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如懿伝19・20・21・22話のあらすじとネタバレ感想:冷宮の如懿

如懿伝あらすじ 如懿伝

こんにちはフミヤです。ご訪問ありがとうございます!

中国史の中でも特に清朝に興味があり『如懿伝』は全話視聴済み。

この記事では歴史的な解説も入れつつ、中国ドラマ「如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~」如懿伝19話から22話のあらすじとネタバレ感想を紹介します。

前回までに儀貴人が死産となり、阿箬の証言によって如懿が犯人とされました。第19話では如懿が絶体絶命の危機に追い込まれる様子が描かれ、乾隆帝は如懿を冷宮に送るという苦渋の決断をすることになるのでした。

※この記事はドラマ『如懿伝』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

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如懿伝19話 ネタバレとあらすじ

あらすじ「断ち切れぬ情」

乾隆帝の思わぬ決定

乾隆帝は富察皇后から阿箬の扱いについてに尋ねられ、阿箬を自分のそばに置いて仕えさせると返事。皇后は驚くのでした。

我が子を如懿に殺されたと信じている玫貴人は海貴人がいない隙を突いて延禧宮で如懿を鞭打ち、如懿は全身傷だらけになってしまいました。大阿哥は乾隆帝に報告しようとしますが、如懿は止めさせるのでした。

嘉貴人の懐妊と儀貴人の恨み

同じく子を失った儀貴人は嘉貴人の言葉によって如懿が子を殺したと確信。さらに憎しみを深めていきました。儀貴人は死産の後「紅花牛膝湯」を飲んでいたものの、毒素を完全に出すことができず再び子を宿すことが難しくなってしまいました。

そんな儀貴人に嘉貴人は自分の懐妊を明かし儀貴人の悲しみと憎しみをさらに煽るのでした。

如懿の危機

如懿が寵愛を失ってしまい延禧宮の警備が手薄になりました。その隙を突いて儀貴人が如懿に危害を加えようとします。でも海貴人が駆けつけて未遂に終わりました。乾隆帝は警備を強めるものの玫貴人や儀貴人を罰しようとはしませんでした。

皇太后は如懿を冷宮に送ることを皇帝に進言。如懿を守るためには一時的に冷宮に幽閉するのが最善だと言うのです。

 

感想:如懿を守るための冷宮送り

太后が如懿を冷宮に送るよう乾隆帝に進言しました。太后はウラナラ氏の姪の如懿を警戒しています。本当は罰したいでしょう。でも乾隆帝はそれを許すはずがありません。そこで太后が提案したのは冷宮送りでした。過酷な罰ですが、乾隆帝にとっては如懿の命だけは守ることができます。如懿を処分したい太后とそれをさせたくない乾隆帝。妥協の取引が冷宮送りになったと思うとやるせない気持ちになりますね。

 

解説:紅花牛膝湯とは?

儀貴人が飲んでいた「紅花牛膝湯(こうかごしつとう)」は死産などで胎児が体内に残ってしまったときに子宮内の物を出すために使われる漢方医薬です。

紅花 は血の巡りを良くして瘀血を散らす効果があるとされ、月経不順や産後の悪露が止まらない場合などに用いられます。でも妊娠中に服用すると流産を引き起こす危険性があるといいます。牛膝湯は出産後に胎盤がうまく出てこないときや、お腹の中で子が死んでしまった場合などに子を出す目的で用いられます。

 

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如懿伝20話 ネタバレとあらすじ

あらすじ「冷宮送り」

乾隆帝は如懿を冷宮に送ることにしました。彼は如懿が無罪だと信じていますが、私情に流されるわけにもいきません。またそうすることで如懿を儀貴人たちの憎しみから守れると思ったのです。

乾隆帝は毓瑚に事件の追跡調査を停止させ嘉嬪の安全を守るよう指示しました。その決定を聞いた大阿哥は皇帝に直接助けを求めたのですが乾隆帝が聞き入れることはありませんでした。

冷宮行きが決まった如懿

如懿は庶人に降格され冷宮に幽閉されることが告げられます。侍女の惢心と宦官の三宝は如懿に付き従うと言いますが、如懿は惢心だけを連れて行き、三宝は海蘭に託しました。

冷宮へ向かう前に如懿は乾隆帝と面会しました。二人の思い出の演目「牆頭馬上」を口にする乾隆帝に対し、如懿は彼がどんな人か分からなくなったと告げるのでした。乾隆帝は如懿を冷宮に送ることしかできない無力感に襲われながら別れを告げるのでした。

