PR

如懿伝 47・48・49・50話のあらすじとネタバレ

中国ドラマ「如懿伝 紫禁城に散る宿命の王妃47・48・49・50話のあらすじとネタバレ感想を紹介。

いよいよ如懿が皇后になります。乾隆帝と如懿の関係の良さ最高です。でも皇太后や妃嬪たちの不満が高まり、新たな問題が起こりつつありました。

47話から50話のあらすじとネタバレ解説を紹介します。

※この記事はドラマ『如懿伝』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

PR

如懿伝 47話 ネタバレとあらすじ

簡単要約

  • 皇帝は如懿を皇后に冊立することを決意し、如懿もその思いを受け入れる。
  • 如懿は新しい女官長として、真面目で正直な容珮を抜擢する。
  • 皇太后や先皇后の娘・璟瑟は、如懿の皇后冊立に複雑な感情を抱く。

あらすじ:孤独な頂へ

新しい皇后、如懿の誕生

皇帝は長男の永璜を亡くした悲しみと後悔に打ちひしがれていました。

永璜があのような態度をとったのは、嘉嬪のウソが原因だと如懿から聞かされたからです。皇帝は永璜に厳しくしすぎたことを後悔し、誰にも言えなかったつらい気持ちを如懿にだけ打ち明けました。そして、心から信頼できるのは如懿だけだと気づき、彼女を皇后にすると決めたのです。

如懿も皇帝と同じお墓に入りたいと昔から願っていたことを話し、その申し出を喜んで受け入れました。

新しい女官、容珮

如懿が新しい皇后になるという知らせは、あっという間に宮中全体に広まりました。そのころ如懿は新しい女官の中に容珮という女性を見つけます。容珮は賄賂をきっぱりと断ったため、汚い仕事場へ送られそうになっていました。如懿はその正直な心に惹かれて彼女を女官長に抜擢しました。

さっそく容珮は皇后になる儀式で着る豪華すぎる衣装を断り、如懿のことを第一に考えて行動します。その賢さと機転の良さに感心した如懿は、容珮を正式に女官長に任命しました。

皇后になることへの不安と信頼

しかし誰もが二人のことを祝福しているわけではありませんでした。皇太后と先代の皇后の娘・璟瑟は、如懿が皇后になることを快く思っていません。

皇太后は如懿にこう忠告します。「皇后の地位は、一番あてにならない皇帝の気持ちひとつでどうにでもなるものだ」と。
璟瑟は「如懿には実家や息子といった後ろ盾がないから、いつか皇帝の愛を失う日が来るだろう」と皮肉を言います。

しかし皇帝は後ろ盾がないからこそ先代の皇后のようにずる賢いことをしないだろうと考え、如懿への信頼は少しも揺らぎませんでした。

ついに皇后へ

如懿が皇后になる儀式の日がやってきました。それは皇帝がまだ皇子だった頃に如懿と結婚した日と同じ、8月2日でした。

大勢の人々の視線が注がれる中、如懿は太和殿へと向かいます。そして新しい皇后として皇帝の隣に立つことになったのです。

解説:史実での継皇后が皇后になった経緯

ドラマの主人公・如懿のモデルになったのは継皇后(ホイファナラ氏)です。

彼女はもともと乾隆帝の側室・嫻妃でした。最初の富察皇后が亡くなると、彼女は皇貴妃に昇進。服の期間が明けたあと、正式に2番目の皇后となりました。

ドラマでは皇帝の愛が皇后になる一番の理由でしたが、史実では違っていました。実は母の崇慶皇太后がホイファナラ氏を強く推したからだと言われています。皇太后はホイファナラ氏が満州族であることや、宮中での真面目なふるまいを高く評価しました。

史実では皇帝の個人的な愛情よりも、皇太后の推薦が皇后になった最大の理由だったとされています。

 

