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【世子が消えた】時代背景・あらすじ・登場人物をわかりやすく紹介

韓国時代劇『世子が消えた』は架空の朝鮮王朝を舞台にしたドラマです。

王位継承をめぐる陰謀や家族・重臣たちの野望、身分を超えた切ない恋模様が描かれるオリジナル時代劇です。

史実の要素を巧みに取り入れつつ、スピード感ある展開と複雑な人間関係が魅力。この記事では、あらすじや見どころ、登場人物など『世子が消えた』の魅力をわかりやすくまとめました。

この記事で分かること

  • 『世子が消えた』の物語背景や舞台設定
  • 全20話あらすじ
  • 主要キャストと登場人物の関係性
  • ドラマに込められた史実とのつながりや独自のアレンジ

 

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世子が消えた はどんなドラマ?

『世子が消えた』とは?

『世子が消えた』は、架空の王「海宗」が治める朝鮮王朝を舞台にしたオリジナル時代劇です。物語は次代の王である世子(セジャ)が突然宮中から姿を消す事件から始まります。

そこから王位継承をめぐる陰謀、家族や重臣の野望。そして身分を超えた恋愛が複雑に絡み合って展開します。

このドラマは朝鮮王朝を舞台にしていますが史実の王や実在人物は登場しません。でも「反正(クーデター)で即位した王」や「大妃の幽閉」「ポッサム(連れ去り婚)」など、実際の朝鮮王朝でも会った出来事が組み合わされています。

そのため知らない王だけどなんだか知ってる朝鮮王朝のような気がする。それでいてドラマならではの新しい展開を楽しめると思います。

またこのドラマは1話ごとに事件や権力争いのが変化。登場人物の立場が目まぐるしく変わるスピード感も魅力です。それでいて全20話で完結。最終回では王宮内のすべての因縁に決着がつきます。

 

基本情報(話数)

NHK放送版の話数

  • 全20話構成

  • 1話あたり約60分

 

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登場人物とキャスト紹介

『世子が消えた』は登場人物が多く人物関係も複雑です。主要グループごとに人物と立場、物語での役割をまとめました。

王家・王族

  • イ・ゴン(世子/セジャ)
    演:スホ(EXO)、声:福山潤

     王位継承者。王・ヘジョンの長男。亡き正室チャン氏の息子。幼い頃から異母弟トソン大君と分け隔てなく育ったが、大妃の密会を目撃したことがきっかけで、命を狙われ失踪事件の渦中へ。
     味方:カプソク(忠臣)、チェ・ミョンユン、父王ヘジョン
     敵対:大妃ミン氏(密会を目撃/排除の対象)、左議政ユン・イギョム
     葛藤:トソン大君(最初は仲間ですが大妃の謀略で溝)

  • トソン大君
    演:キム・ミンギュ、声:沢城千春

     イ・ゴンの異母弟。王妃ユン氏の息子。幼い頃はゴンを慕っていたが、大妃の謀略と祖父(ユン・イギョム)の野心により王座争いの渦に。
     味方:母(王妃ユン氏)、祖父ユン・イギョム、大妃ミン氏(利用される立場)
     敵対・葛藤:兄イ・ゴン(大妃の策略で溝ができる)

  • ヘジョン(王)
    演:チョン・ビョンウク、声:早川毅

     現国王。反正(クーデター)で王位に就いた。イ・ゴンとトソン大君の父。廃位された王の残党や大妃勢力から命を狙われる。
     味方:イ・ゴン(長男)、王妃ユン氏(現王妃)
     敵対・警戒:大妃ミン氏、左議政ユン・イギョム

王妃とユン氏一族

  • 王妃ユン氏
    演:ユ・セリョ、声:大坪由佳

     現王の継妃。トソン大君の母。義理の息子イ・ゴンとも良い関係だったが大妃の策略で追い詰められる。
     味方:息子トソン大君、父ユン・イギョム、王
     敵対:大妃ミン氏

