中国ドラマ「鶴唳華亭外伝・別雲間」第5・6・7・8話のあらすじとネタバレ感想の紹介記事です。
大きな戦が近づき、20万の大軍を預かる武徳侯は皇帝に食料の支援を求めました。でも国には大量の兵糧を出す余裕はありません。蕭定楷が自分の給料を国に出しだしていると聞いた蕭定権は兵糧を調達するため戸部になりたいと願い出ると皇帝は許可します。
長州では武徳侯 顧思林は顧逢恩に長州を守るように命じました。彼は李明安を信用していません。顧逢恩に長州に留まるよう指示しましたが、李軍との衝突は避けなければなりません。顧思林は辺境にいながらも都での蕭定楷の動きが気になっていました。
顧思林は蕭定権の後宮に蕭定楷の間者がいるようだと気づき顧逢恩に伝えます。顧逢恩からの手紙を受け取った蕭定権は蕭定楷の動きを知り、顧才人(陸文昔)が蕭定楷の送り込んだ間者だと気づきます。蕭定権は驚いて陸文昔に会いに行くのでした。
この記事はオリジナルの12話版で紹介しています。
BSでは編集された10話版が放送されます。ご注意ください。
番組情報
原題:別雲間
2020年、中国
全12話(BS版は10話)
原作小説:鶴唳華亭
原作者:雪滿梁園
時代背景
架空人物のドラマ。
舞台になる国は南斉(なんせい)。皇帝一族が蕭氏。5世紀の南北朝時代に存在した南斉のように思えますが、そうではありません。
ドラマで再現されている衣装・組織・役職名・文化は12世紀前半の北宋末期のもの。北宋末期に金と争っていた時代をモデルにしているのです。
主要人物
・蕭定権(しょう ていけん)/皇太子
演:羅晋(ルオ・ジン)
・陸文昔(りく ぶんせき)
演:李一桐(リー・イートン)
・皇帝 蕭睿鑑(しょう えいかん)
演:黄志忠(ホァン・チーチョン)
・趙王 蕭定楷(しょう ていかい)
演:辛鵬
・顧逢恩(こ ほうおん)
演:鄭業成(ジェン・イェチョン)
・許昌平(きょ しょうへい)
演:王雨(ワン・ユー)
第5話 禍根を断つ
BS版 第4話 あふれ出す想い
長州からの軍報によって皇太子 蕭定権は長州軍の中で顧逢恩と李明安が対立して軍が混乱していると知ります。そこで蕭定権は顧逢恩の性格も考えて許昌平と一緒に対策を考えます。
皇太子 蕭定権は皇帝に呼び出されて、顧逢恩に援軍の指揮をとらせたいと言われます。蕭定権は顧逢恩はやめておいたほうがいいと考え、李明安がふさわしいと答えます。
顧才人(陸文昔)は謝太子妃に会いました。謝太子妃は蕭定権からこころよく思われていないこと。蕭定権が陸文昔を好きなことを知っていました。そこで陸文昔が蕭定権の子を産めるように協力するというのです。
夜、長安が忍び込んだところ蕭定権に見つかってしまいます。長安は陸文昔の弟の手紙をもっていて、陸文昔を脅すために派遣されていたことがわかります。蕭定権は長安を処刑しようと思いましたが。長安は、陸文昔と自分の家族が趙王に人質に取られているので仕方なくしていると言って命乞いをするのでした。
感想
蕭定権は信じてなかったと思うけど。趙王のたくらみはバレました。にしてもようやく陸文昔が本物だとわかったので蕭定権との仲もさらに深まるのでしょう。あと長安は信用できるのかな?