如懿は歴代の寵愛を失った妃嬪が送られる冷宮へと連れて行かれました。冷宮は紫禁城の中とはおもえないほど寂れた場所で、すでに正気を失った吉太嬪たちがいました。

阿箬を寵愛する乾隆帝

深夜。乾隆帝は阿箬を寝所に呼び寄せました。阿箬は喜びますが乾隆帝は「もし朕が嬉しくなかったらどうする?」と冷たく問いかけます。一方、冷宮の如懿は宦官の馬公公に賄賂を渡せば良い待遇を受けられることを知ります。

乾隆帝は毎日のように阿箬を寵愛。それを見た嘉嬪は不満に思い阿箬を支配してやろうと思うようになるのでした。

 

感想:乾隆帝の思惑

乾隆帝は阿箬を寵愛しているように見えますが、どこか冷めた態度をとっています。如懿を告発した阿箬を乾隆帝が好きになるはずがありません。阿箬が大事にされればされるほど、突き放されたときの落胆とショックは大きくなるはず。如懿が味わった苦痛と同じかそれ以上のものを、いずれ阿箬が味わう姿が目に浮かぶようです。
 

解説:「牆頭馬上」に込められた意味

皇帝が如懿に別れを告げる際に口にした「牆頭馬上」は元朝時代の戯曲の題名。身分違いの若い男女が壁を乗り越えて馬に乗って駆け落ちするという物語です。この曲を口にすることで乾隆帝は今の心境を如懿に伝えようとしたのかも知れませんし。それと同時に現実にはそんな自由な愛は許されないという、自身の無力感を表現しているのでしょう。でもそれは乾隆帝の都合であって、如懿にとっては裏切られたという思いが強いでしょうね。

 

如懿伝21話ネタバレとあらすじ

あらすじ「凌霄花と銀子」

横暴な阿箬

慎常在 阿箬は乾隆帝の寵愛を一身に受けるようになり傲慢な態度が目立つようになりました。ついに海貴人 海蘭の顔を打つという暴挙に出ます。冷遇されているとはいえ海蘭は貴人です。常在よりの上の立場なのですが、それでもお構いなしでした。海蘭は深く傷つくのですが、乾隆帝は阿箬を叱るどころか、その手を気遣う始末でした。その乾隆帝の態度に貴妃や皇后は不愉快に思うのでした。

冷宮の如懿

如懿は冷宮で水汲みや食事の支度など過酷な生活を送っていました。そんな彼女を親友の海蘭と侍衛の凌雲徹が密かに支えていました。海蘭は夜中に冷宮を訪れては如懿に衣類を届け、凌雲徹に銀子を渡して如懿への手助けを頼みます。凌雲徹は誰にも言わないことを約束して如懿が刺繍で銀子を稼ぐ手伝いを始めます。

凌雲徹と衛嬿婉

その頃、凌雲徹は四執庫で働く宮女の衛嬿婉と密かに交際していました。衛嬿婉は将来性のない凌雲徹との関係に不満を感じ、寵愛を受ける妃嬪の宮で働こうと考えました。でも必要な銀子がありません。そこで凌雲徹が自身の貯金を衛嬿婉に渡しました。その銀子を使って衛嬿婉は純嬪のもとで大阿哥に仕えることができました。

如懿の苦難

貴妃たちは如懿の食事を調べもっと粗末な食事を与えようと画策。

やがて如懿と惢心は寒さの厳しい冷宮で体調を崩してしまいます。凌雲徹が銀子を使って江太医に診察を依頼するのですが、冷宮に入ることはできません。江太医は話を聞いて二人の症状に異常があると感じ凌雲徹に薬を託すのでした。

海蘭の受けたひどい仕打ち

二阿哥の病状が再び悪化。斉太医は二阿哥の病状は深刻だといいます。

そのころ海蘭が如懿伝に無事を知らせるために凧をあげているところを皇后たちが目撃。貴妃と阿箬は二阿哥が重病なのに海蘭が喜んでいると批判。海蘭は皇后の命令で雨の中を二時間も跪かされてしまうのでした。

 

解説:冷宮は存在しなかった

「如懿伝」に限らず、中国ドラマではよく「冷宮」が登場。罪を犯した妃嬪たちが送り込まれる様子が描かれます。でも史実では清朝の宮廷に冷宮という施設は存在しません。でも罰を受けた妃嬪がいて、出入りが制限されたり待遇が悪くなったり、幽閉された場所を「冷宮」と呼ぶことはありました。つまり「冷遇」されている妃の居場所ならどこでも「冷宮」なのです。でも中国の小説やドラマでは文字通り「冷宮」という施設があると表現しています。これはドラマを面白くするための演出なのです。
 