  • ユン・イギョム(左議政)
    演:チャ・グァンス、声:モアイ岩下

     王妃ユン氏の父でトソン大君の祖父。王妃ユン氏の父。反正を助けた功臣で、外戚として宮廷の主導権を握る。トソン大君擁立を画策。
     味方:娘王妃ユン氏、孫トソン大君、大妃ミン氏(一時的利害一致)
     敵対:イ・ゴン、ヘジョン王

  • ユン・ジョンデ
    演:ソン・ジョンボム、声:鳴海崇志

     王妃ユン氏の一族で漢城判尹(首都長官)。利害に敏感、状況次第で立場を変える。

 

大妃と周辺の人々

  • 大妃(テビ)ミン氏
    演:ミョン・セビン、声:葉瀬ふみの

     先々代王の継室で現王の継母。イ・ゴンにも愛情を見せていたが、王宮での密会を目撃されたことをきっかけに、イ・ゴン排除を決断。
     味方:チェ・サンノク(愛人/主治医)、トソン大君、ユン・イギョム(政治的協力)
     敵対:イ・ゴン(秘密を知る脅威)、ヘジョン王、王妃ユン氏

  • チェ・サンノク
    演:キム・ジュホン、声:山本兼平

     内医院の御医。表向きは忠義深いが、実は大妃の愛人で王家転覆の黒幕側の人物。娘ミョンユンの「厄払い」のためのポッサムを画策。
     味方:大妃ミン氏、時にユン氏一族
     敵対:イ・ゴン(命を狙う)、ミョンユン(父の策略に反発)

  • キム尚宮
    演:パク・ソンヨン、声:篠永百合
     大妃の側近。大妃ミン氏を実家時代から支えている。

 

世子嬪(チェ・ミョンユン)と仲間たち

  • チェ・ミョンユン
    演:ホン・イェジ、声:七瀬彩夏

     チェ・サンノクの娘で医術・武術にも優れる。明るく物怖じしない性格。世子嬪に内定していたが「夫を早死にさせる運命」とされ、父の計画に反発。
     味方:イ・ゴン、カプソク、オウォル
     敵対・反発:父チェ・サンノク、大妃(命を狙われる)

  • カプソク
    演:キム・ソルジン、声:大宮健司

     イ・ゴン付きの別監(官吏)。イ・ゴンと共に成長し、親友のような存在。
     味方:イ・ゴン、世子嬪

  • オウォル
    演:キム・ノジン、声:河野ひより

     チェ家の使用人で、ミョンユンを支える存在。
     味方:ミョンユン

  • ムベク
    演:ソ・ジェウ、声:阿部太樹

     チェ家の護衛。ミョンユンを妹のように見守る。

王宮の官僚・護衛

  • 尚膳(サンソン)
    演:パク・ギドク、声:藤田幹彦

     国王付きの内官長。王の忠臣。

  • チュンヨン
    演:チェ・ジョンユン、声:松岡正法

     国王の護衛隊長・内禁衛将。ヘジョン王を守る役目。

  • チョ尚宮
    演:チョン・ユンソ、声:竹内麻沙美

     王妃ユン氏付きの女官。実家時代から支えてきた。

  • ハン・サンス
    演:キム・ソンヒョン、声:小川凌輝

     イ・ゴン付きの内官。

  • チョルトゥ
    演:ヘイデン・ウォン、声:松岡正法

     トソン大君の従者。

 

イ・ゴンの母方一族

  • チャン・ヒョンモク
    演:ナム・ギョンウプ、声:鳴海崇志

     イ・ゴンの母方の祖父。南人党の長。イ・ゴンの後ろ盾だが、党争により苦しい立場。

 

主な対立・同盟のまとめ

このドラマは人間関係が複雑ですが、簡単にまとめてみました。状況によって変わるので、いつもこの通りではありませんが。大まかにはこのような人間関係になっていると思っていいでしょう。

