[花様衛士] 陸繹(りく・えき)は実在するの?モデルは?

明2 明・宋

中国ドラマ「花様衛士(かようえいし)・ロイヤルミッション」の主人公は陸繹(りく・えき)。演じるのは「麗王別姫」の公平王で人気が出たアレン・レン(任嘉倫)

ドラマの陸繹(りく・えき)は 錦衣衛(きんいえい)に所属するエリート捜査官です。

舞台になってるのは明朝の12代皇帝・嘉靖帝の時代。モンゴルや倭寇の襲撃に悩まされていました。明の国内では賄賂政治がはびこって大変な時代でした。

錦衣衛とは実在した皇帝直属の捜査機関兼軍隊です。

陸繹(りく・えき)も実在の人物です。陸繹の祖父や父も錦衣衛でしたし。陸繹とその息子も錦衣衛でした。親子四代にわたる名門捜査官です。

史実の陸炳(りく・へい)はどんな人物だったのか紹介します。

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陸繹(りく・えき)の史実

いつの時代の人?

生年月日:不明
没年月日:不明

姓 :陸(りく)
名称:繹(えき)
字:与成

国:明
地位:錦衣衛 指揮僉事(しきせんじ)

父:陸炳(りく・へい)
母:張氏、安定伯 張容の娘
妻:吴氏、吏部尚 吴鵬の五女

子供:三男一女

日本では戦国時代になります。

父の後をついで錦衣衛で出世

生年は不明。
父は錦衣衛の長官をしていた陸炳(りく・へい)。
祖父・陸松(りく・しょう)も錦衣衛の指揮官だった人で。代々錦衣衛の仕事に就いています。

陸炳は嘉靖帝から非常に信頼されていた人物です。

母の張氏は安定伯 張容の娘。
陸炳の三人めの妻です。

父の陸炳にはなぜか四人の正妻がいます(側室ではありません)。明朝は重婚は禁止なので同時に4人の妻がいるなんてことはありません。

三人も相次いで早死にしてしまったのでしょうか。それとも離縁したのでしょうか。詳しいことはわかりません。

嘉靖33年(1554年)。陸繹は蔭職で百戸という錦衣衛の役職になりました。 
蔭職とは親が位の高い役人の場合、息子には一定の地位が与えられ制度。

重臣の息子が最初からそれなりの地位についている。という王朝時代にはよくあるパターンです。

嘉靖39年(1560年)12月。父の陸炳が死亡。
その後、陸繹は本衛指揮僉事になりました。 

嘉靖44年(1565年)。巌世蕃が処刑されました。その後、巌世蕃の子を引き取りました。というのも陸繹の姉は巌紹庭と結婚していました。陸家と巌家は親戚だったからです。

その後、陸繹は嘉靖年間に錦衣衛都指揮に昇進しました。 

嘉靖帝の死後・地位を剥奪される

嘉靖帝の死後、隆慶帝が即位しました。

隆慶帝の時代は嘉靖帝時代を次々と否定していきました。道士の排除といって前時代の悪い習慣の排除もあったのですが、嘉靖帝が頼りにしていた錦衣衛への風当たりも強くなりました。

重臣の高拱と徐階の争いが激しくなると。高拱は徐階が親しくしていた陸炳を陥れようとしました。(徐階の息子と陸炳の娘、陸繹の姉妹が結婚しています)

隆慶4年(1570年)9月。御史張守は「錦衣衛事都督の陸炳は巌世蕃と結託して権威を盗み、悪事をばらまいた、罪の数は十に及ぶ。巌世蕃は死んだが、陸炳は地位を保つことができ遺族に富を残すことができた。陸炳の屍に再度死を与えるべきである」と訴えました。

使者の墓を暴いて遺体を痛めつけるのは朝鮮王朝でもおなじみですが、本家の中国王朝でもやります。

隆慶帝は陸炳の遺体にたいしてそれをやりました。

陸家を信頼していた嘉靖帝と違い、隆慶帝は陸家を贔屓していません。

隆慶帝は陸繹の逮捕と尋問を命令。陸炳の家族や親族も逮捕されました。

刑部は「陸炳は権力と結びついて人を殺した。カネを得るため法をかいくぐり、財産を盗んで隠している。その荘園は万に及び、宝石、金は数千に及ぶ。国の法では罰せられないので民が怒っているのである」と報告。

陸繹は庶民に落とされてしまいます。

錦衣衛は憎まれ役なので臣下たちからは恐れられています。さすがにこれはやりすぎたと言うので、臣下からも陸炳一族への処分の撤回を求める声が出ました。

明史上初めて文官たちが錦衣衛を養護するといった珍しい運動も起きています。

でも隆慶帝は決定を変えませんでした。

万曆帝の時代に復活

隆慶帝の死後、万曆帝が即位しました。

万曆3年(1575年)。内閣首輔の張居正たちが「陸炳は功績があり裏切り者ではない」と訴えました。確かに陸炳は巌嵩に味方して夏言を陥れるのに協力したり、問題のある行動もしています。でも陸炳の功績はそれ以上なのだから許すべきというのです。

万曆帝の命令で陸炳の罪は免除されました。といっても万歴帝はまだ10歳なので張居正たちが決めたことです。

いずれにしても。陸繹の地位は回復しました。

その後、陸繹の子どもたちも錦衣衛になりました。

過去のことを持ち出して政争の道具にするのが中国王朝です。陸繹一族はその犠牲になりました。でも陸炳の功績を高く評価する人が多かったおかげで陸繹たちは助かりました。

陸炳は様々な逸話が伝わって功績も高く評価されているのですが。陸繹については功績らしいものは伝わっていません。陸炳は政争にも関わっていたので特別です。

陸繹は政治的な活動はせず秘密警察として活動していたはず。よほど大きなことをしないと記録に残らないので仕方ありませんね。

花様衛士の陸繹(りく・えき)

花様衛士 2019年、中国 演:劉威 役名:任嘉倫(アレン・レン)

ドラマの主人公・陸繹(りく・えき)は錦衣衛のエリート捜査官。
父は錦衣衛の長官・陸廷(りく・てい:モデルは陸炳)。陸廷はかつて厳世蕃が重臣の夏然を追い落とすのに協力しました。そのことを後悔してます。

陸繹は警察機構の六扇門の袁今夏と協力して事件の捜査を進めていきます。

しだいに陸繹と袁今夏は恋仲になるのですが。

かつての陸廷の行いが、陸繹と袁今夏の関係にも微妙に影響して・・・

でも最期は、朝廷を牛耳る厳世蕃を追い詰めていきます。

陸廷は夏然の無罪を訴える書状を残していました。陸繹がその書状を嘉靖帝に届けたことから、嘉靖帝は激怒。陸繹は身分を剥奪され処刑されることに・・・陸繹と袁今夏の運命は?

歴史上は陸繹の身分の剥奪は隆慶帝時代におきました。それを嘉靖帝時代にもってきてドラマの最後の山場にしてあるのですね。

 

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