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朝鮮弁護士 カン・ハンス 最終回(16・17)のあらすじとネタバレ

韓国ドラマ「朝鮮弁護士 カン・ハンス ~誓いの法典~」 16・17(最終回)のあらすじとネタバレを感想付きで紹介します。

カン・ハンスはチュサルの以来を引き受けました。チュサルの兄ウサルは土地を開墾しましたが、収穫間近でウォン・デハンに奪われてしまい、ウサルは命を落とし彼の妻は投獄されたのでした。

カン・ハンスはその件で裁判に持ち込みます。ところが法廷で証人たちが証言を覆してしまうのでした。

ネタバレを含みますので、まだ視聴されていない方はご注意くださいね。

 

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朝鮮弁護士カンハンス16話

ハンスの悲しみと立ち直り

ハンスは妹のウンジュを失った悲しみで酒に溺れていました。トンチは、そんなハンスを叱咤しますがハンスは聞きません。トンチは飛び出してしまいます。

トンチがいなくなったことに気づいたハンスは探し回り、トンチの無事を確かめます。そしてハンスは立ち直り、ソウォンとジソンと共に故郷で妹の供養を行うのでした。

ハンスはジソンが涙を流すのを見て妹とジソンの意外な繋がりを知り、再びユ・ジェセへの復讐を誓うのでした。

 

婚姻に隠された真の目的

ソウォンはジソンとの婚礼はユ・ジェセを陥れるための罠だとハンスに明かしました。ユ・ジェセの悪事を、王や重臣が集まる婚礼の場で暴露するという大胆な計画でした。この計画に協力する商団のチョ大房にハンスが会いに行くと、彼が何者かに連れ去られた後でした。

ハンスはチョ大房を助けようとして毒矢を浴びそうになるが、ジソンが身代わりとなり負傷してしまいます。

 

最後の切り札

作戦が成功したと思ったユ・ジェセは解毒剤と引き換えにソウォンに取引を持ちかけます。しかし、ソウォンとハンスはウンジュが命がけで探し出した父の手紙に隠された秘密に気づくのでした。

婚礼当日。ソウォンが毒で倒れたことが明らかにされ。その場で犯人探しが始まります。ユ・ジェセは自分の仕業と認めるよう追い込まれてしまいます。しかし、ユ・ジェセはソウォンが仮病を使っていると主張、王に御医を呼ぶよう迫るのでした。

 

感想

劇中でハンスも言ってますが、婚礼そのものをユ・ジェセを追い詰めるための策略に使うというのは大胆だと思います。この時代、婚礼は一生に一度のものですから。でもソウォンはそれだけユ・ジェセの力を削いで王室に権威を取り戻したい。ジソンは父の過ちをもうやめさせたい。という気持ちが強いのでしょう。

でもユ・ジェセも簡単には終わりません。ジソンまで加わった包囲網にもめげず、ソウォンが毒を盛られたフリをしているとは。親としての情を見せた部分には、人としての心があるのだな。と思いましたが、やっぱりブレない悪役ぶりは見事です。

 

筆跡の模倣と政治的陰謀

今回のエピソードで鍵となったのが、ジソンが父ユ・ジェセの筆跡を真似て共謀者たちに手紙を書かせたことです。これが決め手になってユ・ジェセが罪を被るしかなくなってしまいます。

筆跡鑑定技術が未発達だった時代には手紙の偽造はよく行われました。例えば、中国の歴史書『史記』には秦の始皇帝の死後、宦官の趙高が始皇帝の筆跡を偽造して遺詔を改ざん。扶蘇皇子を死に追いやったとされる記述が残っています。

筆跡の真偽をめぐる争いは、権力闘争において致命的な結果をもたらすことがありました

 

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朝鮮弁護士カンハンス17話(最終回)

ソウォンが命をかける

ユ・ジェセはソウォンが仮病を使っていると疑っていました。でもソウォンは危険を冒して本当に毒を飲んで意識不明の重体になっていました。そのソウォンの姿にハンスは大きな衝撃を受けます。

王にソウォンの命がけの決意を訴えたハンスは、王から身分の回復と科挙合格後の官職を自由に選べるという約束を得ます。

一方、ユ・ジェセはジソンに似ていないと罵るが、ジソンは他人の屍を踏み台にする父とは違う生き方を選び、父と決別するのでした。

 

流刑と新たなる復讐

ハンスの助言により王はユ・ジェセを殺さず流刑に処しました。彼の死後に勲旧派が新たな首領をたててが起こることを防ぐためでした。ハンスは自らの復讐はユ・ジェセを殺すことではなく、王が真の仁君となることだと王に伝え国の未来を託します。

