[麗王別姫]慕容林致 の ネタバレ

麗王別姫2 ドラマ人物

中国ドラマ「麗王別姫」で主人公・沈珍珠(しん・ちんじゅ)の親友として登場するのが慕容林致(ぼよう・りんち)です。

慕容林致(ぼよう・りんち)は実在した人物ではありません。

直接モデルになった人も見あらないように思えます。

でも、もしかすると「あの人物」のもう一つの可能性かもしれません。

ドラマの慕容林致の紹介と。もうひとつの可能性について紹介します。

慕容林致は架空の人物なので人物紹介するとあらすじの紹介になってしまいます。ドラマのネタバレも含まれているのでご注意ください。

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慕容林致のネタバレ

慕容林致(左)と建寧王

慕容林致(左)と建寧王

慕容(ぼよう)家の娘。

沈珍珠とは幼い頃からの親友。優しい性格の娘。

慕容林致は医術を身に着けていて「濟世堂」を開いて、貧しい人たちの治療を無料で行っていました。

唐の時代。両家の娘たちから皇子や皇孫のお妃や側室・女官を選ぶ制度がありました。

その制度で沈珍珠とともに入宮。

塀から落ちた建寧王・李倓(り たん)を偶然治療したことから、李倓に気に入られ。建寧王妃になります。

宮中入りした後。

皇太子・李亨(り きょう)の脈をとったところ李亨にはすでに生殖能力がないことがわかりました。

(脈で何でも分かってしまうは中国韓国ドラマのすごいところ)

そして寺の裏山で薬草を採っていたところ、太子妃張氏が見知らぬ男(実は史思明)といるところを偶然見てしまいます。

慕容林致は張皇太子妃の秘密を知ってしまったので、誘拐されて殺されそうになります。命は助かったものの、怪我をした慕容林致、人買いに連れ去られてしまいます。

その後、彼女は茶屋で監禁されていたところを李倓に助け出されます。拉致事件の影響でかつてのような仲には戻れません。さらに林致の肌に「娼」の焼印があるのをみつけた李倓は怒ってしまい、林致を追い詰めていきます。

李倓は皇太子・李亨から林致との離縁を命じられます。王府においておけば玄宗からいずれ賜死させられるというのが理由です。

離縁状を渡された林致は生きる気力を失い自害を試みます。沈珍珠によって命は助かりました。そして李倓との離縁を決意。

沈珍珠とともに広平王府に来た林致は疲労で倒れてしまいます。目覚めた慕容林致は李倓と出会ってからの記憶を忘れていました。

軍医として赴いた陣営で李倓と再開。林致は李倓を恐れるようになります。

林致の苦しみを知った李倓は部下に林致を守らせつつも、自分は林致とは距離をおくことにします。

 

前半の癒やし系キャラから一転。このまま李倓と添い遂げるのかと思えば。後半は過酷な人生になってしまいます。

例え無事だったとしても。李倓も悲惨な最期をむかえるので幸せな一生にはならないのですが。

慕容氏とは

ドラマの中では触れられていませんが。
慕容林致の出身一族と思われる慕容氏について紹介します。

慕容(ぼよう)とは変わった姓ですね。
というのも、慕容は鮮卑(せんぴ)の姓なのです。

鮮卑は遊牧騎馬民族のひとつ。
匈奴に追われてモンゴル高原の東の端においやられた東胡の子孫。大興安嶺山脈の付近に移住。最初は鮮卑山を本拠地にしたので鮮卑と言われます。

後漢の終わりから三国時代にかけて鮮卑や遊牧民族が中原へ移住を開始しました。

鮮卑には拓跋部、宇文部などの部族があって有力な部族の仲には慕容部というのがありました。

五胡十六国

三国時代が終わって五胡十六国時代になると。

慕容部は前燕・後燕・西燕・南燕を建国しました。その後は戦乱の中で慕容氏の国は滅亡。

かつての慕容部の人たちが名乗ったのが慕容姓です。

慕容一族はその後も五胡十六国や南北朝の時代も生き続けました。

唐は鮮卑の血を受け継ぐ人々が作った国です。独孤もそうですが、この時代に鮮卑系の慕容姓の貴族がいても不思議ではありません。

現在でも慕容姓はあります。

慕容部の人は肌の色が白かったといわれ。慕容部の女性を妾にしたがる漢人もいたと言われます。

もうひとりの沈珍珠?

「麗王別姫」の「慕容林致」の話に戻します。

最初は、実在しないにもかかわらずなぜこのような不幸なキャラを設定したのかわかりませんでした。でもドラマを見終わって思ったのは。

これはもうひとりの「沈珍珠」だと思いました。

沈珍珠のモデルになった沈氏は安碌山の反乱で都に取り残され、反乱軍に捕まり。安碌山のいる洛陽で投獄されました。

その後、広平王・李俶が長安・洛陽を奪回しますが長安には入れてもらえず洛陽に待機させられます。事実上の軟禁状態です。

一度賊軍の手におちた妃は、将来皇帝になることが予想される皇子(李适・後の徳宗)の母にふさわしくないとされ。会うことは許されない。

というのは中国王朝ならありそうなことです。

長安・洛陽奪回後の広平王・李俶がどんなに沈氏に会いたいと思っても。
粛宗・李亨や張皇后は絶対会うのを認めなかったはず。

その後、史思明の反乱で洛陽が占領されると行方不明になります。
広平王と沈氏は二度と会えなくなってしまった。

ということでしょう。

でも、ドラマ「麗王別姫」では安史の乱のあとも沈珍珠は生存し続け、広平王とともに大活躍します。ほとんど「沈珍珠」の名前だけ使った別人です。

歴史上の沈氏はドラマの慕容林致のような境遇になってもおかしくない状態でした。

それを考えるとなぜこのようなキャラが設定されているのか意味がありそうです。

ドラマ製作者の考えを想像してみると。

現実にはありえないけどドラマの都合で作った「活躍するヒロインとしての沈珍珠」と、似たような境遇にあったかもしれない歴史上の沈氏の両方の可能性を暗示しているようにも思えます。

慕容林致はもうひとりの沈珍珠かもしれません。

 

歴史上の沈氏の紹介はこちら↓

沈珍珠(睿真皇后)唐に実在した幻の皇后
麗王別姫のヒロイン「沈珍珠」は唐の時代に実在した人物。 11代皇帝・代宗の側室で12代皇帝徳宗の生母です。 珍珠は本名ではなく愛称です。真珠のように美しかったことから「珍珠」と呼ばれました。中国語では真珠は「珍珠」と書きます。 ...

 

ドラマ

麗王別姫 2017 、中国 演:喬詩語

 

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