PR

オク・プヨンのモデルになった無比(ムービ)はワン・ウォンに処刑された

3 高麗の重臣や人々

ドラマ「王は愛する」では、忠烈王の愛人にオク・プヨンが登場します。

ドラマでは忠烈王に取り入り、ソン・インに都合のいい情報を流して王をそそのかす訳です。

オク・プヨンはドラマのために作ったキャラクターに見えますが、実はモデルになった女性がいます。柴無比(シ・ムービ)という人物です。

オク・プヨンのモデルになった無比(ムービ)とはどんな人物だったのか紹介します。

PR

無比(ムービ)の史実

生年月日:不明
没年月日:1297年7月。

名前:柴無比(シ・ムービ)
本貫:泰仁柴氏
父:柴氏
母:不明

高麗王朝、初代国王・の時代に生きました。
日本では鎌倉時代になります。

高麗時代。
無比(ムービ)は泰山郡人の柴氏の娘でした。宮人として忠烈王に仕えました。

忠烈王が都羅山に行くときは必ず付き従い、王が滞在するとき宿泊するときは楽しませました。やがて無比は忠烈王の寵愛をうけ側室になりました。

すると無比の寵愛の大きさを利用する者があらわれ彼らは宮中の内外で横暴を働くようになりました。元で暮らしていた世子・王謜(ワン・ウォン)はその話を聞いて無比ととその一味を憎むようになりました。

1297年(忠烈王23年)。世子・王謜(ワンウォン)の母・元成公主が死去。王謜(ワンウォン)は葬儀に出席するため元から高麗に戻りました。

そして忠烈王に「殿下は公主が病気になった理由を知っていますか?おそらく寵愛をうけている側室の中で(公主)に嫉妬して王に媚びている者の仕業です。どうか詰問してください」と言いました。

忠烈王は「まず(元成公主の)葬儀が終わるまで待ちなさい」と言いました。

王謜(ワンウォン)は臣下に命令して無比(ムービ)とその一味の崔世延(チェ·セヨン)、陶成器(ド・サンギ)。将軍の尹吉孫(ユン・ギルソン)、李茂(イ·ム)、少尹(ソユン)、柳居(リュゴ)、指諭(チユ)、承時用(スン·シヨン)、宋臣旦(ソン·ジンダン)、内僚の金仁鏡(キム·インギョン)、文玩(ムン・ワン)、張祐(チャン・ウ)。中郎将の金瑾(キム·グン)、宦官の全淑(ジェン・スグ)、方宗氐(バンジョンスク)。宮人の伯也眞(ベク・ヤジン)を逮捕させました。

武将や侍従、巫女や呪法を使う僧侶が自白して、次第に呪いを使っていたことがわかりました。

1297年(忠烈王23年)7月。元成公主の死から2ヶ月後。王謜(ワンウォン)は無比と崔世延、陶成器、全淑、方宗氐、金瑾を斬首。その一味40人あまりを島流しにしました。

ショックを受けた忠烈王は世子・王謜(ワンウォン)に譲位しました。

側室の問題が王の退位にまで発展したのには理由があります。

忠烈王は日本征服をモンゴル皇帝クビライに進言して積極的に元寇(元寇(文永・弘安の役))に関わった王です。高麗では900隻の軍船を作り遠征軍を編成。多くの費用と大量の人を動員しました。しかしその作戦は失敗。高麗にも大きな損害を出しました。さらに元に大量の貢物や人を送りクビライに忠誠を誓っていました。その結果、国内では働き手が不足して荒れ果てていました。

それを快く思わない重臣たちが世子に味方して忠烈王派を粛清した事件といえます。

ドラマ

王は愛する 2017、MBC 演:チュ・スヨン(玉芙蓉:オク・プヨンとして)

ドラマ「王は愛する」では無比(ムービ)は玉芙蓉(オク・プヨン)の名前で登場します。

プヨンは醉月楼の売春婦でした。幼いころから芸術を学び男を虜にする術を身に着けました。やがてソン・インの愛人になり、危険な任務でもソン・インのために働きます。ソン・インの命令で忠烈王の側室になり。ソン・インに都合のいいように忠烈王をそそのかします。しかし最後はワン・ウォンによって剣で殺されました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました