ドラマ『ヘチ』第4・5・6話のあらすじをまとめました。
仲間ハン・ジョンソクを救えなかったヨニン君の苦悩、ミルプン君の復帰、そして景宗即位後に激化する派閥争いまで。物語は王位継承と政治抗争が複雑に絡み合い大きく動きます。
この記事では後継者争い・派閥政治・事件捜査がどのように進展したのかを整理し、主要人物の立場の変化を分かりやすく解説します。
この記事で分かること
- ヨニン君がハン・ジョンソクを告発した理由
- 粛宗・ヨルリョン君の死が王位継承争いに与えた影響
- 景宗即位後に強まる老論・少論の争い
- ミルプン君の帰国がもたらす新たな脅威と物語の緊張感の高まり
ネタバレになる要素を含んでいます。ストーリーを知りたくない方はご注意ください。
ヘチ 第4話 粛宗と延齢君の最後
ヨニン君が追い詰められた末に下した決断が仲間ハン・ジョンソクの運命を大きく動かします。さらに王位継承の渦中でヨルリョン君と粛宗に思わぬ事態が発生するのでした。
あらすじ
偽証の疑いとヨニン君の苦渋
ハン・ジョンソクの家に銀子が届けられ、彼が虚偽の証言を支持したとする文が司憲府に渡ります。銀子を送ったのはミン・ジノンで、その文を書いたのはヨニン君でした。老論がヨルリョン君を守る条件として偽証を求めたため、ヨニン君は友を守れないと知りつつも選択せざるを得ませんでした。ハン・ジョンソクはウィ・ビョンジュに捕らえられます。
揺れる王位と計屍録奪取計画
翌朝ミルプン君が釈放されますが、ミン・ジノンは方針転換しヨルリョン君らと手を結ぶ意向を示します。落胆したミルプン君はヨニン君への憎しみを強めます。一方、司憲府の尋問で計屍録の存在が鍵だと判明し、ヨニン君たちは寺に保管されているそれを手に入れる計画を立てます。
ヨルリョン君と粛宗の最期
寺へ向かう途中、ヨニン君は倒れたヨルリョン君を発見。弟は「王になるのは兄上」と言い残し息を引き取ります。その知らせは粛宗にも届き、衝撃で倒れた王はそのまま世を去りました。さらにハン・ジョンソクもウィ・ビョンジュに口封じされ、命を落としてしまいます。
注目点:ヨニン君はなぜ“ハン・ジョンソクを裏切ったのか?
ヨニン君はなぜ“ハン・ジョンソクを売るような告発書”を書いたのでしょうか?
それはヨニン君が裏切りを望んだのではなく、弟ヨルリョン君の命を守るために犠牲を選んだという切実さにあります。
ミン・ジノンは「老論がヨルリョン君を王に推す代わりに、ハン・ジョンソクを告発しろ」と迫り、拒めばヨルリョン君の命が危ない状況でした。
まして残酷なミルプン君が王となればヨルリョン君は確実に標的になります。
ヨニン君は誰かを救うには誰かを失うという選択を迫られてしまい。弟を守るために涙を飲んで告発書を選んだのです。
ヘチ 第5話
脱獄事件と揺れる朝廷
典獄署から罪人が逃走し、老論のミン・ジノンらは景宗の無力を責め立てます。少論は王を守ろうと応じますが、対立は深まるばかり。実は脱獄を仕組んだのはウィ・ビョンジュで、その背後には老論の思惑が潜んでいました。
ヨニン君の探りとヨジの疑念
酔って道端に倒れていたヨニン君をタルムンが助け、二人は親しい仲に。ヨニン君は脱獄の裏を探る中、ヨジとムンスはハン・ジョンソクの死を巡り彼を疑い、独自に真相を追っていました。
ミルプン君、王位を狙い帰国
清から戻ったミルプン君は、王になると宣言。迎え役を任されたヨニン君はかつての知己との再会に驚きます。さらにヨジが尾行していたことを知ったヨニン君は、危険が及ぶ前に彼女を逃がし、事態は新たな段階へと進んでいきます。
注目点:ドラマの老論が攻撃的なのはなぜ?
