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李叔蕃(イスクポン)の生涯・太宗の腹心は横暴で流罪になった

朝鮮重臣 5 李氏朝鮮の重臣

李叔蕃(イスクポン)は李氏朝鮮の重臣。

3代国王 太宗 李芳遠(イ・バンウォン)に仕えた人物です。

河崙(ハ·リュン)とともに太宗を支えた側近でしたが。

手柄が大きいのを良いことに横暴に振る舞っていました。そのため晩年は弾劾を起こされ流罪になりました。

史実の李叔蕃はどのような生涯をおくったのか紹介します。

 

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李叔蕃(イスクポン)の史実

プロフィール

生没年

生年月日:1373年
没年月日:1440年
享年:68

日本では室町時代になります。

名前

姓:李(イ、り)
名:叔蕃(スクポン、しゅくばん)
本貫:安城李氏

 

家族

父:イ・ギョン
母:英陽 南氏

おいたち

高麗末期の1373年に誕生。

彼は幼い頃から賢くて知略があり、記憶力が非常に優れていたという。

高麗恭譲王の時代。
1390年に

1393年(朝鮮太祖2年)。李氏朝鮮で初めて行われた科挙の文科で合格。官僚になりました。

靖正君 李芳遠の腹心になり、色々な官職を経て1398年に知安山郡事になりました。

第一次王子の乱

太祖7年(1398)。李芳遠(イ・バンウォン)が反乱を起こしました。

このとき李叔蕃(イスクポン)は、李芳遠を助けて兵士を動員。景福宮周辺に兵を出動させて漢城府を占領。世子の身柄を拘束。

その後、妾の家で酒を飲んでいた鄭道伝、南誾、沈孝生などを殺害しました。

定宗が即位。李芳遠が朝廷の実権を握りました。

「定社功臣2等」となり、「安城郡」の称号が与えられました。

すると李叔蕃(イスクポン)は、李芳遠は「公を王に推戴したいだけだ」と言ってしまいます。このときの李芳遠は李叔蕃を「頼もしいやつだ」くらいに思ったようですが、国王に即位は彼を警戒したと言います。

1400年。第二次王子の乱でも活躍。功績を認められ「左明功臣二等」となりの号を受けて安城郡の称号を与えられました。

ハ・リュンとともに定宗に譲位を進言。李芳遠の即位に貢献します。

 

太宗の時代

1401年。李芳遠が太宗として即位。

佐命功臣一等になりました。

趙思義の乱

1402年の年末。安辺府使の趙思義たちが李成桂派の人々と共に東北面、西北面で挙兵。

李叔蕃(イスクポン)は都鎮撫になって左都通使と共に遠征。反乱軍の鎮圧に貢献しました。

このとき地方の寺にいた太上王 李成桂を「保護」して帰還。太宗から褒美をもらっています。

 続いて知義政府事、参賛義政府事になりました。

彼は文臣でしたが、弓術と騎馬、槍投げも得意だったので武官職を歴任しました。

1413年。兵曹判書、翌年に判議政府事など要職を歴任しました。

 

弾劾と辞職

李淑蕃は出世を続け。、

1415年(太宗15年)。国崇禄大夫に昇進、再び左賛成に任命され、安城府院君(安城府)になりました。

ところが、自分の功績が大きいのを良いことに横暴がひどくなりました。

あるとき、漢城の西側に新しい大門である西門を作ることになりました。でも李淑蕃の家に近かったので李淑蕃は妨害。上王と太宗に文句を言っていました。

すると司諫院が李淑蕃を批判。すると李淑蕃と河崙(ハ·リュン)が怒って自分を批判した司諫たちを処罰しようとしました。

領議政の成錫麟(ソン·ソクリン)とウ·ジョンスン、南斎(ナムジェ)などはイ·スクボンが国王に無礼を働いたことを認め、司諫院の処罰には反対しました。

すると李淑蕃は成錫麟(ソン·ソクリン)と南斎(ナムジェ)の家に押し入って司諫院の処罰に同意するよう無理やり署名を書かせました。

このように李淑蕃は上官や国王にも横暴な態度をとることがありました。

1416年(太宗16)。日照りが続きました。太宗や大臣たちは対策を話し合いましたが。李淑蕃は病気を理由に数ヶ月宮殿に行きませんでした。

太宗は李淑蕃が宮殿に来なかった理由を問いただしました。同じ時期に李淑蕃の無礼と不忠を批判する上訴文が次々と届きました。

太宗は「このような臣下がいるから、天が雨を降らないのだ」と激怒。 また、ミン・ムグ、ミン・ムジル兄弟の死後、世子(譲寧大君)に頻繁に会っていたとして逆謀の疑いがあると弾劾を受けました。

すると李淑蕃は辞任して別荘のある黄海沿岸に住みたいと申請。太宗は認めました。

しかし朝廷内から罰が軽いと反発が起こります。

1417年。李淑蕃はすべての権限を剥奪され。慶尚道咸陽市に流罪になりました。

 

世宗の時代

世宗は「竜飛御天歌」を編纂するため、国の成り立ちをよく知る李淑蕃を呼び戻しました。

李淑蕃は本の編纂に参加。

終了後は流罪を免除。京畿道で生活することが許されました。しかし政界に復帰することはできませんでした。

1440年(世宗22年)。死亡。享年68。

 

テレビドラマ

龍の涙 KBS1、1996年 演:ソン・ドンヒョク
世宗大王 KBS、2008年 演:キム・ジュヨン
チョンドジョン KBS1、2014年 演:チョ・スンチャン
六龍が飛ぶ SBS、2015年 演:チャ・ヨンハク
太宗イ・バンウォン KBS1、2021 演:チョン・テウ

 

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