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清越坊の女たち・当家主母 第31・32・33・34・35話(最終回)あらすじとネタバレ感想

清越坊の女たち 0 あらすじ

中国ドラマ「清越坊(せいえつぼう)の女たち〜当家主母〜」の第31・32・33・34・35話のあらすじとネタバレ感想の紹介記事です。

いよいよ最終回です。

 

沈翠喜は任雪堂と離縁。清越坊を曽宝琴に任せ任家を去りました。

翠喜は任小蘭とともに錦渓坊という工房を開き弟子を集め始めました。誰でも入門だというので任家の長老たちが怒り出します。

翠喜のもとには弟子を希望する少女がやってきますが、彼女の母は反対。翠喜にも批判的です。

任如風はしばらく会っていなかった林舒芳と再会。でも舒芳は如風を相手にしません。舒芳が疲れて寝てしまいますが、如風は彼女の代わりに会計の仕事を片付けました。舒芳は任如風と仲直りしました。

沈翠喜は独立しました。でもこの時代女性が工房を経営するのは大変です。いったいどうなるのでしょうか。

最終回にむけて目が話せません。

 

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番組情報

原題:當家主母
2021年、中国
全35話

 

主要人物

・沈翠喜(しん・すいき)
 演:蔣勤勤(ジアン・チンチン)
 織物工房・清越坊(せいえつぼう)の女主人

・林舒芳(りん・じょほう)
 演:張慧雯。
 沈翠喜に仕える侍女。

・曽宝琴(そ・ほうきん)
 演:楊蓉(ヤン・ロン)
 任雪堂の妾。秀山の生母。

・任秀山(じん・しゅうざん)
 演:陳天雨(チェン・ティエンユー)
 任雪堂と曽宝琴の息子。

・任如風(じん・じょふう)
 演:李逸男(リー・イーナン)
 任雪堂の異母弟。

・李照(り・しょう)
 演:王雨(ワン・ユー)
 蘇州織造局の高官。

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第31話 新たな出会い

 

任福は三叔父の息子たちをひきつれて錦渓坊にやってきて嫌がらせをしました。すると沈翠喜が出てきて法を盾に彼らに反論。そうしていると任雪堂がやってきて仲裁しました。任福は雪堂が錦渓坊と沈翠喜に味方したのを不満に思いつつも去っていきました。

任雪堂は沈翠喜に協力を提案します。でも沈翠喜は断りました。彼女は既に任雪堂と離婚しているので任家とは距離を置く必要があると考えたからです。

でも雪堂はそんな翠喜の気持ちが理解できず曽宝琴に相談しました。宝琴には翠喜の考えが分かるのでした。

その後、如意が川で魚を採っていると書生の翁晋がやってきました。翁晋は如意を見て気に入り、一緒に魚を捕まえ始めました。翁晋は如意に惹かれていくのでした。

その後も任福は流れ者を使って錦渓坊に嫌がらせをしました。任雪堂は沈翠喜を助けに行こうとしますが、曽宝琴が引き止めました。沈翠喜が自分で問題を解決できるか確かめるべきだというのです。

感想

やっぱり嫌がらせが来ました。でも曽宝琴が解決できてよかったです。でも任福って普段何してるんだろ。如意の前に翁晋が現れました。書硯はもう眼中になさそうなので、これからは如意相手役は翁晋なのでしょうね。こちらもすんなりとはいかない様子ですが。

 

第32話 家訓の束縛

 

曹文彬と曹夫人は大赦により釈放され蘇州に戻ってきました。娘の曹幺娘(そう・ようじょう)は行院(妓楼)に売られていました。

曹文彬は娘を取り戻そうと雑用係になって行院に潜入。幺娘を見つけました。しかし曹文彬は彼女が生きるために名誉を捨てたと思います。

その後、幺娘はある出来事が原因で会った雑用係が父だと知ります。喜ぶ幺娘でしたが、曹文彬は曹家の名誉と娘の貞節を守る名目で幺娘に小刀を渡して顔に傷を付けるように言います。幺娘は馬鹿げたことだと思い一晩考える時間をもらいました。 么娘は一晩考え、父親の要求を拒否。彼女は親子の縁を断ち行院で生きる道を選びました。曹文彬は行院から追い出されました。

その後、曹文彬は一族のメンツのために娘を亡き者にしようとします。夫の企みに気がついた曹夫人は落胆して通りを歩き錦渓坊にたどり着きました。小欄がいたので曹夫人は沈翠喜に会わせて欲しいとお願い。曹夫人は翠喜に幺娘の様子を見て来てほしいと頼みます。

 

感想

曹夫妻のワガママぶりが際立った回でした。なぜ釈放した?

