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崔知夢(チェジモン)の生涯・占いで権力争いを生き抜いたしたたかな人物

3 高麗の重臣や人々

崔知夢(チェ・ジモン)は高麗時代に実在した政治家です。

予知能力があったといわれ高麗の初代国王・王建が朝鮮半島を統一するのを予言したといわれます。占いを行っていたため、天文観測を行い占星術を行っていたのではないかともいわれます。

崔知夢は代々の高麗国王に仕えて6代成宗の時代まで活躍しました。

史実の崔知夢(チェ・ジモン)はどんな人物だったのか紹介します。

 

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崔知夢(チェジモン)の史実

プロフィール

名前:崔知夢(チェ・ジモン)、聰進

生年月日:907年
没年月日:987年

高麗王朝、初代国王・太祖(王健)~6代成宗の時代に生きました。
日本では平安時代の人になります。

家族

父:昕
母:不明
妻:不明

朗州崔氏の初代といわれます。

 

おいたち

西暦907年。後百済の霊岩郡(現在の韓国全羅南道霊岩郡)で生まれました。

父・昕は新羅の孝恭王時代には地方の豪族でした。当時は姓がなかったともいわれます。崔知夢(チェ・ジモン)も最初は聰進と名乗っていました。

若いころのチェジモン

若い頃の崔知夢は勉強家でとくに天文占いを勉強したといいます。

18歳のとき高麗の初代国王・王建に呼び出されました。王建は当時は高麗を建国していましたが、まだ後百済と戦いの最中だったので半島の統一はしていませんでした。

占いで王の高麗統一を当てる

崔知夢は王建が三韓を統一する夢占いを当てて王から称賛を受け「知夢」という名前を与えられました。崔という姓もこのころ名乗りだしたといわれます。

 

王建が掟を破るほど有能?

王建は生前「訓要十条」をいう規則を作りました。

その8条「車峰山脈の南と錦江の南の人間は登用してはならない」という掟がありました。現代の韓国で全羅道問題という地域対立や地域差別の原因になったといわれることもあります(これだけが原因ではありませんが)。

全羅道は後百済のあった地域です。後百済は最後まで高麗に逆らった国なのでその地域の人を採用すると反乱をおこすのではないかと王建は心配したようです。

しかしそういった掟があったにもかかわらず、霊岩郡出身の崔知夢は王建に仕えるだけでなく歴代の多くの王にも仕えました。よほど貢献度が高かったのでしょう。

 

恵宗の暗殺も予知?

945年(恵宗2年)。病気で療養していた2代恵宗(王武:ワン・ム)に暗殺を予知して恵宗を救ったともいわれます。

実は定宗の味方?

その後の恵宗没後の激しい権力争いを生き抜いて3代定宗(王尭:ワン・ヨ)に仕えました。

そのため崔知夢(チェ・ジモン)は定宗を支持する勢力だったのではないかといわれます。

定宗の勢力が恵宗を暗殺したともいわれるので恵宗を裏切り定宗についたのではないかともいわれます。

光宗によって追放される

4代光宗の晩年。王権の強化を狙った光宗によって宮廷を追放されました。光宗は貴族たちが力を持ちすぎるのを抑えて王の力を強くしようとしていました。光宗にとって崔知夢は邪魔な存在になったのです。

反乱を予言

980年(景宗 5年)。ワンスンが王に対して反乱を計画。崔知夢はその反乱を知り王に伝えます。反乱は失敗におわりワンスンは処刑されました。

崔知夢はその功績で金の帯などの褒美を与えられ、宮廷に復帰しました。

チェジモンの最後

987年(成宗6年)。死去。享年81。死後、敏休の諡号が贈られました。

まとめ

崔知夢は後百済のあった地域出身ながら、高麗建国に貢献。占術の才能で王建から重用されました。

その後も歴代の王に仕えて恵宗暗殺を予知するなど活躍。

しかし光宗の権力強化政策により宮廷を追放されますが反乱を予知し再び重用されました。

占術の才能だけでなく、政治的な駆け引きも巧みだった人物と言えます。

ポイント

  • 多才な人物: 占術だけでなく、政治的な洞察力も持ち合わせていた。
  • 波乱万丈な人生: 重用されたり追放されたり、激しい権力闘争の中を生き抜いた。
  • 高麗建国と発展への貢献: 高麗の安定と発展に大きく貢献した人物の一人。

チェジモンのドラマ

太祖王健 KBS 2000年 演:パク・ジヨン
帝国の朝 KBS 2002年 演:チョン・ドンファン
千秋太后 KBS 2009年 演:ジョン・ソンファン
輝くか狂うか MBC 2015年 演:金病屋
麗・花萌ゆる八人の皇子たち SBS 2016年 演:キム・ソンギュン

 

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