たちが所属するのはこちら。
六分半堂(ろくぶはんどう)
自分たちの利益優先。朝廷の一部勢力と癒着して闇商売で儲けています。
江湖英雄伝の主要登場人物
主人公の梅長蘇と温柔。
王小石(おう・しょうせき)
1996年10月9日生
出身:広東省深圳市
「擇天記」唐三十六
「倚天屠龍記」張無忌
「宮廷衛士の花嫁」李謙
温柔(おん・じゅう)
1998年7月31日生
出身:中国江蘇省鹽城市
民族:白族
「長安 賢后伝」董若萱
「鳳舞伝」鳳舞
「シークレット・ハウス」洛天然
温家の長女。洛陽王の娘。
蘇夢枕の妹弟子。
白愁飛(はく・しゅうひ)
1990年1月8日生
出身:中国遼寧省丹東市
「長歌行」皓都
「終極筆記」黒眼鏡
細柳鎮で王小石や温柔と出会い、共に京へ行き、そこで成功したいと思っています。蘇夢枕と義兄弟の誓いを立て。金風細雨楼の副楼主となります。雷純が好き。
金風細雨楼(きんぷうさいうろう)
蘇夢枕(そ・むちん)
1978年5月9日生
国籍:台湾
出身:台湾台北市
「夢幻の桃花・三生三世枕上書」折顏
金風細雨楼の若き当主。王小石、白愁飛と義兄弟の誓いをたてました。雷純と恋に落ち、互いに愛し合う仲となりました。伝説の四大神兵の一つである紅袖刀の所有者。
楊無邪(よう・むじゃ)
1978年11月19日生
出身:中国天津市
「永楽帝」斉泰
「琉璃」 容谷主
「東宮」高坤
六部半堂(ろくぶはんどう)
雷純(らいじゅん)
1995年12月5日生
出身:中国吉林省長春
「燕雲台」李思
「陳情令」温情
六分半堂の総堂主 雷損の娘。蔡相の養女。
蘇夢枕と互いに愛し合っています。
雷損(らい・そん)
1970年4月18日生
「隋唐演義」楊広
「東宮」柴牧
六分半堂の総領主。雷純の父・
有橋集団と結託。
四大神兵の一つ不応魔刀を使います。
狄飛驚(てきひきょう)
1986年10月18日出
出身:中国河北省石家庄市
「東宮」李承玫
「剣王朝」鹂陵君
「麗姫と始皇帝」李仲
六分半堂の大堂主。雷損の養子。雷損が最も信頼する側近。
江湖のルールを大切にし六分半堂に忠誠を誓っています。物事を冷静に見極めようとします。
雷媚(らい・び)
2015年生
出身:中国甘粛省蘭州市、
「九齢公主」方玉绣
「尚食」胡善媛
「馭鮫記」雪三月
三堂主。
雷損の愛人。白愁飛に心を惹かれます。
朝廷
蔡瑾(さい・きん)
1962年12月16日生
出身:香港
「東宮」皇帝
丞相。
方応看(ほう・おうかん)
1989年8月10日生
出身:中国江西省南昌市
「三国志・秘密の皇帝」王服
「夢華録」沈如琢
蔡瑾の養子。
四大神兵のひとつ血河神剣の使い手。
白い仮面の男。
傅宗書(ふそうしょ)
刑部尚書。
六分半堂、有橋集団と結託。
諸葛正我(しょかつ・せいが)
1970年5月8日生
出身:中国遼寧省大連市
「獨孤皇后」宇文護
「燕雲台」韓匡嗣
「上陽賦」皇帝 馬曜
「三生三世」天君
六扇門の主管。
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