中国ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」7・8・9・10話のあらすじとネタバレ感想の紹介です。
ウラナラ 如懿は乾隆帝の側室となりました。
さらに新しい側室・玫答応も誕生。
乾隆帝の寵愛をいいことに大きな顔をしている玫答応は貴妃と対立。
如懿もこの争いに巻き込まれていくのかもしれません。さらに如懿と仲のいい海蘭は貴妃からひどい扱いを受けています。
如懿はどのようにしてこの後宮の波乱を乗り越えていくのでしょうか。
それでは7話からお楽しみください。
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※この記事はドラマ『如懿伝』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
如懿伝の登場人物
- 青桜(せいおう)/如懿(にょい) 演:ジョウ・シュン
- 乾隆帝(けんりゅうてい) 演:ウォレス・フォ
- 鈕鈷祿氏(ニオフルし)/皇太后(こうたいごう) 演:ヴィヴィアン・ウー
- 烏拉那拉氏(ウラナラし) (青桜の叔母) 演:ジョアン・チェン
- 富察氏(フチャし)/皇后(こうごう) 演:ドン・ジエ
- 海蘭(ハイラン)/海常在(かいじょうざい) 演:チャン・チュンニン
- 高晞月(こうきげつ)/慧貴妃(けいきひ) 演:トン・ヤオ
- 金玉妍(きんぎょくえん)/嘉貴人(かきじん) 演:シン・ジーレイ
- 白蕊姫(はくずいき)/玫答応(まいとうおう) 演:ハー・ホンシャン
如懿伝 第7話 雪夜の裁き
あらすじ
皇后に無礼な態度をとってしまった玫答応(まいとうおう)に対し、貴妃はなんと顔に傷を負わせてしまいました。貴妃は皇帝からの寵愛を失うことを恐れ、皇后の助言を受けて玫答応に薬を贈ります。でも残念ながら彼女の反感を買ってしまう結果となりました。
一方、貴妃は自身の宮の裏口から如懿の侍女がこっそりと出て行くのを目撃していました。そして海常在(ハイじょうざい)が如懿から紅籮炭(こうらたん)を分けてもらっていたことを突き止めたのです。
以前から海常在を妬んでいた貴妃は、この事を利用して彼女を陥れようとしました。海常在は貴妃から盗みを働いた罪を着せられ、雪の中でひざまずかされてしまいます。
そこに駆けつけた如懿は海常在をかばい貴妃の主張に反論しました。でも貴妃は聞く耳を持たず海常在に身体検査を強制しようとします。海常在はしかたなく罪を認めてしまいますが、そこに皇帝が駆けつけました。
状況を理解した皇帝は濡れ衣を着せた香雲(こううん)を死罪に処し、貴妃を3ヶ月間の謹慎処分とします。そして傷ついた海常在を如懿の延禧宮(えんききゅう)に移すよう命じたのでした。
感想:海常在の苦しみ
海常在は暖房用の炭を貴妃に取られ、如懿の優しさに救われていました。でも、そのささやかな気配りが貴妃の嫉妬と策略によって彼女を苦しめる原因となってしまいました。
雪の中ひざまずき「盗んでいない」と泣き叫ぶ姿、如懿にこれ以上迷惑をかけたくないと自分を犠牲にして罪を認める姿は見てい悲しくなりますね。
感想:貴妃の策略はなぜ失敗したのか?
貴妃は嘉貴人の助言に乗せられ、海常在に盗みの罪を着せようとしました。でも皇帝から謹慎処分を受けてしまいます。なぜ彼女の策略は失敗したのでしょうか?
それは彼女が「皇帝の意図」を読み違えたからです。皇帝は如懿に海常在への援助を許可していて、この件を秘密にさせていました。貴妃がこの件をバラすのは皇帝の決定を覆す行いも同然です。彼女は自分の感情と唆しに振り回され自滅してしまったと言えますね。
第8話 疑惑の塗り薬
あらすじ
嘉貴人は貴妃の策略が裏目に出たことを嘆いていました。一方、延禧宮(えんききゅう)に保護されていた海常在(ハイじょうざい)は意識を取り戻し、如懿(にょい)に慰められました。
如懿は皇帝に呼び出され、玫答応(まいとうおう)の傷が悪化した件について審問を受けることになりました。玫答応は貴妃が贈った薬膏を使い、如懿もその薬に触れたことがあると証言します。そのため如懿に毒を盛ったという疑惑が浮上。皇后は如懿を厳しく尋問しようとしました。
ところが海常在が駆けつけて如懿の潔白を主張。彼女は如懿の香袋に白花丹が入っていなかったことを証言しました。海常在の命がけの証言をきいて、皇帝は皇后の浅はかさを非難。如懿に事件の徹底的な調査を命じました。
その後、皇帝は延禧宮を訪れて如懿を守るため、今後は如懿をさらに大切にすることを決意します。
事件の真相は太医院の宦官の不手際だとわかりました。でも如懿はそれ以上は追求しませんでした。
感想:海常在の勇気ある行動
海常在は前話で如懿に救われました。今回は恩返しとばかりに如懿の無実を証明するために立ち上がります。地位の低い彼女が皇后や皇帝が見守る中で証言するのは勇気がいると思います。でも勇気を振り絞って「この件は嫻妃様がやったことではありません」と力強く訴える姿は感動的でしたね。
感想:皇后の焦りと如懿の寛容さ
富察皇后は玫答応の言葉を鵜呑みにして、ろくな調査もせずに如懿を慎刑司に引き渡そうとしました。本来、皇后は公正であるべきです。それなのに如懿への個人的な嫉妬と焦りが出てしまったのでしょうか?