  • イ・ゴン陣営(カプソク、ミョンユン、父王ほか)
     VS
     大妃ミン氏・チェ・サンノク陣営(トソン大君、ユン・イギョムと共闘)

  • 王家(現王・王妃ユン氏)
     VS
     旧王妃勢力(大妃ミン氏、ユン・イギョム、トソン大君)

  • チェ・ミョンユン(ヒロイン)
     VS
     父チェ・サンノクの策略・大妃サイド

  • イ・ゴン(兄)
     VS
     トソン大君(弟、葛藤する立場)

  • 南人(チャン・ヒョンモク)
    VS
     西人

 

この相関関係を理解しておくと、各話ごとの誰が誰を裏切ったか?守ったのか?が分かりやすくなると思います。

 

用語辞典

  • 世子(セジャ)
    王の正統な跡継ぎ。即位前から将来の王として特別な扱いを受ける。多くの陰謀や権力争いの標的になりやすい。
  • 大君(テグン)
    王の息子で王妃の子供。王位継承の資格はあるが、世子より順位が下。兄弟間の争いが起きやすい。
  • 大妃(テビ)
    王の母または前王の后。現王の権力バランスや宮廷内の序列に大きな影響を与える。
    ※劇中の大妃ミン氏は先先王の妃で幽閉から復帰しました。
  • 左議政(チャイジョン)
    実質的には朝廷の最高行政官。現代でいえば内閣のトップ級ポジション。王権としばしば対立、政治の実権を巡る駆け引きが続く。
  • 御医(オイ)
    王の主治医。他にも王族や高官を診ることも。ドラマでは医療だけでなく、毒殺未遂など事件にも関係しやすい立場。
  • 世子嬪(セジャビン)
    世子の正室。王妃候補として将来が約束されるが、婚姻や宮廷生活のルールが厳しく自由な行動が制限される。
  • 反正(パンジョン)
    「正しく戻す」という意味で使われるクーデター。
  • ポッサム
    結婚相手を誘拐して確保する“さらい婚”。本来は女性が対象の民間風習だったが、ドラマでは「男性がさらわれる」逸話をモチーフにしています。

 

世子が消えた 各話あらすじ一覧

第1話 反乱の混乱のさなかに跡継ぎである世子の姿が消えてしまいました。それと時を同じくして、大妃の屋敷に仕える宮女が池で遺体となって見つかり宮廷に不穏な空気が流れます。

第2話 主治医チェ・サンロクの策略にはまり、世子は命を狙われる絶体絶命のピンチに。しかし間一髪でミョンファンに救われ、正体を隠したままひっそりと王宮へ戻ります。

第3話 カプソクの助けを借りて王宮を脱出した世子は、偶然出会ったチェ・ミョンユンの手当てを受けることになります。その裏で王は、ドソン大君に刺客を捕らえるよう命じました。

第4話 ドソン大君は、自分の祖父が大妃と裏でつながっている事実を知り、激しい怒りを覚えます。一方の世子は、信頼できる部下と接触し、大妃が隠している秘密を暴き始めました。

第5話 毒入りの魚を食べた王が意識不明の重体に。あろうことか世子が犯人に仕立て上げられ、牢に入れられてしまいます。大妃と左議政は、この隙にドソン大君を新しい王にしようと動き出しました。

第6話 ドソン大君とミョンユンは、無実の世子を救おうと必死に駆け回ります。大妃は「ドソンを次の跡継ぎにする」と宣言しますが、その瞬間に王の権威を示す大切な印鑑「玉璽(ぎょくじ)」が、忽然と姿を消しました。

第7話 ミョンユンは世子と共に生きる道を選んで逃亡を続けますが、無理がたたって倒れてしまいます。看病の中で二人の正体がばれてしまい、焦った左議政は偽物の玉璽を作るという禁じ手に打って出ました。

