中国ドラマ「コウラン伝・始皇帝の母」の第29・30・31・38話あらすじとネタバレ感想の紹介記事です。
嬴異人と李皓鑭の婚儀が行われました。その夜。納得できない雅王女は嬴異人と皓鑭に代償を払わせようと決心するのでした。
一方、趙と秦の戦いは長引いていました。そこで秦は廉頗を中傷する噂を広め。趙王はその噂を信じて廉頗を外して趙括に交代させます。
ところが趙括の率いる45万の趙軍は秦の白起将軍の率いる兵に包囲されてしまいます。
そのころ趙では呂不韋の提案を受け入れた華陽夫人が異人を養子にしようとしていました。
番組情報
原題:皓鑭傳
英語:The Legend of Hao Lan
2019年、中国
全62話
原作小説:皓鑭傳
原作者:爾笛
コウラン伝の時代
舞台になるのは紀元前3世紀「春秋戦国時代」の中国。まだ中国大陸は統一されてなく、いくつもの国が争う戦国時代でした。ドラマの登場人物達が活躍していた紀元前260年ごろには小国は淘汰されて7つの国が争っていました。
「戦国の七雄」といわれる、秦(しん)・趙(ちょう)・燕(えん)・魏(ぎ)・斉(さい)・韓(かん)・楚(そ)の国です。
コウラン伝の主な登場人物
李皓鑭(り こうらん)ヒロイン。李赫の娘
演:呉謹言(ウー・ジンイエン)
呂不韋(りょ ふい) 商人
演:(ニエ・ユエン)。
嬴異人(えい いじん) 秦の王子。
演:茅子俊(マオ・ズージュン)
趙孝成王 趙丹
演:王志飛
厲(れい)王妃 趙孝成王后
演:寧靜
雅王女 趙国の王女。
演:海鈴
蛟王子 趙国の王子。
演:洪堯
第29話
呂不韋が宣侯夫人と会って交渉をまとめました。その間も白霊児がいたずらするので、呂不韋を起こりました。でも白霊児は呂不韋が好きなので怒られても平気です。
趙恬が指揮する趙軍は秦軍に惨敗。秦の将軍・白起は投降した趙の兵たちを生き埋めにしました。そのため45万もいた兵は多くが失われました。生き残った兵はなんとか逃れて邯鄲に到着。趙王に報告。趙の都・邯鄲にも戦いが及ぼうとしています。
感想と解説:
歴史書には秦と趙の戦いで白起が40万の趙兵を生き埋めにしたと書かれています。40万は大げさすぎるので誇張した数字(中国では数字を一桁ごまかすのは当たり前)ですが。古代の戦場跡からは数百の人骨が発掘されました。趙軍が敗北して兵が埋められたのは事実のようです。
華陽夫人との話をまとめた呂不韋は急いで趙に戻りました。嬴異人は死んだと思っていた呂不韋が生きて戻ってきたので驚きます。呂不韋は李皓鑭が嬴異人と結婚したことを知り自分を裏切ったと激怒。嬴異人との協力関係を解消して、李皓鑭とともに趙を逃げようとします。
一方。趙の都・邯鄲に秦の軍団が迫り、邯鄲の人々は闘いの準備をしています。そして趙王は嬴異人の処刑を決めるのでした。
感想と解説:
確かに呂不韋はショックでしょうね。でも嬴異人を利用してたのは呂不韋もそうだし、人のことは言えませんよね。
第30話
李皓鑭は呂不韋との逃亡を断り、嬴異人とともに残りました。趙の人々は秦の人である嬴異人に憎しみをぶつけ。雅王女も人々を煽ります。嬴異人と李皓鑭は処刑されようとしていました。
するとそこに呂不韋が現れ趙王に会うと嬴異人の助命を懇願。嬴異人が華陽夫人の養子になり後継者になったと報告します。羽王子も嬴異人を殺しては行けないといい、趙王は処刑を中止しました。
呂不韋は李皓鑭に裏切られたと思い怒っていましたが。殷小春から自分がいない間の事情を聞いて、李皓鑭との関係は終わったと思い。今後は協力者としてともに生きていくことにします。
呂不韋はすべての元凶は蛟王子なので彼をなんとかしなければいけないと考えます。呂不韋たちは韓瓊華と協力して蛟王子を排除しようと考えます。
感想と解説:
嬴異人と李皓鑭は助かってよかった。確かにこうならないための人質だから怒りに任せて処刑されてもおかしくはないんですけど。逆にここで嬴異人を殺したら邯鄲が秦軍に攻め込まれるのは確実。今の戦力では守りきれそうもないですし、うまく異人を利用するほうが賢いですよね。
呂不韋も皓鑭を思っていると言いながら自分中心で動いていますよね。これでは皓鑭を繋ぎ止められない。殷小春の言うとおりだと思います。
第31話
李皓鑭と嬴異人は結婚後も別々に寝ていましたが。次第にうちとけ本当の夫婦になりました。
感想と解説:
李皓鑭と嬴異人が仲良くなれてよかった。呂不韋はそんな2人を見たくないようですが、嬴異人を秦王にするという大きな目的があるのでやめるわけには生きませんね。つらいところです。
一方。秦軍は撤退したものの。こんどは燕軍が兵を集めていると報告があり。趙王は燕との戦に備えて軍の再編成を命じました。すると蛟王子が軍の指揮官に名乗り出ます。呂不韋は廉頗を副将に提案。趙王は呂不韋の意見を採用して。蛟王子に半分の兵を任せます。しかし蛟王子の狙いは謀反を起こすために兵権を握ることでした。蛟王子に謀反に参加している雅王女は嬴異人を呼び出して監禁。
そして蛟王子は高猛を見方にして反乱を起こして城に突入。趙王を退位させてしまいます。呂不韋は羽王子が気がついたときにはすでに反乱が成功していたので、羽王子を城門から逃すのでした。
感想:
あっさりと反乱が成功してしまいましたね。趙王は無用心すぎる。牢から抜け出た男に何万もの兵を任せたりするかな。やっぱり息子だから信じてしまうのでしょうか。
第32話
雅王女は嬴異人を従わせるために皓鑭を捉えようとしました。そこに呂不韋がやってきて皓鑭を助けます。皓鑭は呂不韋に先に逃げて援軍を集めるように言いますが。呂不韋は皓鑭と離れたくありません。司徒月は2人に早く立ち去るように言うと囮になって兵に殺されてしまいます。
蛟王子は反乱を起こしたもの、全軍を動かす権限を持っていません。そこで趙王に虎符を渡すように迫りますが、趙王は持病の発作が出たふりをして時間稼ぎをします。
ところが蛟王子は趙王の持つ虎符の半分を手に入れました。もう半分は廉頗将軍が持っています。そこで趙王が反乱を起こしたと嘘の親書を作り、趙王が持っていた虎符とともに廉頗将軍に送りました。
一方、呂不韋は趙王の密書を廉頗将軍に届けました。
それを呼んだ廉頗将軍は兵を動かし趙王を救うために王宮に向かいます。
感想:
虎符とは軍隊を動かすために必要な割符のこと。古代には虎の形をしていたので虎符といいます。2枚一組になっていて片方は現地の司令官、片方は王が持っています。両方揃わないと軍は動かせません。蛟王子はその虎符を奪おうとしたのですが。ここは趙王と呂不韋がうまく立ち回りましたね。高猛は反乱の失敗を悟ったようですが。蛟王子はどうするのでしょうか。
コメント