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上陽賦(じょうようぶ)のあらすじとネタバレ・感想

上陽賦(じょうようぶ) f あらすじ

中国ドラマ「上陽賦(読み方:じょうようぶ) 運命の王妃」の紹介記事です。

上陽賦はハリウッド映画にも出演のチャン・ツィイーが初めて中国で主演した連続テレビドラマということで注目を集めました。

総製作費170億円をかけた壮大な宮殿・豪華な衣装もみどころの超大作。

とくにチャン・ツィイー演じるヒロインには専属の美術スタッフがついて豪華な衣装や小道具にこだわったとか。

時代劇ですが舞台になる国は架空の王朝。でも古代中国。南北朝時代の南朝・東普~劉宋の時代をモチーフにしています。おおまかにいうと三国志から隋の間の時代。

もちろん架空王朝なので建物や衣装は豪華。演出は派手め。

この記事ではドラマのあらすじとネタバレ・感想を紹介します。

 

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上陽賦(じょうようぶ) 番組情報

原題:上陽賦
英語:Monarch Industry;The Rebel Princess
2021年、中国
中国版は一話45分の68話
NHK版は一話60分の全42話に再編集。

BS12版はオリジナルと同じ全68話

原作:「帝王業」
作者:寐語者

原作の「帝王業」は蕭綦が王儇とともに戦乱の世の中を終わらせ平和な世を築くまでを描いた時代劇。

テレビドラマの「上陽賦」は原作とは少し違いヒロインの生き方を中心に描いた作品です。

「上陽」はヒロインの称号。賦(ぶ)は物語風の詩を「賦」といいます。

「上陽賦」は日本風にいうと「上陽姫物語」になるでしょうか。

 

上陽賦(じょうようぶ)の相関図

上陽賦相関図

 

上陽賦の主な登場人物

  • 王儇(おう けん)/上陽郡主
    演:章子怡(チャン・ツィイー)
    幼名:阿嫵(あぶ)、上陽郡主、後の豫章王妃
    名門貴族・琅琊王氏(ろうやおうし)の一族。父は宰相の王藺(おうりん)。叔母は王皇后。
  • 蕭綦(しょう き)/豫章王(よしょうおう)
    演:周一囲(ジョウ・イーウェイ)
    低い家柄ながら数々の功績をあげ「豫章王」の爵位を与えられ大出世しますが。
  • 馬子澹(ば したん)
    演:楊祐寧(トニー・ヤン)
    第三皇子。母は謝貴妃。
  • 王藺(おう りん)
    演:于和偉(ユー・ホーウェイ)
    靖国公。大成国の丞相(宰相)。
  • 馬瑾若(ば きんじゃく)/晋敏 長公主
    演:趙雅芝(アンジー・チウ)
    王藺(おうりん)の正室。
  • 皇帝 馬曜(ば よう)
    演:蒋愷(ジアン・カイ)
  • 王皇后
    演:史可(ジー・コー)
  • 馬子隆(ば しりゅう)
    演:郭家銘(グオ・ジアミン )
  • 馬子律(ば しりつ)
    演:蒲巴甲(プー・バージア)
  • 謝宛如(しゃ えんじょ)
    演:左小青(ズオ・シアオチン)

 

上陽賦のあらすじ

横暴な貴族が支配する大成国

架空の王朝・大成国では権力は腐敗し、貴族たちは庶民の苦しみをかえりみず贅沢しています。

ヒロイン。王儇(おうけん)は名門貴族 琅琊王氏(ろうやおうし)の令嬢。上陽郡主(じょうようぐんしゅ)の称号をもっています。幼名は阿嫵(あぶ)。

叔母は王皇后。王儇は皇帝の姪なのでかわいがられています。幼なじみの第三皇子・馬子澹(ばしたん)とは相思相愛でした。

王儇の父・王藺(おうりん)は大成国の丞相(宰相)。王一族は国でも一番の大貴族。

皇帝は「王藺が皇室に取って代わろうとしているのではないか?」と不安に感じています。

大成のモデルは東晋(317-420年)。今の南京を首都に中国の南半分を支配する国。北半分は異民族に支配されているので北方では争いが続いています。

 