PR

如懿伝 48話 ネタバレとあらすじ

簡単要約

  • 新皇后となった如懿と皇帝は互いの愛を確かめ合い、二人の絆を深める。
  • 如懿は宮中での実家の権威を振りかざす嘉貴妃を巧みに牽制する。
  • 皇帝は冷宮を廃止し如懿との愛を永遠のものにすると約束する。

あらすじ:戒めの耳飾り

皇后として迎える最初の夜

如懿は皇后になりって初めての夜を迎えます。心から結ばれたことにホッとした皇帝は「死が二人を分かつまで、決して裏切らない」と如懿に誓いました。

部屋の外で警護していた凌雲徹は、幸せそうな二人を複雑な思いで見つめています。酒を飲みながら、かつて愛した嬿婉のことを思い出し「ただ見守ることしかできないのか」と自分の境遇を嘆きます。皇后という立場が必ずしも幸せとは限らないと、如懿のこれからを心配しているのでした。

嘉貴妃の降格

次の日の朝、さっそく妃たちが如懿の元へ挨拶にやってきます。嘉貴妃は皇帝に愛されていることをアピールするように、ひときわ目を引く派手な赤い服を着ていました。

さらに彼女は、如懿がまだ皇后の宮殿に移っていないことを「再婚した妻は本妻とは違う」という意味の「填房」と呼び、チクリと皮肉を言います。

しかし如懿は落ち着いたものでした。嘉貴妃の身分を「貴妃」から「貴人」に下げると言い放ちます。そして高価な紅玉髄の耳飾りを贈り、わざと痛いようにつけさせました。これは嘉貴妃が以前、如懿を陥れたことへの仕返しでした。自分の立場をわきまえるよう警告したのです。

屈辱を味わった嘉貴妃は皇帝に訴えようとしましたが、如懿はすでに手を打っていました。宮中の派閥争いをなくすために嘉貴妃を罰すると皇帝に説明していたのです。皇帝は如懿に賛成して嘉貴妃に謹慎を命じるのでした。

永遠の誓い

皇帝は自分の誕生日である万寿節に、如懿へ特別なプレゼントを用意していました。それは「冷宮」をなくすことでした。二人の愛が永遠に続くことを誓い、肖像画を描いたり、五台山へ出かけたりする計画を立てます。

二人は馬に乗って「年老いるまで一緒に歩んでいこう」と約束を交わしました。一方、罰を受けた嘉貴妃は息子を必ず将来の皇帝にすると、新たな野心を燃やし始めていたのです。

 

解説:冷宮の存在と清朝の皇帝の寵愛

ドラマでは皇帝が如懿への贈り物として冷宮を廃止する場面が描かれています。

でも、これは事実ではありません。史実では清朝の紫禁城に「冷宮」という場所は存在しませんでした。でも特定の妃嬪が皇帝の寵愛を失い、宮殿に出入りが制限されることがありました。妃嬪の居場所が事実上の幽閉所になり、絶望的な場所になってしまいます。そのため後世の創作物で「冷宮」と言われるようになりました。

乾隆帝が劇中のように妃嬪のために冷宮を廃止したという記録はありません。あくまでも皇帝が如懿を愛しているというのを見せるためのドラマの演出です。

PR

如懿伝 49話 ネタバレとあらすじ

簡単要約

  • 舒妃(舒嬪)が妊娠するが皇帝は素直に喜べず、皇太后の関りを疑う。
  • 嬿婉は着床薬が実は避妊薬だったと知り、如懿への恨みを募らせる。
  • 皇帝と如懿は江南の旅で二人の絆を深めるが宮中では新たな陰謀が動き出す。

 

あらすじ:子宝の薬

子宝の薬をめぐる思惑

長い間、子どもがいなかった舒嬪(じょひん)の妊娠がわかりました。この知らせに皇帝は驚きを隠せません。なぜなら皇太后とつながりのある妃には子どもができないように、医者に避妊薬を飲ませていたからです。しかし、舒嬪は知らず知らずのうちに薬を飲むのをやめていたため妊娠してしまったのでした。皇帝は自分の指示に背いたのではないかと担当医を疑い始めます。

