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花郎(ファラン)希望の勇者たち 登場人物紹介とネタバレ

韓国時代劇 1.2 韓国ドラマ紹介

韓国ドラマ「花郎(ファラン)希望の勇者たち」は

新羅を舞台にした青春時代劇。

主な登場人物とモデルになった実在の人物を紹介します。

一部ネタバレ要素があるのでご注意ください。

 

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ドラマの背景

6世紀中ごろ。
新羅では真興王、百済では聖明王が治めていた時代。

西暦540年、真興王は即位しましたがわずか7歳のため、母・只召太后が摂政をしていました。只召太后の摂政は551年ごろまで続いたと考えられます。その後は真興王が直接政治を行いました。

ドラマ「花郎(ファラン)」は只召太后の摂政時代から真興王の直接政治の時代に移り変わる時期を舞台にしています。

ドラマの派閥争いと実際の歴史との関係

新羅はかつて、金(キム)・朴(パク)・昔(ソク)の3つの氏族が王をだしていました。真興王の時代は金氏の王が続いている時代。そこで朴氏のヨンシルが朴一族に王座を取り戻そうと狙っています。

この3つの氏族の争いが 金氏:太后派、朴氏:反太后派、昔氏:中道派の形で表現されています。

花郎の設定と史実との違い

歴史書「三国史記」によると、花郎制度のもとになる源花が創設されたのは真興王の晩年576年。ドラマ「善徳女王」の冒頭部分の時代になります。

若い頃の真興王が花郎になる設定は無理があります。

でも、偽書「花郎世紀」には只召太后が源花を廃止して花郎制度を作ったと書かれています。「花郎世紀」は1989年と1995年に発表されました。いちおう古文書の写しということになってますが。現代人が古文書風に作った偽書です。というよりほぼ官能小説といっていいくらい男女関係は乱れまくりです。

というのも「花郎世紀」を書いたとされる朴昌和(1889~1962)が官能小説も書いたことがあるから。朴唱和は1933~45年に日本の宮内庁書陵部の司書として勤務しながら「花郎世紀」の原本から書き写した。とされます。それが本当なら宮内庁には「花郎世紀」の原本があるはずですが。そのような話は聞きません。

しかも朴唱和本人が発表したのではなく。現代の韓国で発表されたのですから。じゃあ誰が書いたの?ってことになります。

こういうものを真面目に「歴史書だ」と考える人がいるのですから面白いです。

ドラマ 花郎(ファラン)は史実を元にした話ではなく、作り話の「花郎世紀」を元にした二次創作ドラマなのです。

「花郎世紀」を元ネタにしたドラマには「善徳女王」があります。「花郎(ファラン)」は「善徳女王」の前日談と考えると面白いかもしれません。

専門用語

聖骨(ソンゴル):両親が王族の者。
真骨(チンゴル):父か母が王族の者。王族に準ずる地位の高位の貴族。
風月主(プンウォルチュ):花郎の指導者。
源花(ウォナ):女性の花郎指導者。歴史上は問題を起こして廃止されました。
花郎(ファラン):貴族の子弟だけがなれるエリート候補生。将来の重臣候補。
郎徒(ナンド):花郎に仕える従者。将来の兵隊や役人。

 

主要人物

ソヌ(先雨)/ムミョン(無名)

演:パク・ソジュン
声:櫻井孝宏

花郎(ファラン)。あだ名は「犬鳥」。賤民の村で育ちました。親はなくウルクに育てられました。名前がなかったので「名無し」という意味の「ムミョン」と呼ばれます。

親友のマンムンが都で何者かに殺されてしまいます。マンムンの父からソヌ(先雨)と名乗りアロの兄になってくれるよう頼まれます。そしてマンムンのかたきを討ちアロを守る決心をします。

ところが兄として接している間にアロに恋心もってしまいます。

国の理不尽さに立ち向かうため花郎になります。

実は父親は王族の輝京公。母親は初代源花の俊貞。聖骨(両親が王族)の血筋を受け継いでいます。

ジディ(知後)/彡麦宗(サムメクチョン)/真興王

演:パク・ヒョンシク(ZE:A)
声:小野大輔

本名は彡麦宗(サムメクチョン)。花郎。只召太后の息子。真興王。淑明王女の兄弟。

7歳で即位。母の只召太后の命令で身を隠して生きてきました。王座を狙う者から見を守るため、わずかな側近以外は王であることを知られていません。

でもいつまでも王として名乗ることを許されず、母親が権力をもっていることに反発。「ジディ」という偽名で花郎になりました。

アロと出会って惹かれていきます。

かつては心に弱さを抱えていましたが、次第に新羅を率いる王として強くなっていきます。

 ・真興王の詳しい説明はこちら

キム・アロ(金娥露)

