こんにちは、フミヤです。
韓国ドラマ「朝鮮弁護士 カン・ハンス ~誓いの法典~」 13・14・15話のあらすじとネタバレを感想付きで紹介します。
カン・ハンスはチュサルの以来を引き受けました。チュサルの兄ウサルは土地を開墾しましたが、収穫間近でウォン・デハンに奪われてしまい、ウサルは命を落とし彼の妻は投獄されたのでした。
カン・ハンスはその件で裁判に持ち込みます。ところが法廷で証人たちが証言を覆してしまうのでした。
ネタバレを含みますので、まだ視聴されていない方はご注意くださいね。
朝鮮弁護士カンハンス13話
ハンスが法廷に連れてきた証人たちが法廷で証言を覆しました。ユ・ジェセがその証人の家族を人質にとって脅したため、証人たちが証言を覆したのです。
さらにユ・ジェセは訴訟の決め手となる土地の権利書の偽造を隠蔽するため、ハンスにわざと近づきその隙に偽造された日付を改ざんします。それでもハンスは諦めずチュサルを励まします。カンハンスは自ら土地を耕し開墾を試みました。
一方、ヨンジュから内需司に土地を売却し、チュサルが小作人として土地を耕すという妥協案を聞かされますがハンスは激怒します。
ハンスは訴訟を放棄すると見せかけ、夜を徹してチュサルたちに土地を元の状態に戻すよう指示。ユ・ジェセを欺くという新たな策にでました。
ウォン・デハンが自分が囲った土地に駆けつけて確認すると、そこはすでに池になっていたので、その土地の所有を諦めました。チュサルは土地を取り戻してハンスに深く感謝。彼の知恵と勇気を称えて自分の子どもにハンスと名前を付けると言います。
一方、ヨンジュはハンスを支えようとするものの、ハンスは彼女を拒絶し続けるのでした。
感想
今回の敵はユ・ジェセという大物です。人質をとっての証人への圧力、そして証拠の改ざんという絶望的な状況にハンスも苦戦ですね。でもハンスの頭のいいところはこれに正面から対決するのではなく、相手の意表をついた作戦を思いつくことです。
訴訟を諦めたように見せかけたり、土地をもとに戻したり。一見すると回りくどい方法のように思えるかも知れませんが、権力を持たない者が戦うための知恵なのでしょう。ハンスにとって裁判は手段に過ぎません。どんな形であれ依頼人の土地を守ることができればいいのです。
内需司(ネスサ)の役割
内需司は朝鮮時代に王室の財産管理を担っていた役所です。王族の生活費や祭祀費用などを賄うための土地や奴婢などを管理していました。イ・ヨンジュは内需司への土地売却を提案しました。
王室という強力な権力に土地を預ければ、ユ・ジェセのような両班でも手出しはできません。小作人は両班の横暴から守られるかも知れません。でもハンスにとっては王室というさらに大きな権力に土地を明け渡すことは、民の自由と尊厳を奪うことだと考えたのかもしれません。
朝鮮弁護士カンハンス14話
宮中でイ・ヨンジュと話す機会を得たユ・ジソンは、自分が妹のように思っている酒場の女主人ウンスがユ・ジェセのスパイだと認めます。そして会話の内容からウンスがハンスの妹である可能性に気づきます。ジソンは密かに彼女の素性を調べさせ、ハンスの妹だと確信しました。
一方、ウンスは長年恩人だと思っていたユ・ジェセが実は父親を死に追いやった仇敵だと知り、復讐を決意。ユ・ジェセが隠している帳簿を探す中で、彼の悪事を証明する証拠を見つけ出します。
ジソンは、ウンスの身を心配して兄のハンスと共に都を離れるよう説得しますが、ウンスは兄に今の自分の姿を知られたくありません。そこで立ち去ることに同意したふりをして別れを告げるためだけに兄に会うことにします。
その頃、ハンスはイ・ヨンジュと仲直りしてデートを楽しみヨンジュに「自分の元に来てほしい」と告白します。ハンスがヨンジュと会っている隙に、ウンスは兄の船に証拠を隠し都を去る準備を進めていました。しかし、ウンスはユ・ジェセの罠にはまり、情事のもつれによる殺人事件の犯人として逮捕されてしまうのでした。