憎しみを募らせる嬿婉

如懿は、舒嬪の妊娠を心から祝福します。しかし、如懿が以前「薬は飲まない方がいい」と話していたことを思い出した嬿婉は薬が避妊薬だったのではないかと疑念を抱きます。

そこで、こっそり薬を宮殿の外で調べてもらったところ避妊薬だと判明。長年だまされていたことを知った嬿婉は如懿に強い憎しみを抱くようになります。

旅に出る皇帝と如懿

その頃、皇帝は皇太后と如懿を連れて、江南へ旅に出ます。旅の途中、皇帝と如懿は二人きりで庶民のような生活を楽しみます。船に乗ったり、お話を聞いたり、美しい景色を眺めたりしながら、お互いが一番大切な存在だと再確認し絆を深めます。

しかし宮殿の中では権力争いが始まっていました。舒嬪は皇帝との愛を信じていましたが、裏では皇太后が生まれてくる子どもを自分の思い通りにしようと企んでいたのです。

皇帝の愛を独り占めしたい嬿婉は皇太后のたくらみに気づき、彼女よりも先に行動を起こそうと計画を立てていました。

 

解説:乾隆帝の江南巡幸(なんこうじゅんこう)

ドラマのでは皇帝が如懿と一緒に旅をする様子が描かれていますよ。これも史実に基づいています。清の乾隆帝は生涯で6回も江南地方へ旅に出ました。

でも、この旅は決して観光や遊びのためだけではありませんでした。その主な目的は江南地方の様子を見て回ること。人々の暮らしはどうか、治水工事はうまくいっているか、地方の役人たちはきちんと仕事をしているか、といったことを自分の目で確かめるためだったのです。

また江南は明朝を支持する人たちも多く、清に反発する勢力が根強く残っていました。ですから皇帝が自ら出向いて威厳を示すことで、彼らを従わせるという目的もあったのです。江南の安定は、清という国を守る上でとても重要でした。

しかし、乾隆帝の旅は歴代の皇帝たちに比べてとても豪華でした。そのため国のお金をたくさん使い、財政を苦しめる原因のひとつになってしまったとも言われています。

 

「条頭糕」に込められた意味

ドラマの中で皇帝と如懿が食べている「条頭糕」というお菓子を覚えていますか?これは中国の江南地方に古くから伝わる伝統的なお菓子です。

細長いお餅のような見た目で、日本の羊羹に似ていると言われます。ドラマにもあったように皇帝がこのお菓子をとても気に入り、宮廷でも作られるようになったという話は有名です。

この場面はただお菓子を紹介しているだけではないように感じます。宮廷では決して食べられない庶民のお菓子を皇帝が如懿と一緒に楽しむ。それは、二人の関係が皇帝と皇后という堅苦しい立場を超えた、特別なものだということを伝えているのではないでしょうか。

 

如懿伝 50話 ネタバレとあらすじ

簡単要約

  • 皇太后と皇帝は妃嬪の扱いをめぐって対立。
  • 斉太医が不審な死を遂げ、皇帝は皇太后の陰謀を疑う。
  • 嬿婉は皇帝の寵愛を一身に集め妃に昇格する。

あらすじ:腹いせの昇格

乾隆帝と皇太后の確執

皇太后は皇帝が如懿ばかりを可愛がるのを心配していました。そこで「他の妃たちにも愛情を注ぐように」と忠告します。皇帝はそれを聞いて、その夜の宴で踊りを披露した嬿婉を「妃」に昇格させました。

しかし子どももいない嬿婉が昇格したことに嘉貴妃は納得がいきません。

一方の如懿は富察皇后が池に落ちた時の梅嬪の行動が気になり、「何かがおかしい」と疑いを持ち始めます。

斉太医の死

その夜、皇帝と皇太后のつながりを知る医者・斉太医が何者かに殺される事件が起こります。
皇帝は「皇太后の力が自分のすぐそばまで迫っているのではないか」と警戒心を強めました。そして斉太医の死を隠して事件の真相を探ることを決意します。