第6話 宴のあと
BS版 第5話 宴の光と影
皇太子に仕える王慎は許昌平と話をしていました。その会話の中で許昌平が鐸太子と関係がある人物だと知っていると告げました。そして許昌平は王慎にあることを黙っているように言います。
翌日。王慎の命令で陸文昔の侍女・沈夕香が病気を理由に東宮から出されました。
皇后・趙(ちょう)氏の誕生日の宴が開かれ、陸文昔も側室の1人として参加することに。皇太子や趙王も列席する中、宴は華やかに執り行われるが、その夜、衝撃的な出来事が起き…。
趙皇后の誕生日を前に、趙王蕭定楷が挨拶にやってきました。趙王は結婚もしたくないし都も離れたくないのでなんとかしてほしいと言います。趙皇后は今まで蕭定楷を蔑ろにしてきたことを後悔するのでした。宴の当日。皇后は疲れたと言って途中で退席します。
真夜中。蕭定権のもとに王慎が皇后が亡くなったと報告が入り。蕭定権は驚きます。なんと趙皇后は自分の死と引き換えに蕭定楷を都に引き留めるつもりだったのです。
感想
趙皇后が自害してしまいました。うーん。趙王のためとはいえ、ここで自害する?中国ドラマは安易に自害するのでなんかモヤモヤする。それに趙王もこんなに冷たい人だったかな。前作ではあえて弱そうな面しか見せてなかったのかも知れないけど。
第7話 最後の謀
BS版 第6話 加速する悪だくみ
趙王の策略により、許昌平は軍と通じて謀反を企てていたという罪を被せられてしまいます。皇太子 蕭定権はあわてて許昌平を逃がそうとしました。しかし許昌平は落ち着いていました。そして趙王の策略について話します。
刑部が許昌平を捉えに来ました。蕭定権は許昌平を連れて行くのを阻止しようとしますが、許昌平は蕭定権に迷惑がかかるのを恐れて自ら捕まるように手配していたのでした。
皇后の葬儀の後。皇帝は蕭定権に弁明の機会を与えました。しかし皇帝は許昌平の家で謀反を促す文と太子の玉帯を発見したといい。蕭定権は濡れ衣だと言うのですが。疑いをはらすことはできません。蕭定権は控鶴衛に連行されてしまうのでした。
王慎は急いでもどって陸文昔に報告。陸文昔は蕭定権の居場所を聞き出して彼に会いに行きます。
皇帝は蕭定権の眼の前で許昌平を尋問しようとしていました。皇帝は許昌平を見てふと兄のことを思い出すのでした。
感想
皇帝は許昌平が鐸太子の子だと気がついたのかな?それともただシチュエーションのせいで記憶が蘇っただけ?正体がばれたら危ないのでばれてないといいのですが。
第8話 金錯刀
BS 第7話 事の張本人
謀反の疑いをかけられた蕭定権と許昌平は控鶴衛に連行され。皇帝立ち会いのもと許昌平は拷問を受けます。皇帝は許昌平に対して、屋敷で見つかった皇太子の玉帯について尋ねました。
しかし許昌平は喋りません。皇太子は拷問をやめるように懇願しますが、皇帝は拷問をやめません。許昌平は傷だらけになりました。そして過酷な拷問にたえられず許昌平はとうとう皇太子が作った金錯刀を使って軍に命令を出したと答えてしまいます。蕭定権は趙王なら金錯刀の密書を偽造できると言いい、罪は認めません。趙王 蕭定楷は蕭定権が子孫を断とうとしていると批判。皇帝は2人を止めて趙王に文を書かせることにします。趙王はみっつの要求を書きました。そして京営十二衛に密書を送りました。ところが使者は半分しか戻ってこず、捕まって皇太子を陥れた罪で弾劾を受けると聞かされ慌てます。
思惑が外れた蕭定楷は陸文昔に嘘の文を書かせたのかと蕭定権に詰め寄りますが、蕭定権は冷たく言い放ってその場を去ります。
一方、蕭定権は許昌平が危険になるにもかかわらず玉帯を持ち出した王慎を叱りました。しかしそこに陸文昔がやってきて真相を話すのでした。
感想
金錯刀(きんさくとう)とはここでは蕭定権が作ったという設定の書体です。文字に「明朝体」や楷書体「ゴシック体など様々な書体がありますが。王朝時代にはもっとたくさんの書体がありました。
金錯刀は現実には10世紀の五代十国時代の 南唐の王・李煜(り・いく)が作った書体です。
それにしても蕭定楷はちょっと浅はかでしたね。
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