第8話 ドソン大君は「魔物払い」の儀式を口実に、偽の玉璽の正体を暴いて大妃を追い詰めます。逃げ延びた世子とミョンユンは身を寄せた先で、お互いが誰なのかという真実に直面しました。

第9話 死の淵に立つ王を救うためチェ・サンロクが動き始めます。ドソン大君は王と兄の座を守ろうと葛藤し、ミョンユンは覚悟を決めて自分の隠された素性を世子に打ち明けました。

第10話 王妃が左議政の悪行を厳しくとがめ、ドソン大君も祖父に隠居を促します。その頃、ミョンユンは危険を承知で宮中に入りドソンと協力して王を救うための解毒剤を探し求めます。

第11話 ドソン大君の戴冠式。そこへ本物の玉璽を手にした世子イ・ゴンが姿を現しました。彼はすべての汚名をそそいで世子の座に戻り、自分を殺そうとした大妃とチェ・サンロクに真実を明らかにすると宣戦布告します。

第12話 往生際が悪い大妃とチェ・サンロクは、再び世子の暗殺を企みます。ミョンユンは父の暴走を止めようと必死にすがりますが、その裏では王妃が口封じのために尚宮を自害へ追いやっていました。

第13話 父と大妃の許されない関係、そして亡き母の死の真相を知ったミョンユンは深い絶望に突き落とされます。イ・ゴンとドソン大君が彼女を守ろうと心を痛める中、王は過去に犯した罪を静かに語り始めました。

第14話 王の回復を願うイ・ゴンは、宮廷の無駄を省くため宮女の人数を減らすと提案。これを利用して王妃が大妃側の宮女を次々と追い出しますが、カプソクの証言によって、王妃自身の恐ろしい秘密が露呈し始めます。

第15話 宮女のリストラは、激しい権力争いに火をつけました。王妃は大妃の勢力を削ごうと躍起になりますが、カプソクが語る「尚宮の死」にまつわる証言が王妃を窮地へと追い込んでいきます。

第16話 イ・ゴンはミョンユンを傷つけた祖父に謝罪を要求します。ミョンユンは大妃の部屋から解毒の処方箋を盗み出すという命がけの行動に出る一方、ドソン大君は大妃と密約を交わし「次の跡継ぎは自分だ」と名乗りを上げました。

第17話 大妃の命令によって、イ・ゴンの祖父が凄惨な拷問にかけられます。ミョンユンはこれ以上の犠牲を出さないよう、大妃と父に泣いて訴えますが血塗られた権力争いは止まる気配を見せません。

第18話 意識を取り戻した王が反乱軍を一掃し、宮廷に秩序が戻りました。イ・ゴンが世子の座に復帰する一方で、ドソン大君は政治の中心から外されます。投獄されていたチェ・サンロクは、大妃を連れて脱獄を図りました。

第19話 大妃が自分の子を宿していると知ったチェ・サンロクは、再び権力を奪い返そうと野心を燃やします。一方、ミョンユンは母の死に隠された残酷な真実を知り、再び大きな騒乱が幕を開けます。

第20話 チェ・サンロクたちが起こした政変でミョンユンが人質に。究極の選択を迫られたイ・ゴンは悪事に加担した王妃を廃し、ドソンを追放する決断を下すのでした。そして彼は自らの手で愛する人を守り未来を勝ち取ったのでした。

