中国ドラマ「玉骨遥(ぎょっこつよう)」の1・2・3・4話のあらすじとネタバレを紹介。
空桑王朝の世子 時影と赤族の郡主・朱顔が宿命に翻弄される愛を描いたファンタジー時代劇。
時影と朱顔、幼いころ出会った二人は、それぞれの成長を経て再び巡り合います。でも朱顔は時影にとっての命の危機をもたらす存在となっていたのでした。
1話から4話のあらすじとネタバレを紹介します。
ネタバレがあるのでご注意ください。
登場人物
時影(じえい)/シャオ・ジャン
朱顔(しゅがん)/レン・ミン
重明(ちょうめい)/リー・ミンドー
さらに詳しいキャスト情報は玉骨遥(ぎょっこつよう)のキャストと登場人物紹介をご覧ください。
玉骨遥1話 あらすじとネタバレ
簡単要約
朱顔は時影を頼り修行の許可を得ようとする。しかし寵妃に無礼を働いてしまう。朱顔を庇った時影は寵妃から恨みを買って命の危機に瀕する。
あらすじ:雪寒薇が導く運命の出会い
お転婆なお嬢様 朱顔の決意
赤族の郡主・朱顔は元気なお転婆少女。彼女は一族をそして国を守るため、法術を学びたいと強く願っています。でも父は彼女を大切に思うあまり厳しい修行には反対していました。
そこで朱顔は何とかして父を説得するため、空桑の世子・時影に協力をお願いして父を説得してもらおうとするのでした。
皇城での騒動と出会い
朱顔は時影に贈るために皇城の庭園で冬に咲く希少な花、雪寒薇を摘もうとします。ところが花を摘むことに夢中になって足を踏み外し、空桑の帝君が寵愛する妃・秋水にぶつかってしまいます。
怒った秋水は朱顔を不敬罪で罰しようとしました。その時、静かに現れたのが時影です。
彼は朱顔を庇ってこの場を治め、朱顔を助けました。しかし、この一件で時影は秋水から恨みを買ってしまうのでした。
時影に迫る陰謀
その夜、時影は宮女に呼び出され秋水のもとへ向かう。そこには毒々しい笑顔を浮かべた秋水の姿がありました。なんと秋水は時影の目の前で自らの胸を剣で突き刺し、彼が自分を殺そうとしたと帝君に訴えます。
焼身自殺と朱顔の決意
秋水の訴えを信じた帝君は激怒。時影を殺そうとします。時影は母である皇后に守られ、その場を逃れることができました。しかし時影は母とともに宮殿で火を放ち焼身自殺をはかります。
朱顔は時影の死を悲み、帝君が禁止していたにもかかわらず彼を供養することにしました。
でも朱顔は知りませんでした。時影は母の助けを借りて密かに出家、師匠と修行の旅に出ていたのです。
今回の注目人物
- 朱顔: 天真爛漫で行動力のある赤族の郡主。自身の目標を達成するため、世子・時影に協力を求める。
- 時影: 聡明で落ち着き払った空桑の世子。朱顔を助けるために機転を利かせるが、それによって自ら危険に身を晒す。
- 秋水: 帝君の寵妃。些細なことで朱顔に怒りをあらわにし、時影の介入を恨んで彼に害をなそうとする。
解説:雪寒薇とは?
劇中で朱顔が時影に贈ろうとしていたのが。雪寒薇(せっかんび)という花。この花は実在しません。意味としては「寒さが厳しい冬に咲く可憐な小さな花」になりますね。何やらこれからの朱顔や時影を象徴しているような言葉です。
それにしても世子(皇后の息子)への贈り物が皇城から取った物とは・・・主人公でお嬢様なのにこのモラルの低さはどういうこと?そのせいで時影が苦難に遭うと思うと朱顔は罪深いですね。
玉骨遥2話 あらすじとネタバレ
簡単要約
修行を積んだ時影は九嶷山で運命の祭祀を迎える。そこで朱顔と再会するが禁断の地に入り込んだ彼女の行動に戸惑うのだった。
あらすじ:運命の再会
運命の再会、禁断の地で
時影は九嶷山で母親と再会する日を夢見て法術の修練に励んでいました。唯一の友人は1万歳になる神鳥・重明(ちょうめい)です。時影は重明と穏やかな日々を過ごしていました。
望星大典
10年に一度の盛大な祭祀「望星大典」が九嶷山で行われることになり、空桑の王たちが山に集まって来ます。その中には死者を蘇らせる法術を探し求める朱顔の姿がありました。
運命の再会
九嶷山に到着した朱顔は親友の白雪鶯が舞踊の衣装を帝王谷に落としてしまったことを知ります。帝王谷は歴代の帝と后が眠る禁断の聖域です。でも朱顔は親友のために、こっそりと人目を避けて危険な崖の下へと向かいます。
そこで彼女は思いがけない人物と再会することになるのでした。
注目の人物
- 時影: 皇城を出た後、母親との再会を夢見てひたすら法術の修行に打ち込む青年へと成長しました。
- 朱顔:今でも時影を慕い彼を蘇らせるために法術の師匠を探し求めています。
- 重明: 時影の唯一の話し相手、彼の修行をそばで見守る不思議な存在です。
解説:九嶷山は伝説の霊山
九嶷山(きゅうぎざん)はドラマオリジナルの設定ではなく、古代中国の伝説や歴史に登場する霊山です。この山は中国神話に登場する帝舜(ていしゅん)の陵墓があるとされ、舜がこの地で亡くなったとされています。
中国の湖南省に実在する山で古くから多くの詩人や文人によってその神秘性が詠まれてきました。ドラマの中では九嶷山は最高の仙人がいる場所という設定です。伝説からくる「聖域」としてのイメージや権力争いから離れた場所というのを意味しているのでしょうね。
