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中国時代劇「驪妃(りひ)」登場人物紹介

驪妃 1 ドラマ紹介

中国ドラマ「驪妃(りひ)」は中国南北朝時代の劉宋を舞台にしたドラマ。

ヒロインの驪歌(りか)は犯罪組織・朱雀盟の刺客として育ちました。彭城王(ほうじょうおう)を親の仇と信じていて、彭城王を暗殺しようと狙っています。

そのため五兵尚書・陸遠(りくえん)に近づき、彭城王暗殺のチャンスを得ました。ところが異母兄を庇った竟陵王(きょうりょうおう)に邪魔されて暗殺は失敗。陸遠に反撃されて仲間の阿奴(あど)が殺害されてしまいます。

阿奴の死の直前、彼女の腕輪を受け取りました。

兄弟子と二人で逃げ延びた驪歌は孤児院に隠れます。するとそこに沈夫人が訪ねてきました。沈夫人は驪歌の持つ腕輪を見て18年前に生き別れた娘のものだといいます。

阿奴が持っていた腕輪は18年前にさらわれた沈家の娘・嘉寧(かねい)の物でした。

驪歌は「嘉寧」として沈家の娘になりました。驪歌は嘉寧のふりをしながら阿奴の仇をとるため陸遠の命を狙います。

一方、陸遠が武器の横流しをしていると知った彭城王は証拠を抑えようと隠れていました。

そこに驪歌もやってきて・・・

ドラマに登場する人物とモデルになった人を紹介します。

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「驪妃(りひ)」情報

時代背景

5世紀の中国南北朝時代。南朝側の劉宋が物語の舞台。

南北朝

5世紀後半の中国南北朝時代

元嘉年間(424年~453年)。第3代皇帝・文帝の時代。

皇帝の文帝は病気がち、政治を行えないので弟の彭城王(ほうじょうおう)劉義康(りゅう・ぎこう)が監国になって皇帝の代わりに政治を仕切っています。

でも名門貴族たちはなかなか彭城王にも従いません。劉宋では貴族が大きな力を持っています。名門貴族は広大な領地を持ち莫大な財産をもっていました。建国して日が浅い劉宋では皇帝の力は弱く、名門貴族たちは素直に従いません。そこで皇族に軍の指揮権を与えて王朝を守ろうとしていました。

劉宋では皇族と名門貴族の対立が続いていました。そして軍事力をもつ皇族同士も争いあいます。しかも敵は中だけではありません。

北魏も攻めてきます。

北朝側では北魏~北周~隋。と有能な皇帝や政治家が誕生して統一していった北朝と比べると。南朝側は無能な皇帝が多く貴族たちも私利私欲で搾取して贅沢をするものばかり。南部の経済力に支えられてなんとか保っている状態でした。

わずか59年しか続かなかった劉宋の時代の中では文帝の時代は「元嘉の治」とよばれ南朝側では戦乱が少なく比較的安定していた時代。250年近く続いた南朝でも比較的安定している時代と言われます。でも国内では貴族と皇族の争いが行われ、民衆は貴族の搾取に苦しんでいました。

そんな世の中を変えようと模索する彭城王・劉義康。でも既得権を守ろうとする貴族たちの抵抗は激しいものがありました。

そんな時代に繰り広げられるのが「驪妃(りひ)」の物語です。

番組情報

原題:錦繍南歌
英語:The Song of Glory
2019年、中国
全48話

主要人物

沈驪歌(しん・りか)

演:李沁(リー・チン)
 他の出演作:「楚喬伝」元淳公主、「如懿伝」寒香見、「慶餘年」林婉児、「狼殿下」馬摘星

もとの名前は 沈嘉児(しん・かじ)

朱雀盟殺手→沈府大小姐→驪妃
彭城王側妃

犯罪組織・朱雀盟の一員。暗殺者として育てれられました。阿奴の姉のような存在。

劉義康を暗殺しようとして失敗。阿奴が代わりに捕まり死亡。阿奴との約束を守り、彼女の両親を探すことになりました。沈夫人からは行方不明になった沈嘉兒と思われていて、沈廷章の長女になりました。

劉義康は何度も彼女を助け、驪歌が本物の沈嘉児だとわかります。

やがて陸遠や王勉のたくらみを阻止した後。朱雀盟の一員だったことがばれてしまいある決断をすることに・・・

 

劉義康(りゅう・ぎこう)/彭城王(ほうじょうおう)

