中国ドラマ「長歌行」の26・27・28・29・30話あらすじとネタバレ感想記事です。
渉爾は阿詩勒隼の養母・阿伊児を人質にとって隼に跪くように迫ります。隼は養母を救うために屈辱に耐えましたが。阿伊児は自分の前で隼が屈辱を受けるのを見たくないと思い、自害しました。阿伊児の死を目の前で見た涉爾は怯えて逃げ出し、隼は復讐のために涉爾を殺そうとしました。しかしそこに奕承公主が現れ涉爾をかばい負傷してしまいます。
雷叔が隼を取り押さえますが、李長歌が鷹師を率いてやってきて隼を救いました。長歌は自らおとりとなって狼師を引きつけようとしまましたが狼師に捕まりそうになります。そのとき司徒郎郎と孫真人がやってきて長歌を助けたのでした。
隼は幕営で目覚めると、長歌が行方不明になったことを知ります。
その後。地図を見続けた隼はある決意をしました。そして報告を受けて鷹師にやってきた延利可汗にあるお願いをするのでした。
番組情報
原題:長歌行
20201年、中国
全49話
原作漫画:長歌行
作者:夏達
時代背景
古代中国の唐王朝が舞台。
初代皇帝 高祖 李淵の治世。建国して間もない武徳9年(626年)から物語がスタート。
唐の周辺には強大な遊牧民国家・阿詩勒(アシラ)部(史実では突厥・阿史那氏)が存在。唐を脅かしていました。
国内では皇太子には長男・李建成が決まっていましたが。次男の秦王・李世民がクーデター(玄武門の変)を起こして李建成を殺害。父の高祖・李淵を退位させ、李世民が皇帝太宗になりました。太宗・李世民は唐を守るため阿詩勒部に立ち向かうことになるのですが。
阿詩勒(アシラ)部
ドラマ世界では草原で強大な勢力を誇る部族。
原作では「阿史那」でしたが。ドラマ化ではなぜか名前が変わりました。
モデルは突厥(テュルク)の阿史那(アシナ)氏。アシナ氏は突厥帝国の王族。
かつて突厥は唐を脅かす巨大な国でした。しかし内部の争いで東西に分裂弱体化。
唐の建国者、高祖・李淵(り・えん)が挙兵したときには突厥の助けを借りて戦いました。唐は突厥には借りがあったのですが、太宗・李世民のときに突厥を戦いで破って服従させ。立場は逆転します。
主要人物
李長歌(り・ちょうか)/永寧郡主
演:ディリラバ
阿詩勒隼(アシラ・シュン)
演:呉磊(ウー・レイ)
皓都(こう・と)
演:劉宇寧(リユ・ユーニン)
李楽嫣(り・らくえん)
演:趙露思(チャオ・ルースー)
魏叔玉(ぎ・しゅくぎょく)
演:方逸倫(ファン・イールン)
第26話 それぞれの後悔
延利可汗は阿詩勒隼に大きな期待を寄せていました。しかし養母を失った隼は阿詩勒部を離れる決意をします。隼は延利可汗に部族が離れることをを許してほしいとお願いし。延利可汗は隼の頼みを受け入れました。そして隼が離れる原因を作った涉爾に激しく怒ります。
李長歌は司徒郎郎という侠客と孫真人救出されたものの、自分が原因で阿詩勒隼の養母が死んでしまったことに打ちひしがれ、生きる気力を失っていました。そこで司徒郎郎はわざと長歌を斬りつけようとしました。危機を感じた長歌は生きる気力を取り戻すのでした。
可敦は中原の絵を見つめ故郷を懐かしんでいました。すると延利可汗が怒って入ってきてました。鷹師を束ねる隼を失い、その原因を作った涉爾という役に立たない息子を産んだと非難しました。延利可汗は可敦と涉爾に1か月間の禁足を命じました。そして絵を破り、可敦にこれからはそのような絵を見るなと警告しました。
そのころ李楽嫣は小五とともに洛陽の関所にやって来るのですが。
感想
このドラマでは涉爾は可敦(奕承公主)と先代の舒勒可汗の息子になってるんですね。モデルになった阿史那・涉爾は可敦の子ではありませんけど。それはともかく、役立たずな甥に怒りたい気持ちもわかりますが。可敦を叱ってもどうにもなりませんけどね。涉爾もまさか阿伊児があれで自害するとは思わなかったでしょう。
涉爾も隼を心から憎んでいたわけではないようです。いくら頑張っても隼を超えられない自分が憎かったのですね。
李長歌は落ち込んでいましたが司徒郎郎という新しい師もできたし、こちらは大丈夫そうですね。
第27話 無為
李楽嫣は小五を失い、悪夢にうなされていました。皓都はそんな楽嫣の傍にいて心から悲しんでいます。目が冷めた李楽嫣は皓都とともに小五を供養。彼女はただ大唐がいつか戦乱から解放され、すべての人が食べるものに苦労しない日がくることを望みました。皓都はそんな李楽嫣の変化に驚きます。