時代背景とモデル

『世子が消えた』は、朝鮮王朝が舞台ですが、架空の王 海宗(ヘジョン)の時代。登場人物や事件もオリジナル要素が強いのが特徴です。

でも王は架空でも社会の仕組みや組織は朝鮮時代の実際の風習や歴史的事件がヒントとして巧みに取り入れられています。

物語の発端:古い説話が元ネタ

このドラマの最大の特徴は、柳夢寅(ユ・モンイン)が残した『於于野談(어우야담)』という逸話集の中にある「男がポッサムされる話」をアレンジしている点です。

「ポッサム」とはドラマの影響で未亡人などをさらって再婚させる風習と言われています。

でも「世子が消えた」やその元ネタになった「於于野談」は男がポッサムされる話です。

1. 『於于野談』に登場する「ポッサム」の逸話

『於于野談(어우야담)』は、17世紀朝鮮の文人・柳夢寅がまとめた逸話集です。
その中に「独身男ポッサム(총각보쌈)」の話があります。

【於于野談の逸話のあらすじ】

  • 漢陽(ソウル)に科挙を受けに来た若い男性(儒生)が、夜道で突然さらわれる。
  • 袋に入れられて運ばれ、どこかの家で女性の前に出される。
  • 強引に一夜を共にさせられるが、翌朝また袋に入れられ元の場所に戻される。
  • 男性は女性の正体も分からぬまま、不思議な経験としてその後も想い続ける。
  • 翌年も同じ場所に行き同じように待っている、というお話です。

この話には、「夫を早死にさせる運命」の説明や厄払い目的、さらったのが親であること、宮廷や世子が巻き込まれる事件はありません。

2. ドラマ『世子が消えた』での「ポッサム」

ドラマではこの「男がさらわれて知らない女性と一夜を共にする」という部分をドラマの導入に採用して大胆にアレンジしています。

【ドラマオリジナルの要素】

  • ヒロイン(チェ・ミョンユン)は「夫を早死にさせる運命」と父から告げられる。
  • 父チェ・サンロクは「厄払い」のために娘と他の男性を“形式的に婚姻”させるためポッサムを計画する。
  • 実際にさらわれるのは主人公の世子イ・ゴンで薬を盛られ拉致され、ヒロインの元に運ばれる。
  • 宮廷の政争や王位継承争いの火種として、この事件が利用される。

 

ポッサムには2種類あった

ポッサムは未亡人をさらうことが多いのですが、男がポッサムされる事もあったようです。

クァブボッサム(과부보쌈):寡婦ポッサム

「寡婦(=夫を亡くした女性)を包んで連れ出し妻にする」風俗です。

夫を失った女性が自由に再婚しにくい社会状況で再婚のために男性側が“夜中に女性をさらう(包む)”形式をとったのが起源です。

形式上は拉致や誘拐に見える場合もありました。両家の合意がある場合もあれば、ない場合もあります。これが一般的に知られている方法です。

チョンガクボッサム(총각보쌈):独身男ポッサム

これは「娘の厄払い」を目的に若い男性を包んで連れて来て強引に一夜を共にさせる」という風俗です。

娘が将来寡婦にならないため、あらかじめ一度男と結婚して別れたことにしておけば「寡婦になる不運がなくなる」と考えられました。そのため無関係な男を犠牲に選び、形式的に夫婦関係を結ばせる儀式が行われたといいます。

さらわれた男は口止め料を渡される場合もあれば消される場合もあります。

17世紀の逸話集『於于野談』で描かれるのはこのポッサム。『世子が消えた』のポサムはさらに『於于野談』のチョンガクボッサムをアレンジしたものです。

 

王のモデル:史実のどの王がヒントか

ドラマ内の海宗(ヘジョン)は「反正(クーデター)で王位に就いた王」です。王位継承争いや廃位された王の残党の動きが描かれます。

反正で王になった。幽閉されていた大妃を解放した。という点から「仁祖反正(1623年に起きたクーデター)」が最も似ています。

実際に史実の仁祖(インジョ)は、反正で光海君を廃位し、仁穆大妃を解放。王となった人物です。

史実との違い・独自のアレンジ

仁祖の世子と大君はいずれも母が同じでした。でもドラマでは一方で世子と大君の母は違います。そのため兄弟の背後にいる外戚も違い王位争いが起きてしまいます。

史実の仁穆大妃は解放後も力を持たない弱い大妃でしたが。このドラマの大妃は王の母でないにも関わらず大きな力を持っています。そこも史実とは違うところです。

 