感想
今までもカン・ウンスは登場して、彼女がハンスの妹だというのは視聴者には知らされていました。今回のエピソーではいよいよ彼女にスポットがあたりました。今まで、ウンスはハンスが兄だと知っていました。でもユ・ジェセを命の恩人だと思っていたので仕えるしかありませんでした。
でもウンスはユ・ジェセの正体を知ってしまいます。このときのウンスの衝撃はどれほど大き方のでしょう。でもユ・ジェセは狡猾で残酷ですね。自分の悪事の証拠を持ち出したと知ればあっさりと切り捨てます。ユ・ジェセにとってウンスはただの手駒だったのでしょう。
朝鮮弁護士カンハンス15話
ウンスは複数の役人と密通していた罪で捕えられました。王はウンスがユ・ジェセの命令で旅館を経営して動いていた事を知り、ユ・ジェセの間者であったウンスを処刑することで、臣下に自分のの威厳を示そうと企んでいました。
一方、ハンスは牢獄でウンスと再会。妹の無事を喜びますが、あまりにも悲しい境遇に涙を流します。彼は妹を救うことを固く決意しますが、ユ・ジソンからは、下手に動けば事態が悪化するだけだと諭されます。ウンス自身もユ・ジェセにダメージを与え、王が権威を取り戻すためには自身が処刑されるしかないと悟り、死を覚悟していました。
そんな中、ウンスはユ・ジェセと結託していた右議政イム・サンホが自身の悪事が露見することを恐れて焼印でアザを消そうとする姿を見て嘲笑します。そして王にウンスの処刑を求めた直後、イム・サンホは毒によって命を落としてしまいます。
窮地に追い込まれたハンスは、妹を救うためにユ・ジェセに命乞いをしまました。ユ・ジェセはウンスの代わりに他の者を罪人に仕立て上げて彼女を助けるという残酷な提案をしますが、ウンスは無実の人々を犠牲にすることを拒否するのでした。
感想:権力闘争に翻弄される弱者の悲しさ
王、ユ・ジェセの権力闘争に、ウンスという一人の女性の命が利用されるというかなり重い話でした。今までもこのドラマは朝鮮時代の理不尽さ、どれほど権力者に都合の良い社会だったかを見せつけてきました。今回、王までもが自分の権力を取り戻すために一人の女性の処刑にこだわります。
確かにウンスはユ・ジェセのスパイです。しかも複数の官僚と関係を持つという当時の価値感では考えられない罪を犯しています。法に従えば処刑されて当然。でもウンスも好きであのようになったわけではありません。
王はユ・ジェセの権力を削ぐためにウンスの処刑を頑なに主張、ユ・ジェセはウンスを切り捨てて自分の保身を図ります。さすがのハンスも今回ばかりは得意の知略が活かせません。感情的になってしまってるのもありますが。あまりにも相手が大きすぎます。ウンスも仇を討つために命を犠牲にする覚悟なのも泣けてきます。
ハンスは立ち直ることができるのでしょうか?
朝鮮弁護士 主な登場人物・キャスト
- カン・ハンス 演:ウ・ドファン
金儲けを追求する外知部。両親を失った過去と復讐心が隠されています。 - イ・ヨンジュ(ソウォン) 演:キム・ジヨン
王女の身分を隠し、旅館を経営しながら貧しい人々を助ける女性。 - ユ・ジソン 演:チャ・ハギョン
朝廷の役人。清廉潔白で真面目な性格。 - ユ・ジェセ 演:チョン・ホジン
院相大臣。権力志向が強く、ハンスやヨンジュの前に立ちはだかる。 - イ・ヒュル 演:ソン・ゴンヒ
若き国王。優柔不断な面もあるが、民を思う心は強い。 - チョ・チョルチュ 演:チェ・ムソン
張家商団の幹部。冷徹な人物。 - ドンチ 演:イ・ギュソン
カン・ハンスの助手。
これ以外のキャストはこちらの記事で詳しく紹介しています。
・【朝鮮弁護士カンハンス】主要キャスト一覧
コメント