中国ドラマ「風起花抄(ふうきかしょう)宮廷に咲く瑠璃色の恋」第36・37・38・39・40話(最終回)のあらすじとネタバレ紹介です。
いよいよ最終回です。
皇太子 李治と裴行倹は東宮の禁軍を動かしました。李治が動いたとの知らせを受けた曹王 李明も兵を率いて向かいました。
李明は兵を率いて玄武門に到着。李治が反乱を企んでいると主張し、彼らを鎮圧するために来たと宣言しました。ところが長孫無忌と褚遂良が城壁から出てきて、昨晩密報を受けて李明が玄武門で兵を集めていることを知りここに待機していたと言いました。
すると裴行倹と李治がそこにやってきました。すると李明は李治が反乱を企んでいると主張。太宗 李世民が李明に位を譲ると遺言状を書いたと言いだしたので、長孫無忌と褚遂良は皇帝に確認しようと彼らを李世民のもとへ連れて行きました。
そのころ楊貴妃は潘内侍に李世民に毒を飲ませるように命じていました。そこに長孫無忌と褚遂良がやって来ます。
すると楊貴妃は遺詔と偽って李世民が亡くなり皇太子 李治を廃して李明を即位させると発表。そして李治は太宗に毒を盛ったと述べました。長孫無忌たちはそんな話は聞いていないと言うと。楊貴妃は潘内侍に証言させようとしますが潘内侍は怖くて何もいえません。
一方、蒲巴弩に助けられた琉璃は独房で毒薬作りをさせられていた老人・薬王と出会います。そして李明たちの陰謀を知りました。琉璃たちは皇帝のもとに駆けつけるっと・・・
番組情報
原題:風起霓裳
英語:Weaving a Tale of Love
2021年、中国
全40話
原作小説:「大唐明月」
原作者:藍雲舒
主なキャスト
庫狄琉璃(こてき・るり)/豆医官/玉児
演:娜扎(グーリーナーザー)
裴行倹(はい・こうけん)
演:許魏洲(ティミー・シュー)
武媚娘(ぶ・びじょう)/後の武則天
演:施詩(シー・シー)
李治(り・ち)/皇太子/高宗
演:趙順然(ジャオ・シュンラン)
太宗 李世民(り・せいみん)
演:譚凱(タン・カイ)
皇帝。
楊妃
演:席與立(シー・ユーリー)
太宗の側室。曹王の母。
曹王 李明(り・めい)
演:張晚意(ジャン・ワンイー)
太宗の十四男。楊妃の子。
第36話 最後の賭け
琉璃は毒の影響で昏睡状態になってしまいました。心配した李治は太医を派遣しますが、医師たちは一時的に病状を抑える薬湯しか使えず、完治することはできませんでした。
そこで牢に捕らわれている薬王を連れてこられ、断崖絶壁に生えている絶壁雷公藤という薬草が必要だと言いました。裴行倹は琉璃の命を救うため薬を採りに行きくことを決意。裴行倹は出発前に意識不明の琉璃を見舞いに行くと琉璃は突然目を覚まし言葉を交わします。裴行倹は必ず彼女を治すと約束して出かけるのでした。
李治は尚服局に処分を言い渡します。卓錦娘と林尚服を拘束、尚服局を一時的に七娘に管理させました。卓錦娘は琉璃が安氏の娘であることが信じられませんでした。
楊妃は重病にかかり亡くなり。太宗 李世民は李明に李治に一度立ち直る機会を与えるように願い、李治はそれに応じました。
そして李治は琉璃が女だとわかったので自分の妃嬪にしようと考えるのでした。
第37話 届かぬ想い
太宗 李世民が崩御。高宗 李治が即位しました。武才人は荷物をまとめて感業寺に向かいました。
1ヶ月後、裴行倹が傷だらけで戻ってきました。裴行倹の薬草のおかげで琉璃の命は助かりましが、昏睡状態は続いています。李治は琉璃を後宮で看病していました。
裴行倹は李治が琉璃を妃にするつもりだと知りがっかりします。李治は裴行倹と琉璃が恋仲だと知り裴行倹との接触を避けるのでした。
やがて琉璃が目覚めました。李治はとても喜びました。そして安氏の冤罪を晴らして琉璃を側室に迎えるというのですが。琉璃は武才人のいる感業寺に行き武才人に仕えたいと言いいます。
李治は武媚娘を宮廷に迎えると約束。琉璃は尚服局に戻ることになりました。でも琉璃は李治の気持ちを知ったので李治を避けるようになりました。
李治が酒を飲んで悲しみを紛らわせていると突然、宝児が飛んできました。宝児は武媚娘の手紙を持っていたのでした。
第38 縁を結ぶ白い鳩
