中国ドラマ「宮廷の諍い女(きゅうていのいさかいめ)」の第11~15話のあらすじ・ネタバレの紹介記事です。
18世紀の大清帝国。第5代皇帝・雍正帝が即位。
甄嬛が温侍医を呼んで調べてもらうと甄嬛の薬に誰かが毒を入れていることがわかりました。甄嬛が花穂と小印子を捕らえて尋問すると、2人は余氏に唆されたことを認めました。
華妃は2人が捕まったのを知って怒り、麗嬪は余氏を口封じするこよう提案しますが曹貴人は反対し、余氏を自害させるよう提案します。
甄嬛は雍正帝に余氏が自分を陥れたことを報告。余氏は冷宮に送られました。さらに甄嬛は余氏が大晦日の夜に倚梅園で自分になりすましたことを伝えます。雍正帝は大変怒って余氏に死を命じますが、余氏は死を拒んでいました。
甄嬛もこれ以上は追及する気はありませんが、安陵容は冷宮に向かい蘇培盛にあることをするように言うのでした。
番組情報
原題:甄嬛傅
2011年、中国
全76話
主な登場人物
甄嬛(しんけい)
演:孫儷(スン・リー)
ヒロイン、雍正帝の側室
雍正帝(ようせいてい)
演:陳建斌(チェン・ジュンビン)
清朝の第5代皇帝
沈眉荘(しん・びそう)
演:ラン・シー
雍正帝の側室
安陵容(あん・りょうよう)
演:タオ・シンラン
雍正帝の側室
華妃 年世蘭(ねん・せいらん)
演:蔣欣(ジャン・シン)
雍正帝から最も寵愛を受ける側室
皇后・烏拉那拉(ウラナラ)宜修(ぎしゅう)
演:蔡少芬(エイダ・チョイ)
雍正帝の皇后
果郡王(かぐんおう)
演:リー・トンシュエ
雍正帝の異母弟
第11話 亡霊騒動
余氏は死んだものの。甄嬛たちは余氏の影には何者かがいると疑いました。そして安陵容は麗嬪が霊の存在を信じていることを知り、小允子を女の幽霊に変装させ、後宮のあちらこちらに出没させました。
するとそれを見た後宮の人たちは余氏が亡霊になったのだと噂し合いました。麗嬪は亡霊が本物だと信じてパニック状態になり、ついに自分が余氏に薬を盛るように指示したことを話してしまいます。
慌てた華妃は麗嬪を連れ去ろうとして甄嬛たちと対峙しますが、そこに皇后がやってきて麗嬪を連れ去ってしまいます。
その後、真相を知った皇太后は麗嬪を冷宮に追放するよう命じしました。またこの事件には華妃も関わっていたため、皇帝は激怒。華妃が六宮を管理する権限を一時的に取り上げるよう命じました。
浣碧が亡き母を偲んで宮中の掟を破って紙銭を燃やしていました。すると曹貴人に見つかってしまうのでした。
第12話 同郷の侍医
夏が着ました。雍正帝(ようせいてい)は避暑のため妃たちをつれて円明園に向かいました。雍正帝は年羹堯(ねん・こうぎょう)の昔からの功績と力を無視できず、華妃も連れていきました。
果郡王 允礼も招かれました。果郡王は弓矢を披露。雍正帝を驚かせます。雍正帝の不安を感じ取った果郡王は、自分は力を求めず朝廷からは離れて暮らしたいと言います。
甄嬛が雍正帝の元を訪れると曹貴人は、かつて雍正帝が初めて甄嬛と会ったときのことを話しました。それを聞いた雍正帝は不愉快になりますが、甄嬛は機転をきかせてその場をしのぎます。
沈眉荘(しん・びそう)は、寵愛をうけていたものの子ができず。同郷の劉侍医を頼りました。甄嬛は彼には注意するように言いますが、沈眉荘は同郷だから問題ないと言います。
ある日。曹貴人が主催した晩餐会に出席した沈眉荘が吐き気をもよおしました。彼女を診察した劉侍医は沈眉荘が懐妊したと言います。雍正帝も喜びます。
第13話 蘇る梅妃(ばいひ)の舞
雍正帝は喜んで沈眉荘を嬪にしようとします。でも皇后は子供が生まれたからの方がいいとアドバイス。雍正帝も皇后の言葉を聞いて嬪にするのはやめ、代わりに恵の封号を与え「恵貴人」にしました。