一方、如懿は犯人を追及しようとはしませんでした。これは皇后とは対照的ですね。
第9話 後宮の新年
あらすじ
皇帝から寵愛を受ける如懿のもとには多くの贈り物が届いていました。その一方で、玫答応は貴妃に陥れられた件を逆手に取って自分で傷を悪化させ、皇帝の同情を引こうとしました。
実は、この玫答応の行動は宮廷を混乱させて権力を握ろうとする皇太后の思惑によるものだったのです。
元旦の宴では皇太后が皇后の節約を非難。皇長子の永璜(えいこう)が風邪を引いたのは養育不行き届きだと指摘しました。その頃、延禧宮の侍女 惢心は永璜が乳母から虐待されている様子を目撃します。
この出来事を知った貴妃の侍女は皇太后が永璜を大切にしていることに気づき、彼を養育することで寵愛を得るよう貴妃に進言しました。
早く子を授かりたい貴妃はこの提案に乗って皇帝に永璜の養育を願い出ますが、皇帝は返事を保留にします。
一方、如懿の侍女 阿箬(あじゃく)は与えられた服を独り占めして如懿に注意されます。
これは些細なことのようですが、後宮での侍女たちの振る舞いも主人の評判に影響を与えるのですよね。
惢心は永璜の件を如懿に報告。如懿は慎重に調べるよう命じました。如懿は皇帝の生母が身分の低い宮女であったことを話題にして皇帝の心の傷を癒したいと語るのでした。
感想:皇太后の策略と玫答応のずるがしこさ
玫答応の「可哀そうなほど傷ついて初めて皇帝の寵愛を得られる」という言葉は、彼女のずる賢さがよく表れていました。それを利用して宮廷を動かそうとする皇太后も非常にしたたかですよね。
阿箬と惢心の違い
如懿の二人の侍女、阿箬と惢心の違いもこのエピソードの重要な見どころだと思います。与えられた服を独り占めする阿箬はワガママで欲深い人物として描かれ。それに対して惢心は皇長子を注意深く観察して如懿に正確に報告するなど、忠実で利口なところを見せています。
この阿箬の欲深さが後で問題になりそうですね。
第10話 冷遇
あらすじ
如懿の誕生日に皇帝は二輪のバラの簪を贈りました。如懿が誕生日祝いとして願ったのは自分への寵愛でも豪華な贈り物でもなく、亡き先帝の嬪妃たちを追封してほしいということでした。
これは身分が低かった皇帝の生母、李氏の境遇に同情しての願いだったのです。彼女の叔母がが合葬されなかった境遇を重ねていたのでした。
如懿の深い思いやりから生まれた願いだったんですね。
でも乾隆帝は心の奥底にしまっていた触れてほしくない部分に触れられ、怒って延禧宮を後にしました。皇帝を怒らせたため、内務府は延禧宮への月例の銀子を滞らせ粗悪な衣類を送りつける嫌がらせを始めました。
しかし如懿の侍女 惢心が李玉に助けを求め、李玉は内務府の横暴を皇帝にさりげなく伝えました。すると皇帝は如懿の願いの真意が自身の生母の境遇を哀れんでのことだと気づき、翌朝早く皇太后に挨拶に行き、先帝の嬪妃を追封するよう命じました。
如懿は皇帝の決定を知って喜んだのでした。
解説:乾隆帝の生母が李氏?
史実では乾隆帝の生母は皇太后ニオフル氏です。でもこのドラマでは李氏ということになってます。これは昔から乾隆帝の生母は漢人という都市伝説があるから。
なぜ昔からこういう話があるのかは 乾隆帝の生母は?ドラマで鈕祜祿氏が養母設定の理由 で詳しく紹介しています。
感想:皇帝の心を動かした人々の連鎖
皇帝が李氏の追封を決意するまでの経緯は多くの人々の行動が積み重なったものでした。如懿の願い、機転を利かせた海常在の行動、さりげなく皇帝の気持ちを動かした李玉の助言。
特に李玉は皇帝に「内務府は地位の高い者にはへつらい、低い者には冷遇している」と遠回しに伝えて皇帝に如懿の境遇を考えさせました。後宮の人間関係は複雑です。
長男の腕に刻まれた傷痕
皇長子の永璜(えいこう)の腕に無数の傷痕がありました。すでに前の回では惢心が永璜が乳母から虐待されていると如懿に報告していました。どうやらそれは本当のようです。
この出来事が新たな問題になるのは間違いありません。今後の展開が目が離せませんね。
他のエピソードを見たい方は 如懿伝 あらすじネタバレ全話一覧をご覧ください。
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