中国ドラマ「尚食(しょうしょく)」の第1・2・3・4話のあらすじ・ネタバレ紹介記事です。
15世紀の明朝。永楽帝の治世。明には続々と使節がやってきていました。永楽帝は各国の使節団をもてなすために食事にも力を入れ優秀な料理人を集めていました。
良家の娘・姚子衿は江南出身。幼い頃、皇太孫の朱瞻基がと出会い彼に一目惚れ。やがて宮中に入り。尚食局の宮女になりました。そこで仲間と出会い様々な料理を作ります。
さらに姚子衿は幼い頃に出会った朱瞻基と宮中で再会するのですが。
番組情報
原題:尚食
英題:Royal Feast
2020年、中国
全40話
尚食局とは
隋唐時代に宮中の女官は6つの部署(尚宮局、尚儀局、尚服局、尚食局、尚寢局、尚功局)に別れていました。尚食局は宮中で皇族の食事を担当する部署。
明朝時代の尚食局は配膳と食べるときの世話を担当。調理は尚膳監がします。
ドラマ「尚食」の描写は正しくありませんが。複雑な部署を一つにまとめたと思えばいいでしょう。
「尚食」は尚食局のトップの女官。尚食の下に司膳・典膳・掌膳などの役職があります。
主要人物
・朱瞻基(しゅ・せんき)/皇太孫
演:許凱(シュー・カイ)
・姚子衿(よう・しきん)
演:呉謹言(ウー・ジンイエン)
・游一帆(ゆう・いつはん)/朱瞻礼(しゅ・せんれい)
演:王一哲(ワン・イージョ)
・朱棣(しゅ・てい)/永楽帝
演:于栄光(ユー・ロングァン)
・朱高熾(しゅ・こうし)/皇太子
演:洪剣濤(ホン・ジェンタオ)
・朱高煦(しゅ・こうく)/漢王
演:王東(ワン・ドン)
第1話 飲食の道
明の永楽20年(1422年)。
尚食局の孟紫澐(もう・しうん)が料理を用意しました。皇太子の朱高熾(しゅ・こうし)が料理を食べると異変に気が付きます。料理に小さな骨が混ざっていました。孟紫澐は慌てて跪いき許しを乞います。優しい朱高熾は大丈夫だと言いますが、皇太子妃の張氏が怒りました。しかし孟紫澐をよく知る皇太子妃も何かおかしいと思い、司膳の姜婉鶯の仕業だと気が付きます。
皇太子は父で第3代皇帝の永楽帝・朱棣(しゅ・てい)が遠征から戻るという報告を受けて不安になります。朱高熾の息子で皇太孫の朱瞻基は南巡から戻る途中、馬車がぬかるみにはまってしまいました。でも朱瞻基はすぐ降りて他の人々と一緒に車を押しました。泥だらけになっても朱瞻基は全く気にしません。
その頃。尚食局では新しい掌膳を選ぶ試験が行われていた。姚子衿(よう・しきん)、蘇月華(そ・げつか)、殷紫萍(いん・しへい)は厨房で働きたいと願っていました。司膳の王遥清は三人を呼び出して、料理の道について尋ねました。三人は答えましたが、王遥清は不満でした。三人を宮殿から追い出すと言いだすのですが。
感想と解説
史実では明の皇宮には女性の料理人は存在せず、尚食局は別の部署で作った料理の配膳と皇族が食事するときのお世話が仕事。でもこのドラマではチャングムを意識したのか料理を作る係という設定ですね。
いきなり尚食局内部での権力争い。姚子衿は最初から食事担当を目指して入ってくるんですね。このまま無事採用されるといいですね。
それにしても何で尚食局が兵の料理まで面倒見無くてはいけないんでしょうか?数千・数万の兵がいるのにどうするんでしょうね。それとも料理にありつけるのは一部の将兵だけ?かなりブラックな職場のようで大変です。
第2話 皇太孫の帰京
宮中の重陽の宴と兵舎での慰労の宴が重なり尚食局は大混乱。それでも姚子衿たちはなんとか乗り切っていました。
一方、永楽帝は具合がよくなく料理に手を出しません。胡司膳は困っています。そこで姚子衿は、料理を提案しました。
永楽帝は皇太子の過ちに怒っていましたが、皇太子妃の張氏が料理を持ってきました。それでなんとか機嫌を直してほしいと思ったのでした。皇太子妃の言葉に永楽帝も機嫌を直し、皇太子は危機を乗り越えました。
尚食局では孟紫澐が姚子衿が追試験で第一位になったのを発表しました。
ところが孟紫澐が去った後。司膳の王遥清は姚子衿に難癖をつけて罰を与えてしまいます。姚子迪は一ヶ月間、夜に宦官たちと一緒に重い鈴を持ちながら宮殿内を歩き回ることになりました。でも姚子迪は嫌がらずに罰をうけます。方典膳はそんな姚子迪に同情し姚子迪の負担を軽くしてあげるのでした。
やがて南巡に出ていた朱瞻基が都に戻ってきました。夜。姚子迪がいつものように鈴を持っていると朱瞻基の輿の前で転んでしまいました。でも朱瞻基は姚子迪を許します。
永楽帝は皇太孫が帰ってきたと聞きました。
感想と解説
一位なのに罰を受けるなんて何で?トップの尚食が認めたんだからいいんじゃないの?
