中国ドラマ「夢華録(むかろく)」第36・37・38・39話のネタバレとあらすじ感想の紹介記事です。
顧千帆は蕭欽言が趙盼児の父にしたことを知ってしまいます。顧千帆は後ろめたさのあまり会えなくなってしまいました。
趙家のことについては顧千帆に責任はありません。でも親や家が何よりも大事にされる社会です。父の仇になってしまった蕭家の血を引く自分が趙盼児にふさわしい人間に思えなくなったのでしょう。
でも一人でウジウジとしているのは顧千帆らしくないですね。
一方、欧陽旭は夜宴図を持ち出して皇后を非難したものの、皇帝は欧陽旭の思い通りにはなりません。皇帝は皇后の素性を知っているからです。
雷敬の働きかけもあり皇后の地位は守られ。斉牧ら反皇后派が皇帝の信頼を失いました。
ここまで策を弄してのし上がろうとした欧陽旭もここで終わりでしょうか。
でもこれで終わる欧陽旭ではありませんよね。次は何を企んでいるのか気になります。
夢華録(むかろく)の登場人物
・趙盼児(ちょうふんじ)ヒロイン
演:劉亦菲(リウ・イーフェイ)
・顧千帆(こせんはん)皇城司
演:陳曉(チェン・シャオ)
・孫三娘(そんさんじょう)/趙盼児の親友。
演:柳岩(リウ・イエン)
・宋引章(そんいんしょう)/趙盼児の親友。
演:林允(リン・ユン)
・欧陽旭(おうようきょく)/趙盼児の婚約者
演:徐海喬(シュー・ハイチャオ)
・高慧(こうすい)
演:嘉澤
第36話 黄色い花に託す想い
欧陽旭は夜宴図を使って皇后を非難したものの、何の変化もありません。
焦った欧陽旭は高慧を脅して高妃を通して皇帝に会わせるように要求するのでした。
どこまでも卑劣な奴。
欧陽旭は最初は小物みたいなやつでしたが、悪役らしくなってきましたね。彼の役人としての出世は断たれたも同じです。なにふりかまってられないって感じですね。
でも高家との関係はもう終わりです。
趙盼児は邸報を調べていくうちに、父・趙謙の死に蕭欽言が関わっていたことを知ります。
趙盼児もショックをうけただろうね。
これで趙盼児も、顧千帆の苦しい立場をわかるようになったでしょう。
涙を流して打ちひしがれている趙盼児を、宋引章が彼女なりに励ましています。もちろん宋引章には趙盼児の事情はよくわからないでしょう。でも宋引章も苦労していますから趙盼児の気持ちが分かるのですよね。
それにしてもあの宋引章も少しは成長したんだなと思わされます。
あとは、親は親。自分は自分。と割り切れるかですよね。
儒教圏の中国ではそれは難しいはずですが、趙盼児はそれを乗り越えました。やはり大事なのは自分たちがどう思ってるかですよね。
第37話 募る憎しみ
欧陽旭は地方の小さな州の副知事に異動になりました。官職に大きな影響はありませんが、欧陽旭は耐えられません。
顧千帆と斉牧のせいだと逆恨みしてるけど。
自分のしたことがわかっているのでしょうか。皇帝が皇后の過去を知らないとでも思っているのでしょうかね。
欧陽旭は賄賂の資金を作るため屋敷を売り払うことに。徳叔が阻止しようとしますが、激怒した欧陽旭は徳叔を撲殺してしまいます。
もう狂ってるよね。
そばにいるものから見れば頭がおかしくなったんじゃないかと思いますよ。
十分寛大な処分ですけどね。そこまでして都に残りたいかなと思います。
潘楼の主人と他の者たちは永安楼を排除しようと計画。妨害工作によって趙盼児は怪我をしていしまいます。永安楼には次々とトラブルが起こるのでした。
顧千帆と趙盼児の関係はもどったものの。そうなると趙盼児に想いをよせていた池蟠との関係が微妙になってしまいますね。さらに競合店の妨害もあってトラブルが続出。池蟠は役に立たないし。
宋引章が意外な頑張りを見せていますが大丈夫でしょうか。
第38話 背後に潜む者
傅子方は孫三娘と杜長風の関係を知って自暴自棄になりますが。
宋引章に川に落とされ、孫三娘から諭されたこともあり謝罪。母と子は和解しました。
子供からしたらショックだとは思うけどね。
だからといって女は夫や子に従えという儒教の理屈を持ち出しても説得力はありません。今の傅子方にはそれを言う資格すらない。
まあ、子ども心としては母の恋人をすぐに受け入れるのは難しいかもしれませんけど。
杜長風が傅子方に好かれるタイプなら良かったのですけどね。
侍衛司の張允が顧千帆を逮捕。顧千帆を夜宴図の偽物を作った犯人に仕立てようとしていました。
皇城司を捕らえることもできるんだね。
宋朝は権限が分散しているので、どこかが飛び抜けて強い力を持っているわけではありません。
皇城司・副使は皇帝直属ですが五位なのであまり身分は高くない。侍衛司は皇帝の護衛部隊を管理する部門。警察組織ではありませんが、皇帝や皇后を陥れようとしたという大義名分があれば動けるのでしょう。
それにしても五品の役人が商人を妻にしたというだけで批判を浴びるとは。窮屈な世界ですよね。
あと、欧陽旭の狂人ぶりが止まりません。
第39話 決死の直訴
捕らわれて拷問を受けていた顧千帆は、雷敬たちの口添えもあり皇帝の命令で釈放されました。
趙盼児は欧陽旭に対して訴えを起こします。ところが欧陽旭が皇后に取り入っていたので訴えは却下されてしまいます。
皇后もよく欧陽旭に味方する気になったね。
自分を陥れようとした人物ですけどね。
利用価値があると思ったのでしょう。
そこで趙盼児は登聞鼓院に訴え出ました。
登聞鼓院は役人や民の冤罪を直接訴え出ることができる所です。普通は様々な手順をふまないといけないのですが、それをしていたら間に合いません。ただし登聞鼓院に訴えるにもリスクはあって、杖刑20回になってしまいます。
ここでも皇后派の妨害が。
杖刑は普通は臀部(お尻)ですが、背中に杖刑くらったら死にますよ。
皇帝が皇后を止めさせましたが。「大宋宮司」の真宗だったらこんなことできませんよね。
皇后は自分が不当な扱いを受けていると思ってるみたいです。
出自が出自だけにいろいろ思うところがあると思いますけれど。そういう人って「自分が苦しめられている」と思ってるから、他人の気持ちがわからないんですよね。
「大宋宮司」の劉皇后がいい人に描かれすぎているのでギャップを比べてみるのも面白いです。こちらの劉皇后もありだと思います。
夢華録 36~39話の感想
物語もクライマックスが近づいてきました。
ドラマ開始から趙盼児と因縁のある欧陽旭の暴走が止まりません。
ますます悪人らしくなってきましたね。大きな陰謀を描くドラマではなくて庶民の生活が中心のドラマなので事件も小粒になってしまいがちですけど。ここまで悪人に徹してくれるとむしろ潔さすら感じます。
日本のドラマにはあまりこういうタイプはいないから新鮮です。
あとはキッチリを落とし前つけてくれればいうことなしです。
それにしても欧陽旭が陥れようとしていた劉皇后が欧陽旭の味方になるとは……
劉皇后も不満が溜まってるみたいなので、欧陽旭が利用できるコマに思えてるのでしょうね。
さて残す所は最終回のみとなりました。
趙盼児と顧千帆はどうなるのでしょうか?
欧陽旭にはどんな裁きが下るのか楽しみです。
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