韓国ドラマ「大王の道」の登場人物・キャスト紹介記事です。
「イ・サン」の父でおなじみ思悼世子(サドセジャ)の生涯にスポットをあてた歴史ドラマ。
「イ・サン」「トンイ」を手掛けたイ・ビョンフンが企画。
思悼世子を「宮廷女官チャングムの誓い」で中宗を演じたイム・ホ。チャングムのライバル・クミョンを演じたホン・リナが思悼世子の妻でイサンの母・恵嬪 洪(ヘビン ホン)氏を演じます。
映像化は1998年と古いですが、内容的には「イ・サン」の前日談。「トンイ」の後日談とも言える作品です。
韓国時代劇ファンなら見逃せない「大王の道」の登場人物・キャストを紹介。
ドラマ打ち切りの裏話も紹介します。
大王の道 の番組情報
原題直訳: 大王の道
1998年、韓国MBC
全34話
企画:イ・ビョンフン(チャングム、イ・サン、トンイ等)
監督:ウォン・スヨン
脚本:イム・チュン(ホン・グギョン、等)
「大王の道」は打ち切りになった?!
期待が大きかった大型時代劇
「大王の道」は韓国MBCが久しぶりに作った大型時代劇。
最初は全50話で英祖・思悼世子・正祖の三人の生涯を描く予定でした。
ところが放送を開始してしばらくは視聴率も好調だったのですが、やがて視聴率が低迷。他局のライバル番組に大差をつけられてしましました。
「大王の道」は最初は正統派の歴史ドラマを宣伝していました。いざ始まってみると誇張や扇情的な描写がいきすぎて視聴者の反発をうけてしまったのです。
さらに脚本家のイム·チュンとテレビ局関係者の間にトラブルが発生。
視聴率が悪いこともあり、「打ち切り」が決定しました。
50話の予定だったのが、34話で思悼世子が死亡して終了になってしまいます。
ところがドラマ打ち切り発表後。テレビ局に苦情の電話が殺到。
監督は「なぜもっと早く見なかったのか?」と不満を漏らしたといいます。
確かにその通りですね。
視聴率が悪いと書きましたが。それでも14%はありました。
でも他局の番組がその倍の視聴率をとっていたのでテレビ局は我慢できなかったようです。
もともと正祖時代も描く予定だったので幼いホン·グギョンが登場したり、伏線も用意していました。それも消化できずに終わってしまいます。
大王の道のその後
脚本家イム·チュンはホン・グギョンでリベンジ?失敗
脚本家のイム·チュンはその後、ドラマ「ホン・グギョン」の脚本を担当。
「大王の道」で描けなかったイ・サン側、ホン・グギョン側のストーリーが描かれます。「大王の道」の後日談といってもよい内容。
ところが、こちらも歴史ドラマと言うよりアクション時代劇のようになって脚色しすぎて不評。ライバル番組「女人天下」に大敗。「ホン・グギョン」の視聴率は4~5%でした。
結局、「ホン・グギョン」も早期打ち切りになりました。
もう「イム·チュンには学習能力がないのか」と思われても仕方ありません。
個人的にはハチャメチャで面白いドラマだと思います。でもどうみても史実無視で面白さを追求した「娯楽時代劇」。
歴史ドラマとしての面白さを求めている人には不評だったようです。
(歴史考証がいい加減な国で史実に忠実なドラマを求めるのもどうかと思いますけれどね)
正祖が王になってこれからホン・グギョンが活躍か?という所で終わってしまうのはそのためみたいです。
結局、脚本のイム·チュンは肺ガンで死亡。不名誉な結果だけが残りました。
イ・ビョンフンはイ・サンでリベンジ成功!