沈眉荘と甄嬛は親しくして、子供の誕生を楽しみにしていました。でも安陵容は自分だけ取り残された気がして不安になります。
あるとき甄嬛は第四皇子 弘暦に出会いました。弘暦は雍正帝の親王時代、宮女の李金桂との間に産まれた皇子でした。でも雍正帝は弘暦を嫌っていました。甄嬛は弘暦がとても利発なのを知り励ますのでした。
温宜公主の誕生祝いの日。生母の曹貴人と身重の沈眉荘も出席祝っていました。
甄嬛は着替えのために席を外した所、果郡王と出会いました。果郡王は甄嬛に興味をもちますが、甄嬛はそんな軽率な果郡王にそっけなく振る舞います。
感想と解説
第四皇子 弘暦の生母は史実では満洲人のニオフル氏ですが。このシリーズでは漢人の李金桂なんですね。後に甄嬛がニオフル氏になるからくりです。雍正帝は皇太子制度は止めて、皇子たちに競わせましたが。それでも弘暦は若いころから優秀だったので期待されていました。
でもこのドラマでは皇帝から嫌われている設定なんですね。後々、後継者争いで揉めるんでしょうね。
第14話 後宮の止まり木
甄嬛の驚鴻の舞は素晴らしく、雍正帝はさらに甄嬛の虜になりました。でも華妃は楼東賦の話をして雍正帝の同情をひこうとします。敦親王や臣下たちは華妃の兄・年羹堯を気にして華妃を重く用いるように懇願。雍正帝も年一族の力を利用しようと思い華妃を戻しました。でも朝廷の事情を知らない甄嬛たちは華妃が戻ったのは皇帝から寵愛されているためだと思っています。
安陵容の父は西北へ兵糧を輸送中に銀と穀物を強奪されてしまいます。安陵容の父は皇帝の勅令で幽閉されてしまいました。
安陵容は沈眉荘に雍正帝にとりなしてほしいとお願いします。でも雍正帝は妃嬪の政治への介入を嫌い、沈眉荘や甄嬛にはその力はありません。そこで皇后をあてにしました。華妃は安陵容の父の処刑を主張しますが、皇后は反対。雍正帝は甄嬛の話を聞いて再調査を決定。安陵容の父は釈放されました。
でも安陵容は沈眉荘や甄嬛は当てにならない。皇后こそが頼りになる存在だと思うようになるのでした。
感想と解説
華妃が言った話は、玄宗皇帝の寵妃・梅妃が楊貴妃に敗れて玄宗の寵愛を失い上陽東宮に移されました。詩を作り皇帝に送りましたが結局二度と呼び戻されることはなかった。というもの。
梅妃は歴史の記録には全く登場しない宋時代の小説に登場する架空の人物。ドラマチックな人生が共感を呼び様々な作品の題材になりました。
第15話 偽装懐妊
甄嬛と雍正帝は頻繁に沈眉荘のもとを訪れ。彼女の子が順調に育っていると思っていました。華妃はかつてのような寵愛は戻っていません。
ところがある日。沈眉荘の寝殿に怪しい者が現れました。捕まったのは沈眉荘の世話をしている茯苓でした。彼女は血の付いた下穿きを持っています。実は沈眉荘は妊娠していなかったのでした。
妊娠が偽りだと知った雍正帝は怒って沈眉荘を幽閉。貴人から答応に降格させました。茯苓は殺され、劉侍医は逃げました。
甄嬛はこの出来事が華妃と曹貴人の仕業だと知りますがどうすることもできません。仕方なく沈眉荘の冤罪を晴らすために父に劉侍医を探すようにお願いします。甄嬛は雍正帝に沈眉荘の無実を訴えようとしますが華妃の妨害を受けるのでした。
感想と解説
沈眉荘は気の毒です。でも雍正帝も軍隊の指揮権を持つ年羹堯を蔑ろにできません。それをいいことに曹貴人は更に甄嬛の評判を悪くしようとします。さらにはまたややこしい問題も起きましたね。いったいどうなるのでしょうか。
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