中国ドラマ「長安賢后伝」60・61話(最終回)あらすじとネタバレです。
皇帝蕭啓元と蕭啓栄は二人とも董若萱を好きになりました。でも蕭啓栄は董若萱に「一緒になる気はない」と言われてショックを受け首を吊って自殺。その知らせを聞いた蕭啓元は驚き。息子の死を知った喬太妃は取り乱して精神を病んでしまいます。
董若萱は蕭啓元の側室になりました。貴妃になった董若萱は蕭啓元の寵愛をうけました。
しかし皇后の司徒珍(しとちん)からは冷たくされ、他の妃嬪からも嫉妬を受け嫌がらせを受けます。さらに賀蘭茗玉からも冷たくされます。
やがて蕭啓元の側室のひとり常徳妃が皇子を出産。董若萱はそれを喜びました。
蕭啓元は董若萱の勧めで賀蘭茗玉と食事して話し合います。その席で賀蘭茗玉は本当は董若萱を高く評価していたのですが自分まで贔屓するとよけいに董若萱が虐められるのでわざと冷たい態度を取っていたことがわかりました。母と子のわだかまりは消えたのですが。
番組情報
原題:長安諾
英語:The Promise of Chang’an
2020年、中国
全61話
主なキャスト
賀蘭茗玉(がらん・めいぎょく)
演:趙櫻子(チャオ・インズ)
皇太后。蕭啓元の母
蕭啓元(しょう・けいげん)
演:趙東澤
大晟 世祖皇帝
董若萱(とう・じゃくけん)
演:楊超越
貴妃
第60話 逃れられない運命
ある日。董若萱(とうじゃくけん)は気を失い倒れてしまいます。賀蘭茗玉が様子を見に行くと医師がでてきて懐妊していると告げられました。蕭啓元(しょうけいげん)も董若萱が倒れたと聞いて心配していましたが、懐妊したと聞いて大喜びします。
しかし董若萱は人々から恨まれる悪夢をみてうなされます。生まれる子供は不幸になるのではないかと不安になって蕭啓元にうちあけるのですが、蕭啓元はそんなことはさせないと言います。
10月。董若萱は第二皇子を出産しました。蕭啓元は大喜びします。皇后 司徒珍に不満がある蕭啓元はいそのこと司徒珍を廃して、董若萱を皇后にしようかとも考えました。
蕭啓元と賀蘭茗玉は第二皇子を恵王にしようとしました。ところが皇族の蕭承孝が反対します。生まれたばかりで何の功績もない赤子が親王になるのはおかしいというのです。蕭承孝は淑妃の叔父で蕭啓元が日頃から董若萱ばかり寵愛するのが不満でした。
ここで皇族たちが一斉に反対したら蕭啓元の地位も危なくなります。ひとまず第二皇子の恵王冊封は延期になりました。
この件で賀蘭茗玉は疲労が重なり倒れてしまいます。病気がちでもあってのでしばらく療養することにしました。
すると董若萱は出産したばかりだというのに賀蘭茗玉を看病に来ました。
ところが第二皇子は病になり亡くなってしまいます。そして我が子を失った董若萱も衰弱、病気になってしまいます。董若萱は治療を受けても回復しません。蕭啓元は、医師からこの冬は越せないかもしれないと言われてショックを受けます。
感想
董若萱の懐妊から出産、子供の死亡まで怒涛の展開でした。そして董若萱の命も残りわずか。悲しい展開が続きます。
第61話(最終回) 悲劇の向こう側
董若萱は生まれて間もない我が子を失い悲しみのあまり病気になりました。皇帝 蕭啓元は董若萱のために寺で祈願していると、董若萱が危篤だと報告が入ります。蕭啓元は急いで宮殿にもどりましたが、董若萱はまもなく息をひきとります。蕭啓元は最愛の人を亡くして泣き崩れました。その知らせを聞いて賀蘭茗玉もショックを受けました。
蕭啓元は大きく立ち上がれないほどショックを受けていました。生きる希望を失った蕭啓元は董若萱との日々を思い出しながら何も手につかない日々が続いていました。
賀蘭茗玉も蕭啓元の気持ちはわかりますが、皇帝であっても逃れられないことなので。どうすることもできません。
やがて蕭啓元は天然痘にかかってしまいます。治療が行われましたが効き目はありません。眠っている間、蕭啓元は夢を見ました。子供のころ叔父の蕭承煦に矢の射方を教わった記憶は鮮明に思い出すことができます。今、蕭啓元は叔父を懐かしむ気持ちでいっぱいでした。
蕭啓元の病は重くなり息も絶え絶えの状態です。賀蘭茗玉は枕元で蕭啓元に話しかけますがしばらく話をしたあと蕭啓元は息を引き取りました。
大晟国 世祖皇帝 が崩御。
眼の前で息子が死に賀蘭茗玉は泣き崩れました。悲しみに打ちひしがれる賀蘭茗玉に、彼女と元に生きてきた凌蓁兒もまたいたたまれない気持ちになります。
でも大晟にとって今問題なのは新しい皇帝をどうするかでした。
凌蓁兒に励まされた賀蘭茗玉は新たな決断をしました。蕭啓元と徳妃の間には第一皇子が生まれており、唯一生存しています。賀蘭茗玉は第一皇子を新しい皇帝に使命。
大晟国 聖祖皇帝 が即位しました。
賀蘭茗玉は幼い皇帝とともに全ての臣下から拝謁をうけました。
賀蘭茗玉は長年仕えた凌蓁兒にこれからは自分の思い通りに生きて欲しいと言いますが。凌蓁兒が選んだのはこれからも賀蘭茗玉とともにいることでした。
皇帝はまだ幼く賀蘭茗玉が国を導いていかなくてはいけません。雪の降る中、賀蘭茗玉は聖祖皇帝を都城の楼閣に連れて行きました。見えるのは大晟の広大な領土です。そして茗玉は民を導く勤勉で民を愛する良い皇帝になるようにと告げるのでした。
終わり
感想
董若萱の死と、董若萱を失って生きる希望を失った蕭啓元の死。
そして新皇帝の即位。なんとも悲しい展開が続きます。清朝の順治帝(大清 正祖皇帝)と皇貴妃 董鄂氏のエピソードそのままの展開なので仕方ない。
蕭啓元の死後、とつぜん降って湧いたような新皇帝ですけど。そのぶん変な影響を受けなくてよかったかも。なんて思ったりします。
モデルになった康煕帝(大清 聖祖皇帝)も順治帝にはあまり可愛がられてなかったみたいなので蕭啓元(順治帝)目線からみたらこんな感じなんでしょうね。
人間関係はかなり変わって賀蘭茗玉と凌蓁兒以外のほとんどのキャラクターが死んでしまいました。でも賀蘭茗玉と凌蓁兒も幼い皇帝を支えていかなければなりません。悲しんでばかりもいられない。途中のグダグダ感を思えばうまくまとまった終わり方だと思います。
最後に最終回に登場したドラマのキャラクターとモデルになった人物を紹介します。
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