解説:宮廷内の社交と身分の序列

阿箬が海蘭の顔をぶちました。海蘭は貴人で阿箬は常在です。阿箬より海蘭の方が地位は上なので、本来なら阿箬は宮廷内の身分の序列を無視した違反行為です。でも海蘭は皇帝の寵愛を失っているので軽く見られていました。序列はあっても結局は皇帝の寵愛の方が上なのです。そのため虎の威を借る狐のように、地位が低いのに威張る者がでてきます。これはどの王朝でもあることです。

 

如懿伝22話 ネタバレとあらすじ

あらすじ「返り咲き」

如懿のアドバイス

雨の中で跪かされた海蘭は泣きながら冷宮にいる如懿のもとを訪れました。そんな海蘭に如懿は自分を守る術を学ぶようにとアドバイスします。その助言を受けて立ち直った海蘭は宮に戻る途中で、貴妃が玫貴人と儀貴人の子を殺したのは自分だと話しているのを立ち聞き、貴妃が如懿を陥れたことを知ります。しかし体力を消耗した海蘭は倒れてしまうのでした。

海蘭の変化

意識を取り戻した海蘭は如懿と自身の復讐を心に誓います。海蘭は掛け布団の刺繍を指導して、その才能を乾隆帝に認められした。乾隆帝は太后の好みを知っている海蘭の心遣いに感心して、夜に海蘭を寝所に呼びました。乾隆帝が部屋の香りについて聞くと海蘭は如懿から教わったものだと明かします。乾隆帝の口はそこで泊ってしまうのですが、海蘭は乾隆帝が今も如懿のことを心配していると感じ取るのでした。

二阿哥・永璉の死亡

その夜、皇后の息子である二阿哥・永璉が突然亡くなりました。二阿哥は皇后が無理に勉強をさせて病状が悪化、さらに皇后が人員を減らしたので部屋に舞い込んだ蘆の花が呼吸を塞いだのだとされました。皇后は自責の念にかられて乾隆帝も悲しみます。

海蘭の復讐の始まり

海蘭は密かに二阿哥のために紙銭を燃やして皇后の行いが報いとなって我が子に及んだとつぶやきました。実は海蘭は数日前に蘆の花を手配していて、それが二阿哥の死因に繋がったのです。

一方、貴妃は偶然、燃え残りの冥紙を見つけました。それが冷宮の近くにあったので如懿が二阿哥に呪いをかけたのではないかと疑い、これで如懿を完全に排除できると考えるのでした。

 

感想:海蘭の覚醒と復讐

22話では内気で弱かった海蘭が復習する女へと変身する様子が描かれました。今まではいじめられてばかりだったのに、如懿のアドバイスが効いたのでしょうか?もともと頭は良かったので心の持ちようなのかも知れません。それにしても二阿哥の死に彼女も関わっていたとは!決意した女は恐ろしい。
 

解説:「紙銭」と「呪い」

海蘭が二阿哥のために「紙銭」を焼いていました。実際に中国の民間信仰である習慣です。故人の冥福を祈り、あの世でお金に困らないようにするために燃やします。しかし宮中では紙銭を燃やすのは禁止されていました。それは「呪い」を防ぐためです。当時は「呪い」が本当にあると信じられていました。たとえ冥福を祈るためと言っても燃やしてしまえば、「紙銭」と「呪いの札」の区別はできません。だから紙銭を燃やす行為そのものが禁止されていたのです。
 

如懿伝の登場人物

  • 如懿(にょい) 演:ジョウ・シュン
  • 乾隆帝(けんりゅうてい) 演:ウォレス・フォ
  • 鈕鈷祿氏(ニオフルし)/皇太后(こうたいごう) 演:ヴィヴィアン・ウー
  • 富察氏(フチャし)/皇后(こうごう) 演:ドン・ジエ
  • 海蘭(ハイラン)/海常在(かいじょうざい) 演:チャン・チュンニン
  • 高晞月(こうきげつ)/慧貴妃(けいきひ) 演:トン・ヤオ
  • 金玉妍(きんぎょくえん)/嘉貴人(かきじん) 演:シン・ジーレイ

 

 

 

他のエピソードを見たい方は 如懿伝 あらすじネタバレ全話一覧をご覧ください。

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