韓国ドラマ「大王の道」27~32話のあらすじとネタバレ紹介記事です。
「イ・サン」の父でおなじみ思悼世子(サドセジャ)の生涯を描く歴史ドラマ。
18世紀初期の朝鮮王朝。21代国王 英祖の時代。
思悼世子がどんどん追い詰められていきます。
ムン氏やキム・サンノだけでも大変なのに貞純王后という新たな敵も登場。思悼世子はますます窮地に追い込まれていきます。
いよいよ最終回が近づいてきました。
思悼世子はどのような運命を迎えるのでしょうか?わかっているとはいえ気になります。
それでは最終回までのあらすじとネタバレをどうぞ。
大王の道 主な登場人物
・思悼世子(サドセジャ)
演:イム・ホ
・英祖(ヨンジョ)
朝鮮 第21代国王
演:パク・クニョン
・恵嬪 洪(ヘビン ホン)氏
演:ホン・リナ
・淑媛 文(スグォン ムン)氏
演:ユン・ソナ
大王の道あらすじとネタバレ
大王の道 第33話 あらすじ
思悼世子は捕らえられ英祖の前に連れて行かれました。
英祖は国を守るという名目で世子に自害しろと命じます。思悼世子は必死に許しを請い、サンも泣いてすがりますが。英祖の命令は変わりません。サンはその場から追い出されてしまうのでした。
ああ、ついに自害しろと命令が出てしまったよ。
思悼世子はもうだめだと諦め、妻の恵嬪ホン氏に別れを告げます。そして死刑場へと向かうのでした。
大王の道 第34話(最終回)あらすじ
思悼世子は処刑にはならなかったものの、世子の地位を剥奪されました。恵嬪ホン氏も地位を失ってしまい、宮殿から出されてしまいます。思悼世子の母、暎嬪イ氏はショックのあまり寝込んでしまいます。
臣下の提案で思悼世子は木製の米びつに閉じ込められました。蓋が閉じられ中からは開かないように釘が討たれます。
思悼世子は父王の残酷な仕打ちを嘆き過去を振り返りました。思悼世子が米びつに閉じ込められた後も世子を助けようとするものはいないまま。日数が過ぎます。
そして8日目……。
もう見ていられないよ。
唯一の救いは処刑ではなく米びつに閉じ込められての餓死。法律上は罪人にはならないはずです。世子を処刑してしまうとサンは罪人の子になって即位が難しくなりますからね。
でも世間の評判もあるので、サンは亡くなった孝章世子の子になってしまうのですけど。
でもこの終わり方はないですよね。
全体を通しての感想
何度も書きますが歴史は変わりません。
ドラマはしては面白かったと思います。ドラマそのものが古く昔の「時代劇」のノリで作られているので画面の見た目は勿論、音楽や演出も古い。
でもストーリーとしては面白い。最近のエンタメ化した韓国時代劇と違って古い韓国時代劇は容赦がないので主人公が徹底的に追い込まれる。周囲の悪巧みも度が過ぎている。この雰囲気は「チャングム」や「ホジュン」を思い出しますね。
ひたすら世子が気の毒
ただ。気になったのは英祖があまりにも老害すぎること。いやそんな歳じゃないでしょ。でもこの時代の60歳だからもう歳ですけどね。
このドラマは思悼世子を主人公的なあつかいにしているので、できるだけ思悼世子に同情的に描いているのは分かります。
思悼世子は歴史上は、何人も人を殺し、妻にも暴力をふるっていました。側室も一人ではありませんしその側室を殺したこともあります。でもそういった描写は控えめ。
その一方で、英祖の虐待を誇張して描いてます。
もちろん演出ですから。誇張があるのはわかりますが。それなら英祖がなぜあそこまで思悼世子を嫌っているのか?という部分をもっと描いてほしかったですね。
あと思悼世子がなぜ自分とは関係のない過去の事件にこだわるのかというのもイマイチ納得いかない。
「英祖が思悼世子を死に追いやった」という結論に誘導するための演出にしか見えないんですね。
打ち切りのせいで消化不良な部分がたくさん
あと、ムン氏やキム・サンノたち思悼世子を陥れた者たちはどうなるの?といいたいところですが。それも消化不良なまま終わってしまいました。
もともとこのドラマは英祖・思悼世子・正祖の三代を描く予定で。本当はこのあと正祖が即位して政治を行うところまで描くはずだったんです。でもドラマが不調で打ち切りになってしまいました。
まあ、あまりにもヒドい描き方ですから視聴率上がらないのも仕方ないかなという気はします。
ホン・グギョンの登場や、思悼世子が語る改革案が後の正祖の行った政治にそっくりとか。伏線は要ししてあるのに、それが回収できないまま終わってしまったのは残念。
正祖が即位すればあのムン氏とその一家も容赦なく粛清が待っているのですけどね。それもないまま終わってしまいました。
打ち切りの詳細はこちら
続きは「イ・サン」「ホン・グギョン」で
制作者も不満だったらしく。企画のイ・ビョンフンは「イ・サン」を自ら監督ドラマ化しました。こちらは思悼世子の死から始まります。
「大王の道」を見て溜まった鬱憤はすべて「イ・サン」で解消して下さい。
あと、脚本家のイム·チュンはこのあと「ホン・グギョン」の脚本も手掛けました。こちらもあいかわらず脚色がヒドいので、評価は高いとは言えません。案の定、「ホン・グギョン」は打ち切りになってしまいました。
いちおうホン・グギョンがサンを助けて正祖が即位するまでを描いています。史実無視ですが個人的にはハチャメチャなノリで面白いとは思います。
このドラマの不満は「イ・サン」や「ホン・グギョン」で解消してしまいましょう。
これまでのお話はこちら↓
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