韓国ドラマ「赤い袖先」テレビ版の第25・26・27話(最終回)のあらすじとネタバレ感想の紹介です。
いよいよ最終回です。
テレビ放送版の内容です。ネット配信やDVD版とは構成が違います。
和嬪ユン氏は大妃キム氏にドン・ドギムが男と会っていると伝えました。
正祖 イ・サンは流刑中の大妃の兄キム・グィジュが病気になったと聞かされ。大妃への孝行のためにキム・グィジュを都に呼び戻すよう勧められます。
サンは大妃に会いキム・グィジュを呼び戻すのではなく、現地に医師を派遣することを伝えました。グィジュを呼び戻せばサンの政治に反対するからというのが理由でした。
その後、大妃に言われてサンは和嬪のもとに行きました。そこには大妃もいました。和嬪は大妃の前でドギムが男と情を交わしていると言います。大妃は流罪になっている兄を都に呼び戻せばドギムも助かると取引を持ちかけますが。サンはドギムを信じると言います。
するとそこに恵嬪がドギムを連れて現れました。ドギムが会っていたのはドギムの兄ソン・シクでした。ドギムの疑いは晴れました。
そしてサンはドギムを側室にすると決めたのでした。
赤い袖先 登場人物
イ・サン(李祘)/世孫・正祖
演:ジュノ(2PM)
子役:イ・ジュウォン
ソン・ドギム(成徳任)/宜嬪 成氏
演:イ・セヨン
子役:イ・ソラ
ホン・ドンノ(洪徳老)
(諱:グギョン(国栄))
演:カン・フン
子役:チェ・ジョンフ
第25話
ソン・ドギムは正祖 イ・サンの夜伽を命じられました。ドギムもサンを受け入れます。翌日。ドギムは尚宮になり、3人の仲間もドギムに仕えることに。でも宮女仲間のギョンヒはドギムに王様を信じないようにと言います。
それから10日間。サンはドギムの所に通ってきませんでした。宮女の間ではすでに噂になっていました。ドギムは不安になりますが、そこにサンがやってきて抱きしめます。
その後もサンはドギムのもとに来ました。やがてドギムは体調を崩し懐妊していたことがわかりました。喜んだサンはドギムを宜嬪(ウィビン)にします。
月日が流れ。
正祖イ・サンと宜嬪ソン・ドギムの子。文孝世子が麻疹にかかり命を落としそうになっていました。麻疹にかかったことがなく妊娠中の宜嬪はわが子に近づくことができません。自分の居室に戻されます。
しかし文孝世子はサンの腕の中で息絶えました。世子の死を知らせるドラの音が響き、宜嬪はわが子が死んたことを知ります。
感想
何?この時間の流れの速さ。ドギムが側室になったと思ったらもう息子が死んでしまいました。
韓国時代劇によくある出産シーンはありませんね。それはいいんですが。ドギムやサンが子供の誕生を喜ぶ場面もなく、子供と触れ合う場面も子供の成長を喜ぶ場面もなし。
いきなり子が死んで嘆く場面。これじゃあサンとドギムにとって子供がどれほど大切にしていたかがわからないよ。
第26話
宜嬪ソン・ドギムはわが子の文孝世子を無くし落ち込み寝込んでいました。
そこに正祖イ・サンがやってきて、子をなくしたのは他にもいる。王族として毅然とした態度でいるようにと言います。宜嬪はそれは分かっていても、納得できません。
ある日。友人のボギョンからヨンヒが密かに子供を身ごもって流産し、今は投獄されていると聞かされます。ドギムは牢獄に行きヨンヒに会いました。後悔はしていないというヨンヒに、宜嬪は自分のことしか考えていなかったとくやみます。
大妃キム氏の兄が流刑先で死亡しました。大妃は妹であっても兄の弔問に行けないと悲しみ。王宮は華麗な牢獄だと言います。
サンが熱を出して倒れ、ドギムがかつてのように詩経を読み聞かせて寝かしつけようとしました。ところがドギムは倒れてしまいます。サンが付き添って看病しますが宜嬪は目を覚ましません。しかしサンには政務があり。ドギムの世話を尚宮に任せます。
やがて宜嬪は目を覚ましました。死を悟った宜嬪は友をよんでほしいとソ尚宮に頼みます。しかしやってきたのはサンでした。自分よりも友が大切なのかと納得のいかないサン。
やがて宜嬪は息を引き取り・・・
感想
大妃が語った王宮は華麗な牢獄。これがこの作品を通して流れるテーマになってますね。暎嬪や堤調尚宮、ドギムや大妃まで。地位が高くても後宮の女は王や宮中のしきたりに縛られ自分で決めることができない。自分の生きたいように生きられない辛さがずっと横たわっているように思えます。
結局、ドギムが最後に会いたかったのはサンではなく女友達。夫にしてみればショック。でもこのサンはモラハラ夫だから仕方ないね。現実にもありそうな話で怖い。
ところで最終回を残してドギムが死んでしまいました。このあと何するの?
第27話(最終回)
宜嬪の死後。年月が流れ。正祖イ・サンは世継ぎを残すため新しい側室を迎えました。サンは宜嬪を忘れようとしています。そのためサンが選んだ新しい側室・嬪綏は宜嬪に似てない人でした。
サンの治世は太平聖代と呼ばれました。サンはお忍びで外を歩き。老人と話をしました。老人は4代の治世を見てきましたが今が一番いいと言います。
宜嬪を忘れられないサンは宜嬪を知っている者を呼びました。やってきたのは提調尚宮になったペ・ギョンヒでした。ギョンヒは宜嬪の遺品を持っていました。サンは宜嬪は自分だけのものだと言ってギョンヒにその遺品を差し出させます。ギョンヒから宜嬪の本当の心を聞きましたが、サンは人の口から宜嬪の気持ちを聞きたくはないと言います。
やがてサンにも最期のときが訪れました。思い出すのは若いころにドギムとすごした楽しい日々の思い出でした。
終わり
最終回までの感想
オリジナルは全17話。それを日本でのテレビ放送用に27話に分割しています。オリジナルでは最終回の第17話は100分もありました。日本のテレビドラマだとCM含めて50分くらいなのでとても収まりません。
日本放送版は最終回がヒロインの死後の話になってしまいました。後日談が長すぎ。
ドラマ全体の感想としては、王に人生の決定権を握られて暮らす後宮の女性の悲しさを表現するという狙いはいいけど。後半はドギムとサンがお互いの感情をぶつけ合うだけの場面が多く。なぜそう思うのか?とか理由や経緯が省かれているので分かりづらい。
サンはモラハラ男。ドギムも考え方が現代人すぎ。ドラマのサンに感情移入できる人はDV被害に遭いやすいか、モラハラする側かも?とかよけいな心配をしてしまいました(あくまで個人の感想です)。
テンポが遅くセリフが長く男が自己中気味なところは中国ドラマみたいでした。
ちなみにサンが最終回で会った老人を演じてるのはドラマ「イ・サン」で英祖を演じたイ・スンジェ。
ドラマとしては「イ・サン」の方が楽しめましたけど作品の方向性が違うし。正祖はパワハラ&DV夫の思悼世子の息子だし、粛清の多かった正祖時代を考えれば「赤い袖先」の方が現実の正祖に近いのかも?と思いました。
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