曹文彬は自分や一族のメンツが大事なのです。中国人はメンツを非常に気にする民族ですが。娘を亡き者にしてまでメンツを守ろうとするのには唖然としました。幺娘がああいう境遇になったのは曹文彬のせいなのに、文彬は自分が悪いと思っていない。

でも宋~清の華南の漢人社会はこういうものかもしれない。纏足(てんそく)する国ですからね。酷い社会ですよ。

それで協力する沈翠喜も人が良すぎます。でも幺娘に罪はありませんから、何とかしてあげたいと思う気持ちもあったのでしょう。

 

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第33話 意のままに

 

沈翠喜は採寸をするためにやってきた職人に紛れて行院に潜入。曹幺娘に会うことができました。でも幺娘は翠喜が自分に危害を加えにやってきたと思い警戒しました。曹家が沈翠喜にしたことを思えば当然です。でも沈翠喜は曹夫人に頼まれてやってきたと言うと、幺娘も警戒が解けたようでした。幺娘は自分は元気でいると母に伝えてほしいと言いました。

でも沈翠喜は妓生のようなことをしている曹幺娘に心が痛み、曽宝琴から聞いたことを思い出しました。宝琴の侍女だった五児は行院に売られたあと従わなかったのでひどい仕打ちを受けて死んでしまったのです。沈翠喜は何としてでも幺娘を救おうと決心するのでした。

翁晋は任家を訪問。彼は如意と3回会ったので結婚したいと言いました。書硯は呆然としていて、如意も嬉しい気持ちはありますが困惑します。

その後、翁晋の母親がやってきました。彼女は翁晋が如意のような女性を娶ることを許さないと言います。曽宝琴は母親の言葉を遮り如意をかばいます。そして翁晋は母親に引きずられて任家を去りました。

翁晋は母親に怒られますが、それでも如意との結婚を諦めません。

 

感想

翁晋と如意の結婚がまとまりました。もともと一目惚れで求婚してましたが。3回会ったから結婚っていうのもどうかと思います。どうも理想論や理屈が先にくるタイプに見えますね。うるさい母もいるし。結婚したら絶対苦労しますね。まあ、如意がいいと思ってるならいいんですけどね。

書硯は消極的過ぎますね。翁晋より書硯の方が生活力はあると思いますけれど。

 

第34話 自立への道

 

任家の織り技術が広まり、蘇州中の工房が清越坊と同じような模様で安い製品を売出しました。そのせいで清越坊の製品は売れなくなり清越坊は経営難になってしまいます。

職人たちはどこから聞きつけたのか賃金が支払われないと思い込み、任如風と舒芳の前に押しかけて賃金を要求しました。二人が困っていると曽宝琴がやってきて銀券を取り出し、賃金を支払うように任如風に指示しました。

そして宝琴は沈翠喜が残した図案に頼らず、自分の柄を作り出すことにしました。

如意が翁晋に嫁いだ後、吉祥という侍女が曽宝琴の世話をすることになりました。曽宝琴は吉祥が書硯のことを好きだと分かっていました。そして吉祥は書硯とも相性がいいと思っていました。

一方、曹文彬は毒を使って曹么娘を殺害しようとしています。曹夫人は夫の暴挙を阻止しようとしますが、そんな夫人に対して曹文彬は怒りを露わにするのでした。

緙絲の競技会が北京で開かれることになりました。呉巡撫は沈翠喜に蘇州が名声を勝ち取るれるように沈翠喜に出場を依頼しました。沈翠喜は曹么娘を救うためにも京城に行って競技大会に参加することにしました。

感想

清越坊の経営が大変なことになりました。沈翠喜の残したものに頼らず自分で切り開いていこうという曽宝琴は立派です。最初のころと比べるとずいぶん成長しましたね。成功して欲しい。

ところで任雪堂と任如風は何してるんだろ?

 

第35話(最終回) 新たなる挑戦

 

沈翠喜は曹么娘に会いに行き必ず助けると約束しました。曽宝琴も経営難の清越坊を救うため競技会に出ることにしました。二人は京城に到着。他の人々は彼女たちを見て、今回の縐絲大会は楽しみだと噂し合いました。

競技会が始まりました。ところが曽宝琴が使用していた織機が故障してしまいます。彼女は監督官に新しい織機を用意してもらうように頼みましたが、規定の時間内に作品を完成できないと考え、彼女に棄権するか尋ねました。

そこで沈翠喜が立ち上がり、曽宝琴と一緒に緂百福図を織ることができるか尋ねました。監督官は彼女たちが協力して織ることを許可します。

競技会が終わりました。皇太后が仕上がった縐絲図を審査。沈翠喜と曽宝琴が織った福壽図を第一位に選び、それぞれ一つの願いを許しました。

曽宝琴の願いは太后が清越坊のために親筆で匾を書いてくれることでした。沈翠喜の願いは曹么娘を許して彼女を更生させることでした。太后は彼女たちの願いを聞き届けました。

その後。

曽宝琴は皇太后の額を清越坊に掲げ、沈翠喜は凄い人だと感慨深そうに言いました。任雪堂は一族の碑文から沈翠喜の名を削除。沈翠喜は任家に頼ることなく独自に生きていくことになりました。解放された曹么娘は沈翠喜に感謝し、彼女のもとで働くことになりました。

その後も沈翠喜は緹絲の技術を女性たちに広めるために活動したのでした。

終わり

 

感想

物語の途中では酷い場面もありましたが最後はハッピーエンドで終わってよかったです。

もちろんドラマなので作り話ですし。沈翠喜が実在したわけではありません。でも他の中国時代劇が美化されたファンタジーになっていたのに比べると、わりと王朝時代の社会・習慣や考え方をリアルに表現していたように思います。

ドラマのラストで語られる社会が現実にあったかどうかは別にして(中韓の歴史ドラマは過去を美化しがちなのであてにならない)。商人の社会に限れば王侯貴族や士大夫(科挙を受けて役人になる人達の階級)に比べるとまだ女性の活躍できる場面があったようです。それにしても中国の女性は強いですね。

 

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