玉骨遥3話 あらすじとネタバレ
簡単要約
時影と朱顔は再会。時影は自分の正体がばれることを恐れて朱顔の記憶を消す。しかし神鳥・重明は朱顔が時影の運命の相手で彼を死に至らしめる存在だと警告するのだった。
あらすじ:動き始める運命の歯車
運命の再会と忍び寄る影
帝王谷へ足を踏み入れた朱顔は時影と再会しました。しかしお互いの姿は10年前に会った幼い頃の面影を残すのみで、朱顔は目の前の神官が時影だとは気づきません。
氷族の襲撃
再会を喜ぶ間もなく二人は突然、氷族に襲撃されます。時影は法術を使い彼らを撃退しますが、争いの最中に白雪鶯の舞衣は燃えてしまいます。氷族の目的は帝王谷に眠るとされる伝説の秘宝「后土の指輪」でした。
記憶を消す時影
氷族との戦いを終えて会話をしていると朱顔は目の前の神官(時影)が幼い頃に会った世子に似ていることに気づきかけます。時影は自分の生存を誰にも知られてはならないので朱顔の記憶を消すことを決意します。彼は法術で朱顔のその夜の記憶を一晩分だけ消し、彼女を家まで送り届けます。
重明の警告
時影は彼女を送り届けた後、友人の神鳥・重明と出会いました。重明は朱顔が時影を死に至らしめる存在だと強く警告します。でも時影は重明の警告に耳を傾けようとしませんでした。
注目の人物
- 時影: 帝王谷で朱顔と再会、自分の生存を隠すために彼女の記憶を消すという苦渋の決断をします。
- 朱顔: 10年ぶりに再会した時影の正体には気づきませんが、彼が世子に似ていると感じています。
- 重明: 時影の命を救うため、朱顔が彼を死に至らしめる運命にあると強く警告。
解説:后土(こうど)は大地の女神
后土(こうど)は中国神話に登場する「大地の神」。大地が神格化された存在です。道教では「后土娘娘(こうどにゃんにゃん)」とも呼ばれ、大地の創造と豊穣を司る女神として崇められています。
后土の指輪はこの大地の神の力を宿した秘宝だと考えられます。氷族がこの指輪を狙うのはもちろんただの財宝だからではありません。彼らの勢力を拡大するためために、その力を利用しようとしているからです。
玉骨遥4話 あらすじとネタバレ
簡単要約
時影は母の死に怒り、魔道に落ちかけるが、朱顔に助けられる。その際、朱顔の額に「災いの娘」の印が現れる。
あらすじ:
運命の予言と危険な選択
時影は母の白嫣が自害したこと、そして六部の王たちがその死を軽んじるような態度を取ったことに激しく怒って魔道に落ちそうになります。
彼の心は憎悪に満たされ、周囲の空気が一変するほどの邪悪な気が立ち込めていました。
災いの娘
そんな時影に対して朱顔は彼を正気に戻そうと必死に呼びかけます。その時、時影の放った強大な霊力によって朱顔は重傷を負ってしまいます。
その瞬間、時影は我に返りました。彼は朱顔を救うために自身の霊力を与えます。すると朱顔の額に琉璃花の紋様が浮かび上がりました。
それはかつて大司命が時影の「命の劫」であると予言した彼を死に至らしめる「災いの娘」の印でした。
時影の決断
重明は朱顔が時影の命を脅かす存在だと知り、彼女を殺すべきだと主張します。でも時影はそれを断りました。彼は朱顔が帝王谷で自分と会ったことを誰にも話さないと誓わせ、彼女を帰らせます。
時影の葛藤
朱顔の姿を見つめながら時影は彼女が10年前に密かに自分のために祈りを捧げていた少女かもしれないと考え始めます。彼女が本当に「災いの娘」なのか、それとも運命が二人を結びつけたのか、時影の心は揺れ動くのでした。
注目の人物
- 時影: 運命の相手と再会。でもその相手が自分の命を奪う「災いの娘」であると知り苦しい選択を迫られます。
- 朱顔: 危険を顧みず時影を救おうとしました。その結果、朱顔が時影を死に至らしめる存在だと明らかになってしまいます。
- 重明: 時影の命を守るため朱顔を殺すよう説得しますが、時影の決意を目の当たりにしてその場は引き下がります。
感想
あれほど母との再会を心待ちにしていたのに、母が死んでしまうとは。権力者たちの冷酷な態度を知った彼が怒るのは当然です。闇落ちも中国ファンタジーの定番ですが、こんなに早くその場面が来るとは。
朱顔のおかげで闇落ちは防げましたが。逆に彼女が「災いの娘」だと判明。これで時影も認めないわけにはいかないでしょう。重明は殺せと言いますが、自分のために悲しんでくれたし闇落ち救ってくれたし殺すことはできませんよね。どうするのでしょうか?
玉骨遥1~4話まとめ
序盤は展開がテンポがよくて一気にストーリーが進みましたね。世子だったのがいきなり死んだことにされ、霊山で神官にされてしまうとは。しかも「悲しんだ人が自分の命を奪う」なんて、なんで理不尽な設定を作ったんでしょう。
さらに時影は母まで失いました。母の死をきっかけに魔道に落ちそうになってしまいますが。朱顔の命がけの行動で救われました。
でもそれが彼女が自分を死に至らしめる「災いの娘」だと分かってしまうと言う皮肉。
果たして、時影は運命の予言を覆して朱顔との悲劇的な結末を避けることができるのでしょうか。今後の二人の関係と、彼らが直面する試練から目が離せません。
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