演:秦昊

劉宋の建国者 武帝・劉裕の四男。3代皇帝・文帝の弟。
沈驪歌、謝韞之の夫。

兄の文帝が病気のため監国(皇帝の補佐役)を任されました。皇帝の代わりに朝議に出席していますが、自分たちの利権を守ろうとする貴族たちと対立。難しい舵取りをしています。国と民を憂う心優しい皇子で貴族たちの悪事を暴こうとしています。でも民衆が苦しんでいるのになかなか助けられず、自分の能力のなさに悔しい思いをしながら、反撃の機会を狙っているのですが。

・彭城王・劉義康の詳しい説明はこちら。

 

沈家

沈廷章(しん・ていしょう)/安北将軍

演:張兆輝(ジャン・ジャオフィ)

安北将軍→鎮北将軍→五兵尚書
沈植、沈驪歌、沈楓の父

楊梓蘭/沈夫人

演:鄧英(ドン・イン)

安北将軍夫人→安祁縣君
沈植、沈驪歌、沈楓の母
驪歌が原因で病気になります。記憶を失ってしまいます。その後、沈楽清に騙され写経を渡します。結果的に自分がしたことが、夫と息子を殺すことになりショックを受けて記憶を取り戻しました。

沈植(しん・しょく)

演:李鶴(リー・ホー)

領軍将軍→護軍将軍
沈家の長男。
沈驪歌、沈楽清、沈楓の兄
彭城王・劉義康の配下の武将。彭城王を信頼しています。王子衿とは長馴染みで相思相愛。父とともに家に戻る途中に襲われて・・・

沈楓(しん・ふう)

演:任運傑(レン・ユンジエ)

虎賁校尉→安北将軍
沈家の次男。
沈植、沈驪歌、沈楽清の弟
梅綺とは相思相愛。やがて結婚することに。

沈楽清(しん・らくせい)

演:關雪盈(グワン・シュエイン)

沈廷章の弟の娘。両親を亡くし沈廷章夫妻に育てられました。

劉義康に恋しています。どうしても彭城王府に入りたくて侍女になりました。
劉義康に愛される驪歌に嫉妬して何度も邪魔します。陸遠が沈家に危害を加えるのにも協力。陸遠の死後は謝顥に協力します。

 

劉宋皇族と家臣

劉義宣(りゅう・ぎせん)/竟陵王(きょうりょうおう)

演:谷嘉誠(グー・ジアチェン)

武帝 劉裕の第六皇子。
生母は孫太妃

兄の劉義康とは親しい間柄でした。
兄が不在の間は代わりに朝議に出ることもあります。
陸遠とは母方の親戚。でも陸遠の民衆に対する行いには不満を持ってます。
驪歌の働きに関心して彼女を何度か助けます。でも驪歌が兄と結婚するのを知り彼女への想いを諦めます。

陸婉に好意をもちますが、彼女が陸遠の妹とは知りません。墓参りに行く途中、家を失った陸婉をみつけ彼女と一緒に暮らすようになります。やがて彼女を好きになり、父や兄の仇を討ちたいと思う気持ちに同情するようになります。

 

・劉義宣(りゅう・ぎせん)の詳しい説明はこちら。

 

孫太妃

演:張雅萌(チャン・ヤーモン)

太妃→庶人
劉義宣の生母。
生母を亡くした劉義康も実の子のように扱います。
陸遠の叔母。陸遠には甘い。
彭城王に危害を加えたので庶人に落とされ陵墓の番人をさせられます。
ある目的のため、王勉によって死を強要されることに・・・

 

謝韞之(しゃ・うんし)/彭城王妃

演:杜雨宸(ドゥ・ユーチェン)

名門・謝家の娘。謝仲の孫。謝顥の妹
彭城王の正室。

知識が豊富で礼儀正しく、囲碁、書道が得意。
驪歌に好感をもち、驪歌と彭城王の仲も応援。兄の謝顥が無茶なことをしないように願って入るのですが。

モデルになったのは「彭城王妃 謝氏(謝妃)」

曹三宝(そう・さんぼう)

演:程碩男(チョン・シュオナン)

彭城王の側近。魏軍との戦況を報告するため都に戻った時、殺されそうになりました。
小辛のことが好き。後に小辛と結婚します。

 

季恕(き・じょ)

演:劉瀚陽(リウ・ハンヤン)

劉義宣の側近。

 

朱雀盟

徐臨(じょ・りん)/徐子憲

演:譚建昌(タン・ジエンチャン)

朱雀盟の首領
陳少巽、驪歌、空城、阿奴の師匠。
沈庭章に恨みをもっています。そのため沈庭章の娘・沈嘉兒を誘拐して「驪歌」と名前を変え、暗殺者に育てました。そして驪歌を劉義康や沈家と戦わせるように仕向けました。

