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鏢門(ひょうもん)Great Protector の 登場人物紹介とネタバレ

鏢門 1 ドラマ紹介

鏢門(ひょうもん)Great Protector は清朝末期を舞台にしたアクションドラマ。

崩壊寸前の清朝で、そんな時代にも物資の輸送と護衛を商売にする鏢局(ひょうきょく)という人たちがいました。

そんな鏢局の活躍を描いたドラマです。

主演は中国ドラマでおなじみのウォレス・フォ。

主な登場人物を紹介します。

 

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時代背景

西暦1911年。清朝末期の辛亥の年。

かつて「眠れる獅子」と言われた大清帝国も今やボロボロで崩壊寸前の状態。西欧列強の進出に国内で反乱が多発していました。

アヘン戦争の後。西洋列強の圧力で清朝は五港を開港。それまで海外との貿易は広州だけで行われていました。広州に荷揚げされた品は運送業者によって北京に運ばれていました。ところが五港(特に上海)開港で国内の運送業者は衰退。失業する者が続出していました。

中には太平天国の乱のように反乱に参加するものも大勢いました。かれらは戦闘のプロですし、なにより失業したら困るのは彼らなので反乱軍になりやすいのです。

劉安順の師匠もかつては反乱軍でした。

反乱が失敗した今ではその武術を生かして鏢局をやっています。

でも主人公たちの鏢局も衰退しつつある産業にはかわりありません。なんとか存続しようともがいていました。

結局は国の法はあってないようなもの。

組織の結束力・同業者や取引先とのつながり・最後は自分の力が頼りです。

輸送兼護衛の人々は荒くれ者の集まりですから、雰囲気としては任侠の世界に近いです。

そんな激動の時代を生きる劉安順(りゅう・あんじゅん)の生き様を描いたアクションドラマが鏢門(ひょうもん)Great Protectorです。

鏢局(ひょうきょく)とは

鏢局はただの輸送屋ではありません。盗賊や略奪者が横行する危険な中国大陸では、貴重な物資や人を安全に輸送するため護衛が必要でした。鏢局に所属する鏢師は武術を磨いた戦いのプロです。上下関係が厳しく組織には掟があり、武芸の流派のような師弟関係があります。そのため「鏢門」とも呼ばれます。

「鏢局」は組織のこと。鏢局のメンバーは「鏢師」「鏢客」といいます。

山西・大谷鏢局

劉安順(りゅう・あんじゅん)

演:霍建華(ウォレス・フォ)

真面目で義に厚い、だけど融通の効かないところがあります。

大谷鏢局の鏢頭・戴海臣の一番弟子。戴海臣から一番信頼され、大鏢頭の地位を譲られました。融通が聞きません。

大鏢頭になって最初の仕事は奪われた荷物と隊員を取り戻すことでした。土匪(盗賊)を心服させて荷物を奪い返します。隊を率いていたのは古参の鏢師・馬奎。掟を破って鏢局を通さず個人的にヤミ商品を扱い、正規の道を通らずに仕事を請け負っていました。掟破りの馬奎を追放する劉安順。馬奎は自害してしまいました。情よりも掟に厳しすぎる劉安順は仲間から嫌われてしまいます。

やがて山猫に荷を奪われた責任を感じて大谷鏢局を出ていくことに。

母とともに北京に移動。開店休業状態だった北京支店を使って広順鏢局を開業しますが、よそ者なので同業者の仲間に入れてもらえません。そこで土匪の女の護衛を引き受けたり、巡査とも対立したり、革命派による袁世凱暗殺計画に巻き込まれたり。様々な困難にあっても諦めずに立ち向かっていきます。

戴海臣(たい・かいしん)

演:王慶祥

捻軍三傑の一人。捻軍が清に破れた後は、太谷鏢局を開設。江湖の伝説的存在になりました。劉安順の師匠。戴戎の父。劉安順を信頼し、娘の戴戎と結婚させようと思っていました。輸送中に路上で兵士に射殺されました。

李希平(り・きへい)

演:李健(リー・ジェン)

劉安順の弟弟子。山西太谷鏢局のナンバー2。劉安順に負けないくらい有能ですが、いまいち目立たないのが不満。

劉安順が大谷鏢局から出ていったあとは、鏢頭を任されます。

戴戎を心から愛して彼女のために全てを捧げています。ところが最終的に戴戎が劉安順を選んでしまい、李希平は劉安順の命を狙います。鏢局を存続させるため鏢門の掟すら破ってしまいます。広順鏢局に放火、劉安順の母親が焼死。最終回、劉安順と対決しますが。

