鏢門(ひょうもん)Great Protector は清朝末期を舞台にしたアクションドラマ。
崩壊寸前の清朝末期。物資の輸送と護衛を商売にする鏢局(ひょうきょく)の活躍を描いたドラマです。
主人公は 劉安順(りゅう・あんじゅん)。
演じるのは中国ドラマでおなじみのウォレス・フォ。
鏢局は清朝時代に実在しました。
劉安順は架空の人物なのでモデルになった実在の人物はいません。
人物紹介するとあらすじの紹介になってしまいます。ドラマのネタバレも含まれているのでご注意ください。
劉安順(りゅう・あんじゅん)のネタバレ
実在の人物ではないのでドラマの設定を紹介します。
山西・大谷鏢局の鏢師(ひょうし)。
鏢師とは鏢局のメンバーを束ねるグループリーダー
母親がいます。
大谷鏢局の大鏢頭(組織のトップ)戴海臣(たい・かいしん)の一番弟子。若いですが実績もトップで一番信頼されています。
戴海臣の娘・戴戎(たい・じゅう)は許嫁。
戴海臣は還暦(60歳)で引退したので大鏢頭の地位を譲られました。
真面目で義に厚い、だけど融通の効かないところがあります。戴海臣はそんな劉安順の融通のきかなさを心配していました。
1~6話 大鏢頭になっていきなりピンチ
大鏢頭になって最初の仕事は奪われた荷物と隊員を取り戻すことでした。
隊を率いていたのは古参の鏢師・馬奎。掟を破って鏢局を通さず個人的にヤミ商品を扱い、正規の道を通らずに仕事を請け負っていました。
劉安順は荷物を奪った土匪(盗賊)と賭けをして勝ち、土匪を心服させて荷物を奪い返しました。
戻った劉安順は掟を破った馬奎を追放を決定。仲間たちは厳しすぎると反発しますが。
馬奎は「お前なら安心して任せられる」と言ってピストルで自害してしまいました。
情よりも掟に厳しすぎる劉安順は仲間から嫌われてしまいます。
7話~19話 北京で広順鏢局を開業
劉安順は荷物を輸送中に盗賊の山猫に荷物を奪われてしまいます。
劉安順が担当した荷物は戴海臣が仕組んだ土匪撲滅作戦のためのもの。気にすることはないと言われますが、責任を感じてしまいます。
馬奎を失ったメンバー達も不満は納まりません。劉安順は大谷鏢局を出ていくことにしました。
劉安順は母とともに北京に移動。開店休業状態だった北京支店を使って広順鏢局を開業します。
北京ではよそ者なので同業者の仲間に入れてもらえません。
販路開拓のため、暗峠を縄張りにする土匪の若親分の北京見物を護衛を請け負いました。若親分とは娘の路瑶婷(ろ・ようてい)でした。
仕事を無地こなして北京の同業者・杜載山(と・さいざん)からも信頼を得ました。
ところが路瑶婷の逮捕を阻止したとことで巡査の賈克木と対立することに。
荘親王家の護衛を請負い、王族の沁格格とも知り合います。
沁格格が革命派による袁世凱暗殺計画に巻き込まれました。劉安順は沁格格と袁世凱を救いました。
劉安順に助けられた路瑶婷(ろ・ようてい)は劉安順をすっかり気に入って、劉安順に料理を振る舞いました。そこに戴戎がやってきて、二人の仲良さそうな場面を見て嫉妬してしまいます。戴戎に横恋慕する李希平は戴戎をそそのかし。
劉安順と戴戎、李希平の関係は壊れてしまいます。
やがて清朝が終焉のときを迎え。
20話~35話 中華民国時代
1912年。中華民国が成立。
鏢局にとってはますます活動しにくい時代になりました。
劉安順は、戴海臣から大谷鏢局の次期・大鏢頭になるように言われますが、このまま独立するといいます。戴海臣はそれを認めました。
劉安順の仕事はようやく軌道に乗り始めました。戴海臣も劉安順の仕事ぶりをみて喜びます。
劉安順と路瑶婷の関係も進展。
ところが路瑶婷の父・路宗山が仕事上のトラブルで死亡。父の仇をうつために路瑶婷は出ていってしまいました。
李希平は経営難の鏢局をなんとかしようとなにふりかまわず悪事をはたらくようになりました。劉安順は李希平を見つけて追い詰め、掟に従って銃殺しようとしますが戴戎に懇願されて、やめてしまいます。
一方、劉安順を恨んで亡き者にしようとする李希平は広順鏢局の事務所に放火。劉安順の母は焼死してしまいます。
36話~38話(最終話)
鏢局と土匪を目の敵にする賈克木は路瑶婷と仲間たちを捕えてしまいます。仲間たちは拷問で死亡。
路瑶婷の処刑も決まりました。
山猫は劉安順を眠らせ、その間に路瑶婷の救出に向かいます。ところが山猫は罠にはまって射殺されてしまいます。劉安順はなんとか路瑶婷を救出するものの賈克木に狙撃されて命を落とします。
劉安順は賈克木を倒して首をとりました。
しかし新しい時代に鏢局の仕事はなくなっていました。
劉安順は最後の仕事を終えて広順鏢局を閉店。
そして掟に背き悪に手を染めた李希平を処罰すると決意。劉安順は武術で李希平を圧倒します。
二人の決着は見てのお楽しみ。
そして、劉安順は新しい時代に生きてゆく決意を新たにします。
感想
許嫁の戴戎とは別れることになるし、心が通い合った路瑶婷は殺されてしまうし。敵を撃ったものの。悪事を働く上に劉安順の命を狙う李希平は許してしまうし。いいところのない劉安順の人生。
融通がきかなすぎると思ったら、変なところで情に流されるし。
劉安順の性格が招いた部分もあるから仕方ないかもしれませんね。
ドラマ
鏢門 2014 、中国 演:霍建華(ウォレス・フォ)
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