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楽游原(らくゆうげん)19・20・21・22話あらすじとネタバレ:柳承鋒の裏切り

中国ドラマ『楽遊原(らくゆうげん)』第19話・20話・21話・22話のあらすじをまとめました。

李嶷は母の名誉を守るため皇帝と衝突し、忠義と愛の狭間で苦悩。長洲を舞台に崔家との関係が崩壊。柳承鋒の陰謀で悲劇は連鎖するのでした。

この記事で分かること

  • 李嶷と新皇帝の確執が深まった背景
  • 劉氏追封を巡る朝廷内の名分争い
  • 崔琳との絆と忠義の選択の意味
  • 柳承鋒が仕掛けた毒と陰謀の全貌

※この記事はドラマ『楽遊原』のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

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楽遊原19話 あらすじ:新皇帝の冷遇と李嶷の決断

李嶷は新皇帝(梁王)に冷遇され劉氏の位号問題で衝突、太孫の立太子を進言するも退けられ自宅での謹慎処分となります。
裏では孫靖軍の合流阻止を画策、裴源に長洲派遣と洛陽の崔琳への伝達を託します。

第19話 あらすじ:掴んだ勝利の後味

西長京功と劉氏位号の対立

新皇帝(梁王)が即位すると、李嶷はすぐに太孫の立太子と、劉氏を皇后として追封するよう進言します。でも新皇帝が選んだのは李峻・李崃の生母を皇后に、劉氏を昭儀に追封するというものでした。これが群臣たちの大きな反発を招いてしまいます。

本来「追封」は亡くなった后妃に贈られるものですが、本作では生母同士の身分争いが政治の道具になっている点が特徴です。

群臣抗議と謹慎処分

衆前で新皇帝が劉氏の出自を貶めると、李嶷は自ら王爵の返上と牢蘭関への赴任を申し出ます。でも最終的には自宅での謹慎を命じられるだけで、朝廷は対立のまま膠着してしまいました。

孫靖軍帰還阻止の密策

李嶷は裴源に長洲で百越征伐軍と孫靖軍が合流しないよう動くことを託します。さらに崔琳には書簡と菓子折を届けさせるよう命じました。
彼の裏ではこんな静かな根回しも進んでいたのですね。

 

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楽遊原20話 あらすじ:崔琳との再会、李嶷の決断の夜

李嶷は母・劉氏の名誉を守るため奔走。朝廷の対立が深まり、信王の長洲出征で危機が迫ります。事態を鎮めるため、李嶷は自ら過失を認めて新皇帝に謝罪。

結果として母は妃に追封され、李嶷は再び軍務を任ぜられました。

 

第20話 満たされない心

劉氏の肖像と顧婉娘の進言

顧婉娘は都じゅうを歩き回って劉氏を知る人を探し出し、その証言をもとに自ら刺繍で肖像を仕上げ、そっと李嶷へ手渡しました。最初、李嶷は受け取りを固辞します。でも、そこに宿る母の面影に心を動かされ、静かに受け取ります。

顧婉娘は「権力を握ることこそ、劉氏の名を未来へ残す唯一の道です」と告げます。李嶷は言葉を返さず、ただ胸のうちに複雑な思いを抱えたまま彼女を見送りました。

信王の長洲行きと李嶷の謝罪

裴源が長洲出陣の準備を整えている最中、信王が突然「自分も行きたい」と申し出て、新皇帝の許しまで取りつけてしまいます。無能なうえ権勢欲が強い信王に軍を預けるわけにはいきません。李嶷はやむなく皇帝に頭を下げ、事を丸く収める道を選びました。

その結果、信王には祭祀の主導を任せるという形で都に留める策が成功。謝罪を受けた新皇帝はすっかり感激し、劉氏を妃に追封。さらに李嶷には長洲出征の任を与えました。

崔琳との再会と長洲の新危機

都の動きを耳にした崔琳は、李嶷を心配して訪ねてきます。疲れが色濃くにじむ彼の姿に気づくと、そっと寄り添いました。李嶷が「天下など欲しくない」と漏らすと、崔琳は「でも天下は、あなたを離してくれません」と穏やかに諭します。二人は湖畔で静かに寄り添い、短いながらもかけがえのない安らぎの時間を過ごしました。

ところが翌日、裴源の兵が削られ援軍も拒まれたという知らせが届きます。李嶷は急ぎ崔家軍へ救援を求めました。けれどその行動が、またも新皇帝の疑念を呼び起こす火種になってしまうのでした。

 

楽遊原21話 あらすじ:崔倚の提案と李嶷の拒絶

崔家軍の台頭に危機感を抱いた新皇帝は李嶷に長洲行きを命じるが、李嶷は病を理由に拒み続けます。弟・李崃の説得で出征を決意した李嶷は、長洲で崔琳を救うため崔府に潜入。
しかし発覚して水牢に投獄され、崔倚の前で鞭打ちの刑を受けます。忠義を貫く李嶷の姿に崔倚は複雑な敬意を抱くのでした。

 

第21話 譲れない一線

長洲出征命令と兄弟の駆け引き

崔家軍の勢いが増していく中、新皇帝はついに李嶷へ長洲出征を命じました。ところが李嶷は病を理由に屋敷へ籠もり、命令を受けません。李峻は「これは謀反同然」と強く訴えますが、新皇帝は「彼を罰して、いったい誰が軍を率いるのだ」と静かに退けました。

