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風起隴西 第5・6・7・8話あらすじとネタバレ感想

風起隴西 f あらすじ

中国ドラマ「風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms-」第5・6・7・8話の感想とねたばれ・あらすじの紹介記事です。

魏・呉・蜀が争いを繰り広げていた三国時代の末期。

歴史に名が残らない人の立場から蜀漢と曹魏の2つの大国の争いの裏で行われていた諜報戦を描く時代劇。

劉備や曹操たちの死後。劉備から国を託された諸葛亮は曹魏を攻める「北伐」を計画。諜報機関・司聞曹の間諜(スパイ)・白帝を曹魏に忍び込ませ情報を集めました。蜀漢は白帝の情報をもとに曹魏を攻めるのですが曹魏に裏をかかれて敗北。

蜀漢は白帝を裏切り者と判断され。白帝を暗殺するため荀詡が送り込まれたのでした。

しかし荀詡は白帝こと陳恭と会って彼は裏切ってないと確信するのでした。

 

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番組情報

原題:風起隴西
英語:The Wind Blows From Longxi
2021年、中国
全24話

原作小説:風起隴西
原作者:馬伯庸

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主要人物

・陳恭(ちん・きょう)/白帝
 演:陳坤(チェン・クン)

・荀詡(じゅん・く)
 演:白宇(バイ・ユー)

・諸葛亮(しょかつ・りょう)
 演:李光潔

・李巌(り・げん)
 演:尹鑄勝

・楊儀(よう・ぎ)
 園:俞灝明

 

第5話 客を反して主と為す

(きゃくをかえして あるじとなす)

陳恭と糜冲が蜀漢に出発

郭剛は陳恭と糜冲が事故死したようにみせかけ。陳恭と糜冲を蜀漢に向かわせることにしました。

宴の後、陳恭と糜冲は商人と従者に扮して蜀漢に向かいました。

彼らは渭水を渡り船で蜀漢に向かう準備をしています。陳恭は途中で船を沈めて糜冲を殺害するつもりでした。ところが糜冲は警戒心が高く陸路を行くと主張。陳恭の計画は失敗しました。

一方、荀詡は天水を離れ帰途につきました。すると道中で山賊に襲われていた楽師と遭遇。その女性を救出します。彼女は柳瑩(りゅうえい)と言う名前で、師匠のいる南鄭まで送ってほしいと言うのでした。荀詡は柳瑩の希望通り送り届けました。柳瑩は荀詡が普通の商人ではないと思いますが、深くは聞かずに竹笛を贈って分かれました。

陳恭と糜冲は山道を進みます。糜冲は陳恭が宿で手紙を出したのを知り怪しむのですが。

感想と解説

同じ任務を受けた者同士とはいえ、実際には敵同士が道中一緒に行動するのは緊張感ありますね。糜冲も無能ではありませんからそう簡単には陳恭の作戦には引っかかりません。いったいどうなることやら。

あいかわらず郭剛は陳恭を信じているようですけど。

 

反客為主(はんかくいしゅ):客を反して主と為す

中国南北朝時代の兵法書「兵法三十六計」にある計略のひとつ。

一度、相手の家来になったり、服従した後。中から乗っ取って自分が主人になること。「軒先を貸して母屋を取られる」に近い。現代でもこういうことありますね。

 

第6話 屍を借りて魂を還す

(しかばねをかりて たましいをかえす)

馮膺派と李厳派の対立

馮膺(ふうよう)は早く白帝事件を解決したいと思っていました。

荀詡(じゅんく)は司聞曹に戻り、李邈(りばく)にだけ曹魏の間諜・燭龍(しょくりゅう)について報告。ところが李邈(りばく)は燭龍の情報を暴露してしまうのでした。

感想と解説

蜀漢内部では方針に違いから馮膺と李厳・李邈の派閥が対立しています。

荀詡は馮膺(ふうよう)に疑念があって燭龍のことは言ってなかったようですが。李邈が情報をバラしてしまったので荀詡は困惑してますね。せっかくの荀詡の活動も馮膺と李厳・李邈派の争いに利用されているようです。敵のスパイが暗躍しているというのにこれでは勝てるものも勝てなくなりますね。

 

陳恭が糜冲にすり替わる

陳恭(ちんきょう)と糜冲(びちゅう)は蜀漢の国境・陽平関まで来ました。陳恭は糜冲を始末。彼にすり替って五仙道のメンバーと会い、五仙道の長老・黄預との面会を求めました。

