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夢華録(むかろく)の皇后 劉婉のモデル 章獻明肅皇后 劉氏

北宋真宗正室側室 4.2 宋の皇后・側室・公主

中国ドラマ 夢華録(むかろく)に登場する皇后 劉婉(りゅうえん)にはモデルがいます。

劉婉のモデルになったのは 北宋の第3代皇帝 真宗の皇后。

章献明肅皇后 劉氏です。

劇中の皇后劉婉は女主と呼ばれ朝廷でも力を持つ存在です。朝廷内では臣下たちは皇后派と反皇后派に分かれて対立。反皇后派は皇后劉婉を陥れようとしています。

ドラマ「夢華録」の皇后劉婉とモデルになった章献明肅皇后 劉氏はどのような人物なのか紹介します。

 

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夢華録の皇后 劉婉

皇后は武則天の再来?

ドラマの中の皇后 劉婉は権力欲の強い女性として表現されています。

ドラマ冒頭でもいきなり

「女主は勢いを増し、武后を目指す」

なんて言われています。

宋の歴史上。女主と言われるほど力を持ち、則天武后と比較される人物といえば 章献明肅皇后 劉氏が真っ先に思い浮かびます。

皇后の名前は劉婉(りゅうえん)。

 

ドラマのキーアイテム。夜宴図に書かれていた名前は彼女の本名でした。

夫の皇帝は道教に夢中でろくに政治に興味をもたない。封禅なんかしたりしています。そのせいもあり皇后が政治に口出しするようになってしまいます。

でも二人の仲はよさそう。

というか皇帝が甘やかすからそうなるのですけどね。

そんな有り様ですから朝廷は反皇后の「清流派」と「皇后派」に分裂。派閥争いが起きています。

ドラマの鍵になる夜宴図(やえんず)のも皇后を貶める内容なのだとか。

 

皇后の素性は低い身分だった?

劉婉は妓女出身。でもその過去は公表してません。そのため皇后は素性を偽ったとして訴えられてしまいます。

あと臣下と関係をもったとか妃嬪を貶めるお決まり噂もあります。

でも皇帝と皇后の絆は強く。そのくらいでは皇帝は動揺しません。

とはいえ政治に介入する皇后を苦々しく思う人は朝廷内に大勢いますし、最後にはさすがの皇帝も皇后を叱る場面も。

皇后が改心するかどうかはドラマを最後までみてのお楽しみ。

 

 

皇后 劉婉のモデル 章献明肅皇后 劉氏

劉婉のモデルは劉娥

とここまで書けば「大宋宮詞」などの宋朝ドラマを見ている人なら気付いたかも知れません。

そうです。皇后 劉婉のモデルは「大宋宮詞」の劉娥と同じ人物。

 

章献明肅皇后 劉氏 がモデルです。

3代皇帝 真宗 趙恒の正室ですね。

劉娥(りゅうが)の名前で覚えている人もいるかも知れません。

でも劉娥は本名ではないです。ドラマの設定ですね。

民話などでは劉娥を使ってることがあるので現代のドラマでも劉娥を使ってることは多いです。本当の名前ではありません。

 

則天武后の再来?

 

章献明肅皇后 劉氏は夫の真宗が病気がちのため代わりに決済を行なっていました。

そのため皇后に権力が集まってしまいます。人事や様々な決定事項も皇后の意見が強く影響するようになりました。

そうなると皇后に反発する重臣が出てきます。

ドラマでは皇后派と反皇后派の清流派に分かれています。

史実でも劉皇后を支持する重臣と反対する重臣に分かれて争っていました。

でも劉皇后自身も武則天のように自分が皇帝になるつもりはなく。劉皇后の権力も真宗が与えたもの。劉皇后に武則天のような力はありません。

臣下たちの不安は思い過ごしだったわけです。

でも政治に何かと介入して都合の良い人事や決定をする劉皇后を快く思わない人は多かったのです。

 

劉皇后の衝撃の過去

平民で芸人だった

ドラマでは皇后はかつて妓女だったと言われてます。

史実ではどうだったかというと。

庶民出身。劉皇后は太鼓が上手だったので若いころは芸人だっと言われます。

ドラマの宋引章のように賤民の身分で官妓になっている人とは違い。庶民の立場で生計をたてるために芸をしていたようです。

 

夫に売られて親王の妾になる

劉氏は銀職人の龔美と結婚しました。でも生活が苦しかったので龔美は劉氏を襄王 趙恒に売りました。

宋では妻や娘を売ることが行われていて。皇族がその売買に関わることもあったのですね。

もちろん父の太宗は怒ったものの、趙恒は劉氏を手放しませんでした。

妻の劉氏を売った龔美はその後どうなったかというと。

なんと劉皇后から劉の姓をもらって「劉美」と改姓。劉皇后の親族ということにして臣下になりました。

劉皇后は親族が少ないので思い通りに動く手下が欲しかった。そこでかつての夫を配下にしたわけです。

売った妻のパシリになった劉美の心境はどうだったのでしょうか?

だから「かつて臣下と関係をもっていた」は間違いではないです。昔の話ですけどね。

このへんのいきさつは大宋宮詞ではバッサリ削除されて。なんだかいいように変えられてしまってました。

皇后が賤民だったというドラマの設定も衝撃的ですが。

平民なのに夫に売られて親王の妾になった。という史実も衝撃的です。

 

李氏の息子を我が子にする

劉皇后といえば真宗の側室の李氏の息子を我が子にした。

というエピソードが有名。当然、劉氏だけではそんなことはできませんから。真宗もグルになっての犯行なのは間違いありません。

おかげで李氏は地位の低い側室のまま隔離された状態で一生を終えました。李氏に「宸妃」の称号が与えられたのは死後です。

李氏の息子・趙禎は劉皇后を実の母だと思って生きていたわけで。

仁宗 趙禎は即位後に実の母が李氏だと知りショックを受けます。その後の経緯は「孤城閉」で描かれています。

 

興味のある方は見てみるといいでしょう。

以上。おおまかに紹介しました。

何かとエピソードの多い章献明肅皇后ですからドラマのネタにはなりやすいですね。

 

夢華録ではどのように表現されるのでしょうか。

最後まで皇后の動向には目が話せないようですね。

 

夢華録の記事

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