ドラマではここで姚子衿と朱瞻基が初対面。ベタな出会いですね。でも太孫妃の胡善祥はすでに存在してるので。これから3人がどのような関係になるのか楽しみです。
第3話 菜食の工夫
皇太子の朱高熾は永楽帝の命令で馬に乗りました。すると漢王 が鞭で馬を叩き、馬が暴れ出して朱高熾は馬から落ちそうになりました。すると朱瞻基が馬に乗って駆けつけ朱高熾を助けました。さらに馬は永楽帝目指して突進します。そこに錦衣衛の游一帆がやってきて馬を制御して止めました。
怒りの収まらない永楽帝は朱高熾を肥満の愚か者と非難し、以後肉食を禁じます。さらに1ヶ月後、馬術が上達していなければ厳しく罰すると宣言しました。皇帝が去った後、游一帆は馬の脚から血が出ているのを見つけ。朱瞻基も気づきましたが、父には話しませんでした。
朱高熾は大好きな肉を禁止され、野菜しか食べることができません。食欲が亡くなってしまいました。心配した太子妃は誰かが太子が好む料理を作れば褒美を与えると言いました。
朱高熾は出された料理が不満でしたが趙蘭翠が出した野菜炒め食べました。趙蘭翠が喜んでいると游一帆がやってきて趙蘭翠と殷紫萍を捕まえました。何と食事に肉が入っていたというのです。
感想と解説
皇太子・朱高熾が肥満の設定はここでも健在。史実だから仕方ありませんね。しかも「尚食」は食事がテーマのドラマ。ここは皇太子のダイエットをネタにしないわけにはいかないでしょう。でも悪いのは漢王ですけどバレないのかな。
第4話 錦衣衛の取り調べ
皇太子・朱高熾は数日、肉を断っていました。そこに息子の朱瞻基が遊びに来て喜びました。食卓で災害救済について話題になり朱高熾は不機嫌になりましたが。朱瞻基は父をたしなめました。
殷紫萍は典膳になるため勉強していました。姚子衿も彼女に協力しています。
ところが出自を偽って宮中に忍び込んだ者がいることがわかり、錦衣衛が調査のために尚食局にやってきました。孟紫澐は新しく新人のリストを手渡し。游一帆は一人ひとり尋問しすした。游一帆は姚子衿が怪しいと考えます。
朱瞻基は太孫妃の胡善祥が病気だと聞きお見舞いに行きました。胡善祥は心配ないと言いますが、明らかに悪そうでした。
一方、典膳入を目指す殷紫萍は二人きりになったすきに姚子衿に襲いかかり首を締めて殺そうとしました。姚子衿はなんとか振りほどきました。するとそのとき游一帆が捜査のために人を派遣してきました。姚子衿を調べるというのですが。
感想と解説
姚子衿は早くも出自がバレるのかと思ったら、殷紫萍も訳ありなんですね。でもいきなり殺そうとしますか?
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