韓国ドラマ「太宗 イ・バンウォン~龍の国~」の第1・2・3・4・5話ネタバレとあらすじ感想の紹介です。
李氏朝鮮の第3代国王 太宗 李芳遠を新たな解釈で描くドラマ。
歴史上も名君とする一方で暴君だったという評価もあり。見る人や評価の仕方によって様々な解釈のできる人物です。
今までにも様々なドラマで李芳遠は描かれてきましたが。英雄的な部分が強調されたものが多かったです。
このドラマではバンウォンの過激な部分を強調、怪物的な人物だったのでは?と思わせる演出がされています。
暴君か名君かは最終的には見た人の判断に委ねられますが。あなたはどう思うでしょうか?
ドラマはすでいバンウォンが成人して、役職につき結婚もしている状態から始まります。
そしていきなり父・李成桂が王の命令に逆らって軍を撤退するところから始まります。
太宗イバンウォン 番組情報
原題:태종 이방원(太宗 李芳遠)
2021年 韓国、KBS 1tv
全33話
太宗イバンウォン 主要人物
・イ・バンウォン(李芳遠)
演:チュ・サンウク
・イ・ソンゲ(李成桂)/ イ・バンウォンの父。
演:キム・ヨンチョル
・ミン(閔)氏/ イ・バンウォンの正室。
演:パク・チニ
・神徳王后カン(康)氏/ イ・ソンゲの継室。
演:イェ・ジウォン
・イ・バンウ(李芳雨)/ イ・ソンゲの長男。
演:オム・ヒョソプ
・イ・バングァ(李芳果)/イ・ソンゲの次男。
演:キム・ミョンス
・イ・バンウィ(李芳毅)/イ・ソンゲの三男。
演:ホン・ギョンイン
・チョン・モンジュ(鄭夢周)
演:チェ・ジョンファン
・チョン・ドジョン(鄭道伝)
演:イ・グァンギ
・禑王(ウワン)/ 高麗第32代国王。
演:イム・ジギュ
・昌王(チャンワン)/ 高麗第33代国王。
演:キ・ウンユ
・恭譲王(コンヤンワン)/ 高麗第34代国王。
演:パク・ヒョンジュン
第1話 威化島回軍
(見出しは当ブログが独自につけたものです)
冒頭:既に王位についている太宗イ・バンウォン(李芳遠)は世子に王位を譲ろうとしていました。
いきなりバンウォンが王になっていて、それを譲ろうとするところから始まります。しかも様子が変。狂ってます。なんでこんな始まり方なんでしょうね。凄惨な人生を歩んできたといいたいのでしょうか。なぜバンウォンがこんなになってしまったのか気になります(歴史を知っていれば大体わかりますけど)。
時は遡り1388年の高麗。禑王から明の遼東軍攻撃を命令された将軍イ・ソンゲ(李成桂)は独断で撤退。開京に戻ろうとします。怒った禑王はソンゲの家族を捕らえるよう命令するのでした。
こちらもいきなりイソンゲが遼東から撤退する場面から始まります。バンウォンが主人公だから仕方ないですね。今回のソンゲ役はキム・ヨンチョル。この人も王役が多いですね。「私の国」と被りますが、「王女の男」首陽大君や「大王世宗」太宗のイメージが強いです。
ソンゲの息子たちもどこかで見た顔。ソンゲの息子のわりには年齢高めですね。
バンウォン(李芳遠)が役所で仕事をしていると兵士たちが捕まえに来ました。馬に乗って逃げ切り、母と家族を連れて逃げるのでした。
ミン氏(閔氏)は実家に戻り、家族に家の武器を隠すように言います。
バンウォンの奥さんミン氏は「伝説の心医」のイェジン役パク・チニですね。今回は気の強い勇敢な女性のよう。イェジンとは正反対の役柄ですけどこちらの役も似合うかも。
第2話 父 イ・ソンゲの帰還
母たちとともに逃げるバンウォン(李芳遠)でしたが。禑王の派遣した兵に見つかり武器を奪われてしまいます。しかしカン氏(康氏)の協力で兵を倒しました。
バンウォンが弱い!どうしても、権力争いを勝ち残った王のイメージがあるので今までのドラマはバンウォンの戦闘力が高いものが多かったのですが。よく考えたらバンウォン個人は文官だし、個人的な戦闘力が高いはずがありませんね。妙にリアルで納得してしまいます。
カン氏はバンウォンの実母ではありませんが、このころはまだ協力的だったのですね。後の時代を知ってると感慨深いです。
イ・ソンゲ(李成桂)は開京を攻め禑王の側近 チェ・ヨン(崔瑩)を破りました。
いくら歴戦の崔瑩といえども精鋭の大部隊を率いる李成桂にはかないません。このころになると禑王に従う兵もほとんどいなかったようです。この二人が戦わなくてはいけないのは悲しいですね。