その後。企画を務めたイ・ビョンフンは自ら演出を手掛ける「イ・サン」を制作。
ご存知の通り「イ・サン」は大ヒットしました。
「イ・サン」はちょうど思悼世子が死亡するところから始まっていて。その後、サンが世孫として成長、王として生涯を終えるまでが描かれます。
「大王の道」でできなかったことを十分な時間をかけて実現した。といえますね。
イ・ビョンフン監督はみごとリベンジ成功したわけです。
大王の道:個人的な感想
思悼世子が病んでいく過程は史実とは違いますが
確かに「大王の道」は打ち切りにはなりました。
史実の思悼世子の死は、
- 政治的に大きなプレッシャーがかかっていた。
- 弱い思悼世子の性格。
- 厳しすぎる英祖
が重なって思悼世子の心が病んでしまい。殺人や不祥事を繰り返した結果。
王室の対面を守り思悼世子の子を後継者にするためにやむを得ずとった非常手段。
というのが現在の解釈。
ドラマのように側室に邪魔された程度で破綻する親子関係ではありません。
放送当時の歴史解釈ならドラマの表現もありかなとは思いますけれど。それにしてもやり過ぎましたね。
エンタメ作品と割り切れば面白い
とはいっても、つまらないドラマではありません。
「他人の不幸は蜜の味」でむしろエンタメ作品としては面白い。ファンの間では傑作とも言われています。
ドラマはしょせん作り話、事実とは違う。と割り切ればいいのではないでしょうか。
画面が古い?むしろリアル
画面の古さはどうしようもないです。
でも。キレイすぎる今のドラマよりも、この当時のドラマのほうがリアルな朝鮮王朝の姿を表現していると思います。
不運の作品
関係者のトラブル、好調すぎたライバル作品など。様々な影響が重なって打ち切りになった不運な作品と言えるかもしれません。
大王の道 主要人物
思悼世子(サドセジャ)
朝鮮の第21代国王 英祖の次男。王世子。
幼くして世子になったものの。父からは愛されず、確執は深まるばかり。苦しみ続けるサドセジャはついに心を病んでしまい……
主な出演作:
「妖婦 張禧嬪」粛宗
「ホジュン 宮廷医官への道」イ・ジョンミョン
「宮廷女官チャングムの誓い」中宗
「鄭道傳」鄭夢周
「華政」チェ・ミョンギル
「ヘチ 王座への道」 イ・グァンジャ
「太宗イ・バンウォン」ユ・ジョンヒョン
英祖(ヨンジョ)
朝鮮 第21代国王
本名は李昑(イ・グム)
19代国王 粛宗の息子。生母の身分が低く、宮中では良い扱いをうけていません。
王になったもののの、兄を殺して王になったと非難され疑心暗鬼になります。息子の思悼世子とも溝ができてしまいます。
主な出演作:
「裸足の青春」ソンジェ
「若者のひなた」ハ・イルテ
「朱豪」ヘブル王
「美賊イルジメ伝」キム・ジャジョム
恵嬪 洪(ヘビン ホン)氏
後の恵嬪宮。思悼世子の正妻。イ・サンの生母。
穏やかな性格で思悼世子の心の支えとなるのですが。
主な出演作:
「光宗大王・帝国の朝」文恭皇后
「宮廷女官チャングムの誓い」クミョン
淑儀 文(スギ ムン)氏
英祖の側室。
英祖から寵愛を受けますが、思悼世子を敵視。世子の地位から追い落とそうと策略を巡らせます。
主な出演作:
「愛の群像」チョ・ヒョンス
「ナイトホスピタル」安恩美
「GOOD LUCK!!」朴美淑
「六龍が飛ぶ」チョ・ヨン
「大王の道」王室の人々
淑嬪崔(スクピン チェ)氏
英祖の生母、粛宗の側室。
主な出演作:
「ファン・ジニ」イム・ベクム
「太陽を抱く月」大王大妃ユン氏
「魔女宝鑑」文定大妃
暎嬪李氏(ヨンビン イシ)
思悼世子の生母、英祖の側室。
主な出演作:
「ホジュン・宮廷医官への道」ホジュンの母
和平翁主(ファピョンオンジュ)
英祖の次女、思悼世子の姉。
主な出演作:
「大王世宗」孝嬪 金氏
「キルヒール」ペ・オクスン
和協翁主(ファヒョプオンジュ)
英祖の七女、思悼世子の姉。
貞純王后 金氏(チョンスンワンフ キムシ)
英祖の後妻。
実家が老論派のため、思悼世子を陥れようとします。
「ファン・ジニ」 タンシム
「千秋太后」宣正王后
「広開土太王」ヤギョン
仁元王后 金氏(イヌォンワンフ キムシ)
肅宗の3番めの王妃。淑嬪亡き後の英祖の養母。
「明成皇后」神貞王后趙氏
貞聖王后 徐氏(チョンソンワンフ ソシ)
英祖の正妻。
和緩翁主(ファワンオンジュ)
英祖の九女。英祖が最も可愛がっている娘。
1997年ミスコリア
思悼世子側の人々
洪鳳漢(ホン・ボンハン)
恵嬪の父。思悼世子の岳父。
恵嬪の母
演:キム・ジャオク
粛嬪 林氏(スクピン イムシ)
思悼世子の側室
パンチェ
思悼世子つきの宦官。
演:パク・チョンソル
パク内官
思悼世子つきの宦官。
演:キム・ヨンソク
大殿内官
演:ナム・ポドン
ハン尚宮
思悼世子の乳母
演:キム・スミ
チェ尚宮
思悼世子つきの尚宮。
演:キム・ジヨン
イ・サン(李祘)
思悼世子と恵嬪の息子。
後の世孫、第22代国王 正祖
演:アン・ソンテ
いかがでしたか?
韓国時代劇ファンにはおなじみのキャラクターが数多く登場してドラマが楽しみになってきましたね。ドラマ「大王の道」のあらすじとネタバレはこちらの記事で紹介しています。
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