1話 はじまりのとき

15歳になった王儇に縁談がもちあがりました。父・王藺と王皇后は皇太子と結婚させようとしています。でも王儇は皇太子と結婚する気はありません。

これで15歳はないでしょ。

演じてるチャン・ツィイーの年齢は撮影時には39歳。

かなりムリがあります。最初の方はもっと若い女優さんを使ったほうがいいと思います。でも中国ドラマでは主役を演じる俳優が子供時代も演じることがよくあります。違和感しかありません。

一方。都から離れた辺境の地では争いが続いていました。寧朔将軍の蕭綦(しょうき)は低い家柄の出身。蕭綦は手柄をたて、中央の貴族も注目する将軍になりました。

今、朝廷では彼に 豫章王(よしょうおう)の爵位を与えようと議論になっています。

蕭綦(しょうき)のモデルは劉裕(りゅうゆう)。低い身分から将軍に出世。最終的に皇帝になった人物です。

・蕭綦(しょうき)は実在する?モデルは?

2話 襲われた皇子

出過ぎた行動をして禁則を言い渡されていた王儇(おうけん)でしたが、屋敷を抜け出して馬子澹と一緒に街に出かけました。

馬子澹も若々しさがほしいなあ。

馬子澹を演じるトニー・ヤンは撮影時36歳。ドラマ序盤では設定通り若い人を使ったほうがいいと思いますね。ドラマ後半ではこのルックスでもいいと思います。

30代後半の二人が10代の恋人を演じてるのはイタイタしいです。

ところで馬子澹たちは何者かに襲撃されました。

そこに街に来ていた蕭綦が駆けつけ二人を守ります。

中国では蕭綦役のジョウ・イーウェイにも「油っこい顔」だと批判が集まりました。中国のファンは「さわやか系」を期待してたんでしょう。彼も撮影時には36歳。なんとチャン・ツィイーよりも年下。

蕭綦ってラブ史劇のさわやか系主人公じゃないし、御曹司じゃなくて低い身分からのし上がった将軍なのでこれでいいとは思います。

3話 豫章王の冊封

謝宛如(しゃえんじょ)は蕭綦との縁談がもちあがりました。宛如は低い家柄との結婚にガッカリ。

謝淵は謝氏に蕭綦の軍事力が加われば王氏に対抗できると考えたようです。

都会育ちのお嬢様からすると田舎育ちで家柄の低い武将は荒くれ者くらいしにしか思ってないみたいですから、嫌でしょうね。

蕭綦を出迎える式典が行われました。ところが顧庸が蕭綦の豫章王冊封に反対して飛び降り自殺。冊封式典は延期になるのでした。

顧庸は王藺の忠実な部下。王藺にとっても意外だったようです。これは何か事件の匂いがしますね。

4話  子隆の失敗

王皇后は王儇と馬子隆を結婚させるため、既成事実を作ることに。

ところが誰かがその話を知り謝宛如とすり替えてしまいます。馬子隆は無理やり謝宛如と関係をもってしまい。皇帝は激怒。皇太子の地位を廃しようとするのでした。

いくら何でも話がメチャクチャだよね。

媚薬の影響があったとはいえ馬子隆も愚かですが、それを皇后が考えるという。姪を何だと思ってるんでしょうね。家の道具ぐらいにしか思ってないのでしょう。

でも何者かの策略によってその計画も失敗。王儇と皇太子・馬子隆、謝宛如と蕭綦の縁談は破談になりました。

実はそれを仕組んだのは第二皇子の馬子律でした。

第5話 引き裂かれた恋

丞相の王藺は娘の王儇を蕭綦と結婚させようと考えます。

皇帝 馬曜は皇太子 馬子隆と謝宛如を結婚させることにします。

謝宛如は家柄の低い蕭綦と結婚するくらいなら皇太子に嫁ぐことに決めました。どちらにしても、やりきれませんね。さすがに馬子隆も反省しているようです。

王藺は皇帝の信頼を取り戻すために馬子隆に100年間なくなっていた玉璽を渡すように言います。そんな大事なものならなんで簡単に手に入るのでしょうね。この国の管理体制はどうなっているのか。

