中国ドラマ「夢華録(むかろく)」最終回のネタバレとあらすじ感想の紹介記事です。
いよいよ最終回です。
捕らわれて拷問を受けていた顧千帆でしたが、雷敬たちの口添えもあり皇帝の命令で釈放されます。
趙盼児は欧陽旭に訴えを起こしましたが。欧陽旭が皇后に取り入っていたので訴えは却下。
趙盼児は登聞鼓院に訴え出ました。でもここでも皇后派の妨害が入り、杖刑になってしまいます。
皇帝が皇后を止めさせましたが。皇后は自分が不当な扱いを受けていると思ってるみたいです。
物語もクライマックスが近づいてきました。
欧陽旭の暴走が止まりません。
趙盼児と顧千帆はどうなるのでしょうか?
欧陽旭にはどんな裁きが下るのか楽しみです。
夢華録(むかろく)の登場人物
・趙盼児(ちょうふんじ)ヒロイン
演:劉亦菲(リウ・イーフェイ)
・顧千帆(こせんはん)皇城司
演:陳曉(チェン・シャオ)
・孫三娘(そんさんじょう)/趙盼児の親友。
演:柳岩(リウ・イエン)
・宋引章(そんいんしょう)/趙盼児の親友。
演:林允(リン・ユン)
・欧陽旭(おうようきょく)/趙盼児の婚約者
演:徐海喬(シュー・ハイチャオ)
・高慧(こうすい)
演:嘉澤
第40話 それぞれの願い
趙盼児は登聞鼓院に訴え出ましたが、越訴になってしまい杖刑になってしまいました。趙盼児は14回目で気を失います。
顧千帆は劉皇后に会いに行き趙盼児を助けてくれるように懇願。
皇后は欧陽旭を利用して斉牧たち反皇后派を倒すつもりだったので顧千帆の要求には応じませんでしたが。顧千帆の説得に心が動きます。
趙盼児は皇后を助けようとしたもんね。
皇后とは関係のない趙盼児がなぜ皇后を助けようとしたのか。それを聞いて心が動かないようでは、ただの暴君ですよ。
目を覚ました趙盼児は残りの刑を受けに行きましたが。百姓や楽伎たちの寄付でお金が集まり刑が免除になります。
減刑が金で買えるの?
一見するといい話のように思えますが。それって問題でしょ。
こういう話が通用するところが倫理観を疑います。
でも裁判は続きます。
宋では女からの離婚は認められず。科挙で受かり官職をもつ欧陽旭は詐欺罪に問うのは難しいと言われ、趙盼児は苦しい立場に。
宋は唐の時代より儒教が普及して男尊女卑が強くなっているうえに、役人天国なので科挙に受かって官職を持っている人は優遇されているのです。国が腐敗するわけですよ。
だから欧陽旭は狂っていますが、役人としても欧陽旭を罰する口実がなかなか見つけられないのです。
ところが宋引章が証拠を持参。欧陽旭の罪を証明しました。それでも悪あがきする欧陽旭でしたが、そこに皇帝と皇后が登場。欧陽旭を皇城司に送るよう命じるのでした。
結局、皇后は改心したってこと?
そうみたいですね。
事件解決後。
永安楼は以前のように賑わっていました。
宋引章は永安楼で演奏を続け、彼女を見ようと多くの客が押し寄せました。
孫三娘は杜長風と結婚。
顧千帆と趙盼児も二人で新たな家庭を築くこととなりました。
終わり
夢華録の感想
全体をとおしての感想です。
ヒロインたちの身分設定に?
ヒロインが官妓出身というのは今までになく、中国ドラマにしては斬新な設定でした。
原作は元朝時代の「趙盼兒風月救風塵」という劇の脚本。当時としては妓女が主人公というのはリアルな設定なのでしょう。
派手できれいに作るのが当たり前の中国ドラマの流れからはちょっと外れたドラマ。ヒロインの設定や描写に賛否両論はあったようです。
ヒロインたちが「賤民」と言ってる割には金持ちでいい着物を着ていい生活をしています。個人的には「どこが賤民?」と思ってしまいました。
韓国時代劇の賤民とはだいぶん違いますね。
官妓は官(役所)の「所有物」で自由に生きられない。良民(平民)とは認められない。士農工商より下の身分。という意味では賤民になるのでしょう。
官妓は奴婢よりも地位は上だし、人によっては良民以上に稼げる人もいるでしょう。
史実では稼いでいる人たちもよほどうまく立ち回らないと晩年は悲惨な境遇になります。宋引章の将来が心配にはなります。趙盼児はかなりラッキーな立場ですね。
儒教社会では商人は士農工商の一番下の地位とされ、様々な偏見や差別があるのは確か。そういった部分でも苦労してると思います。
伝統文化の雰囲気だけで満足?
お茶や菓子、琵琶など伝統的な中国文化がたくさん登場。
でも劇中の菓子類は和菓子を模倣した現代のスイーツだし、茶や琵琶の技術も現代のものだったりドラマで創作したもの。とても宋代の文化とはいえません。これでも中国の視聴者の間では話題になったようです。
中国の伝統文化が何か知らない現代っ子には伝統的な雰囲気があればいいのでしょう。
ドラマの菓子の扱いについてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。
もどかしいヒロインたち
ヒロインの年齢が高めということもあり。全体的には落ち着いた印象。知識も経験もあるヒロインが知恵を勇気で困難に立ち向かう姿には共感できました。
ただヒロイン趙盼児の性格がひねくれているというか、妙に意地を貼ってるところが気になりました。生い立ちのせいもあって、なかなか人に心を許さない、自分中心の考え方になってしまうのは仕方ないのでしょう。
顧千帆も「生き閻魔(活閻魔)」という物騒だけど陳腐なあだ名を持ち、仕事では容赦のないところをみせます。
でも趙盼児のことになると及び腰というか、慎重になりすぎている感じがもどかしいです。
父が趙家にしたことについても、顧千帆がそこまで気にすることか?と思ってしまいます。
結局、二人が意地をはって自分たちでわざと問題をこじらせているように思えました。
でも最後はハッピーエンドになってよかったです。
ストーリーは面白かったのですが、もう少しテンポよく進めて欲しいな。と思います。
中国ドラマ全般にいえることですけど。長ったらしい会話だけで時間が過ぎて退屈な場面もかなりありました。
でも、部分的に気になるところはあるものの全体としては楽しめましたね。
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