感想と解説

五仙道は宗教でまとまった秘密結社。実際に中国にはこういう組織が各地にあります。中国に限らず歴史上も宗教団体のメンバーは様々な所で活動しているのでスパイになりやすいです。このドラマでは五仙道は曹魏と繋がっていて蜀漢内で活動しているみたいですね。

現実に曹操は黄巾軍のメンバーでも従順な者は許して仲間に加えています。宗教団体だろうと使える者は何でも使うのが曹魏の伝統かも。

 

借屍還魂(しゃくしかんこん):屍を借りて魂を還す

中国南北朝時代の兵法書「兵法三十六計」にある計略のひとつ。

すでに死んでいるもの、力を失っているものを持ち出して大義名分にすること。王朝の再興を名乗るのはだいたいこのパターン。敵を滅ぼして自分のものにすることも意味します。

ドラマでは陳恭が糜冲を亡き者にしてすりかわっているのでそのことを意味するようです。

 

第7話 天を瞞きて海を過る

(てんをあざむきて うみをわたる)

白帝の調査を早く終わらせたい馮膺

荀詡は北伐の失敗は白帝の情報がすり替えられていたからと考え、孫令が怪しいと考えます。でも馮膺はその失態が明らかになれば北伐を進める諸葛亮の立場が危なくなると考え、その調査を早々と終わらせるつもりでいました。

感想と解説

歴史上も諸葛亮は曹魏を討つ北伐の推進派。それに対して李厳は諸葛亮に批判的です。

ドラマでも李厳とその腹心の李邈は諸葛亮に弾劾を起こして責任追及しようとしていますし。馮膺は白帝の件を李厳に利用されて権力争いの材料にされるのを恐れています。とはいえ白帝の情報がすり替えられた事件の真実を追求したい荀詡としては納得いきませんよね。

 

妻が宗教団体の聖女に?

陳恭は五仙道の本拠地に到着。曹魏から派遣されたと伝えました。陳恭が五仙道の祭祀に参加すると信徒に囲まれた聖女の姿が。ところがその聖女は妻の翟悦(てきえつ)でした。

翟悦は五仙道の大祭酒・大祭酒・黄預(こうよ)の信頼を受けていました。

感想と解説

翟悦は陳恭の妻。彼女も蜀漢の間諜です。夫婦で間諜をしているんですね。陳恭は任務で曹魏に侵入している間も妻のことを想っていました。でも翟悦にも間諜の仕事があるので五仙道に潜入していました。翟悦は個人的にも黄預に気に入られているようですが。陳恭としては不安でなりませんよね。

 

瞞天過海(まんてんかかい):天を瞞きて海を過る

同じことを何度も繰り返して敵を慣れたり、なんでもないことのように見せかけて油断したところで行動を起こすこと。

ここでいう天とは天子=皇帝のこと。唐が高句麗遠征したとき。太宗皇帝が船に乗るのを嫌がったので、船を屋敷のように偽装して皇帝を騙して船に乗せて海を渡ったことから。

 

第8話 水を混ぜて魚を摸る

(みずをまぜてさかなをさぐる)

五仙道の大祭酒 黄預(こうよ)は糜冲と共に出発した陳恭が蜀漢の間諜・白帝だと聞かされ。眼の前にいる糜冲が本物なのか疑います。黄預は曹魏から使者が来たと嘘をつき、陳恭の動きを探るのですが。陳恭はなんとか切り抜けます。

感想と解説

陳恭が白帝という情報がここまで。曹魏の諜報網は侮れません。陳恭は妻の翟悦の協力も得てなんとか疑いを晴らそうとします。陳恭が偽の暗号を言って使者を困惑させる場面もありその度胸には恐れ入れいました。結局、黄預は自分で仕立てた使者を始末することに・・・使者の役も気の毒。

殺人犯にされた馮膺

廖会(りょうかい)が殺され秘密の暗号を記した木版が盗まれました。狐忠は馮膺が犯人だと言って捉えます。李邈は荀詡をこの事件の主審に推薦。李嚴の指示に従うよう要求するのでした。

感想と解説

狐忠は荀詡の説明も聞かず、一方的に馮膺を犯人扱いしています。あきらかに馮膺を陥れようとしていますね。荀詡はまだ不明な事が多いので馮膺が怪しいとはいえないと想っていますが、狐忠の言い分を認めるしかないのでしょうか。

 

混水摸魚(こんすいぼぎょ):水を混ぜて魚を摸る

敵軍の内部を混乱せさて弱らせたり判断能力を低下させ。自分の望むように仕向けること。
敵国にフェイクニュースを流し、自国に有利な候補を当選させるのはこのパターン。中国やロシアの得意技。

 

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