ソウォンは意識を取り戻しますが、大王大妃の計らいで死を偽装。宮殿を後にします。ハンスはソウォンが死んだと思い込み、深く悲しみに暮れるのでした。

流刑地ではユ・ジェセが正気を失い、悪夢にうなされる日々を送っていました。

 

3年後の再会、そして幸せな結末へ

3年後、ハンスは科挙に合格し青山の県監となりました。彼はソウォンの死を信じることができず、密かに彼女の行方を探させていました。法典改訂のために王宮を訪れたハンスは、ジソンと激しい口論になりますが、それは王とジソンが仕組んだ再会のための芝居でした。

二人の計らいで、ついにハンスはソウォンと再会。子供を産めないかもしれないという不安からハンスに会う勇気が出なかったソウォンでしたが、ハンスの変わらぬ想いを知り二人は共に幸せに生きていくことを誓うのでした。

感想

ソウォンがユ・ジェセを追い詰めるために本当に毒を飲んだのは驚きましたね。あのユ・ジェセは仮病ではごまかせないことがわかっているのでしょうけど。ハンスの取り乱す様子や、王の反応から。ここまでは想定されていなかったのでしょう。

死ぬ可能性も高いだけに、そこまでするのかと思いました。

最終的に命が助かり再開するのですが。そこまで引き延ばすのかというくらい。再会には時間がかかりましたね。でも結果的に公式的には死亡したことになり。ハンスと結婚して幸せに暮らすことができたのですから。良かったのでしょう。

そして、ハンスがユ・ジェセを殺さずに流刑を望んだのは意外でした。ユ・ジェセを殺したら新たな首領が誕生する。でも流刑になっても同じでは?と思うのですが。どうなのでしょうね?

ハンスが本当に望んだのはユ・ジェセの死ではなく、王が真の仁君になることでした。そうすればユ・ジェセが築き上げた腐敗した政治を根本から変えようとしたのでしょう。

成宗の時代がモデル

この王のモデルは9代国王・成宗。歴史上もこの時代に朝鮮の根本的な法典「経国大典」が完成。この法典が劇中でも何度が触れられています。

成宗の時代に勲功派が力を失い、士林派が力を付けました。ユ・ジェセは架空の人物ですが、勲旧派を象徴する人物として描かれています。彼の没落は勲旧派の衰退を象徴的に表現しているのですね。

外知部という今まであまり描かれてなかった職業が主人公のドラマでなかなか楽しめました。ドラマの中でハンスがしてるのは歴史上の外知部ではなくて、現代の弁護士や探偵ものものみたいなノリですが。ドラマとしては楽しめたと思います。

歴史上の外知部や勲旧派。モデルになった成宗を知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

外知部(ウェジブ)とは?李氏朝鮮時代の弁護士を徹底解説

成宗(ソンジョン王):朝鮮王朝の完成者の生涯と功績

勲旧派 とは?朝鮮王朝の権力構造と士林派との激動の歴史

 

朝鮮弁護士 主な登場人物・キャスト

  • カン・ハンス 演:ウ・ドファン
    金儲けを追求する外知部。両親を失った過去と復讐心が隠されています。
  • イ・ヨンジュ(ソウォン) 演:キム・ジヨン
    王女の身分を隠し、旅館を経営しながら貧しい人々を助ける女性。
  • ユ・ジソン 演:チャ・ハギョン
    朝廷の役人。清廉潔白で真面目な性格。
  • ユ・ジェセ 演:チョン・ホジン
    院相大臣。権力志向が強く、ハンスやヨンジュの前に立ちはだかる。
  • イ・ヒュル 演:ソン・ゴンヒ
    若き国王。優柔不断な面もあるが、民を思う心は強い。
  • チョ・チョルチュ 演:チェ・ムソン
    張家商団の幹部。冷徹な人物。
  • ドンチ 演:イ・ギュソン
    カン・ハンスの助手。

これ以外のキャストはこちらの記事で詳しく紹介しています。
・【朝鮮弁護士カンハンス】主要キャスト一覧

 

 

・朝鮮弁護士カン・ハンスのネタバレあらすじ一覧

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韓国ドラマ
この記事を書いた人

執筆者:フミヤ(歴史ブロガー)
京都在住。2017年から韓国・中国時代劇と史実をテーマにブログを運営。これまでに1500本以上の記事を執筆。90本以上の韓国・中国歴史ドラマを視聴し、史実とドラマの違いを史料(『朝鮮王朝実録』『三国史記』『三国遺事』『二十四史』など)に基づき初心者にもわかりやすく解説しています。類似サイトが増えた今も、朝鮮半島を含めたアジアとドラマを紹介するブログの一つとして更新を続けています。

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