中国ドラマ「独孤伽羅~皇后の願い~」は予言に翻弄された独孤家の三姉妹の物語。
舞台は中国がいくつかの国に分かれて争っていた南北朝時代。北周の柱国大将軍 独孤信の三女・独孤伽羅(どっこから)を主人公。長女・般若(はんじゃく)、次女・曼陀(ばんた)は「独孤天下」予言を信じ天下を目指します。そして、最初は権力に興味はなかった伽羅も権力争いに巻き込まれていくのでした。
この記事では「独孤伽羅~皇后の願い~」のあらすじ一覧を紹介します。
独孤伽羅~皇后の願い~あらすじ
6世紀の中国南北朝時代。
北魏の永熙3年(534年)。重臣 高歓が反乱を起こしました。北魏の孝武帝は軍を率いて討伐しようとしましたが敗北。逃げたものの、敵兵に追撃されてしまいます。皇帝の危機を救ったのが大将軍の独孤如願(後に信と改名)でした。
大軍が山の祠で休憩していた時、孝武帝が何気なくおみくじを引きました。すると
“帝未明然独孤天下”
という文章が出てきました。
意味は「帝は未だ明らかではない。しかし、独孤が天下を治める」と解釈されました。
物語はこの予言をもとに進んでいきます。
北魏の孝武帝は長安に遷都。関中の大将軍 宇文泰を頼ります。ところが宇文一族が朝廷の権力を握ったのです。
西暦557年。宇文泰の死後、朝廷の権力を握った宇文護が魏の皇帝から帝位を奪い、宇文泰の息子・宇文覚を即位させ国号を「北周」と改めました。
ドラマはここから始まります。
時は流れ、独孤信の三女・独孤伽羅は楊堅の妻となりました。
3代皇帝 武帝 宇文邕の時代。北周の柱国 楊堅が何気なく引いたおみくじに、またしても
”帝星已明然独孤天下”
という一句が出てきます。
この句は「帝星は既に明らかである。しかし、独孤が天下を治める」と解釈されました。
ドラマは、ここからさらに大きく動いていくのです。
はたして独孤伽羅と楊堅の運命はどうなるのでしょうか?
独孤伽羅番組情報
原題:繁・獨孤天下(簡:独孤天下)
英題:The Legend Of Dugu
全:55話
独孤伽羅 登場人物とキャスト
- 独孤伽羅(どっこ から)演:フー・ビンチン
独孤家の三女。 - 独孤般若(どっこ はんじゃく)演:アン・アン
独孤家の長女。宇文護を愛していましたが、宇文毓と結婚。 - 独孤曼陀(どっこ ばんた)演:リー・イーシャオ
独孤家の次女。 - 独孤信(どっこ しん)演:ホァン・ウェンハオ
三姉妹の父。北周の柱国大将軍。 - 楊堅(よう けん)演:チャン・ダンフォン
もと曼陀の婚約者。後に伽羅と結婚。 - 宇文護(うぶん ご)演:シュー・ジェンシー
北周の権力者。般若と特別な関係を持ちます。 - 宇文邕(うぶん よう)演:イン・ハオミン
宇文護の甥。伽羅が好き。 - 宇文毓(うぶん いく)演:ゾウ・ティンウェイ
寧都王。般若の結婚相手。
独孤伽羅あらすじ一覧
独孤伽羅 1~5話
- 第1話 戦いの予兆
- 第2話 秘めた愛
- 第3話 姉妹の野望
- 第4話 愛の告白
- 第5話 残酷な運命
独孤伽羅 6話~10話のあらすじネタバレ
- 第6話 命懸けの帰還
- 第7話 結納の日
- 第8話 ほどけた絆
- 第9話 新婚初夜
- 第10話 王妃の里帰り
独孤伽羅 11話~15話のあらすじネタバレ
- 第11話 誘惑の罠
- 第12話 未練と執着
- 第13話 危険な噂
- 第14話 疲弊した心
- 第15話 嬉しい客人
独孤伽羅 16話~20話のネタバレ
- 第16話 暗殺の宴
- 第17話 秘密の一夜
- 第18話 断たれた縁
- 第19話 野心と誤算
