中国ドラマ「コウラン伝・始皇帝の母」がNHK BSプレミアムで2020年9月27日から放送が始まります。
ドラマのサブタイトル通り。ヒロイン・李皓鑭(り こうらん)のモデルになった趙姫は秦の始皇帝の生母です。
ドラマの舞台になるのは紀元前3世紀。春秋戦国時代の中国です。
「コウラン伝」の時代背景と主な登場人物を紹介します。
コウラン伝とは
主人公は李皓鑭(り こうらん)。モデルになったのは秦の始皇帝の母・趙姫。
趙の国の名家に生まれた李皓鑭が継母によって家を追い出され。呂不韋(りょ ふい)や嬴異人(えい いじん)ら様々な人々と出会い。ときには惹かれときには裏切られながらもたくましく生きていく様子を描いたドラマです。
史実とおなじように李皓鑭(り こうらん)はやがて秦の王子の妃になり。始皇帝の母になります。
歴史上は優れた才能を持ちながらも野心家といわれることの多い呂不韋(りょ ふい)。王子に生まれながらも不幸な生き方を迫られる嬴異人(えい いじん)。
ヒロイン・李皓鑭と呂不韋、嬴異人がくりひろげる三角関係もみどころです。
この李皓鑭と呂不韋は協力して、趙の人質になっている嬴異人を秦に戻して秦の王にしようと奮闘。趙の王室をメチャメチャにして秦に脱出します。
ドラマ後半では秦が舞台。祖国に帰った嬴異人が王になり。李皓鑭の息子・嬴政が王になるまでが描かれます。
コウラン伝の時代背景
舞台になるのは紀元前3世紀「春秋戦国時代」の中国。
まだ中国大陸は統一されていません。たくさんの国が争っている戦国時代です。小さな国は大きな国に飲み込まれ、紀元前260年ごろはこんな感じに7つの国がありました。
「戦国の七雄」といわれる、秦(しん)・趙(ちょう)・燕(えん)・魏(ぎ)・斉(さい)・韓(かん)・楚(そ)の国です。
秦(しん)
ドラマの時代にはすでに最大の大国にのしあがっていました。隣国の魏や趙、韓を攻めて領土拡大を狙っています。嬴異人の出身地です。秦の王になった嬴政が中国を統一。始皇帝と名乗ります。
ドラマ開始時の秦の王・昭襄王はミーユエ(宣太后)の息子。
ドラマ後半の舞台になる国です。
趙(ちょう)
李皓鑭(り こうらん)の出身地。
趙の都・邯鄲(かんたん)は商業が栄えている街です。秦に攻められる事が多く周辺国との関係に悩まされています。軍事力では秦に劣りますが高い文化を持つ国です。
ドラマ前半の舞台になる国。
韓(かん)
7つの国の中では一番小さいです。まわりを大国に囲まれているので人質を大国に差し出して生き残ろうとしています。
たまに勘違いしている人もいますが朝鮮半島にある韓国とは関係ありません。
嬴異人の生母・夏陽夫人の出身地という設定(実際には不明)。ドラマ後半の悪役・嫪毐の出身地です。
魏(ぎ)
趙・韓とともにもとは普という国から独立しました。普が分裂して魏・趙・韓が独立したのが中国の戦国時代の始まりといわれます。戦国時代のはじめは中国最強を誇っていました。ドラマの時代になると秦に苦しめられるようになります。それでも周辺の国をまとめて秦に対抗しようとしています。
ドラマではあまり出てきません。
楚(そ)
南部の国。戦国時代の前の春秋時代には大国でした。戦国時代になっても広い国土をもっています。急成長した秦には押され気味。
嬴異人の養母・華陽夫人の出身地という設定(実際には不明)。
燕(えん)
今の北京から中国北東部にあった国。隣国の斉とは仲が悪いです。ドラマの時代はまだあまり秦とは戦っていません。ドラマにもあまり出てきません。
斉(せい)
今の山東省付近にあった国。戦国時代になって誕生しました。隣国の燕とは仲が悪いです。戦国時代の前半では周辺国を圧倒する力がありましたが、ドラマの時代にはすでに衰えています。ドラマには出てきません。
以上、ドラマ「コウラン伝・始皇帝の母」のおもな内容と時代背景を紹介しました。古代中国なのでよくわからない部分があるかもしれません。記事の内容が参考になれば嬉しいです。
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