そこで弟の李崃が説得役を引き受け、皇帝の真意をありのままに伝えます。李嶷はしばらく沈黙した末、軍糧の保証を条件に勅命を受け入れました。渋々ながらも、譲れない線は守りつつの決断でした。

崔琳への毒と李嶷の潜入

その頃、柳承鋒は揭碩軍の首領・烏洛に助けられ、長洲へ潜り込んでいました。狙いは崔琳の暗殺。けれども危機一髪のところで桃子が気づき、崔琳は命を取り留めます。

知らせを受けた李嶷は真夜中の闇を切り裂くように崔府へ駆けつけ、崔琳のそばで看病を続けました。崔琳が「毒をもって毒を制した薬です」と説明すると、李嶷は一瞬驚きます。でも彼女を安心させるため、自ら一口飲んで見せ、わざと倒れ込んでみせるのでした。そこには、緊張の中にもほっと息をつけるような温かい時間が流れます。

けれど、二人がそっと寄り添ったその瞬間。崔倚が踏み込み、李嶷は捕らえられてしまいます。

忠義の拒絶と鞭打ちの刑

崔倚は「長洲を諦め、婿として崔家軍を継ぐなら阿螢(崔琳)を嫁がせる」と条件を示します。しかし李嶷は「不忠不義は決してできませぬ」ときっぱり拒みました。

若き忠臣の覚悟に崔倚も胸を打たれますが、彼は法を曲げません。定めに従い、李嶷に鞭打ちの刑を命じました。照りつける陽の下、李嶷は一言も発さず鞭を受け続けます。

翌朝、崔琳は彼の背に残された痛ましい傷跡を目にし、思わず涙をこぼしながらそっとその背に触れました。

 

楽遊原22話 あらすじ:柳承鋒の陰謀と崔家崩壊の始まり

柳承鋒は崔倚を毒殺しようと企み、李嶷の仕業に見せかけます。崔璃を利用して崔家を分裂させる一方、崔琳への執着を露わにします。
崔倚は毒に倒れ、柳承鋒の陰謀が加速。父の死を前に崔琳は真実と向き合う決断を迫られます。
 

第22話 裏切り者の帰還

柳承鋒と崔璃の毒の取引

崔璃は柳承鋒に捕らえられ、揭碩が使う毒を飲まされて意識を操られてしまいます。崔家と揭碩の確執を知る崔璃は、その毒の出所から柳承鋒の正体をすぐに悟りました。

彼は命を懸けて逃げようとしますが、柳承鋒はあっさり裏切り、口封じの矢を放ちます。倒れゆく中で崔倚に真実を告げようとするものの、言葉は届きませんでした。

崔倚への毒と李嶷の濡れ衣

柳承鋒は崔倚の信を得たふりをし、甘い香りの湯に毒を潜ませて飲ませます。その直後、李嶷が長洲の件で訪ねてくると、崔倚は血を吐き崩れ落ちました。柳承鋒はその場で李嶷を「仇」と断じ、部下に捕らえよと命じます。

駆けつけた崔琳が必死に制止し、ようやく李嶷は命をつなぎましたが柳承鋒の怒りは燃え続けたままでした。

偽りの婚約と真実の露見

柳承鋒は「崔倚は二人の婚姻を望んでいた」と嘘を並べ立て、崔琳を追い詰めようとします。でも崔琳は父の言葉に不自然さを感じ、逆に柳承鋒へ問い詰めました。やがて、父を襲った毒こそ彼の仕業だと確信します。

柳承鋒は崔琳の拒絶を恐れ、強引に婚礼を進めます。しかし式のさなか、昏睡していたはずの崔倚がゆっくりと目を開け、柳承鋒の手をつかむのでした。

 

歴史解説

追封の意味と名分の操作

李嶷の母・劉氏には後になって「昭儀」という位号が追封されました。追封というのは亡くなった人に新たな称号を贈る制度のことで、見た目は丁寧な待遇に思えます。でも実際には、そこに政治の思惑がしっかり入り込むことが多いものなのです。

劉氏が「皇后」ではなく「昭儀」にとどめられたのは、ただ形式的な違いではありませんでした。背景にあったのは「李嶷の継承権を抑えたい」という新皇帝の思惑です。功臣でもある李嶷の力が強くなりすぎないように、名分の面で制限をかける“もっともらしい理由”をつくったわけです。

逆に言えば、母を皇后にまで追封することは、その子が“正統の嫡流”であると公に認めるに等しい強いメッセージになります。だからこそ劉氏は皇后に格上げされなかったのです。どれほど李嶷が功績を重ねても、政治的にはあくまで“傍流の子”として扱われる。その冷い線引きが追封の位号ひとつに表れていたのです。

 

 

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執筆者:フミヤ(歴史ブロガー)
京都在住。2017年から韓国・中国時代劇と史実をテーマにブログを運営。これまでに1500本以上の記事を執筆。90本以上の韓国・中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを史料(『朝鮮王朝実録』『三国史記』『三国遺事』『二十四史』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。類似サイトが増えた今も、朝鮮半島を含めたアジアとドラマを紹介するブログの一つとして更新を続けています。

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