そのころバンウォンも開京に戻り父や兄たちと再会。バンウォンは父とともに戦いたいと言うのですが、ソンゲは拒否しました。
李成桂は李芳遠を嫌ってるのではありません。戦いに巻き込みたくないのです。李芳遠は幼い頃から頭が良く父から可愛がられていました。そんな李芳遠に兄たちは不満なようです。自分たちは危険な目にあっているのに、弟を贔屓していると思うのでしょうね。
ソンゲはチョン・ドジョン(鄭道伝)やチョン・モンジュ(鄭夢週)と相談。禑王にソンゲたち回軍した諸将の罪を許し復職させるよう要求。 チェ・ヨンは流罪にさせました。
第3話 イ・ソンゲが暗殺されそうになる
禑王はイ・ソンゲ(李成桂)を暗殺しようとしましたが失敗。ソンゲたちによって廃位され。禑王の息子が王になりました。
李成桂の殺害失敗は大きなミスですね。禑王に従う兵士はほとんどいませんが。それでも李成桂を殺害すれば挽回できると思ったのかも知れません。でも今の禑王には無理ですね。
その禑王のかわりに王になったのはわずか9歳の昌王でした。当然、自分では政治ができないので李成桂たちの操り人形です。
カン氏(康氏)とミン氏(閔氏)はソンゲが王にならないと危ないと考えました。バンウォン(李芳遠)も同じ意見です。
王禑は廃位に納得がいかず再び李成桂を暗殺しようとしました。その計画を知ったバンウォンは刺客と戦い大怪我をするのでした。
王禑もしつこいですね。自分の立場が悪くなるだけなのに。このドラマの李芳遠は今までのドラマよりも過激な感じですね。
イ・ソンゲ(李成桂)はバンウォン(李芳遠)を李家代表として朝廷の会議に出席させます。バンウォンは上王と李家は共存できないと主張。上王を消すようにいいますが。さすがにモンジュ(鄭夢周)はそれはできないと怒ります。
バンウォンから話を聞いたソンゲは王を退位させるための理由を見つけるよう指示するのでした。
第4話 おかざりの王 恭譲王の即位
昌王は正当な王家の血筋ではないという理由で廃位されました。
「高麗史」にも禑王、昌王は正当な王家の血統ではないと書かれていますが。高麗史そのものが李成桂の即位を正当化するために書かれているので信用できませんね。
そしてチョン・ドジョンたちは高麗王族でもソンゲ(李成桂)の親戚関係になっている定昌君を新しい王にしました。ところが恭譲王は李成桂に相談せずにイ・セク(李穡)とピョン・アンニョル(辺安烈)を高官に任命します。
李成桂の七男・李芳蕃は幼くして定陽君 王瑀の娘と結婚。定陽君は定昌君(恭譲王)の兄。なのでいちおう李成桂と恭譲王は親戚関係にあります。
李家の人々は恭譲王の行いが不満でした。怒った李芳遠が暴走。なんと私兵を使って王を脅し、怯えた恭譲王は李芳遠たちの条件を受け入れました。自ら任命したイ・セクたちを流配にして禑王と昌王の処刑を命じたのです。
いくらなんでも私兵を使って王を脅すのはやりすぎでしょう。でもバンウォンたちにとっては恭譲王はただのお飾り。いずれ父が王になると思ってるでしょうから遠慮がないのでしょうね。
さすがにこれにはイ・ソンゲも驚き、止めさせようとしましたが手遅れでした。
第5話 王位を目指すイ・ソンゲ
昌王が処刑されました。9歳の子どもを殺させたことでソンゲ(李成桂)に非難が集まります。バンウォン(李芳遠)は自分のせいで父の名誉を傷つけたと反省します。
いちおう自分でもやりすぎたと思ってるんですね。東北面に帰ってしまいます。バンウォンとバンウ(李芳雨)は土下座して謝りますがソンゲの気持ちは変わりません。
でもイ・ジラン(李之蘭)に都に戻って王になるべきと説得されます。チョン・モンジュ(鄭夢周)も今さら、ソンゲが隠居することはまわりの者が許さないだろうと想っていました。
案の定、ソンゲは戻ってきます。ソンゲと仲間たちは恭譲王に兵権を渡すように要求。そんなソンゲたちにモンジュは怒り、ソンゲとの対決を深めます。
さて、威化島回軍から禑王・昌王の廃位・処刑と恭譲王の即位まで一気に進みました。このドラマはバンウォンが主人公とということもあって、バンウォンの動きが積極的。早くから父を王にしたいという野心がミエミエですね。
出だしからこの様子ではこの先の暴走ぶりも期待?できそうです。
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