見どころ

兄弟の葛藤:世子イ・ゴンとトソン大君

イ・ゴン(世子)とトソン大君は、幼い頃から分け隔てなく育ち強い絆で結ばれていました。トソン大君は最初は世子の見方をしていました。しかし王宮内の権力争いが本格化し、大妃ミン氏や左議政ユン・イギョムが介入して2人の間に溝が生まれていきます。

大妃や外戚の思惑、ミョンユンへの想いもあって兄弟関係が悪化します。トソン大君自身も本心では兄を慕い続けていますが、家族や周囲の圧力・利用の中で葛藤しています。

 

宮廷で暗躍する大妃ミン氏

大妃ミン氏は現在の王の母ではないものの、自分の実家(ミン家)や政治家との強いパイプ、そして宮中で長年培った人脈を持ち宮廷内で大きな影響力を持ちます。

医官チェ・サンノクとは愛人関係にあり、その秘密を世子に知られてしまい世子を無き者にしようと企みます。

やがてその矛先は王にも向かい、王を薬で眠らせその間に垂簾聴政をしたりと権力欲の強い人物として描かれます。

「表向きは穏やか、裏では冷徹な策略家」という両面性を持ち、宮廷の裏の支配者として君臨しているのです。

 

 

大妃の愛人・御医チェ・サンロク

チェ・サンロク(御医)は、王室から厚い信頼を受ける一方で、大妃ミン氏の側近・愛人として密かに活動します

  1. 王や世子の命を狙う
    大妃や自身のため毒・偽の診断・薬のすり替えなど医術の知識を使って王や世子を危機に陥れます。

  2. 娘ミョンユンを世子嬪にしつつ、厄払いのためポッサムを計画
     「夫を早死にさせる運命」を知った父として、形式的な婚姻で呪いを“別の男”に移そうと画策。でお娘は反発して親子関係も悪化してしまいます。

 

ミョンユンの世子嬪という身分がもたらす災難

チェ・ミョンユンは世子嬪に内定したのですが「夫が早死する」という占いがでたため父が厄払いのため「ポッサム」を企みます。ミョンウンは父に反対。拉致されてきた男が本物の世子イ・ゴンだと知らずに一緒に逃げます。逃げる間に世子との間に感情が芽生えますが。

その後は今度は物語が進むと世子イ・ゴンが失踪・投獄され代わりにトソン大君が新しい世子になり、ミョンユンに「今度は新世子嬪になれ」という外圧までかかります。

彼女生は家や身分、政略によって幾度も相手や運命を変えさせられそうになるのです。

それでもミョンユンは「自分の意思で世子を愛し続けるか」「家族や運命に従うか」で悩み、本人と家、愛と運命の間で揺れ動くのです。

 

まとめ

『世子が消えた』は架空の朝鮮王朝が舞台ですが、元になるお話や出来事をもとにエンタメ作品として大胆なアレンジが加えています。そのため歴史ドラマファンはもちろん、時代劇に馴染みのない方でも十分楽しめる作品となっていると思います。

王宮で繰り広げられる複雑な人間模様や、誰が味方で誰が敵なのかが次々と入れ替わるスリリングな展開は最終話まで飽きさせません。

ドラマに登場する個性豊かな登場人物たちの葛藤や成長にも注目しながら楽しんでみてくださいね。

 

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執筆者:フミヤ(歴史ブロガー)
京都在住。2017年から韓国・中国時代劇と史実をテーマにブログを運営。これまでに1500本以上の記事を執筆。90本以上の韓国・中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを史料(『朝鮮王朝実録』『三国史記』『三国遺事』『二十四史』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。類似サイトが増えた今も、朝鮮半島を含めたアジアとドラマを紹介するブログの一つとして更新を続けています。

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