高宗皇帝・李治は武媚娘を宮殿に戻して昭儀にしました。李治は武媚娘や琉璃たちを連れて万年宮に避暑に来ました。武媚娘は宝児を見に行きましたが、この数日間雨が降っていたため、宝児は籠の中に閉じ込められていました。琉璃は絵を描いたり衣を作ったりして李治の気持ちを拒み続けました。
裴行倹は琉璃も万年宮に来ていると聞き訪問してきました。王内侍は裴行倹が来ていることは李治には知らせず帰るように言います。でも裴行倹は雨の中、宮の外で待ち続けました。王内侍は困って武媚娘に相談。すると武媚娘は王内侍に宝児を裴行倹に渡すように命じました。その後、武媚娘は宝児がいなくなったと言いいだします。李治が命じて探させると、やがて裴行倹が宝児を返しに来ました。武媚娘はとても喜びました。
外は雨がひどくなったのでその日は裴行倹は泊まっていくことになりました。琉璃は裴行倹が来ていると知り会おうとするのですが。
第39話 もう一人の庫狄家の娘
皇帝・李治は庫狄琉璃が宮中を出るのを認めました。琉璃は宮殿を出ると裴行倹が待っていました。裴行倹は琉璃に求婚すると琉璃も認めます。
裴行倹は琉璃を蘇定方夫妻に会わせに行きました。夫妻はとても喜び、琉璃がしばらく蘇家に泊まることを提案。
蘇夫人は琉璃に裴行倹の亡妻のことを話しました。陸琪娘は裴行倹と結婚したものの、裴家と東河公府のひどい仕打ちに耐えられずに自殺しました。それを聞いた琉璃は驚きました。
臨海大長公主は今では裴行倹の財産を管理していました。臨海大長公主は裴行倹と琉璃の結婚を快く思っていません。裴行倹は琉璃を臨海大長公主から守るために蘇定方夫妻の力を借りることにしたのでした。臨海大長公主もそれに気付きました。
珊瑚が宮殿を出たことは庫狄家にも伝わり、父の庫狄延忠は歓迎の準備をして待っていました。一方、崔夫人はかつて珊瑚の縁組を琉璃に邪魔されて恥を書いたことを思い出すのでした。
第40話 嫁ぐ日(最終回)
裴行倹と琉璃は、臨海大長公主から屋敷を贈られました。一度は断ろうかと思いましたが、反抗的と思われるのもよくないので受け取ることにしました。裴行倹は吏部に昇進する予定なので今後は部下も増えるので今の屋敷では手狭になるというのもあります。
裴行倹は琉璃が安心して暮らせるように信頼できる侍女を探すつもりでした。琉璃は安四郎に会いに行き、信頼できる侍女を探してくれるように頼みました。
実家に戻った琉璃は、庫狄延忠から珊瑚が裴如琢の側室になると聞きました。琉璃は臨海大長公主の計画だと気付きます。
珊瑚は臨海大長公主の命令を受けて侍女を琉璃に贈ろうとしていました。侍女は大長公主のスパイなのです。安四郎は阿霓と小檀を琉璃の侍女に紹介。琉璃は阿霓を侍女にするのには戸惑いがありました。でも阿霓はかつて高陽公主に仕えていたことがあるのでふさわしいと言って侍女になるのを希望します。琉璃は阿霓たちを侍女にしました。臨海大長公主は琉璃が自分の選んだ侍女を断ったのを知って怒ります。
裴行倹と琉璃の結婚式の日がやってきました。孫徳成と小順子も祝福に来ました。彼らは李治と武媚娘からの祝福の言葉を持ってきました。琉璃は宮殿に戻る孫徳成に感謝の気持ちを伝えます。
そして裴行倹と琉璃の新婚生活が始まるのでした。
終わり
感想と解説
庫狄琉璃のモデルは実在した華陽夫人 庫狄(こてき)氏。武則天に仕えた女官です。
庫狄氏が若いころに不禄院にいたとか母が裁縫の名人だったというのは全て作り話で。両親を含めた庫狄氏の家族はわかっていません。不禄院も架空の部署です。
でも結婚する前は武則天と関係があったのではないかと言われます。
裴行倹も実在する将軍。庫狄氏と裴行倹が結婚したのも事実です。でも裴行倹は武則天が皇后になるのに反対して地方に左遷されているんですね。ドラマでは李治が庫狄琉璃を側室にしようとしたので、裴行倹と気まずい関係になってますが。むしろ気まずいのは武則天の方でした。
でも裴行倹は突厥や反乱軍との戦いで手柄を立てて都に戻ってきます。裴行倹の死後、庫狄氏はすでに権力者になっている武則天に仕えることになります。
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