100日の郎君様のモデルになった実在の人物

韓国ドラマ「100日の郎君(ろうくん)様」は李氏朝鮮時代のお話。事実には基づかない架空のストーリーなので登場人物もすべて架空。「じゃあ、ぜんぶ作り話なの?」というとそうでもなさそうです。元ネタになった人物はあるようですね。

さすがにゼロから架空のストーリーを作るのは難しいです。歴史上実在した人物をモデルに「こうだったらいいな」「こうだったら面白いな」とという内容にしたのがこのドラマのようです。

時代設定と人物名・人物関係をみるとあるていどモデルになった歴史上の人物がわかります。100日の郎君様のモデルになった人物を紹介します。

ネタバレ要素もあるのでご注意ください。

100日の郎君様 登場人物のモデルとネタバレ

いつの時代?

ドラマではいつの時代なのか語られることはありません。

でも劇中には明が登場します。歴史上は明は1644年に滅びています。朝鮮では16代 仁祖の時代ですね。ドラマの終盤では女真族と明が戦争になって朝鮮も巻きぞえを受けます。

歴史上は明に一方的に虐げられていた女真族が明と戦争できるほど強くなったのは15代 光海君のころ。女真族は後金を建国して明と戦争します。朝鮮も明とともに後金と戦いますが敗れて服従。後金から名を替えた清は明を滅ぼし、朝鮮は清に朝貢することになります。これらは仁祖の時代におきた出来事です。

劇中では明が滅びることはありません。朝鮮が負けることもありません。でもおおまかな舞台設定は17世紀の仁祖の時代の前後に近いですね。

王室の相関図

劇中の王室の人間関係はこうなってます。

シム氏ーーーーーーイ・ホーーーーーーーパク氏
(死亡) |  (今の国王) |  (今の王妃)
     |         |
    イ・ユル      ソウォン大君
    (世子)

ユルの母親シム氏はイ・ホが王になる前に死亡しました。継妃のパク氏が今の王妃です。世子の生母が既に死亡している。世子になったときには既に生母がいない。継母が王妃になってる。というのは11代燕山君や14代光海君。20代景宗や昭顕世子も途中から生母がなく継母が王妃でした。

国王イ・ホ

主人公イ・ユルの父親。若いころ重臣のキム・チャオンにそそのかされて兄を殺して王になりました。王になってもキム・チャオンに実権をにぎられて怯える日々。正妻のシン氏をみごろしにしたことで息子のユルには心をひらいてもらえず心労がたえません。フュージョン時代劇によくある頼りない王様。とはいえドラマの最終回までずっと王として登場します。

兄を倒して王位についた国王は?

重臣が謀反。王だった兄が死亡して弟が王になる。
どこかで聞いた展開ですね?

公式な歴史では二度政変が起きて弟が王になってます。
燕山君を倒して王になった中宗。
光海君を倒して王になった仁祖。

最近では景宗を暗殺して王になったのが英祖というドラマも作られました。(秘密の扉、仮面の王イ・ソンの国王も英祖がモデル)

このパターンは起こりやすいので決まったモデルを設定しなくてドラマにしやすいですね。

モデルになった実在の人物は?

イ・ホの名を持つ朝鮮国王は2人います。

12代 仁宗 李峼(イ・ホ)
正室 仁聖王后朴氏

17代 孝宗 李淏(イ・ホ)
正室 仁宣王后張氏・・・18代顕宗
孝宗の兄は昭顕世子。朝鮮が後金との戦いに敗れたため人質になりました。帰国後、仁祖や金自点(キム・ジャジョム)ら重臣たちの批判にさらされ謎の死を迎えた人物。

弟の鳳林大君(ポンリムデグン)が世子になり孝宗となりました。キム・ジャジョムが謀反を起こしたわけではありませんが仁祖をそそのかし昭顕世子を死においやったともいわれます。

仁宗の正室は朴(パク)氏。

つまりイ・ホのもとになった実在の王はこの人達。

謀反を起こして王になった :仁祖、中宗
名前がイ・ホ       :仁宗、孝宗
正室がパク氏       :仁宗 

ドラマのイ・ホは仁祖の経歴をベースに孝宗と仁宗を足したような国王ですね。

世子イ・ユル

父は国王イ・ホ、母はシン氏。
少年時代に重臣の娘ユン・イソと出会い将来の自分の妻にしようと決意。その後、父イ・ホとキム・チャオンが起こした謀反で父が王になり自身は世子になりました。しかし政変で母シム氏を失い。イソの親も殺されイソは行方不明に。それ以来笑わない世子に。

刺客に襲われ記憶を失い庶民と結婚することに。結婚相手のホンシムはかつてのイソが名前を偽っていたものでした。やがて記憶を取り戻し世子の身分を回復しキム・チャオンと対決。チャオンを倒した後はホンシムと結ばれます。

朝鮮の歴史上 イ・ユルという世子はいません。

父が謀反で王になった世子といえば。
中宗の世子 イ・ホ(仁宗)、イ・ファン(慶源大君・明宗) しかしこの2人は父が謀反を起こしたときには生まれていません。
仁祖の世子 イ・ワン(昭顕世子)、イ・ホ(鳳林大君・孝宗)
昭顕世子は11歳のとき父が謀反を起こし2年後に世子になりました。立場的にはイ・ユルに近いです。キム・ジャジョムらの派閥と対立して最後は謎の死を迎えますが、弟の鳳林大君が王になりキム・ジャジョムを処罰しました。

自ら戦地に行く活動的な世子 光海君

昭顕世子と鳳林大君に光海君のイメージを足したような人物でしょうか。

キム・チャオン

左議政。政変を起こして前王を殺害しイ・ホを王にした人物。朝廷内で一番権力を持っている人物。次期国王の姑になってさらに権力を得るため娘のソヘを世子に嫁がせます。イ・ユルを暗殺しようとしたり。明と女真族の戦争を利用して鉄鉱石を掘って大儲けも企む。分かりやすい悪役として描かれます。最後はイ・ユンと対決し死亡。ユンは命だけは助けようとしますが、生き恥はさらしたくないチャオンは死を選びます。

モデルになった実在の人物は?

謀反を起こして支持する王子を王にした人物といえば金自点(キム・ジャジョム)。仁祖を担いで謀反を起こした人ですね。明と女真族が争っているときに重臣として力をもっていた人です。昭顕世子の死亡に関わっているともいわれます。キム・チャオンのイメージとしてキム・ジャジョムがあったのは間違いないでしょう。

 


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