ドラマ「イ・サン」で命を懸けて王を守り続けたテスが、どのような最後を迎えるのでしょうか?
実はパク・テスは「イ・サン」最終回でも死にません。護衛軍大将として王のそばに立ち続け、命を張る忠義から“静かに守る忠義”へ成長した姿が描かれます。
この記事ではテスがなぜ死なずに最終回まで生き残ったのか?その理由と演出意図を名場面を紹介しつつ詳しく解説します。
この記事で分かること
- パク・テスは死なない
- パク・テスが最終回まで生き残る理由
- テスの名場面3選とその意味
パク・テスは死ぬの?

結論から言うと、テスは死にません。
ドラマの中で彼が命を落とすシーンは一切なく、最終回までずっと王様のそばで任務についています。
最終回まで見たところテスは王様の護衛軍の大将として、立派にその役目を果たしていました。とハッキリ描かれています。彼が死ぬ描写はありません。
パク・テスに注目してこのドラマ「イ・サン」を振り返ってみると、一人の男の成長物語になってるんですね。未熟だった少年が、イ・サンと強い絆で結ばれ、自分で考えて行動できるようになり、最終的には自分の役目をしっかり最後までやり遂げる、そんな立派な大人になるまでの成長の記録なのです。
テスの“命がけ”見せ場は何話?(厳選3本)
テスの体を張った活躍で特に注目したいのは 第17話(囮)/ 第26–27話(儀式で発砲し暗殺未遂を阻止)/ 第76話(華城で防衛)です。 最終回でも護衛軍大将として登場します(死亡描写はなし)。
第17話「決死の身代わり」パクテスが 囮になって矢を受ける
状況:暴動に見せかけた奇襲でサンが孤立。
テスの行動:囮となって攻撃を引き付け、増援到着まで時間を稼ぐ。
見どころ:主従の誓いを行為で示す初期の山場。
状況
王命で地方を視察中のイ・サン一行は民の暴動に見せかけた刺客の包囲に遭遇。行軍は混乱、矢が飛び交う中、王の身に危険が迫りました。
テスの行動
危機の中、護衛官パク・テスは冷静に行動。サンを物陰へ避難させると自分の衣を脱いでサンの衣装を身にまとい、敵の前に飛び出しました。テスをサンと誤認した刺客の放った矢が胸に突き刺さり、彼はサンの身代わりとして倒れます。血に染まったテスをサンが抱きかかえるこの場面は、ドラマでも指折りの名シーンです。
このエピソードの意味
テスの行動は忠義というだけでなく、幼い頃から苦楽を共にした二人の友情の結晶です。彼は身分は低い武官ですが、誰よりもサンを理解し命を懸けた行動で忠誠を示しました。テスが身を挺して守った王子が後に理想に燃える王へと成長。彼の活躍なくしては後のサンの成長もありません。
第26–27話「救いの銃弾」→「反撃の序曲」 儺礼での暗殺未遂を発砲で阻止
状況:王室行事「儺礼」の最中に花火に紛れた爆発物など暗殺準備が進行。
テスの行動:警告射撃で暗殺を未遂に留める。儀礼中の発砲により拘束されるが、サンは救出を誓う。
見どころ:儀礼下の判断とその代償、サンとの主従関係の強化。
状況
王室行事「儺礼(ナレイ)」の最中、重臣一派による花火への爆薬仕込みという暗殺計画が進行。ホン・グギョンや警護のパク・テスがただならぬ気配を察知して会場全体が緊迫します。
テスの行動
花火の直前、テスは見えない危険を察知してためらうことなく銃を抜き空へ発泡。これにより暗殺者たちは動きを乱し、爆破の仕掛けは未然に暴発。イ・サンの暗殺は未遂に終わりました。しかしテスは儀式中の発砲という禁忌を犯したため「王を狙った」と誤解され、義禁府に連行されてしまいます。
サンが牢のテスに面会して「必ず助ける」と誓う場面は、友情と主従の信頼を現す感動的なシーンです。
このエピソードの意味
この事件は“忠義ゆえの罪”という矛盾した問題に突き当たりました。テスは忠誠心で主君を守りましたが、その行動は形式的には反逆と見なされました。イ・サンは「正しい行いが報われない世の理不尽」に直面して権力と正義の間で苦悩します。
この回はイ・サンが信念を曲げず、正しい行いをした者を守るという決意を固め、努力した者が報われれる政治を行う原点になったといえます。
76話「決戦の時」 華城での夜間演習中に刺客の奇襲を阻止
状況:華城での夜間軍事訓練“最後の演習”で灯が落ち、刺客が接近。
テスの行動:壮勇営の即応でサンを防衛、暗殺を阻止。
見どころ:最終盤に向けた職責の到達点(最終回の「護衛軍大将」へ接続)。
状況
ドラマ終盤。イ・サン在位の末期。敵対勢力は華城(ファソン)での軍事演習を狙い、刺客を放ちます。サンが視察する中、突如灯が消え、漆黒の闇の中で矢が放たれるという奇襲が始まりました。
テスの行動
壮勇営指揮官パク・テスは瞬時に状況を把握し「灯を絶やすな!」と叫びます。彼は音で刺客の位置を探り当て矢をかわしながらサンの前に立ちはだかり、刀一本で複数の刺客を退けます。壮勇営の精鋭が突入し現場を制圧して暗殺は未遂に終わりました。サンはテスに「またお前に救われたな」と静かに呟くのでした。
このエピソードの意味
この第76話はドラマの最終回直前。イ・サンとテスの長年の強い絆が最高潮に達した回です。暗闇の中でサンを護るテスの姿にはカッコ悪い少年だったテスがよくぞ、ここまで立派な武漢になったな。と感慨深いものがあります。
テスの奮闘によりサンは命を拾い、その後の改革を成し遂げることができました。最終盤のこの場面は、ドラマが貫いてきた「忠義」「友情」「信念」の三つが一つになった象徴的なエピソードと言えるかもしれません。
最終回のパク・テス的見どころ
結論:テスは最終回でも護衛軍の大将として、サン(正祖)のすぐそばにいます。派手に戦ったりはしません。最後まで「王を守り切る」のがテスのラストです。
ここを見ればOK(3ポイント)
- 王と世継ぎを見守るテス:サンがコン世子に「王に大事な徳」を語る場面。テスは後ろで見守り、2人の時間と安全を静かに支えます。
- 市井に出るサンを支えるテス :銅銭の混乱を確かめに外へ出るサン。テスは目立たず距離を保ちつつ警戒。だから王は落ち着いて決断できます。
- 墓前のシーンでの距離感 :ソンヨンの墓の前。テスは一歩下がってよけいは言葉はなし。友としても護衛としても最後まで空気を乱しません。
テスらしさはここに出る
- 立ち位置:サンの斜め後ろ。すぐ動けて、周りも見渡せる場所。
- 合図:必要なときだけ目で合図。無駄な動きは一切なし。
- 言葉より行動:語らずに守る。最終回は“静かな強さ”が主役です。
まとめ:テスの最終回の役目は派手な最期ではなく、役目を最後まで果たすことです。
パク・テスはなぜ最後まで生き残ったのか?