ドラマではミン・ジノンたち老論が典獄署の脱獄事件をめぐり、老論は景宗を激しく批判。少論は必死に庇います。
ドラマでは老論が強く見えますが、史実はそこまで強力ではありませんでした。
史実の老論は政権の座を奪われただけでなく、少論政権が続けば自分たちの影響力は消えるという危機感に包まれていました。
そのため老論は「攻めなければ生き残れない」状態になってしまいます。ドラマではそこだけに焦点があてられ誇張気味に描かれているのです。
ドラマでは“老論を圧倒的な敵役”として描かれていますが。これは分かりやすい強敵が必要だからです。史実でも激しい対立がありましたが。ドラマは老論と少論の力関係を逆転させ、視聴者が理解しやすいように老論を巨大な敵として描いているのです。
ヘチ 第6話
老論が推そうとした“アンゲ君”とは誰か?
最初に老論が推す候補として提示した「アンゲ君(安渼君)」は、史実には存在しない架空の王族です。
史実では老論は一貫してヨニン君を支持しました。ヨニングンを支持しないのが少論。そこははっきりしています。
でもドラマではあえて候補者をもう一人登場させて、老論内部にも迷いを表現。ヨニン君を支持するまでの政治的な揺れをドラマチックに描いています。こうしてヨニングンの出自が卑しいというのを強調しているといえます。
アンゲ君は行ないが悪いので脱落。史実通り老論はヨニン君を支持するしかなくなります。
ヘチ 第4〜6話の人物関係まとめ
ドラマのストーリーは「王位継承争い」 × 「派閥政治」 × 「事件捜査」 の3本軸が複雑に関わりながら進みます。それぞれの軸で誰が誰と結びついているのかを整理してみましょう。
王族:後継争いの中心ライン
ヨニン君(延礽君)
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主人公。粛宗の次男。
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ヨルリョン君の死後、政治の最前線へ進む決意を固める。
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老論と距離を置いてきたが第6話でついに手を組む。
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ミルプン君とは対立関係(本気で命が狙われるレベル)。
延礽君(ヨニングン)とは?派閥争いを生き残り王になった王子の実話
ヨルリョン君(延齢君)※第4話で死去
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素直で心優しい王族。
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老論が“次の王候補”として担ごうとした人物。
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ミルプン君が王になれば命の危険があるため、ヨニン君は彼を守るために仲間を犠牲にした。
延齢君(ヨンリョングン、イ・フォン)粛宗にもっとも愛された王子
ミルプン君(密豊君)
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野心家。王位を奪うためなら殺人も厭わない危険人物。
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ソニ王妃&愛人ユニョンを後ろ盾に復帰。
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帰国後、ヨニン君に敵意を燃やす。
密豊君(ミルプングン)イタン は実在する。李麟佐の反乱で処刑された王族の生涯
国王:粛宗 → 景宗(世子イ・ユン)
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粛宗:第4話で死去。
政治のバランスが一気に崩れる。 -
景宗:病弱。少論派が支えるが老論と対立。
王ですが派閥に押され、発言できない弱い立場。
少論(ソロン)派
景宗支持・政権側(強い側)
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イ・グァンジャ、チョ・ヒョンミョン
→ 景宗を守る立場。 -
第4〜6話では司憲府や典獄署の権限を巡り老論と対立。
老論(ノロン)派
野党・権力は弱いはずだがドラマでは強そうに描かれる。
史実ではヨニン君支持だが、ドラマでは内部が揺れている。
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ミン・ジノン
→ 老論の実質的トップ。 -
キム・チャンジュン
→ 老論の重臣。景宗批判の急先鋒。 -
アンゲ君(ドラマオリジナル)
→ 老論が“第一候補として担ごうとしたが、不正で脱落した王族”。
→ 老論内部の迷いや混乱を象徴する役割。
司憲府:司法の中枢
ウィ・ビョンジュ
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司憲府の重職。老論と裏で繋がる。
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ハン・ジョンソクを陥れた黒幕。
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一方でヨニン君と表面上は親しくしており、誤解の種になった。
ユン・ヒョク
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司憲府監察。科挙の不正を密かに捜査している。
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第6話のムンスの直訴につながる重要なライン。
民側・捜査ライン:主人公側の“正義”チーム
ヨジ
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司憲府を追われ、ハン・ジョンソクの死の真相を探る。
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ヨニン君を“裏切り者”と思い込んでいたが、誤解を抱えたまま独自捜査へ。
パク・ムンス
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科挙を何度も落とされているが、原因は不正と知り直訴へ。
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第6話でヨニン君の本心に触れ、ヨジと共に動く方向に。
タルムン
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裏社会・妓房の情報網を仕切る人物。
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ヨニン君を拾い、密かに協力する“影の味方”。
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