戴戎(たい・じゅう)

演:劉一含(リウ・イーハン)

劉安順の妹弟子。愛称は「戎戎」。劉安順の幼馴染で許嫁。幼い頃から父の武術の訓練を受けています。仲間と揉めた劉安順が鏢局を止めて別の生き方を求めて都に行きましたが、彼が帰ってくると信じていました。ある誤解から李希平と結婚します。悩み過ぎのところがあり、信仰に救いを求めます。

馬奎

演:陳大偉

掟を破って密輸を請負い、荷物を山賊に奪われます。劉安順に責められ破門されて自害。

劉安順の母

演:荘慶寧

劉安順の母。心の優しい人。李希平が広順鏢局に放火したときに焼死しました。

馬彪

演:汪洋

劉安順の部下

劉振武

演:張浩然

劉安順の部下

土匪(どひ)

土匪=盗賊

路瑤婷(ろ・ようてい)

演:賈青

女盗賊。元気で型破りな性格の持ち主。「鏢師と土匪は同じ道はあるかない」という戒めをものともせず劉安順に恋して猛烈に追いかけたりします。劉安順と将来を誓いますが、最後は彼を守って命を落としてしまいます。

路宗山(ろ・そうざん)

演:倪大宏

瑶婷の父。娘の瑶婷を大変可愛がっています。

捻軍三傑の一人。清に反乱を起こし捻軍が破れた後は仲間とともに山中に逃げ込みました。北京の東では最大の匪賊(山賊)の砦・暗がり峠を作りました。戴海臣に頼まれて捻軍元帥の息子・山猫を子分としてひきとりました。

山貓

演:黨浩予(ダン・ハオユー)

瞬きもせず人を殺せる盗賊。世間のモラルや善悪も気にしない。ただ自分の信じるもののために生きています。それが「本物の男」だと信じる任侠な人物です。

捻軍(清への反乱軍)の元帥と西洋人の間に生まれたハーフ。西洋人のようなロマンチストな一面があります。好きな女性をみたら迷わずアタック。路瑤婷を熱烈に愛します。ところが最後は愛する人のために戦い罠にかかってしまい命を落とします。

張端和(ちょう・たんわ)

演:郭曉峰

山猫の部下。山猫に恩を感じて一生彼に忠誠を誓っています。最後は山猫を助けるために死亡。

 

その他の人々

額爾赫(エルヘ)

演:康凱

自称・鉄帽子王の末裔を名乗る。今は落ちぶれています。
劉安順と出会い、広順鏢局の一員になります。

趙秀(ちょう・しゅう)

演:董玥

エルヘの妻。

かつては山猫の仲間。後に鏢局のメンバーになりエルヘに恋しました。

佟哈(とうごう)

演:楊爍

エルヘの友人。詐欺師。広順鏢局の一員になります。

 

襪(ばつ)親分

演:馬維福

北京のゴロツキのボス。劉安順とも知り合い。賈克木の罠にかかって死亡。

 

夏啓尊(か・けいそん)

演:董誌華

革命軍(清朝を倒そうとする人々)の一員。路宗山、戴海臣とともに捻軍に参加していたことがあります。戴海臣に破れたことを未だに恨んでいて、敵対心をもっています。

賈克木(か・こくほく)

演:劉輝

北京の警官。巡査。劉安順のせいで盗賊の路瑤婷を捉えるのを失敗して依頼、劉安順を目の敵にしています。最終回直前に路瑤婷を射殺。最終回に劉安順に殺害されます。

杜載山(と・さいざん)

演:於彥凱

北京・三礼鏢局の首。最初は劉安順をよそ者扱いして邪魔していました。そのうち劉安順の誠実さに感銘して劉安順を助けるようになります。

陳爺

演:孫德元

広順鏢局の仲間。

沁格格(しんゲゲ)

演:周奇奇(ジョウ・チーチー)

格格(ゲゲ)は満洲語で「姫、女性への敬称」の意味。

清朝の王族・荘親王の娘。日本に留学したことがあります。

王族なので政治利用される運命だと思っており、どこか冷めています。不誠実な大人を見て育っているので、義理堅い劉安順に出会って新鮮に感じています。劉安順に好感を持つようになりましたが、身分が違うので深入りしてはいけないと思っています。でも、つい劉安順への想いが表に出しまうことがあります。

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