中国ドラマ「始皇帝 天下統一」の36・37・38・39・40話ネタバレとあらすじ感想紹介記事です。
朝廷では相変わらず呂不韋が力をもっているのですが。
趙姫の後ろ盾のもと嫪毐が力を付け、朝廷の人々も嫪毐に取り入ろうとするようになりました。
呂不韋と趙姫の仲は険悪に。
李斯は嫪毐のもとに贏虞を送り込むのでしたが。
「始皇帝天下統一」のあらすじとネタバレ・感想を紹介します。
始皇帝天下統一 番組情報
原題:大秦賦
2020年、中国
全78話
原作小説:大秦帝國之東出
作者:孫皓暉
始皇帝天下統一の主要人物
・嬴政(えい せい)
秦の荘襄王の長男。後の始皇帝。
演:張魯一
・呂不韋(りょ ふい)
演:段奕宏
・趙姫(ちょうき)
演:朱珠
・嫪毐(ろうあい)
演:葉項明
第36話 異なる備え
嬴政たちは武器庫を視察。
底にあった武器にはすべて呂不韋の名前が刻まれてありました。
何で国の武器に呂不韋の名前が刻まれているの?
呂不韋の名前が刻まれた武器は実際に出土しています。
本物の呂不韋も相邦(宰相)でしたし、まだ若い嬴政に代わって政治を動かしていました。かなり権力を持っていたようです。
呂不韋が命令して造らせたのは間違いないでしょう。でも宰相の立場でわざわざ自分が造らせたのを武器に刻ませるのは、自己顕示欲が強すぎるように思えますね。
ドラマの李斯たちが不愉快に思ったのは当然でしょう。
趙姫は嫪毐にせがまれて土地と「長信候」の爵位を与えました。
嫪毐はどこまで図々しいんだ。
嫪毐の欲が止まりませんね。
でも趙姫も呂不韋の力が大きくなりすぎているとは思っているでしょう。呂不韋に対抗させるためにも嫪毐に力を持たせるのは仕方ないかも知れませんね。
でもまあ嬴政にとってはどちらの力が強くなっても不愉快でしょうね。
第37話 魏への条件
嫪毐が「長信候」になり、役人や要人たちがお祝いに駆けつけました。
嫪毐にはこんなにも大勢の知り合いがいたのか!
大臣クラスは少ないですが、各役所で責任ある地位についている役人は何人もいるようです。魏国の使者まで来ました。
朝廷の実力者の嫪毐と親しくして甘い汁を吸おうとしている人たちが群がっていますね。
嫪毐の影響力は着実に大きくなっているようです。
樊於期が魏の垣城、蒲陽を攻め落としました。慌てた魏王は秦に使者を送ります。
そこで嬴政は魏にいくつかの条件を出します。
それは魏が秦の文字と度量衡の単位を使うこと。魏に通じる道を造ることでした。
城ではなく、文字と単位なんだね。
嬴政は天下統一を目指していますから。文字や単位の統一は将来的な領土経営を見越した作戦ですね。
文字は民族や国の自主性の象徴。現代でも文字や文化を失った民族は滅びるといいます。人の肉体は残っても頭の中が征服されたらその民族はいないのと同じ。
領土的な侵略より文化的な侵略の方が後々の影響が大きいのですね。
現実の始皇帝の功績で大きいのは文字と単位の統一でした。これでそれまでバラバラだった中華が一つになりました。秦以降も分裂しましたが、また統一されています。
ローマ帝国以降、文字や単位を統一できなかったヨーロッパに統一国家ができなかったのとは対照的です。
第38話 妥協
姚賈は秦王 嬴政に呂不韋の考えを伝えました。嬴政はまず呂不韋の考えに従って親政を行うことにします。
まずは親政を始めるのが先ってことだね。
嬴政としても呂不韋の影響が残るのは不満だと思いますが。親政を始めないことにはどうにもなりませんからね。
嫪毐もいますから、ここで呂不韋を敵にするのはよくありません。後のことは、自分が政治を動かせるようになってから徐々に変えていけばいいという判断でしょう。
羋華が男子を出産。嬴政に長男が誕生しました。
嬴政は大喜びだね。
後に始皇帝の後継者になる扶蘇(ふそ)ですね。
歴史上は生母はわかっていませんが。楚国出身者ではないかと言われています。
このドラマでもその説を採用して楚出身の羋華が母になってます。
第39話 関内侯と呂不韋
王族の長老 関内侯が咸陽に戻ってきました。
気難しそうな爺さんだね。
彼も嬴一族のためを思って行動しているのですけど、なかなか頑固ですね。
今の朝廷は呂不韋や嫪毐が力をもっているのですけど、嬴政には王族の支持があります。呂不韋といえども、王族は蔑ろにできません。
呂不韋は嬴政や趙姫とうまくやっていくためにも、王族に接近しようとしていますが。なかなか関内侯は呂不韋の言い分を聞いてくれそうにありませんね。
関内侯は嫪毐とつるんでいる嬴虞を一族から排除しようとします。でも嬴政は断ります。
嬴虞を嫪毐に送り込んだのは理由があるしね。
ところが嬴虞が暴走し始めました。嬴政に注意されましたが、それで大人しくするような人物ではありませんからね。
何と関内侯を捕らえるという暴挙に出てしまいます。
第40話 怒りの頂点
関内侯は贏虞の拷問を受けて死亡。嬴傒は怒り、呂不韋は愕然とします。
嬴傒を恨む嫪毐は嬴傒の夫人を辱め、夫人は自害。嬴傒は怒り狂います。
ヒドい。
もはや嫪毐は王族にも敬意をもたず、自分が王になれるかのように錯覚してますね。このドラマの嫪毐はほんとヒドい。
贏虞もやり過ぎです。彼らはもう重臣でも王族でもなく、ただの悪党ですね。
趙姫は嫪毐に贏虞を突き出すように言いますが嫪毐は拒否。
贏虞は嫪毐と趙姫の秘密を嬴政にバラしてしまいます。
ついに嬴政が知ってしまったよ。
もともと贏虞は理由があって嫪毐に近づいたのですしね。その贏虞が問題を起こして嬴政も頭が痛いところ。
さらに母の醜聞を知ってしまいました。許せないでしょうけど、できれば隠したいでしょう。
嬴政はいったいどうするのでしょうか?
次のエピソード>
<前のエピソード
コメント