中国史上唯一の女帝となった武則天。その波乱の生涯を描いた中国ドラマ「武則天 The Empress」のあらすじを紹介!
若き日の入宮から、皇后の座を奪い取り、ついには皇帝の座にまで上り詰めるまでの壮絶な物語を時代背景や登場人物とともにご紹介します。
ファン・ビンビン演じる武則天が美貌と知性そして野心を武器に駆け上がるの姿をぜひご覧ください。
武則天 The Empress:番組情報
原題:武媚娘傳奇
簡体:武媚娘传奇
英題:The Empress of China
2014年、中国
全82話
ドラマ武則天 全体のあらすじと時代背景
ドラマの出来事を時系列に紹介。
(ドラマの内容なので史実と違う部分もあります)
若き日の入宮と試練
貞観11年(637年)。四川広元の武氏の一人娘 如意は唐の宮廷に入りました。14歳の如意は先の文徳皇后 長孫氏の忌日の舞踊で見事な舞を披露、太宗 李世民の目に留まります。
しかしその直後、同僚の鄭婉言が命を落とし如意は濡れ衣を着せられて掖廷に送られるのでした。
掖廷では老婆 彭氏と出会い、ある話を聞かされます。
一年後、宮廷に戻った如意は太宗から媚娘と名付けられ寵愛を受けました。しかし後宮の嫉妬の的になったり、皇太子争いにも巻き込まれ、いわれのない噂をたてられ、太宗から遠ざけられてしまいます。
やがて太宗の死を迎え出家を決意するのでした。
復讐と皇后の座
武媚娘は妊娠していることが分かりますが流産。その原因は皇后・王氏にあると考え復讐を決意します。
高宗 李治の心を掴み昭儀の位に昇り詰め、計略を巡らせて王皇后と蕭淑妃を陥れます。
永徽六年(655年)。媚娘は皇后になり、李治を支えますが李治の健康が衰え、皇太子争いが再燃。
女帝の誕生と晩年
永淳二年(683年)。李治が崩御。媚娘は新帝の無能を理由に権力を握ると、天授元年(690年)。自ら皇帝を名乗り周王朝を建国しました。
神龍元年(705年)。皇太子・李顯がクーデターを起こしますが武則天にはそうなることは分かっていました。そして彼女は皇帝の座を息子に譲ります。
翌年、武則天は82歳で生涯を閉じるのでした。
武則天は遺言に「則天大聖皇后と称すべし」と残したといいます。そのため則天武后とも呼ばれます。
武則天 The Empress 登場人物
・武媚娘(ぶ・びじょう)/如意/武則天
演:范冰冰(ファン・ビンビン)
・李世民(り・せいみん)/太宗
演:張豊毅(チャン・フォンイー)
・李治(り・ち)晋王/皇太子/高宗
演:李治廷(アーリフ・リー)
・徐慧(じょ・すい)/賢妃
演:張鈞甯(チャン・チュンニン)
・韋貴妃(いきひ)
張庭(チャン・ティン)
ドラマ 武則天 序章あらすじ
皇帝 武則天が過去を回想する
ドラマは武周王朝の時代から始まります。
権力の座に君臨していた武則天ですが、その地位も永遠ではありませんでした。
宰相の張柬之は武則天の独裁的な統治に不満を抱き、正統な皇統である李氏の復活を図ります。
張柬之は武則天の息子で皇太子の李顕をそそのかし、武則天に反旗を翻すよう仕向けます。そして張柬之とその一味は年老いた武則天の寝所に押し寄せ、武則天に退位を迫るのでした。
しかし武則天はやがてこの瞬間が来ることを予想していました。武則天はついに退位を決意します。
張柬之は退位を迫っただけなので、武則天は廃されたわけではありません。このとき張柬之たちは位を皇太子に譲位する代わりに皇帝 武曌(ぶ・しょう:武則天の本名)に「則天大聖皇帝」の称号をつけるのを約束しています。武則天と呼ばれるのもそのため。
退位を決意した武則天が思うものは?