皇太子の李承乾が旱災の視察と難民の安撫のため魏叔玉とともに洛陽にやって来ました。
李承乾は民の心を知るため言って府衙に向かいました。ところが李承乾が身分を明かすと流民たちは太子を取り囲み、中には傷ついたふりをする者がいて大騒動になってしまいます。
府衙にいた李楽嫣は外の騒ぎを知り、門を開けるよう命じました。楽嫣は流民たちをなだめることに成功。それを見ていた魏叔玉は成長した楽嫣に驚きました。その後、李承乾が南山での救済活動を嫌がったので楽嫣は李承乾に代わり救済活動をすることになりました。
阿詩勒隼と羅十八は緒風と合流。緒風は公孫恒の仇とばかりに隼を殺そうとしましたが、秦じいに止められます。そして隼に罪はないと話します。隼は彼らとともに李長歌を探すことにします。
李長歌は司徒や孫真人とともに流雲観に到着、そこに泊まることにしました。しかし長歌は自分のせいで多くの人が死んでいったことを悔やんでいました。
感想
このドラマの李承乾はダメな皇子なのか。まあ、廃位されますしね。それに対して李楽嫣は随分と成長して、どちらが跡継ぎがわからないよ。
第28話 あの頃のように
李楽嫣は皓都とともに難民を救済するために南山に向かいました。すると女の子と出会いました。五娘の弟は疫病にかかり火葬されるのでした。事情を聞いた楽嫣は五娘を抱きしめ慰め、しっかりと生きるようにと声をかけます。
その後、皇太子・李承乾が密かに街に出ました。すると何者かが流民の騒ぎを引き起こし、太子を襲撃しようとしました。そこに晟辛がやって来て李承乾を救出。李承乾は晟辛を信頼しました。でも晟辛との出会いも仕組まれたものでした。
李承乾は怪我を理由に流民の慰問に行かず代わりに李楽嫣に行かせ。彼は隋時代に建てられた紫薇宮で遊んでいました。
楽嫣は流民救済のために南山にやってきました。そこで流民を助けている李長歌と再会。それまでのことは捨てて、かつての姉妹のような親しさを取り戻します。でも長歌が皓都に見つかりそうになったのであとで会う約束をしてその場は別れました。
長歌を探している隼たちは洛陽に到着。相変わらず隼に恨みをもつ緒風は隼に決闘に挑むと、我慢できなくなった隼も受けて立ちます。でも隼の強さは明らかで、緒風は敗けを認めるのでした。
感想
皇太子を狙う勢力がいるのですね。この李承乾なら陥れるのも簡単そう。長歌と楽嫣が再会。わだかまりはなさそうでよかったです。一方、隼を恨んでいた緒風も隼を認めるようになったかな。
第29話 洛陽の風聞
李楽嫣は李長歌に会おうとすると皓都が護衛として付いてきました。一人で李長歌と会いたい楽嫣は皓都を買い物に行かせて間に逃げて長歌に会いに行きました。
感想
第30話 予言の夜
阿詩勒隼は流雲観に潜入して李長歌を探しますが見つけられません。隼は司徒に見つかり引き下がります。司徒は隼が李長歌を「李十四」と呼んでいるを知り、弟子が幾つもの名前を持っているのに興味をもちこれは面白くなりそうだと思うのでした。
長歌と阿碧は洛陽で三日後に火災が起こるという噂を聞きました。流雲観に戻った李長歌は隼が侵入したことには気づかず、街で聞いた噂を気にしていました。
杜如晦は流雲観を訪れました。李淳風に勧められて孫真人の治療を受けに来たのでした。皓都もいます。杜如晦と皓都が来たと知った李長歌は見つかりそうになりますが、静澹真人のおかげで助かりました。魏叔玉は長歌にここは危険だから去るように言いますが長歌去る気はありません。
李靖は帰宅途中に皇太子の悪い噂を広めている男を発見。尾行して郊外の小屋にたどり着くと襲撃を受けました。そこに同じように男を尾行していた隼がやって来て李靖は救われました。二人は男に誰に指示されたのか問い詰めますが、男は毒を飲んで自害しました。
火事があると予言された日には皇太子・李承乾が梓微宮に行くことになっていました。流言に不安を感じた李長歌と李楽嫣はその夜。梓微宮に向かいました。
ところが梓微宮では晟辛が引き込んだ者たちが宮殿に放火。長歌は太子の服を来た者を見つけますが、それは李承乾ではありません。長歌は火事が仕組まれたものだと気づくのでした。
感想
隼と長歌はすぐそばにいるのに会えそうで会えませんね。そうしているうちに洛陽では大変なことに。皇太子を陥れ唐を混乱させようとしているようですが。長歌たちは大丈夫でしょうか。
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