テスの最終回は殉死でも涙を誘う演出でもありません。最後までサンをそばで守り切りました。「守り続けること」が彼の役目といえます。序盤から終盤までの積み重ねが最終回で「護衛軍の大将」として王のそばにいるという自然な流れになっているのです。
この結末になる理由は、大きく分けて3+1つあります。
テスの役目がブレない
テスの行動はずっと一本の線でつながっていました。それは大事な人を守ること。それはソンヨンでありサンです。サンが王になっても変わりません。最終回で彼が「大将」として立っているのは、この道のりのゴール。彼の役割が完成した形なんですね。
そしてサン亡きあとはサンの息子が守る対象になります。どこまでも「大切な人をそばで守る」というのがテスのブレない軸です。
物語の重心が「王位の継承」にあるから
最終回の一番のテーマは、「王(サン)の想いを次の世代(世子)へどう渡すか」ということです。
もしここでテスが派手に死んでしまうと、視聴者の注目はすべて「死のドラマ」に奪われてしまいます。テスが静かに任務を全うするからこそ、サンと世子の大切な対話が主役としてしっかり立ち、物語のメッセージがブレないんです。
友情の形が「距離感」として完成したから
テスは王様の友でもあり護衛です。彼の友情の形は物語を通して成熟しました。それは大切な人との距離感を見てもわかります。親しくても一定のラインを超えない。成長したテスは自分の立場をわかっている。
それに若い頃は体をはって最前線に立っていましたが、成熟して大将となったテスには護衛部隊全体をまとめる賢さと落ち着きが備わっています。
ソンヨンの墓前でも、テスは一歩下がって場を守っていましたよね。かつては体で前に出て守っていた彼が最後は空気や間合いを操って守る域に達しました。
「命を張る忠義」から、「場を乱さない忠義」へと成長。ただ「そばに立ち続ける」だけで安心感が生まれる。そんな存在になったのです。
演出上の補足
悲しみのピークの位置:大きな別れはソンヨン側にすでに演出済み。サンもラストで逝ってしまいます。ここでテスまで殉死させてしまうと悲しみが過剰になりすぎます。それでは見てる方もやりきれません。そこで完璧な護衛を残すことで心地よいラストを迎えるよう演出サれているのだと思います。
安心感の演出:暗殺未遂が多いこの世界観で「最後まで警護が機能している」という事実が、エンディングの最大の安心感になります。ここでテスがいなくなったら王の護衛はどうなるの?サンの子供は?と見てる側が不安になってしまいます。だからテスまで失うわけにはいかないのだと思います。
まとめ
テスの結末は「派手な退場」ではなく、積み上げた役目を最後まで実行すること。だからこそ彼は最終回でもサンのそばに立ち継承の場面をしっかりと支えているのでしょうね。
史実・モデルとの違いは?
ドラマのテスは架空の人物です。
すでにこのサイトでは実在した白東脩(ペク・ドンス)という武官がモデルでは?という説を提案。現在ではこの説がネットでも広まりつつあります。
ここでよくパク・テスと比較される白東脩(ペク・ドンス)は、正祖の護衛(壮勇衛→壮勇營)で活躍し。『武芸図譜通志』の編纂にも関わった武官です。
史実の白東脩については当サイトの白東脩(ペクドンス)伝説的な護衛武官の生涯と家系図で紹介しています。
よくある質問
よくある誤解をわかりやすく解消
Q. テスは途中で退場する?
A. しません。77話 最終回まで登場します。
Q. “危ない目”はある?
A. 何度もあります。
例えば第17話で囮になり。第26・27話では暗殺未遂事件を阻止、でも儀式の場で王の至近距離で発泡した罪で投獄。76話ではイサン暗殺未遂を阻止します。
Q. 最終回はどうなる?
護衛軍大将として登場。サンから息子のコン(後の純祖)を守る役目を託されます。最後まで職務を全うする描写で締めます。




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