かつては強大な権力を握り、中国を支配した女帝も時が経つにつれて老いを感じ、そして政治の舞台から退く決断を下したのです。
退位を決めた武則天は静かに過去を振り返ります。若くして宮廷に入り、数々の困難を乗り越え、そして皇帝の座にまで上り詰めた日々。
その中で、深く愛した李世民(唐の太宗)と李治(高宗)という二人の男性の姿が武則天の脳裏をよぎります。
そしてドラマの舞台は太宗の治世。貞観年間へと移るのでした。
唐の太宗の時代の年号。627~649年
14歳の武如意、後宮へ
貞観11年。華やかな唐の宮廷に、ひとりの少女が足を踏み入れました。
その少女の名は武如意(ぶ・にょい)。後の中国史上唯一の女帝となる武則天です。
14歳という若さで正五品才人という地位を与えられ、多くの若き才人たちとともに後宮へと入りました。
華やかな宮廷、そして厳しい現実
後宮は美貌を競い、皇帝の寵愛を求める女性たちの戦場でした。華やかな衣装を身につけ美しい音楽と舞踊に囲まれた生活はまるで夢のよう。
でも、その裏には激しい嫉妬や陰謀が渦巻いていました。
後宮という閉鎖的な空間で生き抜くためには、政治的な駆け引きや時には冷酷な決断も迫られることになるのです。
武如意の波乱に満ちた人生が始まるのでした。
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ドラマ 武則天 あらすじ一覧
第1話 初めての後宮
第2話 劉賢妃 死す
第3話 蘭陵王の仮面
第4話 無謀な発言
第5話 亡き皇后に瓜二つの娘
第6話 捕らわれの身
第7話 謎の刺客
第8話 皇太子妃の悩み
→武則天9・10・11・12話のあらすじ
第9話 主の裏切り
第10話 陛下の償い
第11話 韋貴妃の誤算
第12話 それぞれの決断
→武則天13・14・15・16話のあらすじ
第13話 大朝会の幕開け
第14話 武如意の才覚
第15話 扇を巡る疑惑
第16話 勇士と智者
→武則天17・18・19・20話のあらすじ
第17話 武如意の台頭
第18話 謀反の行方
第19話 不吉な予兆
第20話 李淳風の死
→武則天21・22・23・24話のあらすじ
第21話 韋貴妃の執念
第22話 失われた寵愛
第23話 打ち砕かれた思い
第24話 皇太子の失態
→武則天25・26・27・28話のあらすじ
第25話 皇太子 弾劾される
第26話 武媚娘の画策
第27話 友情の行く末
第28話 腹心との別れ
→武則天29・30・31・32話のあらすじ
第29話 乾祥宮からの招待
第30話 徐慧 暗躍する
第31話 皇太子の本心
第32話 最後の献策
→武則天33・34・35・36話のあらすじ
第33話 すり替えられた紙片
第34話 謀反決行
第35話 善良な弟と邪悪な弟
第36話 武如意と武媚娘
→武則天37・38・39・40話のあらすじ
第37話 称号剥奪
第38話 韋貴妃の失脚
第39話 3人の男たち
第40話 武媚娘の決心
→武則天41・42・43・44話のあらすじ
第41話 怨恨の炎
第42話 楊淑妃の真実
第43話 李恪の選択
第44話 兄弟の別れ
→武則天45・46・47・48話のあらすじ
第45話 愛する人を追って
第46話 武媚娘の申し出
第47話 再び皇宮へ
第48話 出所の分からない密書
→武則天49・50・51・52話のあらすじ
第49話 大臣たちの嘆願
第50話 涙の決別
第51話 募る想い
第52話 駆け落ちの結末
→武則天53・54・55・56話のあらすじ
第53話 太宗崩御
第54話 胸に秘めた想い
第55話 腹心の奏上
第56話 新たな火種
→武則天57・58・59・60話のあらすじ
第57話 帝王の術
第58話 皇后からの贈り物
第59話 渦巻く妬み心
第60話 李治の告白
→武則天61・62・63・64話のあらすじ
第61話 李世民の遺詔
第62話 武媚娘の作戦
第63話 増していく不信感
第64話 李忠の裏切り
→武則天65・66・67・68話のあらすじ
第65話 哀れな皇帝
第66話 深まる絆
第67話 思いもよらぬ刺客
第68話 女児誕生
→武則天69・70・71・72話のあらすじ
第69話 道士の正体
第70話 高陽公主への疑念
第71話 交錯する嘘と真実
第72話 裏切り者の末路
→武則天73・74・75・76話のあらすじ
第73話 皇后 武媚娘
第74話 広まる誤解
第75話 新たな皇太子
第76話 敵が知己に
→武則天77・78・79・80話のあらすじ
第77話 賢臣の幕引き
第78話 魔性の女
第79話 深まる心の溝
第80話 繰り返される惨劇
第81話 すれ違う心
第82話 そして皇帝へ
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