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アヒョとアニ、ソク・タレと結婚した斯盧国(サロ国)の王女

3 新羅

韓国ドラマ「鉄の王キム・スロ」に登場する、サロ国の王女アヒョ。
サロ国の密偵として狗邪に侵入してスロと出会います。

アロのモデルになったのは、斯盧国の阿孝夫人朴氏。史実の阿孝(アヒョ)はどんな人物だったのか紹介します。

アヒョの姉アニや叔母のアロについても紹介します。

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アロ(阿孝)・アニ(阿尼)・阿老(アロ)の史実

アロ(阿孝)

生年月日:不明
没年月日:不明

名前:朴阿孝(パク・アヒョ)
別名:阿尼(アニ)、阿老(アロ)
父:南解王(斯盧国2代国王)
母:雲帝夫人(ウンジェ夫人)
兄:儒理王(斯盧国3代国王)
弟:朴桓、奈老葛文王
夫:脱解王(ソク・タレ、斯盧国4代国王)

子供:昔仇鄒
養子:金閼智(新羅の王族金氏の祖先)

彼は斯盧国の2代国王・南解王の娘。4代脱解王の妻です。

日本では古墳時代になります。

おいたち

斯盧国の2代国王・南解王と雲帝夫人の長女として生まれます。

男の兄弟がいました。姉妹については記録がありません。

兄は3代国王儒理王です。

父・南解王は昔脱解(ソク・タルヘ、ソク・タレ)という優秀な若者がいることを聞き、昔脱解の才能を調べました。

昔脱解が有能な人物だと知ると、長女の阿孝(アヒョ)を嫁がせました。優秀な人物を親族にして部族の経営にかかわらせるつもりだったのでしょう。

昔脱解は軍事や政治の要職を務めました。昔脱解は人望があったらしく南解王の次の王にという意見も出たそうです。しかし昔脱解が断ったため南解王の息子(阿孝の兄)の儒理が3代国王になりました。

儒理王が病死したあと昔脱解が即位しました(脱解王)になりました。

阿孝(アヒョ)と昔脱解との間には長い間子供ができませんでした。始林から養子を迎えます。それが金閼智です。金閼智の子孫は後に新羅の王族になったといいます。

脱解王は始林を桂林と名前を変え、国号も「桂林」にしたといいます。しかしその後、実子・昔仇鄒が生まれました。

跡継ぎで揉めるところです。次の王は3代国王儒理王の次男・婆娑王が即位しました。初期の斯盧国では朴氏と昔氏から国王が出ていました。新羅時代になると52代孝恭王まで金氏が王位を独占します。

アヒョ(阿孝)・アニ(阿尼)・阿老(アロ)?

阿孝夫人についてはあまり記録がありません。しかも阿尼、阿老と書かれていることもあります。しかしどうやら阿尼と阿老は阿孝のことらしいのです。

つまり歴史上は、アヒョ(阿孝)・アニ(阿尼)・阿老(アロ)は同一人物。古代には発音が似ていれば違う漢字を使うことはよくあったのです。

ドラマではアヒョ、アロ、アニは別人という設定になりました。

アロ(阿老)はアヒョの叔母になっています。南解王には何人かの姉妹がいたようです。その姉妹がモデルになっているのでしょう。しかし南解王の姉妹は名前が伝わっていませんので、アロ(阿老)を使ったようです。

アニ(阿尼)はアヒョ(阿孝)の姉。

ドラマではソクタレとアニは恋仲になります。歴史上の阿孝夫人の設定をひきついだのは姉のアニの方になりますね。

ドラマのアヒョは架空の人物と言ってもいいでしょう。

ドラマではアヒョとアロを同じ女優が演じています。歴史上は同一人物なんだという演出かもしれませんね。

斯盧国とは

斯盧国(サロ国)は新羅の元になったといわれる国です。しかしこのころはまだ小さな国でした。4世紀よりも前に朝鮮半島の南東部にある辰韓地域にあった小国でした。辰韓地域は似た風俗をもつ民族ですがまだ統一されてなく、部族に分かれて争っていたようです。

その中かから力をつけて勢力を拡大したのが斯盧国でした。

新羅が国として成立するのは高句麗や百済よりも遅く4世紀頃。それまでは斯盧を中心にいくつかの部族が争っていたようです。

503年に正式に国号を「新羅」としました。
それまでは「桂林」も国号として使っていたようです。

斯盧の呼び方

現代の韓国では「斯盧」を「サロ」と発音していますが古代には「斯盧」を「シラ」と発音していました。新羅をシラギ(奈良時代まではシラキと発音)と発音するのはそのためです。キの本来の意味は「城」。

現代韓国語では新羅を”シルラ”と発音しますが、古代の発音は違っていたんですね。

テレビドラマ

鉄の王キム・スロ  MBC 2010年 演:カン・ビョル

 

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