演:Ara
声:坂本真綾

キム・アンジの娘。ソヌの妹。

王族の父と使用人との母の間に生まれました。父から医術を学びました。家は貧しいですが、語り部をしたり、いろんな雑用をしたりして家計を助けています。

生き別れの兄がいましたが、突然戻ってきました。でもなぜか兄であるはずのソヌ(ムミョン)に心をひかれてしまいます。

源花に選ばれて宮中入り花郎の指導を行う立場になって宮中の権力闘争に巻き込まれます。

花郎のジディ(真興王)にも好意を寄せられ、ムミョンとジディの三角関係に悩まされることに。

花郎と郎徒

キム・スホ(金守護)

演:ミンホ(SHINee)
声:福山潤

花郎。只召太后派のキム・スプの息子。真骨。スヨン(守蓮)の兄。

名門貴族の家に生まれ育ち、自信と誇りに満ちた人物。対立する家門のパンリュとは仲が悪い。只召太后に憧れて献身的に尽くそうと思ってます。

パク・パンリュ(朴冸流)

演:ト・ジハン
声:森宮隆

花郎。反太后派のパク・ヨンシルの養子。パク・ホの実子。真骨。

頭がよくクールですが、薄情なところも。

ヨンシルの後継者として厳しく育てられましたが、人には言えない心の傷も抱えています。養父ヨンシルに服従している実父パク・ホにやりきれない思いをもってます。

対立する家門のスホとは仲が悪いものの、スホの妹スヨンには心を惹かれています。

ソク・ハンソン(昔翰星)

演:V(防弾少年団)
声:本橋大輔

花郎。ソク・ヒョンジェの孫。人懐っこくてよく笑います。天体観測が好き。

真骨。ソク(昔)家はかつての王家ですが、現在は力が衰えています。ハンソンはソク氏の唯一の正式な後継者。祖父の期待を一身に背負っていますが、それが重荷に感じています。

母違いで実力のある兄タンセが、母の身分が低いからと扱われていることに心を痛めています。

ソヌを慕うようになります。

タンセ(昔端洗)

演:キム・ヒョンジュン
声:増元拓也

郎徒。ハンソンの異母兄。ソク・ヒョンジェの孫。

弟のハンソンとは仲がいいです。母は使用人だったので弟より低い身分にされています。武術にも長けています。でも祖父にも一族の後継者と認められず。花郎にもなれませんでした。ソヌの郎徒になります。

ヨウル(金呂蔚)

演:チョ・ユヌ
声:山口智広

花郎。母は先王の姉妹。父は貴族ですが誰だか明らかにされていません。

権力争いに興味はありません。でも王室と都の事情については誰よりも詳しいです。

カンソン(江聖)

演:チャン・セヒョン
声:増田俊樹

郎徒。パンリュに格下の家門だとバカにされたので根に持っています。パク・ヨンシルの手下になって郎徒になりパンリュを監視しています。

マンマン村(茫茫村)

マンムン(莫文)/金先雨(キム・ソヌ)

演:イ・グァンス
声:中村章吾

ムミョンの親友。キム・アンジの息子でアロの兄。

本名は「ソヌ」。

子どものころに父や妹と生き別れました。賤民の村でムミョンと一緒にウルクに育てられました。

生き別れになった家族を探すため、ムミョンと都に行きます。ところが偶然、真興王の顔を見てしまい護衛のヒョンチュに殺されました。

ウルク(于勒)

演:キム・ウォネ
声:竜門睦月

ムミョンとマンムンの養父。
賤民がの住むマンマン村で暮らしています。伽倻出身の音楽家。楽器の名人。

・于勒(ウルク)の詳しい説明はこちら。

王室

只召(チソ)太后

演:キム・ジス
声:桜木可奈子

真興王の母。先々代の法興王の娘。聖骨。

ドラマでは花郎の創始者。7歳で即位した息子の真興王を守るため。真興王に身を隠するように命じて、自らが摂政になって王権を握っています。

王座を狙う敵から息子を守るため、王の顔を見たものはすぐに殺すように側近に命じています。

かつてキム・アンジと恋仲でした。でも王室のために叔父と結婚させられました。

長期にわたって毒をのまされており中毒死します。

 ・只召太后の詳しい説明はこちら

叔明(スンミョン)王女

演:ソ・イェジ
声:折井あゆみ

只召太后の娘。真興王の妹。

母から大事にされず孤独に育ちました。性格は悲観的で笑顔を見せず冷酷なところがあります。

幼いころから礼儀作法・楽器・舞・武芸を学びました。アロとともに源花に選ばれ、花郎の指導者になります。

真興王のいいなづけに決まっていますが、ソヌ(ムミョン)に惹かれています。

 ・叔明王女の詳しい説明はこち

フィギョン(輝京公)

演:ソン・ヨンギュ
声:荒井勇樹

只召(チソ)太后の兄。子供の頃から病気持ち(小児麻痺)だったので聖骨(王族)の系譜から外されています。実はムミョンの父親。

都の人々

キム・アンジ(金安智)

演:チェ・ウォニョン
声:中村章吾

アロやソヌ(マンムン)の父。医師。元王族。
優れた医術を持ち身分の別け隔てなく患者を救います。

かつて只召太后と恋仲でしたが結婚できず。使用人だった妻(故人)と結婚しました。生き別れになったソヌ(マンムン)をずっと捜しています。マンムンが死亡する直前に再会。ムミョンに「ソヌ」になってアロの兄として生きるように言います。

ピジュギ(皮主奇)

演:キム・グァンギュ
声:佐々木義人

雑貨店「多易書(タイソ)」と茶店「手打粕手(スタバクス)」の店主。顔が広くアンジやアロとも親しいです。キム・ウィファに協力します。

スヨン

演:イ・ダイン
声:北川里奈

スホの妹。アロの親友。太后派のキム・スプの娘。真骨。

高い身分の生まれ育ちですが、身分を気にせず子どものころからアロと仲良くしてきました。対立する家門のパンリュと恋仲になります。

新羅 大臣や役人

パオ(包沃)

演:ユ・ジェミョン
声:拝真之介

ジディ/彡麦宗(サムメクチョン)/真興王の護衛。

只召太后の命令で、幼いころから真興王を守っています。花郎になった真興王を近くで守れるように自分も年齢を偽って郎徒になりました。

キム・ウィファ(金魏花)

演:ソン・ドンイル
声:野川雅史

初代 風月主(プンウォルチュ)。花郎の指導者。只召太后の命令で花郎を創設しました。一応、只召太后に従っていますが何を考えているのかわからない人物。

「花郎世紀」の系図ではミシル(美室)の曽祖父になる人物。

 ・金魏花の詳しい説明はこちら

パク・ヨンシル(朴英失)

演:キム・チャンワン
声:堀越富三郎

パンリュの養父。真骨。角干(一等級の身分)。

最高の権力者で。反只召太后派の中心人物。太后と真興王から王座を奪おうとします。その野望のためにパンリュを養子にしました。太后が設けた花郎も壊そうとします。

パク・ホ(朴瓠)

演:イ・ビョンジュン
声:増元拓也

パンリュの実の父親。真骨。パク・ヨンシルに仕えています。実子のパンリュを子どものいないパク・ヨンシルの養子として差し出しました。

キム・スプ(金習)

演:コ・インボム
声:荒井勇樹

スホとスヨンの父。真骨。伊飡(二等級の身分)。

只召太后派の中心になる重臣。先代の王の時代から王室と只召太后、真興王を守ってきました。

ヒョンチュ(賢秋)

演:ト・シガン
声:宮本淳

禁衛将(クミジャン)。只召太后の側近。太后の命令を忠実に実行します。「真興王の顔を見た者を殺せ」と言う太后の命令を実行してマンムン(ソヌ)を殺害しました。

ソク・ヒョンジェ(昔賢堤)

演:キム・ジョング
声:中村章吾

ハンソンとタンセの祖父。真骨。新羅初期には王を出したこともある家系ですが今は力が衰えています。太后派にも反太后派にも属さない中道派の中心人物。

孫のハンソンを唯一の正式な後継者だと認め期待をかけています。その一方で母が使用人だったタンセは正式な後継者とのことは後継者と認めず、厳しくあたります。

 

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