 

陳少巽(ちん・しょうそん)/陳良工

演:蔡宜達(ツァイ・イーダー)

朱雀盟の暗殺者。
驪歌、空城の兄弟子。
陸婉の事が好き。
陸婉を救おうとしましたが王勉に捕まり。毒を飲まされ全身が麻痺してしまいます。

 

空城(くうじょう)

演:蘆展翔(ルー・ジャンシャン)

朱雀盟の暗殺者。陳少巽、驪歌の弟弟子。
武器を作るのが得意で、医療にも詳しい。毒に冒された兄弟子を治すため彼のもとにとどまりました。

 

阿奴(あど)

演:李釗

朱雀盟の暗殺者。子供のころ師傅から沈嘉兒の腕輪を渡されました。
驪歌とは姉妹のように育ち、驪歌を姉のように慕っています。もし両親がみつかったら親に名前をつけもらって実の子として認めて欲しいと願っています。劉義康の暗殺に失敗。驪歌の身代わりなって陸遠に殺害されました。殺害される前、驪歌に腕輪を渡して両親を探して欲しいと頼みます。

阿綾(ありょう)

演:王效

朱雀盟の暗殺者。劉義康の暗殺に失敗して陸遠に捕らわれます。陸遠は阿綾を生かして利用しようとしました。驪歌や陳少巽によって救出されます。

 

陸家

劉宋の名門貴族。

陸延弟(りく・えんてい)

演:陳良平(チャン・リャンビン)

陸遠、陸婉の父。
劉義宣の姑。
陸遠が謀反を起こしたので処刑されます。

 

陸遠(りく・えん)

演:戚跡(チー・ジー)

護軍→中護
陸延弟の息子。陸婉の兄。
孫太妃の甥。劉義宣の従兄弟。

劉義康を何度か殺害しようとしますが失敗。
馬頭城の戦いの後、建康に戻りますが・・・

 

陸婉(りく・えん)

演:田曦薇(ティエン・シーウェイ)

陸延弟の娘。陸遠の妹

劉義宣とはお互いの正体を知らずに交流します。
陳少巽の恋のライバル。
劉義宣に恋心を抱き、陳少巽に対しては若干後ろめたい気持ちも。
陸遠の死後。仮面をつけた王勉に会います。
劉義宣の母・孫太妃に引き取られ一緒に暮らすことになります。
王勉にそそのかされて彭城王の暗殺をたくらむのですが・・・

 

薛逑(せつ・きゅう)

演:高廣澤(ガオ・グアンゾー)

校尉

陸遠の腹心。陸遠の命令で沈親子の殺害に関わります。

 

謝家

劉宋の名門貴族。
普の時代には王家とともに権力を持っていた大貴族でした。

謝仲

演:李建義

謝家の当主。謝顥、謝韞之の祖父。
謝顥が民衆の反乱を企てたと知った起こしたのを知り彭城王に報告。
その後、王府で見つかったのは・・・

モデルになったのは謝重。

 

謝顥(しゃ・こう)

演:李泰延(リー・タイイエン)

中書令→東海公尚書令
謝重の孫。謝韞の兄。

陸遠と組んで沈家に危害を加えます。
陸遠の死後は反乱を起こします。

王家

琅邪王氏(ろうや おうし) は劉宋の名門貴族。
普の時代は最も力をもっていた貴族。劉宋の時代も力を持っています。

王勉(おう・べん)

演:王槊(ワン・シュオ)

王公→尚書令
北宋の名門貴族。
王子衿の父。
沈廷章とは過去に因縁があり、何度も沈一族を陥れようと画策します。
何年も前に二人の息子を殺された恨みがあります。

 

王子衿(おう・しぎん)

演:龍政璇(ロン・ジョンシュエン)

王勉の娘。沈驪歌の友人。
沈植の幼なじみ。沈植を愛していました。
父の王勉が沈廷章と沈植を殺したのを知りショックを受けて・・・

 

その他

霍雲(かくうん)

演:胡博

もと黒甲軍のいち員で陸遠の手下。逃げて棲霞山に隠れ住んでいました。驪歌に協力して彼女を何度か助けます。ところが反乱がおきたとき王勉によって・・

方清

演:劉述

崔太傅の弟子。彭城王が行う新政の案をまとめ、実行する役目を任命されます。

李成勛

演:劉亜鵬

綏遠軍の前鋒将軍。陸遠の策略にはまり命令がないのに建康に帰還。問題になります。
北魏との戦いで戦死。

 

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