- 第20話 愛の駆け引き
独孤伽羅 21話~25話のネタバレ
- 第21話 皇后の座
- 第22話 偽りの悲劇
- 第23話 青い目の子供
- 第24話 復讐の念
- 第25話 屈辱の敗北
独孤伽羅 26話~30話
第26話 最期の願い
第27話 命の償い
第28話 再燃する火種
第29話 揺れる想い
第30話 交錯する陰謀
独孤伽羅 31話~35話
- 第31話 二人の剣舞
- 第32話 夫婦の条件
- 第33話 以心伝心
- 第34話 衝撃の暴露
- 第35話 初めての口づけ
独孤伽羅 36話~40話
第36話 執念の仇討ち
第37話 嫉妬と悲しみ
第38話 失った信頼
第39話 試される愛
第40話 守るべき命
独孤伽羅 41話~45話
- 第41話 野望の代償
- 第42話 渾身の反撃
- 第43話 迫る対決の時
- 第44話 危険な任務
- 第45話 新しい皇后
独孤伽羅 46話~50話
- 第46話 それぞれの大志
- 第47話 縁談と醜聞
- 第48話 本当の父親
- 第49話 嵐の後に
- 第50話 逃れられない宿命
独孤伽羅 51話~54話
- 第51話 別れの言葉
- 第52話 新皇帝の裏切り
- 第53話 失望と希望
- 第54話 天下統一
- 第55話 独孤の天下(最終回)
独孤伽羅 みどころ
三姉妹の天下
ドラマのヒロインはタイトルにもなっている「伽羅」ですが。般若・曼陀・伽羅の独孤三姉妹が主人公といっていいドラマ。中国版のオリジナルタイトルも「独孤天下」です。
野心家の長女 般若
最初から「独孤天下」の予言を信じ「独孤の天下」を狙う般若は賢く策略家。宇文護を愛していますが、天下取りのために皇帝になる可能性の高い宇文毓と結婚。北周皇后へと上り詰めます。
ひがみっぽい次女・曼陀
次女・曼陀は側室の子。そのため正室の子・般若や伽羅に劣等感をもち何かと比較したがります。楊堅の良い名付けでしたが、欲をだしたために隴西郡公 李昞と結婚することに。でもそこから我が子を使って天下を狙おうとします。
そして曼陀と李昞の子・李淵は後に唐の建国者となるのでした。
三女・伽羅と楊堅が隋を建国
三女の伽羅は最初はまだまだ子供といった感じのお転婆娘でしたが、姉・般若のよき理解者として成長します。相思相愛だった宇文邕とは結婚できず、父の命令に従って楊堅と結婚。最初は喧嘩ばかりしていましたが、やがてお互いを尊重し合う夫婦となります。
楊堅は北周を支える重臣となり、やがて彼も天下を目指すことになります。伽羅は葛藤もかかえつつ、夫楊堅を指示、夫の天下取りに協力。楊堅は隋を建国し、伽羅は隋の皇后となるのでした。
憎めない悪役・宇文護
北周で皇帝以上の権力を持つのが太師 宇文護。冷酷な権力者のはずですが、般若を愛しており、般若のことになると判断が甘くなってしまう。結局、彼の想いは報われず。お互いに不幸な最期をとげてしまいます。
冷酷な権力者と愛する女性に弱い男のギャップが話題となりました。
まとめ
このドラマは個性的なキャラクターが何人も登場し、それぞれのドラマを繰り広げるのが「独孤伽羅」の魅力だと思います。
宇文護の目が青く光ったり、宇文護と般若の娘・麗華が楊堅と伽羅の子になったりと。史実と違うところは多いですが。エンタメ作品としては面白い演出だと思います。
全55話と長いドラマですが、中国ドラマにしてはテンポがよく状況が次々と変わっていくので飽きずに見られました。
お勧めできるドラマです。
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