嬿婉の野心と不吉な予兆

妃になった嬿婉は宦官の進忠に「どうすれば皇帝に気に入られるのか」と助言を求めます。進忠は「皇帝が最も気にするのは『祥瑞』つまり縁起のいい出来事」と教えました。

ちょうどその頃、宮殿の天文学者から「不吉な星が出ており、父と子が対立する兆候がある」と報告が入ります。この不吉な予兆に、皇帝は舒妃が産んだ子どもを心配するのでした。

 

敬事房と妃嬪の「札」

清の時代、宮廷には敬事房という部署がありました。ここは皇帝の寝室の管理を行っています。皇帝と夜を共にする妃嬪を選ぶために使っていたのが「札」でした。竹でできた札に妃嬪の名前が書かれていて、食事のメニューのように盆に載せて皇帝に出されました。皇帝はその中から一枚を選んで、その夜一緒に過ごす相手を決めたのです。

清朝ドラマではおなじみの光景ですよね。

この制度は皇帝の寵愛が特定の妃嬪に偏りすぎないようにするためのものでした。ですが実際には、皇帝の考えや妃嬪たちの努力、そして敬事房の役人に渡す賄賂などが影響したと言われています。

ドラマの中では、皇帝が自分で嬿婉の札を選び、彼女を妃に昇格させる場面がありました。これは皇太后へのあてつけのように描かれていますね。

祥瑞(しょうずい)と皇帝の統治

中国王朝では、皇帝は「天から認められた正しい支配者」だとされていました。だから空の様子や自然に起こる出来事は、皇帝の政治が天の意志に合っているかどうかを判断する大切なサインだったのです。
「祥瑞」とは、普段は見られない珍しい生き物や植物が見つかったり、おめでたい自然現象が起きたりすること。 ドラマの中で宦官の進忠が「皇帝が一番気にするのは祥瑞だ」と話す場面がありましたよね。また欽天監が「不吉な星が出ている」と報告したシーンも。

それは、この思想があったからなのです。 良いことだけでなく「父子が争う」といった不吉な星の兆候は皇帝の権威を揺るがし、人々の心を不安にさせました。

だから皇帝は天の様子をとても気にかけました。自分に都合よく解釈したり、不吉な兆候を打ち消すための対策を考えたりしたのです。 

 

如懿伝 47~50話 まとめ

ついに如懿が皇后になりました。乾隆帝も如懿を信頼。二人の仲はとても良いように見えます。でも乾隆帝が如懿を贔屓しすぎるのも問題。

皇太后の介入や、妃嬪たちの駆け引きを激しくなってきました。

嬿婉の早すぎる昇格は如懿や他の妃嬪との問題を引き起こしそうです。不吉な占いが今後どう影響するのかも気になります。

皇帝と如懿の関係は今はいいのですが、今後、どこまで持ちこたえるのか、そして嬿婉の野心がどこまで膨れ上がるのでしょうか。今後の展開が楽しみです。

 

PR
如懿伝
この記事を書いた人

 

著者イメージ

執筆者:フミヤ(歴史ブロガー)
京都在住。2017年から韓国・中国時代劇と史実をテーマにブログを運営。これまでに1500本以上の記事を執筆。90本以上の韓国・中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを史料(『朝鮮王朝実録』『三国史記』『三国遺事』『二十四史』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。類似サイトが増えた今も、朝鮮半島を含めたアジアとドラマを紹介するブログの一つとして更新を続けています。

詳しい経歴や執筆方針は プロフィールページをご覧ください。
運営者SNS: X(旧Twitter)

フミヤをフォローする

リクエスト歓迎!

アジアのドラマで知りたい歴史上の人物は他にいますか? 人物以外にも出来事・事件や文化・時代背景・民族や国など。アジアの歴史ならOK。中国・韓国以外でもできるだけお答えします。 必ず記事にできるとは限りませんが、できるだけお応えします。コメント欄に書き込んでくださいね。 (リクエストはコメント欄に表示されません)

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました