中国ドラマ「尚食(しょうしょく)」の第17・18・19・20話のあらすじ・ネタバレ紹介記事です。
15世紀の明朝。永楽帝から洪熙帝の治世に代わった頃。
張皇后の体調は悪化。侍医の診察に納得の行かない張皇后は、宮中を追放された太医の盛寅の診察を希望します。でも洪熙帝は郭貴妃の言葉に惑わされ、皇后の訴えを聞き入れようとしません。
絶望した張皇后は宮殿を去ろうとしますが、そこに朱瞻基が現れます。彼は盛寅を連れてきていました。張皇后は彼に診察を命じます。盛寅は皇后の病状を診察。気血不通による血滞であると診断します。しかし潘司薬ら侍医は盛寅の診断を否定、皇后が懐妊しているという主張を続けます。
太医院と盛寅の処方薬は正反対のものでした。皇后は盛寅の処方薬を服用。潘司薬ら太医たちは皇帝に盛寅の治療について報告。皇帝は激怒して朱瞻基を責めます。しかし、朱瞻基は皇后を守ろうとします。
姚子衿は皇后の回復を助けようと料理を作りました。皇后は盛太医の薬と姚子衿の料理によって体調が日一日と回復していきました。しかし胡司膳は姚子衿が料理を作り終えると、薬膳を皇后に届け皇后から褒められ手柄を独り占めにしていました。紫萍は怒るのですが姚子衿は気にしていません。
一方、洪熙帝の郭貴妃への寵愛は増々ひどくなり張皇后と郭貴妃との対立も激しくなります。その影響は尚食局にも及ぶようになっていました。
番組情報
原題:尚食
英題:Royal Feast
2020年、中国
全40話
尚食局とは
隋唐時代に宮中の女官は6つの部署(尚宮局、尚儀局、尚服局、尚食局、尚寢局、尚功局)に別れていました。尚食局は宮中で皇族の食事を担当する部署。
明朝時代の尚食局は配膳と食べるときの世話を担当。調理は尚膳監がします。
ドラマ「尚食」の描写は正しくありませんが。ドラマ的な面白さを優先させたのでしょう。
「尚食」は尚食局のトップの女官。尚食の下に司膳・典膳・掌膳などの役職があります。
主要人物
・朱瞻基(しゅ・せんき)/皇太子
演:許凱(シュー・カイ)
・姚子衿(よう・しきん)
演:呉謹言(ウー・ジンイエン)
・游一帆(ゆう・いつはん)/朱瞻礼(しゅ・せんれい)
演:王一哲(ワン・イージョ)
・胡善祥(こ・ぜんしょう)/太子妃
演:張楠
・朱高熾(しゅ・こうし)/洪熙帝
演:洪剣濤(ホン・ジェンタオ)
・胡善囲(こ・ぜんい)/司膳
演:張芷溪(ジャン・ジーシー)
第17話 名画の再現
尚食局で姚子衿は考え込んでいました。太子妃が朱瞻基を愛していることは明らかです。本来なら姚子衿が太子妃になるべきと思いつつも姚子衿は諦めようとしていた。しかし病床に伏していた母親が太子妃の座を奪い返すようにとせかす姿が頭を離れず悩むのでした。
姚子衿は朱瞻基に梅花湯麺を届けました。朱瞻基は姚子衿に胡善祥には大きな過ちはないので廃妃することはできないと告げる。姚子衿は跪いて側室になるのを断り、尚食局に留まり料理人として誠実に仕事をするだけだと訴えます。
朱瞻基はそんな姚子衿の気持ちを理解できず怒り出し、二度と姚子衿に会いたくないと怒鳴って姚子衿を追い出すのでした。
その後、朱瞻基は張皇后と会いました。張皇后はこれまでの誤解はあったとしても、これから長い人生を共に歩んでいくのだから胡善祥にもう一度機会を与えるべきだと説得。朱瞻基は胡善祥と関係を築こうとしますが、つい姚子衿を思いだしてしまいうまくいきません。
第18話 西苑での宴
蘇月華(そ・げつか)は姚子衿の案を盗み輞川図(もうせんず)を再現しようとしました。でも皇后は蘇月華の料理を選びませんでした。
第一戦は姚子衿が勝ちました。でも蘇月華は納得できず、月華は姚子衿を呼び止め、姚子衿が何をしたのかと問い詰めました
姚子衿は、王維(おう・い)が禅宗に傾倒していたことを説明。本物の「輞川図」には船や舟子などが描かれているが僧侶は描かれていません。しかし月華は僧侶を配置したので、皇后は月華を選ばなかったのです。
しかし蘇月華は姚子衿に勝てるのは自分だけだと胡尚食に訴え、再戦の機会を与えてほしいと懇願しました。胡尚食は蘇月華にもう一度だけチャンスを与えることにし、もし負けたら尚食局を去ることを条件に再戦を許可するのでした。
一方、朱瞻基は太子妃の宮殿を訪れますが太子妃とはうまく話ができず去ってしまいます。
西苑で宴が開かれました。蘇月華と姚子衿は料理を作りました。朱高熾は料理を高く評価します。ところが朱瞻基は一口で姚子衿が作ったものだと気づき、なぜか文句ばかり言います。
ところが衛王 朱瞻埏(しゅ・せんえん)が料理を食べた後に突然倒れ意識を失ってしまい、その場は騒然となります。
第19話 貴妃の企み
殷紫萍(いんしへい)たちは。衛王 朱瞻埏に毒のある料理を食べさせた罪で捕らえられました。姚子衿は殷紫萍たちの料理がちゃんと料理されたこと知っており、皇后の前に跪き、事件の真相究明を訴えようとしました。しかし胡尚食によって捕らえられ姚子衿は重い罰を受けることになってしまいます。
朱瞻基の側近は姚子衿が杖刑を受けることを報告しようとしましたが。朱瞻基は姚子衿の名前を二度と口にするなと命じます。
胡尚食は姚子衿に皇后に謝罪すれば杖刑を免れるかもしれないと忠告しますが、姚子衿は認めません。怒った胡尚食は容赦なく姚子衿を打つよう命じました。
そこに游一帆が現れ皇太子に謝罪すれば助かると説得します。でも姚子衿はそれも認めません。結局、姚子衿は意識を失ってしまいます。
姚子衿は意識を取り戻すとすぐに皇太后の前に跪き無実を訴えます。でも証拠がなく皇后がその場をさろうとしますが、姚子衿は皇后も今回の事件から逃れることはできないと訴えます。
姚子衿の言葉に皇后は驚き郭貴妃のもとに向かいました。すると案の定、郭貴妃は泣きながら、皇后が十皇子に毒を盛ったと訴えていたのでした。その言葉を信じた洪熙帝は激怒します。
第20話 大抜擢の顚末
姚子衿は食事を運ぶ途中、衛王 朱瞻埏(しゅ・せんえん)が食べ物をを床に投げ捨てるのを見て、彼の手を取り跪きながら太祖の教えを持ち出して食べ物の大切さを訴え、農民の苦労を理解して皇族として節度を持つべきだと説得します。
しかし衛王 朱瞻埏は姚子衿の言葉に激怒しました。すると皇太子 朱瞻基が現れ、衛王を叱りました。でも衛王は表面上は従いましたが、内心では姚子衿を恨んでいました。
衛王は姚子衿を尾行、報復しようとしました。でも姚子衿は孟紫澐に言われた通り、衛王を郭貴妃のもとに誘導。衛王を郭貴妃は再会するのでした。
郭貴妃の側には孟紫澐がいました。姚子衿は孟紫澐がなぜ郭貴妃に従うのか不思議に思いました。
郭貴妃は姚子衿に荘妃の悲劇を引き合いに出し、尚食として生き抜くためには策略と広い視野が必要だと説きます。一方、孟紫澐にはある大きな野望をもっていましたが姚子衿には明かしませんでした。
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