 

第6話 謝貴妃の自死

皇帝は毒を盛られて倒れました。

謝貴妃が犯人にされて投獄。謝貴妃は我が子・子澹を助けるために罪を認めて自害するのでした。

王儇は子澹を助けるために蕭綦との結婚を認めます。

でもこれは王藺と王皇后の仕業。皇帝が倒れれば皇太子が実権を握れるし、毒殺は謝貴妃に罪をかぶせて謝氏一族を潰そうというのでした。

恐ろしいことを考えるやつだね。

しかも子澹を思う王儇の心を利用して蕭綦との結婚を認めさせるという、大した悪知恵です。

王氏に匹敵する力をもつと言われた謝氏ですが、一方的に潰されてしまいます。皇后と丞相のいる王氏の方が有利ってことでしょうね。

7話 子澹の裏切り

母・謝貴妃の墓守をする馬子澹の所に謝宛如がやってきて王儇が蕭綦と結婚することを伝え、敵を討つように言います。

煽ってるよ。

謝宛如も悔しい思いは一緒ですしね。

王儇の母 長公主は馬子澹に、王儇の事情を話し、彼女と一緒に逃げるように言います。王儇も馬子澹とともに逃げるつもりでした。

でも馬子澹は約束の場所に来ませんでした。

子澹は母の言葉を思い出して王儇とは一緒になれないと思ったのですね。王氏と謝氏の血を受け継ぐものは敵になってしまうのでしょうか。

第8話 豫章王の婚礼

王儇と蕭綦の婚礼が行われました。でも辺境に異変が起きて豫章王 蕭綦は来ません。王儇は怒って冠を投げ捨てます。

事情があるとはいえ、ドタキャンはヒドい。

このところ王儇も踏んだり蹴ったりですからね。せっかく決断したのにこのザマでは怒りたくもなります。

その後、王儇は暉州で暮らします。蕭綦は何度も文を送りますが、王儇は相手にしません。

第9話 さらわれた王妃

灯籠祭りに出かけた王儇は誘拐されてしまいました。

王儇を誘拐したのは忽蘭の皇子・賀蘭箴(がらんしん)でした。

忽蘭(くらん)の設定ですが、史実だと北方にいたのは鮮卑(せんぴ)の慕容氏になります。

賀蘭箴を演じるのはユエン・ホン。「秀麗伝」の劉秀を演じてますが、「解憂」の翁帰も印象深い。濃いめの顔なので異民族の役が似合うように思います。

 

賀蘭(がらん)
鮮卑の姓。でも拓跋(たくばつ)や慕容(ぼよう)ほど有名ではありません。固定したイメージが薄いせいか中国ドラマではなんとなく異民族っぽさのあるキャラに使われることが多いです。

それにしても王儇がさらわれたのに蕭綦も王藺も冷静ですね。たいした自信です。

 

第10話 忍び寄る敵の手

馬子澹は王儇を探していました。でも謝淵に見つかって都に連れ戻されてしまいます。謝淵は王氏に復讐しようとしています。謝淵としては未だに王儇を諦められない馬子澹に呆れているようです。

王儇は火事を起こして逃げようとしましたが、脱出不可能。助けに来た胡光烈に蕭綦の危機を伝えます。

そのころ都では王夙の妻・桓密(かんひつ)が第二皇子の馬子律と密会していました。

子律の何がいいんだろ。

もともと桓密は子律とは相思相愛。親の都合で王夙と結婚させられたので、子律と一緒になるのが本当の自分だと思ってるようです。

子律は本気で皇帝を狙ってるようです。悪巧みをする人物なので、どこまで信用できるか分かりませんが。

 

 

 

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