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楚喬伝:宇文玥は実在する?モデルになった人はいるの?

楚喬伝 2 ドラマ人物

中国ドラマ「楚喬伝(そきょうでん)~いばらに咲く花~」には 宇文玥(うぶん・げつ) というキャラクターが登場します。

楚喬伝の舞台になっているのは西魏(せいぎ)という国。

6世紀の中国南北朝時代に実在した国です。

歴史上の西魏に「宇文玥」という人はいたのでしょうか?

残念ながら宇文玥という名前の人は実在しません。でも宇文一族は実在します。

では宇文玥のモデルになった人はいるのでしょうか?歴史上の宇文家から宇文玥のモデルになった人を探してみましょう。

 

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楚喬伝の宇文玥(うぶん・げつ)とは

演:林更新

宇文府 長房嫡子(宇文本家の嫡男)。

青海王

長安五俊(長安で有名な5人の貴公子)のひとり。

皇帝直属の諜報機関・諜紙天眼(ちょうしてんがん)の首領。

宇文玥は楚喬の能力に目をつけ「星児」の名を与え諜者(スパイ)として訓練しました。やがて宇文玥と楚喬は惹かれ合うのですが。

 

宇文玥(うぶん・げつ)のモデルは?

「楚喬伝」の原作は小説の「11処特工皇妃」です。

「11処特工皇妃」では舞台になる国は「西魏」ではなくて「大夏」。歴史上「夏(か)」という国は何度か存在します。でも「11処特工皇妃」の「大夏」は歴史上存在した「夏」とは違う架空の国です。

宇文玥の名前は原作小説では「諸葛玥(しょかつ・げつ)」です。諸葛玥も架空の人物。三国志で有名な「諸葛孔明(しょかつ・こうめい)」を意識しているのは間違いないでしょう。

小説をテレビドラマ化したときに舞台を歴史上存在した国にしました。

「大夏」を「西魏」に
「諸葛玥」を「宇文玥」に変えました。

架空の国をわざわざ西魏にしたということは、よく似た国や人があったからでしょう。

でも「宇文玥」という人物は現実にはいません。

じゃあ「宇文玥」のモデルははいったい誰なのか?ということになりますよね。

 

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宇文玥のモデルは?

史実では西魏で最も権力を持っていたのは皇帝ではなく宇文泰(うぶん・たい)です。

モデルは宇文泰の息子

宇文玥は宇文家の人です。でも皇帝に意見を言えるほどの力はありません。

なので宇文玥のモデルは宇文泰ではありません。

立場的には宇文玥の父が宇文泰になります。そういえばドラマには宇文玥の祖父は出てきますが父は出てきません。でも設定では宇文泰は存在しています。ドラマでは描かれていないところで宇文玥の父・宇文泰が政治を行っている設定のようです。

つまり。宇文泰の息子の誰かが宇文玥のモデルになるのです。

宇文玥のモチーフは宇文邕

宇文玥に一番近い人物は宇文泰の四男・宇文邕(うぶん・よう)です。

宇文邕といえば北周の第3代皇帝。宇文護を抹殺した皇帝。「独孤伽羅」「独孤皇后」でもおなじみです。

宇文玥も宇分家の四男の設定です。

宇文玥は宇文本家の人間ですが、父からあまり愛情をもって育てられなかったという設定。それが冷徹な宇文玥のキャラ設定につながっています。

歴史上の宇文邕の生母。叱奴太后(しつぬたいごう)は宇文泰の妾。叱奴氏は鮮卑人で宇文泰の妾なのはわかっているのですが。歴史書には皇帝になった宇文邕の生母として出てくるだけ。宇文邕が皇帝になるまではどこで何をしていたかほぼ記録がありません。

異母兄弟の宇文覚(母は宇文泰の正妻・馮翊公主)や宇文毓(母は宇文泰の妾・姚氏)の母の方が記録が多いくらいです。

ドラマ「独孤伽羅」で皇帝・宇文覚が宇文邕に「卑しい身分」「兄弟と思うな」と暴言をはいていました。あれは作り話ですが、そう言われてもおかしくはない立場でした。

ドラマ「楚喬伝」の宇文玥も父と会う場面がまったくありません。相手にしてくれる身内は祖父だけみたいな描かれ方です。父とはあまり仲がよくないのでしょう。

歴史上、西魏の時代には宇文邕の祖父は生きていません。だからドラマで名前を変えているのは史実そのままではありませんよ。ということなのです。

同じ一族から命を狙われる

ドラマ「楚喬伝」では宇文玥は同じ宇文一族の宇文懐(うぶん・かい)から命を狙われます。

これは歴史上の宇文毓・覚・邕の家系と宇文護の家系の対立の再現です。

ドラマの宇文懐は宇文護のポジションにいるわけです。

宇文懐は北周建国を見ることなく楚喬伝の劇中で死亡するので宇文護そのものではありません。どちらかというと北周建国前に死亡した宇文護の兄で西魏大将軍の宇文導(うぶん・どう)に近いかもしれません。

どちらにしても同じ一族だけど違う家の人。宇文毓・覚・邕に対抗した宇文護と似た立ち位置のキャラです。

 

宇文邕の側室は奴婢出身

もうひとつ宇文邕と宇文玥の共通点を紹介します。

ドラマ「楚喬伝」では宇文玥と楚喬は特別な関係にはなりますが結婚するところまでは描かれません。少なくともシーズン1ではそういう場面がありません。シーズン2があれば二人が結婚して子供が生まれるところまで描かれるはず。原作にはそういうシーンがあるからです。

原作小説では玥は楚喬を妻にして新しい国の王になります。二人の間には子供が生まれます。

というわけで宇文玥と楚喬が結婚する前提で話を進めます。

楚喬は敵国の捕虜で奴婢にされていました。宇文玥に認められて配下となります。設定ではやがて結婚します。

歴史上の宇文邕の側室に奴婢出身者がいるのでしょうか?

います。

それが李娥姿(り・がし)です。西魏が梁を攻めたとき、李娥姿は家族とともに西魏の捕虜になって長安に連行され奴婢にされました。そして宇文泰は捕虜にした女性の中から美しい人を選んで息子の側室にさせました。

李娥姿は宇文邕の寵愛を受け2人の子供を生みました。その子が北周の第4代皇帝 宇文贇(うぶん・いん)です。

宇文邕の正室は 阿史那氏です。でも突厥との政略結婚だった 阿史那氏とはあまり仲がよくありません。宇文邕が寵愛したのは李娥姿でした。

 

どちらにしても架空の人物ですが

 

というわけで宇文玥のモデルになった人物はいるのか?に注目してみました。

「楚喬伝」の原作小説「11処特工皇妃」は「大梁」が舞台ですし。西魏とは関係ありません。

テレビドラマ「楚喬伝」で国が西魏に変更され、宇文一族の設定になりました。

架空の人物なのでそのまんまの人はいませんが。できるだけ似た国や人物をあてはめて作ってるようです。

「楚喬伝」の西魏の時代は「王女未央」の北魏、「独孤伽羅」「独孤皇后」北周の間の時代。もしかするとこういうこともあったかも?くらいのつもりで見ると面白いかもしれませんね。

 

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